・現代社会を物語る敵組織
・ショッカーの組織運営
・昭和ライダーで知る令和の縮図
おはーん、ペーパー先生です。
NHKが贈る、人気の番組やキャラクターに投票できる「全〇〇大投票」シリーズ。
このブログの内容はラジオでも解説しています。
先日、放送開始から50周年を迎えた変身ヒーローの代表作
「仮面ライダー」シリーズの大投票結果が公開されました。
作品別の1位『仮面ライダー電王(2007年)』
ライダー別の1位「仮面ライダー電王(2007年)」
音楽別の1位「EXCITE / 仮面ライダーエグゼイド(2016年)」
【出典】全仮面ライダー大投票(NHK)
電王強し!といった結果になりましたが、一方で
作品別で9位に初代『仮面ライダー』(1971年)、
ライダー別で8位に「仮面ライダー1号」(1971年)が、
ランクインし根強い人気を示しました。
同シリーズの映画で、客演が多いことも人気を支える秘訣になっているようです。
平成以降のシリーズ作品では強く描かれていませんが、
昭和ライダーには敵組織が必ず存在していました。
『仮面ライダー』…ショッカー、ゲルショッカー
『仮面ライダーV3』…デストロン
『仮面ライダーX』…GOD(ゴッド)機関
『仮面ライダーアマゾン』…ゲドン、ガランダー帝国
『仮面ライダーストロンガー』…ブラックサタン、デルザー軍団
『仮面ライダー(スカイライダー)』…ネオショッカー
『仮面ライダースーパー1』…ドグマ、ジンドグマ
『仮面ライダーBLACK』…ゴルゴム
『仮面ライダーBLACK RX』…クライシス帝国
リアルタイム視聴されていた方々にとっては懐かしい名前が並んでいると思います。
最近思うのは、
・敵組織=大企業
・主人公=個人
このように現代社会の縮図になっているように感じることです。
ショッカーの組織運営
昭和ライダーの敵組織は世界規模で展開されています。
初代に登場するショッカーは世界征服を企む謎の国際的秘密組織。
知能や体力に優れた人間に、動植物や菌類等の能力を
移植・洗脳して誕生させた怪人を中心に構成されています。
首領の指示で幹部が怪人を動員して行動するなど、
組織運営がかなり厳密にされていることも特徴でした。
一方で、主人公の本郷猛(ほんごう・たけし)は、ショッカーに改造手術を受けるものの、
そこで得た能力を活かし、仮面ライダーとしてショッカー殲滅のために動きます。
1人の優秀な人材に、大組織が勝てないという構図こそ、
令和の時代における個人と大企業との関係と瓜二つなのではと感じるわけです。
サイロ化した組織で、幹部や怪人同士が連携して
1つのミッションにあたるようなことはありませんし、
失敗の情報が横に展開されずに、次の失敗を生んでいきます。
戦闘員の替えがいくらでもいる消耗品になっているあたりも
企業勤めの人間にとっては耳の痛い話かと思います。
さいごに
このブログでは、コロナ禍を経て、企業と個人との関係性の変化について、
何度も取り上げてきました。
個人でも戦い方次第で大組織にも対抗しうることを、
高度経済成長期における護送船団方式真っただ中で
放映された特撮ドラマの中で知る。
そんなことを「全仮面ライダー大投票」を見ていて思ったわけです。
なかなか興味深いですね。
なお、先生が一番好きなのは
こんなラインナップになっております。
では、ごきげんよう。
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個人が変身すると起業家に。最終フォームは資本家に。