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10分野74品目の世界シェア1位を総まとめ

10分野74品目の世界シェア1位を総まとめ
この記事で分かること

・主要商品/サービスシェア調査
・10分野74品目の世界シェア1位
・米国/中国/韓国/日本の概況

おはーん、ペーパー先生です。

日本経済新聞社さんが2019年の世界市場における10分野74品目に関する

「主要商品・サービスシェア調査」を昨年8月にとりまとめて公表しています。

シェア1位の数では、米国の25品目に次ぎ、中国が12品目で2位に浮上。

日本は18年より4品目減らし7品目で3位に後退して韓国と並びました。

中国勢はハイテク分野で存在感を高めており、日韓は追い上げを受けているという構図です。

今日は、世界シェアから見る市場動向についてやわらか解説します。

動画解説

このブログの内容はこちらの動画でも解説しています。

米国/中国/韓国/日本の概況

まずはサマリーです。

米国がITインフラをしっかりと押さえている一方で、

中国は政府支援を受けながらハイテク分野でシェアを拡大。

韓国は成長品目で強さを維持をしてるものの伸び悩み、

日本は市場縮小している分野以外でほとんど力を発揮できていません。

10分野74品目の世界シェア1位

では分野ごとの世界シェア1位企業を見ていきましょう。

こちらの情報は、各調査機関の推計を基に、

18年と19年のシェアを算出・比較したものです。

📱ネット/エンタメ/通信(5品目)

<携帯通信インフラ (基地局)>
出荷額:383億ドル(前年比+11.9%)
1位:🇨🇳華為技術(ファーウェイ) シェア34.4%

<音楽ソフト・配信>
販売額:215億ドル(+11.4%)
1位:🇺🇸ユニバーサル・ミュージック・グループ 29.8%

<ネット広告>
売上高:362億ドル(+5.2%)
1位:🇮🇪アクセンチュア 34.1%

<スマートフォン用OS>
出荷台数:13億7100万台(-2.2%)
1位:🇺🇸グーグル 86.1%

<スマートフォン>
出荷台数:13億7100万台(-2.3%)
1位:🇰🇷サムスン電子 21.6%

🚗自動車(3品目)

<中大型トラック>
台数:320万3760台(-3.6%)
1位:🇩🇪ダイムラー 11.8%

<自動車>
販売台数:9205万台(-3.9%)
1位:🇩🇪フォルクスワーゲン(VW) 11.9%

<自動二輪>
台数:5336万台(-7.0%)
1位:🇯🇵ホンダ 36.6%

🔧機械(4品目)

<発電用大型タービン>
受注実績:2609万キロワット(+31.9%)
1位:🇺🇸ゼネラル・エレクトリック(GE) 41.7%

<造船>
建造量:6793万総トン(+15.4%)
1位:🇰🇷現代重工業 16.7%

<建設機械>
売上高:2030億ドル(+10.1%)
1位:🇺🇸キャタピラー 16.2%

<ベアリング>
出荷額:4兆1300億円(-3.1%)
1位:🇸🇪SKF 17.1%

🔋環境/エネルギー/素材(6品目)

<風力発電機>
新規導入量:6307万キロワット(+24.6%)
1位:🇸🇪ヴェスタス 18.0%

<リチウムイオン電池向け絶縁体>
出荷量:38億7700万平方メートル(+21.1%)
1位:🇨🇳上海エナジー 18.0%

<太陽光パネル>
出荷量:1億2200万キロワット(+11.9%)
1位:🇨🇳ジンコソーラー 11.6%

<偏光板>
出荷面積:5億3121万平方メートル(+3.2%)
1位:🇯🇵住友化学グループ 24.3%

<粗鋼>
粗鋼生産量:18億6880万トン(+3.0%)
1位:🇱🇺アルセロール・ミタル 5.2%

<液晶用ガラス>
出荷面積:5億3470万平方メートル(+0.9%)
1位:🇺🇸コーニング 52.8%

🍽生活/食品(12品目)

<スポーツ衣料品>
小売販売額:3457億ドル(+7.8%)
1位:🇺🇸ナイキ 16.0%

<茶>
販売金額:447億7800万ドル(+5.4%)
1位:🇬🇧🇳🇱ユニリーバ 10.4%

<即席めん>
小売販売額:374億8460万ドル(+5.0%)
1位:🇹🇼頂新国際集団 13.4%

<化粧品>
小売額:3530億ドル(+4.8%)
1位:🇫🇷ロレアルグループ 13.4%

<紙おむつ>
小売額:460億4000万ドル(+4.8%)
1位:🇺🇸プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) 25.2%

