・「かせぐ」「ためる」「つかう」のサイクル
・変えられることに重点を置く
・価値観の変化を楽しもう
ごきげんよう、ぺいぱです。
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ブログを2020年8月23日に開始して今日で2周年。いつもご覧いただき本当にありがとうございます。
ぼくはこれまで「かせぐ」「ためる」「つかう」という3つをキーワードに、情報発信を行ってきました。自分自身の主な状況は以下の通りです。
「かせぐ」
労働収入と不動産収入による2つのキャッシュフローを持っています。
「ためる」
2014年の貯蓄率ゼロから2020年には6割まで上昇させました。
「つかう」
主に金融投資に向けており毎月30万円で全世界株式を買い付けています。
このサイクルを2年ほど続けてきたこともあり、金融資産が先日4,000万円を超えました。2018年頭には、暗号資産の大暴落もあり1,400万円程度だったことを考えると、置かれている環境は劇的に変わったわけです。今日は「貯蓄率ゼロ」と「貯蓄率6割」の生活でどのような違いがあるのかについて、自身の経験をまとめていきます。
今年に入り、世界的な株安に見舞われています。特にアメリカ株式で運用している方は年初から2割~3割程度、資産が目減りしたという方も多いと思います。多分に漏れずぼくもそうです。一個人が株式市場を動かしていくことはできませんが、支出を削減することで、資産を守っていくことはできます。
エネルギー高、米中貿易摩擦、新型コロナ変異株のまん延、サプライチェーン問題、ウクライナ危機など。我々ができることは、これらの分析を深堀りして先行きを見通すことではありません。コントロールできる部分、つまり貯蓄率を高めてこの厳しい冬が通り過ぎるのを耐え忍ぶことです。
「貯蓄率を高めていく」と聞くと、冷房の設定温度やお風呂のお湯の量などを細かく節約し、まるで”爪に火を灯す”ような、貧しく苦しい生活をイメージされるかもしれません。しかしながら、実際に貯蓄率ゼロだったぼくが6割まで改善をさせた中で、生活の充実度や満足度はほとんど変わっていないことに気付きました。
これから家計改善を目指される方にとっては、心強い情報になるかと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
貯蓄率ゼロと貯蓄率6割の生活での違い
それでは早速みていきましょう!
<0️⃣貯蓄率ゼロ時代>
仕事上の付き合いや合コンを含め、とにかくありとあらゆる場に顔を出していました。名刺集め同様に、飲み会への顔出しの数が「勲章」のような時期だったわけです。たしかに人に会えば情報は多く集まりますが、その内容は様々。価値ある話を得るというのは鉱山から金を掘り当てるようなものですから、すべてが稼ぎに直結するわけではありません。まさに薄く広くです。
<6️⃣貯蓄率6割時代>
コロナ禍ということもあり、情報交換はオンラインで済ませることが増えました。入ってくる情報は確かにゼロ時代を比べて減りましたが、それで仕事の質が低下したかというとそんなことはありません。YouTubeや書籍などオンライン上で得られる情報も有用だからです。飲み会に行くときは厳選する。有限であるお金と時間を守るために、これの考えは重要です。
<0️⃣貯蓄率ゼロ時代>
ワンクリックでどんな商品でも自宅に届く。夢のような時代ですよね。ほとんどがカード決済ですから購入時の痛みもありません。ぼくはゲーム関連の新商品、特にレトロゲームにまつわる新作は予約開始と同時に「やる用」「保管用」の2つを購入するという、もっともダメな支出を繰り返していました。しかも多くの購入商品は、届いた後にクローゼットの奥深くに封も開けず眠りについていました。
<6️⃣貯蓄率6割時代>
購入前に、まずその商品が自分に対してどのような「価値」となるかを考えます。その価値にふさわしい「価格」であれば迷いなく購入するようにしています。もっとも、出し惜しみしない支出先というのはすでに決めており、友人への「①プレゼント」「②会食」、自身の「③健康」。この3つは迷わずお金を投下する。こういう決めが事前にあるとメリハリが付けやすいです。
<0️⃣貯蓄率ゼロ時代>
