・家計とは
・家計の金融資産状況
・日本人家計の総括
おはーん、ペーパー先生です。
日本人はお金を貯めこんでいると言われて久しいですが、
果たしてどの程度を現預金で貯めこんでいると思いますか?
①およそ1兆円
②およそ10兆円
③およそ100兆円
④およそ1,000兆円
本日は日本の家計における現預金の現状について、やわらか解説します。
家計の金融資産状況
日本銀行(日銀)が12月21日に発表した7-9月期の資金循環統計(速報)を紹介してきます。
このレポートは、家計や企業の金融資産状況などを日銀の調査統計局がまとめているものです。
なお、「家計」という単語が頻繁に出てきますが、以下のような意味があります。
要は家庭におけるお金の状況のことを指します。
<サマリー>
[金融資産の残高]
→1,901兆円(前年同月比2.7%増)と、05年以降で最高。
[現預金の残高]
→1,034兆円(同4.9%増)で、残高および伸び率ともに過去最高を更新。
→内訳は、現金97.4兆円(同5.8%増)、預金は937兆円(同4.8%増)。
[株式等の残高]
→181兆円(同1.8%減)と、6月末時点(4.3%減)から減少率が縮小。
[投資信託の残高]
→72兆円(同1.6%増)で、3四半期ぶりに前年比で増加。
【出典】2020年第3四半期の資金循環:速報(日銀)
2020年12月21日
このようになんと現預金はなんと1034兆円!
資産の半分が運用されずに(預貯金を運用じゃないと見れば)
寝たままになっているわけです。
また、株式等残高がコロナショック以降、数字が改善していることが分かります。
これは一度手放した投資家が、再度株高の流れを受けて
買い戻しているという実情も読み取れます。
つまり、日本人の家計というのは、
「お金は寝たまま。働きに出ているお金も長期で働き続けない。」
このようなことが言えます。
経済成長をしっかりと下支えするようなお金の使い方をしない国民性を
まざまざと見せつけられる結果となっているわけです。
ということで、冒頭のクイズの正解は④でした。
では、ごきげんよう。
日本の金融資産はニート。