<ケチャップ>
小売販売額:60億8010万ドル(+4.7%)
1位:🇺🇸クラフト・ハインツ 29.9%

<炭酸飲料>
販売金額:1716億ドル(+4.6%)
1位:🇺🇸ザ・コカ・コーラカンパニー 47.0%

<コーヒー>
販売金額:875億ドル(+4.0%)
1位:🇨🇭ネスレ 24.8%

<衣料品>
小売販売額:1兆4096億ドル(+3.7%)
1位:🇪🇸インディテックス 1.9%

<腕時計>
小売販売額:676億ドル(+2.9%)
1位:🇨🇭スウォッチグループ 14.1%

<ビール>
販売量:2億61万キロリットル(+1.3%)
1位:🇧🇪アンハイザー・ブッシュ・インベブ 26.5%

<たばこ>
販売数量:5兆2639億本(-1.5%)
1位:🇨🇳中国煙草総公司(CNTC) 43.9%

🩺医療/医薬(8品目)

<がん治療薬>
売上高:1452億ドル(+15.7%)
1位:🇨🇭ロシュ 20.3%

<バイオ医薬品>
売上高:2661億ドル(+10.0%)
1位:🇨🇭ロシュ 15.4%

<循環器機器>
売上高:540億1100万ドル(+6.3%)
1位:🇮🇪メドトロニック 21.0%

<医療機器総合>
売上高:4538億ドル(+5.8%)
1位:🇮🇪メドトロニック 6.8%

<一般用医薬品>
販売金額:1179億ドル(+4.0%)
1位:🇬🇧グラクソ・スミスクライン 9.2%

<医療用医薬品>
処方薬売上高:8716億ドル(+3.7%)
1位:🇨🇭ロシュ 5.5%

<画像診断機器>
売上高:428億9800万ドル(+3.2%)
1位:🇩🇪シーメンスヘルスケア 23.3%

<後発医薬品>
出荷額:789億ドル(-1.9%)
1位:🇬🇧マイラン 13.8%

💽情報/デバイス(17品目)

<スマートスピーカー>
出荷台数:1億2460万台(+59.7%)
1位:🇺🇸アマゾン・ドット・コム 29.9%

<クラウドサービス>
売上高:2513億ドル(+29.1%)
1位:🇺🇸マイクロソフト 14.8%

<CMOSセンサー>
出荷額:150億ドル(+22.8%)
1位:🇯🇵ソニー 53.5%

<スマートウオッチ>
出荷台数:9243万台(+22.7%)
1位:🇺🇸アップル 28.5%

<有機ELパネル>
出荷額:248億ドル(+7.2%)
1位:🇰🇷サムスン電子 73.5%

<ルーター>
売上高:34億1750万ドル(+6.2%)
1位:🇺🇸シスコシステムズ 64.7%

<パソコン>
出荷台数:2億6764万台(+3.1%)
1位:🇨🇳レノボ・グループ 24.2%

<サーバー>
出荷台数:1174万台(-0.9%)
1位:🇺🇸デル・テクノロジーズ 17.4%

<中小型液晶パネル>
出荷額:332億ドル(-3.5%)
1位:🇨🇳京東方科技集団(BOE) 15.9%

<VRヘッドセット>
出荷台数:542万台(-3.9%)
1位:🇺🇸フェイスブック 31.4%

<半導体製造装置>
出荷額:554億ドル(-5.9%)
1位:🇺🇸アプライドマテリアルズ 18.7%

<携帯用リチウムイオン電池>
出荷量:19億2400万セル(-6.6%)
1位:🇯🇵アンプレックステクノロジー(ATL) 31.1%

<マイコン>
出荷額:175億ドル(-7.8%)
1位:🇯🇵ルネサスエレクトロニクス 18.1%

<大型液晶パネル>
出荷額:533億ドル(-11.2%)
1位:🇰🇷LGディスプレー 24.0%

<HDD>
出荷台数:3億1766万台(-15.4%)
1位:🇺🇸シーゲート・テクノロジー 40.6%

<NAND型フラッシュメモリー>
出荷額:459億ドル(-24.6%)
1位:🇰🇷サムスン電子 35.9%

<DRAM>
出荷額:621億ドル(-37.2%)
1位:🇰🇷サムスン電子 42.7%

🖨エレクトロニクス(10品目)

