・ペーパー先生の米国株デビュー
・年代別のデビュー銘柄ランキング
・取引目的別のデビュー銘柄ランキング
おはーん、ペーパー先生です。
先生は2017年にはじめて米国株へ投資を始めました。
それから4年弱。
毎年買い増しや銘柄の追加購入などを続けており、
20年12月末時点の評価損益率は70%に上ります。
最初の一歩は、誰もが知っている超メジャーテック銘柄から始めましたが、
世の中の個人投資家はどういう米国株デビューをしているのでしょうか?
楽天証券さんが、米国株を初めて取引した人たちのデビュー銘柄ランキングを公開していますので、
本日はこちらを参照しながら、米国株デビューの今についてやわらか解説します。
年代別のデビュー銘柄ランキング
<20代>
1位:SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)
2位:アップル(AAPL)
3位:ファイザー(PFE)
4位:バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
5位:テスラ (TSLA)
6位:バンガード・S&P 500 ETF(VOO)
7位:コカ・コーラ(KO)
8位:iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)
9位:AT&T(T)
10位:インベスコQQQ 信託シリーズ1(QQQ)
<30代>
1位:SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)
2位:テスラ(TSLA)
3位:バンガード・S&P 500 ETF(VOO)
4位:バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
5位:ファイザー(PFE)
6位:iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)
7位:アップル(AAPL)
8位:コカ・コーラ(KO)
9位:AT&T(T)
10位:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)
<40代>
1位:SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)
2位:テスラ(TSLA)
3位:ファイザー(PFE)
4位:バンガード・S&P 500 ETF(VOO)
5位:バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
6位:iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)
7位:AT&T(T)
8位:アップル(AAPL)
9位:コカ・コーラ(KO)
10位:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)
<50代>
1位:テスラ(TSLA)
2位:ファイザー(PFE)
3位:アップル(AAPL)
4位:バンガード・S&P 500 ETF(VOO)
5位:SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)
6位:AT&T(T)
7位:バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
8位:インベスコQQQ 信託シリーズ1(QQQ)
9位:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)
10位:iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)
※ランキングは2020年12月の米国株デビュー者の買付人数
【出典】米国株デビュー銘柄ランキング:年代別(楽天証券)
ETF(上場投資信託)のジャンル別で見ていくと、
①高配当系
名称:SPYD
運用:ステート・ストリート
ベンチマーク:S&P500高配当指数
分配金利回り:4.69%
名称:HDV
運用:ブラックロック
ベンチマーク:モーニングスター配当フォーカス指数
分配金利回り:3.96%
名称:VYM
運用:バンガード
ベンチマーク:FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス
分配金利回り:3.05%
②米国全体系
名称:VOO
運用:ステート・ストリート
ベンチマーク:S&P500
分配金利回り:1.52%
名称:VTI
運用:ステート・ストリート
ベンチマーク:S&P500を含んだ米国株約3,600銘柄
分配金利回り:1.39%
③値上がり系
名称:QQQ
運用:インベスコ
ベンチマーク:ナスダック100
分配金利回り:0.49%
このような形ですね。
米国株デビューは米国全体へ手堅く投資するという点で、
「VOO」や「VTI」に人気が集まるかと思っていましたが、
まさかの「SPYD」独壇場となりました。
個別銘柄では、「テスラ」の強さが光りますね。
投機的な値上がりを続けていったこともあり、
若年層からの人気が高いと思いきや、なんと年齢が高いほど順位を上げています。
世代による自動車の馴染みの差が理由と言えそうです。
他は、どの世代でも老舗企業で手堅くまとまっており、
「AT&T」(7.57%)、「ファイザー」(3.95%)、「コカ・コーラ」(3.25%)と、
高配当銘柄からランクインしています。
こうやって見ていくと、米国株デビューでのキーワードは「高配当」ですね。
