・アセットアロケーションの変化
・キャッシュインフローの変化
・そのほかの変化
ごきげんよう、ぺいぱです。
このブログの内容は動画でも解説しています。
先日の収支・運用状況でもご報告した通り、2023年10月末時点の金融資産は5,021万円でした。足元の2ヶ月は足踏み状態となっていますが、昨年12月末時点の3,889万円からは大きく伸長しています。
<ぺいぱの金融資産推移(22年12月末-23年10月末)>
12月末:3,889万円 (+0.3%)
01月末:4,142万円 (+6.5%)
02月末:4,216万円 (+1.8%)
03月末:4,260万円 (+1.1%)
04月末:4,349万円 (+2.1%)
05月末:4,523万円 (+4.0%)
06月末:4,805万円 (+6.2%)
07月末:5,005万円 (+4.2%)
08月末:5,094万円 (+1.8%)
09月末:5,025万円 (▲1.3%)
10月末:5,021万円 (▲0.1%)
※カッコ内は前月末比
なお、もう少し遡りますと、ちょうど5年前の2018年10月末での金融資産は1,445万円でした。つまりタイトルにもある通りおよそ3.47倍になったわけです。
5年間で資産が3.47倍というのは果たして高いのか・低いのか。ここは人によって受け取り方に差が出る部分かもしれません。
より詳細にこの中身を見ていきましょう。まずは増加額3,575万円の内訳から。なお、運用益は確定していない含み益も含みます。
(2018年10月末-2023年10月末)
貯蓄額:1,867万円
運用益:1,708万円
—
増加額:3,575万円
純粋に貯蓄で伸ばした額と投資で伸ばした額がほぼトントンとなりました。正確に言えば貯蓄額の方が159万円も運用益を上回っています。
思えば、金融資産が3,000万円を超えたあたりで、YouTubeをご覧いただいている方の一部から「運が良かっただけ」「タイミングが良かっただけ」といったコメントをいただく機会が増えました。
ぼくはコロナショック後の金融緩和相場に上手く乗ってきましたから否定はしません。運用利回りで見るとこの5年間で+118.2%。コア商品を『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』へ1本化する前に保有していたハイパーグロース個別株の躍進が光ったわけです。
しかしそれだけでは資産を3.47倍にはできませんでした。しっかり稼いで収入を増やし、無駄な支出を減らして貯蓄率を高め、余剰資金をリスク資産に徹底的に回す。
こうした資産形成における基本サイクルをやり続けたからこその結果が3.47倍だと言えます。決して楽してお金は増えない、ということですね。
では、ここからはさらに具体的に「2018年10月末」と「2023年10月末」とでは何が違うのか。その変化を深掘りしていきたいと思います。
5年前との変化:アセットアロケーション編
当時と今でのアセットアロケーションを比較してみましょう。短期負債であるクレジットカード支払いも含まれます。端数は四捨五入をしています。
米国株式:303万円
中国株式:43万円
日本株式:690万円
養老保険:351万円
法定通貨:102万円
–
クレカ支払:▲44万円
–
合計:1,445万円
全世界株:4,073万円
暗号資産:556万円
法定通貨:413万円
–
クレカ支払:▲21万円
–
合計:5,021万円
2018年10月末時点ではなんと日本株式が一番大きかったのですが、その半数を占めていたのは社員持株会。次いでドル建ての養老保険。どこがコアなのかがハッキリしない構成です。資産形成をする、将来に向けてお金を育てる、なんてことを1ミリも考えていなかった時代というわけです。
この年は、1月に暗号資産市場が大暴落。前年末の支給ボーナスを全軍突撃させていたぼくの金融資産は激しく毀損し、年間を通じての運用利回りが▲23.2%という、記録が残っている中で最大の下げ幅となりました。
一方で、先日に締まったばかりの今年10月末では、全世界株式がコアにドシっと構えており、サテライトに暗号資産。現金保有も比較的余裕を持ち、非常にシンプルかつ分かりやすい構成です。
先ほど「ハイパーグロース株の保有で運が良かった」なんて話をしました。個別株ではたしかにそういう側面もあるでしょう。ただし、王道のインデックス投資であるオルカン(全世界株式)保有を始めた2021年6月末以降の運用利回りは20.9%。こちらは銘柄を選ぶことなく市場全体に資産を置き続ける、いわば我慢比べとなります。(なおこちらはサテライト枠の暗号資産を含んだ利回りであり、オルカンのみの通算利回りは「28.2%」)
相場が良い時も悪い時もひたすら保有し続ける、積み立てし続ける。基準価額を個人投資家の小さな力で上げていくことはできませんが、市場に居続ける努力はできます。つまり自分の力で勝ち取れるわけですね。
自身のコア資産にどのようなインデックスを据えるのか。それを明確に決めた上で走り始める。そしてある程度走り続けた先でサテライトを仕込んでいく。安定した資産運用にはそんなプロセスが必要なのだと感じます。
5年前との変化:キャッシュインフロー編
続いてはキャッシュインフロー、つまり収入の違いを見ていきましょう。こちらも端数は四捨五入をしています。
🏢給与:37.8万円
–
合計:37.8万円
🏢給与:45.2万円
🏠家賃:12.1万円
💻副業:4万円
–
合計:61.3万円
この5年で収入は1.62倍になりました。本業での給与増は基本給ベースアップです。5年前と現在とでは役職はほんの1つだけ上がりましたが、負担は金額以上に増えていますから正直ぜんぜん満足ではありません。
そして2021年3月から勤務先オフィス近くでホテル暮らしを開始したことに伴い、自宅マンションを賃貸に出しましたので、その家賃収入が加わっています。