当時は家計簿アプリを使い込んでいませんでしたから、契約中のサブスクが何かをパッと思い出せないような状態でした。管理が行き届かないと、もはやクレジットカードの明細を辿らないと分からないんですよね。ぼくの場合は新聞、動画、ツールなどおよそ10以上のサービスを契約していましたが、そのほとんどは使っていませんでした。バケツに穴が空いていると水は溜まらないということです。
<6️⃣貯蓄率6割時代>
先ほど紹介した契約中のサブスクを一斉解約しました。「解約すると不便になるかも…」という謎の気持ちが襲うのですが、一度えいや!で全部解約してみましょう。1ヶ月間過ごしてみると、対して何の影響もないことに気付きます。もちろんどうしても必要だなと思うものだけ復活させれば良いわけです。ぼくの場合は「YouTubeプレミアム」と「日経電子版」が復活組です。
<0️⃣貯蓄率ゼロ時代>
飲み会への顔出しが多かったことや通勤電車の利用などもあり、この当時は体調不良になることが結構多かったです。ウイルスをもらう確率が上がるということなのでしょうが、通院する時間や治療費、薬代などは”塵も積もれば山となる”です。自宅療養する必要もありますから、ただ寝てるだけで、身体は辛いし、やる気も低下、仕事復帰するまでの期間もしんどい。もう、病気は何の得にもなりません。
<6️⃣貯蓄率6割時代>
2020年以降は、飲み会がなくなり、オフィス近くでホテル暮らしを開始したので通勤もなくなり、結果として体調不良にまったくなっていません。世の中のマスク着用率が高いということもあるでしょう。ただ、ウイルスの耐性がめちゃくちゃ下がってるんじゃないかと心配になることもありますけどね。健康時間が増えれば、=自己投資に使える時間も増えるということです。
<0️⃣貯蓄率ゼロ時代>
テレビゲームはとにかく時間消費を爆発的に増やします。ドラマだと40分、映画だと2時間と、大抵のエンタメは予め消費する時間が分かりますが、ゲームは終わりがありません。2017年は『ゼルダ』や『ドラクエ』をそれぞれ80時間以上やり込みました。ゲームは現実ではあり得ない体験を通じて学びや感動を得れる一方、これだけの時間があれば何かの資格がガッツリ取れちゃうという事実もあります。
<6️⃣貯蓄率6割時代>
ゲームソフトの購入が圧倒的に減りましたから、プレイすることもほぼなくなりました。お金を確保して投資をするように、時間を確保して勉強をする。そちらに舵を切ったからです。2021年はFP(ファイナンシャルプランニング)技能検定の資格取得に向けて勉強をしましたが、まさにゲームを止めて生み出した時間を有効活用した事例とも言えます。
<0️⃣貯蓄率ゼロ時代>
投資をしていないどころか、資産形成すらまったく念頭にありませんでした。貯蓄率どころか、投資ゼロ時代でもあったわけです。当時はキャッシュフローが労働収入の1つしかなく、貯蓄も進まないわけですから、いま振り返ると極めて将来向けた備えの意識がありませんでした。モノや人には囲まれていましたが、その日暮らしの危険な歩みだったと思います。
<6️⃣貯蓄率6割時代>
毎月30万円分を全世界株式の買い付けに使っているほか、余剰資金もいざという時の軍資金として数百万円単位で手元に確保しています。このまま独身の生活であれば、年金受給までを現在の金融資産額で繋ぐことができますから、精神的な安心はとても大きいです。そういうベースの上で、自己投資として新しい資格を取るとか、身体づくりをするなどに全力でチャレンジすることができます。
<0️⃣貯蓄率ゼロ時代>
とにかく、めちゃくちゃ広かったです。30代は自分の見識を広げたり、刺激を受けるために、合コンや異業種交流会など、とにかく色々な場所へ顔を出していたからです。1つの付き合いというのは、2つ、3つの飲み会に繋がっていきますから、もはやこうした付き合いというのは無限増殖していきます。結果的に、自分の時間がぜんぜんなかったことを思い出します。
<6️⃣貯蓄率6割時代>
コロナ禍以降、会食も減りましたし、コミュニケーションの量が圧倒的に落ちたなと感じます。これには良い面と悪い面があります。良い面は、お金と時間が自分の手元に残ることです。これらを徹底的に再投資をし続けていくことができます。悪い面は、その引き換えとして新しい知識や見解など、自分では持ちえないものを偶然手に入れる機会が減ることです。本やYouTubeでしっかり補いましょう。
<0️⃣貯蓄率ゼロ時代>
