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過去8年分の貯蓄率を大公開:貯蓄率を見ればお金との向き合い方が分かる

過去8年分の貯蓄率を大公開:貯蓄率を見ればお金との向き合い方が分かる
この記事で分かること

・貯蓄率とは
・世の中の貯蓄率平均は
・貯蓄率はすべてを語る

おはーん、ペーパー先生です。

「お金を育てる力」というのは、色々な側面から推し量ることができます。

・収入
・支出
・運用利回り

しかし、どれか1つの項目だけでは真の姿は見えてきません。

「3,000万円の年収」だとしても、支出が3,000万円であれば貯蓄は増えません。

「年支出100万円」で生活していたとしても、年収が100万円であれば、同じように貯蓄が進みません。

「運用利回りが20%」であったとしても、それが毎年続くとは限りません。

1つの数字で、その人のお金を育てる力を読み取るのであれば、

「貯蓄率」がもっとも最適だと思います。

貯蓄率とは

貯蓄額を可処分所得で割った比率です。
「貯蓄額÷手取り収入×100」

2019年、2020年の総務省「家計調査報告」によると勤労世帯の貯蓄率は平均値で、

👫二人以上世帯
38.7%(2020年)、32.1%(2019年)

🏃‍♂️単身世帯
41.6%(2020年)、35.4%(2019年)

このようになっています。

1年間で大きく貯蓄率が上昇しているのは

コロナ禍で外出が控えられたことや、10万円の特別定額給付金の影響が出ています。

ただ、この4割の貯蓄率というのはかなり高めに感じます。

名著『バビロンの大富豪』 では、金銭的成功を手に入れるために

倹約をして毎月10%を貯蓄に回すことが教えとして書かれていますから、

目指すべき貯蓄率は最低でも1割、理想は3割以上と言えるでしょう。

貯蓄率を振り返る

では、参考までにぼく自身の貯蓄率を振り返ってみたいと思います。

家計簿アプリ『マネーツリー』で記録のある、2014年から昨年までは以下の通りです。

なお、費用計上するタイミングの違いから、

毎月の「収支・運用状況」での報告値と一部異なります。

2014-2021年の貯蓄率

■2014年
収入:+5,924,536円
支出:▲5,886,500円

差引:38,036円
貯蓄率:0.64%

■2015年
収入:+6,718,765円
支出:▲7,716,320円

差引:▲997,555円
貯蓄率:▲14.85%

■2016年
収入:+9,096,598円
支出:▲6,353,044円

差引:2,743,554円
貯蓄率:30.16%

■2017年
収入:+8,409,728円
支出:▲6,106,027円

差引:2,303,701円
貯蓄率:27.39%

■2018年
収入:+10,328,960円
支出:▲6,044,779円

差引:4,284,181円
貯蓄率:41.48%

■2019年
収入:+9,424,336円
支出:▲8,730,549円

差引:693,787円
貯蓄率:7.36%

■2020年
収入:+14,213,035円
支出:▲5,688,689円

差引:8,524,346円
貯蓄率:59.98%

■2021年
収入:+11,161,706円
支出:▲4,401,284円

差引:6,760,422円
貯蓄率:60.57%

ポイントは、

・🐷貯めるが高まった。
・💪稼ぐ力が高まった。
・📈貯蓄ペースが安定してきた。

この3点になるかと思います。

特に、ほぼ収入を全額使い切っていた2014年を皮切りに、

以降、波があるものの、3割前後のペースで貯蓄ができていたことが

2017年から開始した外国株投資にも生きたわけです。

家計改善を始めたのは2020年のコロナ禍以降。

・🏠住宅ローンの借り換え
・📱格安SIMへの乗り換え
・🩹養老保険の解約

いわゆる支出削減の3大ポイントを全て抑えたほか、

入りっぱなしで使っていないサブスクの解約や

新電力への切り替えなどを、徹底してやりました。

その結果、この2年間は明らかに貯蓄のステージが変わってきています。

資産を増やせる人

資産を増やしていくためには

①支出を下げる。
②収入を上げる。
③利回りを上げる。

シンプルにこの3つです。

特に①と②で貯蓄率を高めることができれば、

③に回す原資も大きくすることができますし、

ここを大きくできれば、複利効果も最大限享受することができます。

金融資産の推移

2017年12月末 17,174,785円
2018年12月末 15,611,782円
2019年12月末 18,571,597円
2020年12月末 31,037,920円
2021年12月末 39,594,218円
2022年03月末 40,304,213円

ぼくが2020年を皮切りに、資産を大きく成長させることができているのも、

個別株で一発当てたとか、暗号資産でミラクルを起こした、

というようなものでなく、ただひたすらにこれらを実直にやり続けたからです。

再現性もかなり高いと言えると思います。

今日紹介した貯蓄率。

これを高めた家計を作れる人は、そもそも努力家ですし、

しっかりした分析やプランを持てる方です。

また継続できるということは、無理に生活を切り詰めるのではなく、

お金を使わなくても快適な暮らしを送れる工夫ができる人でもあります。

そうした堅実な方が投資をやって大失敗するというのは、なかなか考えづらく、

つまりは①と②をやれれば、③も自ずとうまくいく。

なので貯蓄率をみると、その人のお金への向き合い方が見え、

引いてはお金を育てる力も分かる、というわけです。

では、ごきげんよう。

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今日のまとめ

貯蓄率は、お金を育てる力をみるバロメーター。

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