・すべて同じ意味だと思った方。
・依頼された仕事のアウトプットに対する評価が悪い方。
・プロジェクトチームの意思統一に手を焼いている方。
おは一ん、ペーパー先生です。
今回は、あらゆるミッションを進める上で重要な、ゴール設定についてお話します。
結論からいきますと、「目的」「目標」「手段」の明文化をすれば、どのようなミッションであれ、成果に結びつきます。
先生も、自身の担当する部門の「目的」「目標」「手段」を必ず期初に、部全体へ話すよう心がけています。
これをしっかりとやらないということは、自陣がどっちかも分からず、ポールをキープしながらドリブルを続けたものの、結局ゴールが設置されていないことに気付いて、皆んなやる気をなくしていく。
そんなサッカーをやり続けるようなものです。
では、ここで問題!
「目的」「目標」「手段」、それぞれの言葉の定義をご説明ください。
これ、結構ごっちゃになってる方多いと思います。
先生も、新しい部門へ異動した直後に、その部署の過去資料が、「目的」と「目標」を同義で捉えていて、文中に入り混じっているなんてことがありました。
正解はこうです。
「目的」…最終的に達成するべきこと。
「目標」…目的を達成するための指標。
「手段」…目標を達成するための方法。
これでも「ほとんど同じでは?」という方もいらっしゃると思いますので、次からは例を出して説明していきます。
プライベートでの目的設定
例えば、親孝行をしたいなぁ、と考えている人が「目的」「目標」「手段」を設定すると、
「目的」…両親との思い出作り。
「目標」…2020年中。
「手段」…夏休みを使う。
このようになります。
分かりやすく一番簡潔に書きましたが、もう少し細かくするとこうです。
「目的」…両親との思い出作り。
「目標」…2020年中。日帰り。富士登山。
「手段」…夏休みを使う。静岡側から入山する。5合目まで車を使う。
ご覧いただいたように「目的」は常に1つですが、それが達成出来たかどうかを示す指標である「目標」は、複数設定されてもよいわけです。
また、「目標」を達成するための方法である「手段」も複数設定されます。
ビジネスでの目的設定
では次はビジネスシーンを想定して、
「目的」…世界中で知られるスナック菓子ブランドの創出。
「目標」…2023年度中。世界30か国以上で販売。売上200億円。
「手段」…企画タスクフォースを立ち上げる。ターゲット地域の市場調査をする。商品ジャンルの策定を行う。
このような形になります。
1年単位で変えるようなものではなく、多くは中長期的なものを設定します。
ここでのポイントは、少し抽象的な方が良いということです。
それが具体的に何を示すのかは「目標」でしっかり設定しますので、「目的」はスローガンのようなものだと思っていただくといいかもしれません。
特定の期間での指標です。
通常は年度内になると思いますが、期限付きのプロジェクトの場合は、その期間内での設定でも構いません。
また、ここで設定されたものは、誰が見ても成否が判断付く定量的なものでなければいけません。
状況を見ながらどんどん変えていきましょう!
え?せっかく設定したのに?
と思われるかもしれません。
「手段」は「目標」に向けた行動内容ですので、途中で「あれ、これ違うな」と思えば、速やかに軌道修正をすべき部分です。
そのため、設定期間中に唯一変えていい部分となります。
ミッション規模の大小にかかわらず使える
「目的」「目標」「手段」の明文化をすることで、そのチームが何をすべきかが明確になります。
これが明確になれば、仮にそのプロジェクトが未達になったとしても、チーム全体で振り返りを深くやることができますので、次のステップに向けて、大きな糧になります。
これが無いまま進んだプロジェクトが失敗すると、そもそも何を目指していたのかが人によって曖昧になるため、振り返りそのものができません。
今回は、数十名~数百名規模のプロジェクトをイメージしながら話を進めましたが、例えば上司から「きみ、これやっておいてくれる」と仕事を依頼されるようなケースにも十分使えます。
その依頼された仕事が、いったいどんな「目的」「目標」なのかをその場で確認し、その上で「手段」を組んでいく、ということをしていければ、かなり上司の的を射たアウトプットを出せるようになります。
ということで、今回は「目的」「目標」「手段」をはっきりさせて、ミッションの精度を高めていこうという話でした。
明日からでも活用できる考え方ですので、ぜひ試してみてください。
では、ごきげんよう。
人はイメージしたところにしかたどり着きません。