7年間ほど、知人の勧めて加入したドル建て養老保険に毎月6万円前後入金していました。これをやっていると、手元にぜんぜんお金が残らないんですよね。自分で損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)を組んで、資産管理をするようになってからは、評価損益が常にマイナスになり続けるのも気になっていました。保険は「家庭」や「車」を持つなど、特定の条件下での場合に最小限の掛け捨てで十分です。
<6️⃣貯蓄率6割時代>
ある程度の金融資産ができたことと、結局40歳以降も独身を続けていることもあり、スパッと解約したんですね。100万円ほどの損失となりましたが、そこで戻ってきた原資を使い、2020年に外国株投資に回しまして、結果その年に回収することができました。ただ、お金は取り戻せても時間は取り戻せません。痛い勉強代でしたが、サンクコストに囚われすぎては資産成長は望めません。
<0️⃣貯蓄率ゼロ時代>
筋肉と体力を付けることを目的に、5年間ほどパーソナルトレーナーを付けてジム通いを続けていました。毎週末、1時間みっちりメニューを組んでもらいしごかれます。ここにはお金も時間もかなり投じました。そういう意味ではこの時代の方がハードに自分を追い込んでいたと思います。結果として、筋肉と体力意外にもトレーニングの基礎知識も学ぶことができました。
<6️⃣貯蓄率6割時代>
ジム通い、ましてやトレーナーを付けて行うと固定費はかなり大きくなります。コロナ禍以降は、もっぱら自宅で『リングフィットアドベンチャー』をやる日々です。自重でやれることには限度がありますが、自宅トレーニングはYouTubeでも多くのメニューが紹介されていたりもします。自宅環境に合わせて、自分にあった内容をカスタマイズして試していく、というのも楽しみの一つです。
<0️⃣貯蓄率ゼロ時代>
自宅マンションに住んでいたころは、自分での掃除ももちろんしていた一方で、手のかかる水回りなどにはそこまで時間をかけていませんでした。四半期に1度、お掃除代行サービス「ダスキンメリーメイド」に2時間4万円ほどで掃除を依頼していました。プロの仕事は圧倒的です。もうそれは新品かというぐらいピカピカになります。自宅マンションの価値を落とさないためにもメンテナンスは大事です。
<6️⃣貯蓄率6割時代>
2021年3月からホテル暮らしをしていますが、自分で掃除をすることはなくなりました。ベッドメイキングを毎日してくれるからです。掃除をしなくていい、シャンプーやティッシュなどの消耗品は補充してくれる、備品が故障したら交換してもらえる。こういうことを考えると月に20万円弱を宿泊費として計上していますが、だとしてもホテル暮らしはメリット多数です。
さいごに
今日は「貯蓄率ゼロと貯蓄率6割の生活での違い」について取り上げてきましたが、いかがだったでしょうか?純粋に「貯蓄率ゼロがダメで、6割が正しい」ということではありません。
お金も時間もすべて自由になるのであれば、またゼロ時代のように全振りした生活に戻るかもしれませんが、一方で人間というのは年齢と共に価値観が変化していきます。
10年前に価値があると感じていたものが、今ではまったくそうは思わない、ということがたくさんあります。20代の頃なんか最新ガジェット命。手元に残らない食事なんて、価値なんか全然ない!と真面目に思っていましたからね。
ぼくの場合は分かりやすく20代から40代にかけて、「モノ」から「コト」へ、ジワジワと移り変わっていったように思います。どこにお金と時間を投じるかというのは、怪しい投資話とか、質の悪い人たちとの交流など、明らかに誤った道のものを除けば、どんな選択肢を取ったとしてもすべて正解なんです。得られる価値の量の差でしかない。
自分で1つ1つ試しながら、取捨選択をしていく。年齢と共に、また結婚や出産などのライフステージの変化と共に、大事にすべきモノやコトにメリハリを付けていく。人生というのはこうした積み重ねなのかもしれませんね。
皆さんは家計改善をして行った変化に、どのようなことがあったでしょうか?ぜひ、コメント欄等で教えてもらえると嬉しいです。
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。では、ごきげんよう。
人生は取捨選択の繰り返し。自分にとっての良い支出は時と共に変わる。
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