さらに、2020年8月から開始したブログ。そして2021年6月から開始したYouTubeによる広告収入が、今年3月から発生しました。こちらはそれぞれ広告の表示数に比例しますから、全然安定はしていませんが、ゼロをイチにしたという事実が重要であり、いつもブログやYouTubeチャンネルをご利用くださっている皆さまには大感謝です。
投資への入金力を高めるためには絶対に避けては通れない収入。今回は支出の話までは深掘りしませんが、収入を上げながら生活水準を維持すれば当たり前ですがお金は貯まります。稼ぐ力の大切さはここからもよく分かるわけです。
その一方で、2018年10月末の現金を除くリスク資産1,387万円から生まれた運用益は概算で5年後に1,708万円ですから、投資の方では2.23倍に成長したことになります。
労働によって得られた収入は5年で1.62倍、一方で資産運用によって得られた収入(運用益)は5年で2.23倍ですから、これぞまさに「r>g」ですよね。
「r」は資本収益率を示し、「g」は経済成長率を示す。フランスの経済学者トマ・ピケティさんの書籍『21世紀の資本』では、18世紀まで遡ってデータを分析した結果、「r」の資本収益率が年に5%程度であるにもかかわらず、「g」は1~2%程度しかなかったと指摘している。そのため「r>g」という不等式が成り立つ。この不等式が意味することは、資産 (資本) によって得られる富、つまり資産運用により得られる富は、労働によって得られる富よりも成長が早いということ。言い換えれば「裕福な人 (資産を持っている人) はより裕福になり、労働でしか富を得られない人は相対的にいつまでも裕福になれない」ことになる。
【出典】富を築くために理解しておきたい「r>g」という不等式(大和ネクスト銀行)
2018年4月12日
5年前との変化:そのほか編
ここからはそのほか、つまり数字には出てこないフィジカル的な要素を追いかけてみましょう。
🏃♂️体力:海外出張も多く馬車馬のように動いてました。
💪筋肉:ジムは行っておらずガリガリでした。
🚀性欲:メンズエステにハマってました。
🍙食欲:ココイチか松屋か東秀に通い詰めてました。
👩彼女:いなかったのでマッチングアプリに精を出してました。
🏃♂️体力:デスクワーク中心ですが帰宅後は気絶するように寝ています。
💪筋肉:筋トレで10kg体重を増やしました。
🚀性欲:オルカンの手数料ぐらい低下しました。
🍙食欲:平日は夜を除き食事をする元気も時間もありません。
👩彼女:いないし作る気力もありません。
ざっと5項目を書き出してみましたが、総じてこの5年で元気といいましょうか、活力といいましょうか。全般的に色々なものが低下しております。老い、衰え。そんな感じでしょうか。
書き出していないものでいきますと、2020年のコロナ禍で人生観が大きく変わったことも挙げられますね。
4月・5月は勤務先でも強制在宅勤務となったわけですが、この”立ち止まって人生をじっくり考えてみる”という時間があったからこそ、今のぼくがいる。そう思えます。
感染すればいつ死ぬか分からないという目に見えないウイルスの脅威。静まり返る世の中。使い所の無いお金。そして通勤という呪縛が解けた瞬間。とにかく今まで積み上げてきた価値観があらゆる角度からバラバラと崩壊していったわけです。
支出を抜本的に見直したり、資産形成を本格的に始めたり、部屋の荷物をほとんど捨ててキャリーケース1つでホテル暮らしを開始したり。2020年から21年にかけてまさに人生のグレートリセットをした瞬間でした。
その時期を真ん中に挟み込んだ2018年10月と今年10月ですから、それはフィジカル面もメンタル面も大きく変わっていて当然と言えます。
そう、ぼく的にこの5年間というのは「金融資産が増えて良かったね」という単純な言葉では語りきれないわけです。
おしらせ
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さいごに
今回は2018年10月末と今年10月末の5年間で、ぺいぱの何がどう変わったか。金融資産を3.47倍にした裏側を色々な角度から見てきましたがいかがだったでしょうか。
こうやって振り返りますと、資産の方程式におけるフローとストックは、切っても切り離せない両輪であることが改めてよく分かりました。
<資産の方程式>
(収入 - 支出) + (資産 × 運用利回り)
フロー ストック
収入を高めて、支出を抑える。その余剰を運用に回す。こうしたサイクルをまるで息を吸うように当たり前のこととして回していく。これこそが自分自身もお金も成長する原動力になります。
5年間で金融資産が3.47倍。今後も現行の生活を続けていけばこの水準を維持した成長は可能なのかもしれません。
しかしながら、世の中も変われば自分も変わります。100年に1度と言われるような未曾有の出来事が次々と起こり、またその一方でたった5年で急速に元気がなくなってきている自分もいます。
勤務先がこのまま存続する保証もありませんし、存続していたとしても勤務し続けているかはまた別問題です。YouTubeチャンネルやブログの運営が永続的である保証もありませんし、ぼくのライフイベントが今後発生しないとも言い切れません。何が起こるか分からないのが人生です。
でもだからこそ、いざという時のために金融資産はあるに越したことはない。お金が必要になるタイミングというのは突然現れるからです。その時に向けて資産形成を貪欲に続けていく。気持ちも体力もあるうちに手をつけていく。
こうした姿勢が大事だなと思います。5年間あればこれだけ資産も環境も変わります。つまり今から5年後も同じぐらい、いやもしかするとそれを大きく超えるような変化が待ち受けているかもしれません。
どうなるか分からないからこそ、将来をただただ心配するのではなく、今を堅実にそして全力で走り続ける。常にそうありたいものですね。
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
5年という期間は人もお金も大きく変える。