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心に留めておきたい相場格言10選

心に留めておきたい相場格言10選
この記事で分かること

・相場格言とは
・相場格言10選
・自己投資にも活かせる

おはーん、ペーパー先生です。

一つの言葉が人の行動を変えることがあります。

それは書籍、ドラマ、セミナー、友人など様々なきっかけから起こり得ます。

投資をする上で、大事にしていきたいのはそんな金言が詰まっている相場格言。

相場の歴史の中で語られてきた、教訓や戒めとなる言葉を簡潔に表現したものです。

今日は、心にとめておきたい相場格言10選を紹介します。

相場格言10選

①【頭と尻尾はくれてやれ】
 あたまとしっぽはくれてやれ

投資家の心理としては「最安値で買い、最高値で売りたい」ものですが、底値で買って天井で売ることはほんど不可能で失敗しがちです。買うときも売るときも上下は少し残したほうがいいという考えです。

(💬ひとこと)なんだか『およげたいやきくん』を思い出してしまうこの格言。投資を始めたばかりの頃は、「購入価格」という基準にマインドが縛られて、短期での上がり下がりに注目しがちになります。中長期で投資をする場合は、頭とか尻尾という概念も飛び越えて、熟成・発酵させるぐらいの気持ちで臨みたいものです。

②【売るべし 買うべし 休むべし】
 うるべし かうべし やすむべし

株式相場は年中売ったり買ったりするのではなく、ひとつの取引が終わったら一歩ひいて市場環境や相場動向をゆっくり観察する余裕をもつことが大事であるという考えです。

(💬ひとこと)機関投資家と違って個人投資家は、原資(投資資金)を常に市場に投じておく必要がない、というのが最大の強みでもあります。落ち着いて周囲の状況を観察し、自分がどう動くべきかを冷静に考える時間を作る、ということを意識したいですね。

③【押目待ちの押目なし】
 おしめまちのおしめなし

株を買おうと思うが上がってしまったので、一度下がったところで買おうと押目待ちをするが、相場の勢いが強いときには望みどおりには下がらず、結局高くなってから買うか、あきらめざるを得ないことになるという考えです。

(💬ひとこと)「株の買い時はいつですか?」「今でしょ!」というような格言です(笑)。タイミング計る、それを人に聞く、という段階で投資家としてはセンスが疑われるところですが、こうしたことも含めて場数を踏むことが大事ですね。

④【買い二分に売り八分】
 かいにぶにうりはちぶ

少々買いのタイミングを間違えても売りのタイミングを間違えなければ利益を上げられるという考えです。

(💬ひとこと)全世界株式へのコア投資でシンプルにやっているぼくからすれば、保有する投資信託を売却することは予定していませんが、株式は20年保有すれば100%プラスに振れることが過去統計でも明らかになっていますから、長期投資家としては、「売りのタイミング」というよりも「売りの衝動」をうまく対処することが求められます。

⑤【必ずしも市場にいる必要はない】
 かならずしもしじょうにいるひつようはない

一日中、市場動向が気になって株価を追い続ける投資家がいますが、そのような人は目先の動きが気になりすぎたり、情報に惑わされて不必要に売買を繰り返し、かえって損をしてしまうということを戒めた格言です。一歩引いて冷静に見ることも大切ですね。

(💬ひとこと)長期投資家にとって、日々の値動き、日々の経済、日々の政治などは、大海原のさざ波でしかありません。気持ちが揺さぶられやすい人ほど、そうした情報から距離を取ってしまう方が無難です。ぼくは長年の投資経験で、気持ちを切り分けられるようになったので、日々の情報も勉強のためにしっかり追うようにしています。

⑥【指値を取り消すな】
 さしねをとりけすな

最初から綿密な調査と冷静な判断があれば、簡単に指値を取り消すこともありませんが、相場の動きにつれて自分の判断に対する自信が揺らぎだすと、つい指値を取り消してチャンスを失うという格言です。

(💬ひとこと)これ、分かるなぁ。個別株をやっていたときには良くありました、こういうこと。指値で注文を出した後に、どんどん値上がりして約定しない。じゃあ、ということで指値をジワジワ切り上げていく。結局、約定した後日、暴落して意味なし。みたいなことです(笑)。そんな中途半端な投資をしちゃあかん、という名格言。

⑦【相場に過去はない】
 そうばにかこはない

「あのとき売っておけば」「あのとき買っておけば」と後悔しても後の祭りであるという意味と、過ぎたことを悔いても仕方がないので今後の投資に集中すべきという意味の格言です。

(💬ひとこと)いわゆる「たられば」。個別株で投資をしていく場合は、この心理に追い込まれていくんですよね。制御はなかなか難しいので、一般的にはそれを気にすることのない「積立投資」がオススメされるわけです。

⑧【遠くのものは避けよ】
 とおくのものはさけよ

投資対象の銘柄を探すのに自分の知らない業種を買うよりは、身近な生活と関連のある会社や仕事で関係がある会社など、多少とも知識や親近感のある銘柄を選んだほうが、まちがいが少ないということ。自分が理解できない業種の企業は避けたほうがいいという考えです。

(💬ひとこと)個別株をやっていたころ、心掛けていたのは自身が仕事をしている領域であるITセクターで銘柄を選んでいくことでした。グロース銘柄に寄ってしまうのが悩ましい反面、やはりその分野に詳しいし、その方が業績の読みでも差が出ます。インデックスファンドの次、サテライト枠で個別株を検討されている方は、意識しておきたいところです。

⑨【美人投票】
 びじんとうひょう

経済学者ケインズは、玄人筋の行う投資は、投票者が100枚の写真の中から最も容貌の美しい6枚を選び、その選択が投票者全体の平均的な好みに最も近かった者に賞品が与えられるという新聞投票に見立てることができるとしました。各投票者は、自身が最も美しいと思う写真を選ぶのではなく、他の投票者の好みに最もよく合うと思う写真を選択しなければならないので、何が平均的な意見になるのかを期待して予測することになります。株式投資に関しても、投票者(=市場参加者)の多くの人が、容貌が美しいであろうと判断する写真(=銘柄)を選ぶことが有効な投資方法であるという考え方です。

(💬ひとこと)「自分がどう思うか」ではなく、「大衆がどう思うか」。この視点に立てるかどうかは投資でもすごく重要ですね。個別株だけではなく、インデックスファンドでも同様です。大衆が指示し純資産総額が増えることで「eMAXIS Slim」シリーズのように業界最低水準の運用コスト実現にもつながります。

⑩【もうはまだなり まだはもうなり】
 もうはまだなり まだはもうなり

市場参加者の多くがもうそろそろ底だろうと思ったときは、まだ下値があるのではないか、反対にまだ下がりそうだと思っているときにはもう底なのかも知れない、という考えです。

(💬ひとこと)相場というのは予想しづらい、予想どおりに事が運ばないことの例えです。まぁ直近だと2020年3月のコロナショックによる急落は、どこまで落ち続けるのか、まったく想像がつかなったですし、その後2年ほど急騰が続くとも考えられませんでした。まさにそういうこと。

【出典】金融/証券用語集(auカブコム証券)

いかがだったでしょうか、相場格言10選。

古くから使われているだけあって、どの格言も重みがありますね。

迷いが生じた時に、こういう言葉で目が覚めることもあります。

株式投資に限らず、自己投資にもそのまま当てはまったりするのも興味深いところ。

皆さんが大事にされている相場格言があればぜひ教えてください。

では、ごきげんよう。

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今日のまとめ

相場格言は、先人たちの酸いも甘いも凝縮したもの。

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