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コロナ禍における地域別の時価総額増加ランキング

コロナ禍における地域別の時価総額増加ランキング
この記事で分かること

・「コロナ相場」と言えば?
・地域別の時価総額増加ランキング
・米中企業の成長はさらに加速

おはーん、ペーパー先生です。

2020年「コロナ相場」と聞くと皆さんは

①3月の歴史的な全世界同時株安⤵️
②4月以降の歴史的な全世界株急回復⤴️

どちらを思い浮かべますか?

先生は、歴史の生き証人になったという点と、動じず耐え凌いだことを褒めたい(笑)こともあり、

①を挙げたいと思いますが、多くの方はやはり②になるのではないでしょうか。

中央銀行の金融緩和の流れを受けて、世界の主要企業は時価総額を大きく伸ばしたわけですが、

今日はコロナ禍での地域別の時価総額推移をやわらか紹介します。

地域別の時価総額増加ランキング

それではさっそく見ていきましょう。

集計の方法力

QUICK・ファクトセットで世界の上場企業を対象に、4月30日時点の時価総額が1兆円以上の約1900社について、2020年3月末の時価総額(日本円換算)と21年4月30日を比較した本社所在地別ランキング。複数の株式市場に重複上場する場合は原則、売買代金などが多い市場を優先。

まずは世界をけん引する米国から。

米国

1位:アップル 121.1兆円(241.2兆円)
2位:アルファベット 88.8兆円(174.6兆円)
3位:アマゾン・ドット・コム 86.3兆円(191.1兆円)
4位:マイクロソフト 78.1兆円(207.6兆円)
5位:テスラ 64.3兆円(74.7兆円)
6位:フェイスブック 49.4兆円(100.8兆円)
7位:エヌビディア 23.4兆円(40.8兆円)
8位:ペイパル・ホールディングス 21.5兆円(33.7兆円)
9位:バークシャー・ハザウェイ 21.2兆円(69.0兆円)
10位:JPモルガン・チェース 21.1兆円(51.0兆円)
※金額は2020年3月末比の増加額。カッコ内は4月末の時価総額。

ポイントは、半導体分野でインテルさんをエヌビディアさんが、

自動車分野ではテスラさんがゼネラル・モーターズさんを抜いたことですね。

欧州・中東

1位:🇸🇦サウジアラムコ 33.1兆円(206.4兆円)
2位:🇫🇷LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン 21.3兆円(41.6兆円)
3位:🇳🇱ASMLホールディング 17.6兆円(29.9兆円)
4位:🇬🇧ユニリーバ 10.5兆円(16.8兆円)
5位:🇮🇪アクセンチュア 9.9兆円(21.1兆円)
6位:🇫🇷ロレアル 9.4兆円(25.2兆円)
7位:🇩🇪フォルクスワーゲン 9.3兆円(16.1兆円)
8位:🇩🇪シーメンス 7.7兆円(15.5兆円)
9位:🇫🇷クリスチャン・ディオール 7.5兆円(14.5兆円)
10位:🇳🇱プロサス 7.1兆円(19.3兆円)

ポイントは、脱炭素社会の流れを受けてエネルギー関連が下げた一方で、

中国向けの販売が好調な高級ブランドを要する企業が複数社ランクインしている点です。

中国

1位:テンセント 33.5兆円(84.1兆円)
2位:貴州茅台酒 21.3兆円(42.6兆円)
3位:美団 17.9兆円(25.5兆円)
4位:ピンドゥオドゥオ  14.5兆円(18.3兆円)
5位:アリババ集団 13.9兆円(68.7兆円)
6位:宜賓五糧液 11.9兆円(18.7兆円)
7位:寧徳時代新能源科技 11.2兆円(15.3兆円)
8位:招商銀行 10.0兆円(22.4兆円)
9位:中国旅遊集団中免 8.3兆円(10.3兆円)
10位:中国恒大新能源汽車集団 7.6兆円(8.3兆円)

ポイントは、コロナ禍からの回復が逸早かったこともあり、

個人消費に直結する銘柄が多いことです。

アジア(日本・中国除く)

1位:🇹🇼TSMC 35.5兆円(60.9兆円)
2位:🇰🇷サムスン電子 25.5兆円(53.7兆円)
3位:🇸🇬シー 12.1兆円(14.3兆円)
4位:🇮🇳リライアンス・インダストリーズ 8.6兆円(18.7兆円)
5位:🇮🇳タタ・コンサルタンシー・サービシズ 6.8兆円(16.6兆円)
6位:🇹🇼メディアテック 5.5兆円(7.4兆円)
7位:🇰🇷LG科学 4.8兆円(6.8兆円)
8位:🇮🇳HDFC銀行 4.7兆円(11.5兆円)
9位:🇮🇳インフォシス 4.6兆円(8.5兆円)
10位:🇰🇷SKハイニックス 3.8兆円(9.2兆円)

ポイントは、半導体などを中心にテック系企業が多いことです。

日本

1位:ソフトバンクグループ 12.7兆円(20.7兆円)
2位:ソニーグループ 5.6兆円(13.7兆円)
3位:トヨタ自動車 5.3兆円(26.5兆円)
4位:ファーストリテイリング 4.8兆円(9.5兆円)
5位:東京エレクトロン 4.4兆円(7.6兆円)
6位:キーエンス 4.3兆円(12.8兆円)
7位:日本電産 4.2兆円(7.5兆円)
8位:リクルートホールディングス 3.6兆円(8.4兆円)
9位:信越化学工業 3.2兆円(7.7兆円)
10位:エムスリー 3.0兆円(5.1兆円)

ポイントは、投資会社として株高の恩恵を受けたソフトバンクグループさんを除き、

全体的には低調さが目立つことです。

こうしたところからも、日本が主要地域から取り残されていることが分かります。

【出典】コロナ下1年の時価総額 米NVIDIA23兆円増、Intel超え(日経電子版)
Bizランキング 時価総額の増加額(地域別)
2021年5月10日 2:00 [有料会員限定]

さいごに

全体的にはテック系企業が世界をけん引しており、

コロナ禍からの回復の追い風を受けて、一部の個人消費関連の企業が追随する形になってます。

特に米国・中国企業の成長速度は凄まじく、日本を含めてその他地域との差はさらに拡大している状況ですね。

業界で長年トップに君臨していた企業の交代も発生しており、2020年代はこの傾向が加速していくでしょう。

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では、ごきげんよう。

今日のまとめ

世界の株式時価総額は3月末時点で約1京1600兆円。

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