日本では連続増配30年以上の企業が花王(4452)1社だけという状況の中、米国ではなんと約50社。
連続増配50年以上もP&G(PG)の64年を筆頭に5社も存在します。
こうした環境の中で、投資関連のブログや動画などにおいて、米国高配当株投資の手法が
広く紹介されていることが影響していると考えられます。
取引目的別のデビュー銘柄ランキング
<将来の資産形成>
1位:SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)
2位:テスラ (TSLA)
3位:ファイザー(PFE)
4位:バンガード・S&P 500 ETF(VOO)
5位:バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
6位:アップル(AAPL)
7位:iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)
8位:コカ・コーラ(KO)
9位:AT&T(T)
10位:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)
<キャピタルゲイン(値上がり率)>
1位:テスラ(TSLA)
2位:アップル(AAPL)
3位:ファイザー(PFE)
4位:SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)
5位:バンガード・S&P 500 ETF(VOO)
6位:パランティア・テクノロジーズ(PLTR)
7位:ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)
8位:バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
9位:シースリー・エーアイ(AI)
10位:ユニティー・ソフトウェア(U)
<配当金の受け取り>
1位:SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)
2位:iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)
3位:バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
4位:ファイザー(PFE)
5位:コカ・コーラ(KO)
6位:AT&T(T)
7位:テスラ(TSLA)
8位:アップル(AAPL)
9位:バンガード・S&P 500 ETF(VOO)
10位:エクソンモービル(XOM)
<余裕資金の運用>
1位:テスラ(TSLA)
2位:SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)
3位:ファイザー(PFE)
4位:バンガード・S&P 500 ETF(VOO)
5位:アップル(AAPL)
6位:バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
7位:AT&T(T)
8位:iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)
9位:コカ・コーラ(KO)
10位:ニオ(NIO)
※ランキングは2020年12月の米国株デビュー者の買付人数
※取引目的は、口座開設時の問診「投資目的」の回答ごとに集計
【出典】米国株デビュー銘柄ランキング:取引目的別(楽天証券)
目的別でも大きくは顔ぶれは変わらない一方で、
上場から間もないテック系の個別銘柄が複数入っており、
今後の成長を中期的にじっくり見ていくというスタイルです。
企業:パランティア・テクノロジーズ(PLTR)
上場:2020年9月
市場:NYSE
地域:米国
業種:ビッグデータ分析
企業:ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)
上場:2019年4月
市場:NASDAQ
地域:米国
業種:Web会議サービス
企業:シースリー・エーアイ(AI)
上場:2020年12月
市場:NYSE
地域:米国
業種:人工知能(AI)ソフトウエア
企業名:ユニティー・ソフトウェア(U)
上場:2020年9月
市場:NYSE
地域:米国
業種:ゲームエンジン
企業:ニオ/上海蔚来汽車(NIO)
上場:2018年9月
市場:NYSE
地域:中国
業種:電気自動車(EV)
さいごに
世の中の個人投資家の米国株デビュー。
いかがだったでしょうか。
始めようと検討されている方にとっては、
参考にできる部分があったのではないでしょうか。
投資をする場合には
・目的(最終的に達成するべきこと。)
・目標(目的を達成するための指標。)
・手段(目標を達成するための方法。)
これをしっかりと整理することが大事です。
例えば
・目的…豊かな老後を過ごしたい
・目標…65歳までに1億円
・手段…毎月収入の3割を全世界株(50%)と債権(50%)で運用
とか
・目的…趣味を存分に楽しみたい
・目標…年間50万円
・手段…投資原資1,000万円を年6.5%以上で運用
とか
・目的…子供の学費を準備したい
・目標…大学入学時までに400万円
・手段…つみたてNISAで年間40万円を運用
目的・目標・手段の詳しい解説はこちらをどうぞ。
資産運用のアプローチは、その方自身の年齢や収入によっても変わりますから千差万別。
悩んだら運用で実績がしっかりある友人・知人などにぜひ相談してみてください。
投資は自己責任でね。
では、ごきげんよう。
高配当株は、ひねるとポンジュースが出る蛇口。