・ほったらかし投資の王道
・皆さんの毎月の積立額
・努力の上に成り立つほったらかし投資
おはーん、ペーパー先生です。
昨年の6月、投資先を全世界株式に1本化して以降、
「投資」のための活動はほとんどしていません。
毎営業日、株価指数や毎月発表される経済指標などの
チェックはしていますが、それは世の中の今を数字で知ることを目的にしており、
投資先の選定をするために見ているわけではありません。
このブログの内容はラジオでも解説しています。
先生は毎月30万円を、みずほ銀行からマネックス証券に自動振替し、
毎営業日『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』を自動買い付けしています。
いわゆるほったらかし投資の王道ですね。
唯一気にすべきは、銀行口座に生活費などを含む一定量のお金をプールしておくことですが、
いまの会社員生活を続けているうちは、特段問題になることはなさそうです。
さて、毎月投資に回している額。
皆さんはどのぐらいでしょうか。
お金の情報サイト「マネービバ」が読者の積立投資経験者114名に向けて行った調査で、
毎月どの程度の積立を行っているかを示したのが以下のグラフです。

【出典】#15 「積立」が貯蓄を増すカギ! みんなはいくら積立投資をしている?(マネービバ)
2021.7.21
全世代で「1万円以上3万円未満」が最多、次に多かったのが「3万円以上5万円未満」でした。
50代になると「5万円以上」が4割を占め、前後と比べるとかなり高めとなっています。
「つみたてNISA」の満額は年間40万円ですので、
月に3万3,333円を積立している方も近年では多くなってきたかと思います。
それでも十分、資産形成で進んだ取り組みをされていますが
その一方で、入金力をどの程度まで上げていけるかというのも非常に重要です。
経済コラムニストの大江英樹(おおえ・ひでき)さんは、
このように触れられています。

実は投下する金額を増やしておくのはすごく大事で、億り人になった人は「運用を上手にやってうまく銘柄を当てた人」というよりも、むしろ「がんばって投下する金額を少しずつ増やしていった人」なんです。
複利効果を期待していくのは良いですが、運用資産というのは
シミュレーションのように、毎年3%、5%と資産が増えていくものではありません。
今年の相場のように大きく下げるようなこともあれば、
コロナ相場のように大きく上げることもある。
上下を繰り返しながら、最終的には右肩になることが
過去を振り返ると見えてくる年平均5%前後の成長率です。
でも、そもそもそんな期待をするよりも、入金力を上げる方が確実だよね。
というのが大江さんの主張です。
まぁ身も蓋もない話ではあるんですが、これが投資の真理でもあります。
資産というのは、(収入-支出)+(資産 × 運用利回り) で示すことができます。
原資を作るためには
①収入を上げる
②支出を下げる
シンプルにこれをどこまでやり抜くかに尽きます。
収入は、出世する、転職する、副業する、などで。
支出は、住宅ローン借り換え、保険見直し、格安SIM切り替えなどで。
①と②の差をどれだけ広げることができるかが、
結果的に投資原資のサイズになり、
最終的な資産形成のスピードや確度にも繋がります。
先生も毎月30万円の積立投資を、
今後どれだけの期間やり続けられるか分かりませんが、
小金持ちの5,000万円を超えて、億り人を目指していくために、
無理があってもひたすら工夫してやり続ける。
ほったらかし投資というのは、その言葉の裏で
見えない努力が山ほど隠れてもいるわけです。
では、ごきげんよう。
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投資は腕よりも忍耐。