・ゲームストップが「ラッセル1000」入り
・SPAC銘柄の「ラッセル3000」入り
・AMCは「ラッセル2000」に留まる
おはーん、ペーパー先生です。
6月25日、株価指数(インデックス)の算出などを手掛ける
英FTSEラッセルが構成銘柄の入れ替えを発表しました。
株価指数に連動したETFや投資信託などの金融商品の動向にも影響を与えますので、
主要指数の銘柄入れ替えは毎回注目を集めます。
今日は、FTSEラッセルの指数入れ替えについて、やわらか紹介します。
このブログの内容はこちらの動画でも解説しています。
ゲームストップが「ラッセル1000」入り
FTSEラッセルの指数は時価総額の大きさを基準としており、
■大型株で構成される「ラッセル1000」
→時価総額1位~1000位
■中小型株で構成される「ラッセル2000」
→時価総額1001位~3000位
■両社を合わせた「ラッセル3000」
→時価総額1位~3000位
主要指数はこのように構成されています。
これらラッセルに連動して運用される資産は昨年末で10兆ドルを超えているため、
毎年行われる銘柄入れ替えは重要なイベントとなっています。
29日(火)放送のテレビ東京『Newsモーニングサテライト』に出演された
SMBC日興セキュリティーズ・アメリカの大塚祐貴(おおつかゆうき)氏によると、
今年の入れ替えで注目を集めたこととして挙げたのが、
ネット掲示板「レディット」でミーム銘柄として話題となっている
世界最大のコンピュータゲーム販売店ゲームストップ(GME)が、
「ラッセル2000」から「ラッセル1000」へ6月28日から組み入れられた件。
大型株指数への移行により、指数に占めるウェイトが極めて小さくなるため、
売りの資金フローが生じると見ているそうです。
AMCは「ラッセル2000」に留まる
もう1社注目を集めていたのは、ゲームストップ同様、ミーム銘柄として話題となってきた
映画館チェーン大手のAMCエンターテインメント・ホールディングス(AMC)です。
時価総額は278億ドル(約3兆800億ドル)と、ゲームストップの倍近くとなっており、
「ラッセル1000」構成銘柄の約3分の2を上回っていますが、
株価の上昇したタイミングが構成銘柄判断の締め切り日(5月7日)よりも後だったことから、
「ラッセル2000」に留まることが決まっています。
【出典】ゲームストップ、ラッセル1000指数入り-AMCは2000指数にとどまる(Bloomberg)
2021年6月26日 9:22 JST
SPAC銘柄の「ラッセル3000」入り
また、時価総額上位3000銘柄の「ラッセル3000」では、
電気自動車および自動運転関連が10銘柄以上加わったことも注目されています。
次世代バッテリーを開発する「クアンタムスケープ(QS)」や電気自動車の新興企業「フィスカー(FSR)」など、
SPAC(特別買収目的会社)との合併を通じて上場した話題性の高い銘柄も加わり、
こうした分野に対する市場の注目が高まっていることを確認できる内容となっています。
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英FTSEは米MSCIと並び、株価指数における二大巨頭の一角。