<監視カメラ>
出荷台数:億1047万台(+19.4%)
1位:🇨🇳ハイクビジョン 30.1%

<セキュリティー対策ソフト>
売上高:393億ドル(+11.1%)
1位:🇺🇸ノートンライフロック(旧シマンテック) 6.9%

<洗濯機>
販売台数:1億287万台(+1.5%)
1位:🇨🇳海爾集団(ハイアール) 24.3%

<薄型テレビ>
販売台数:2億3472万台(+1.4%)
1位:🇰🇷サムスン電子 18.7%

<家庭用エアコン>
販売台数:1億6262万台(+1.2%)
1位:🇨🇳珠海格力電器 18.6%

<冷蔵庫>
販売台数:1億6907万台(+1.0%)
1位:🇨🇳海爾集団(ハイアール) 21.7%

<A3レーザー複写機・複合機>
出荷台数:417万台(-1.0%)
1位:🇯🇵リコー 16.5%

<タブレット端末>
出荷台数:1億4446万台(-1.2%)
1位:🇺🇸アップル 34.6%

<インクジェットプリンター>
出荷台数:5691万8423台(-4.8%)
1位:🇺🇸HP 41.2%

<デジタルカメラ>
出荷台数:1483万台(-22.4%)
1位:🇯🇵キヤノン 45.4%

🚛運輸/サービス(4品目)

<原油輸送量>
大型タンカー(VLCC)の輸送能力:2億4798万トン(+8.6%)
1位:🇨🇳中国招商局集団 6.3%

<人材派遣>
18年売上高:890億ドル(+4.9%)
1位:🇳🇱ランスタッド 5.3%

<コンテナ船>
運航船腹量(20フィートコンテナ換算):2279万9678TEU(+3.9%)
1位:🇩🇰A・P・モラー・マースク 17.7%

<航空連合>
旅客輸送容量(ASK):10兆4131億座席キロ(+2.8%)
1位:✨スターアライアンス 22.4%

💰金融(5品目)

<社債引き受け>
引受額:7兆7891億ドル(+15.2%)
1位:🇺🇸JPモルガン・チェース 5.9%

<国際カードブランド>
発行枚数:143億枚(+8.8%)
1位:🇨🇳ユニオンペイ 58.6%

<株式引き受け>
引受額:6862億ドル(-1.9%)
1位:🇺🇸ゴールドマン・サックス 9.6%

<M&A>
請負金額:3兆8304億ドル(-3.3%)
1位:🇺🇸ゴールドマン・サックス 34.0%

<シンジケートローン>
組成額:4兆4595億ドル(-11.4%)
1位:🇺🇸JPモルガン・チェース 7.0%

【出典】点検 世界シェア74品目(日経電子版)
2018年07月09日 公開 2020年08月13日 更新

さいごに

こうやってシェア1位を眺めてみると、意外な企業や地域だったりもしますね。

あと、自身が注目している市場以外は新鮮な発見があったりします。

例えば、即席めん(およそ374億ドル)よりも紙おむつ(およそ460億ドル)のほうが

市場が大きいなんて思ってもいませんでした。

さて、「逃げる米国、追う中国、防戦一方の韓国と日本。」といったことがシェアから見えてきたわけですが、

新型コロナウイルス禍にある中で、中国企業は製造業などを中心に攻勢を強める一方、

米中対立の深まりによりハイテク分野の部品調達が厳しくなることも懸念されています。

先日の全人代では、サプライチェーンについて自国強化を進めていく旨が示されましたね。

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総まとめ!全人代から読み解く中国の将来中国で全国人民代表大会(全人代)が11日、閉幕しました。これは年に1度開催される国会にあたる重要会議で、国家の最高権力機関および立法機関として位置づけられる一院制議会です。表明される目標設定は、今後の世界経済や米中関係にも影響が大きく、2020年代の行方を占う上で、世界中が注目をしています。今日は、全人代から見える中国が目指す将来についてやわらか解説します。...

このあたりの影響が今年以降、各分野でどう影響するのかも注目してきたいと思います。

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

中国の存在感、高まる。

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