・ビジネスパーソン1万人アンケート
・投資への興味が高まる20代から30代
・投資の背中を押すSNS
おはーん、ペーパー先生です。
先日、日本人の家計で現預金として眠っている額が1,000兆円に上るという話題をお届けしました。
投資は「時間」が最強の武器になることから
若いうちから小さく初めて、しっかり経験を積んでいくことが重要です。
そうした中、20代から30代ビジネスパーソンの投資動向にこの数年変化が出てきていますので、
今日は資産運用のいまをやわらか解説します。
ビジネスパーソン1万人アンケート
フィデリティ・インスティテュート退職・投資教育研究所さんが
2020年11月に発表したビジネスパーソン1万人アンケート。
<アンケート調査概要>
対象:会社員(役員含む)および公務員。
人数:12,001人。
期間:2020年10月5日(月)~12日(月)
【出典】新たな資産形成の流れ~2000万円問題の功罪とコロナ禍の影響~(フィデリティ投信)
2020/11/17
その一部を紹介していきます。
投資をしている人の比率は、2015年までは30%近辺を推移していたものが、
16年以降、段階的に水準を上げています。
これは少額投資非課税制度のNISA(ニーサ)が2014年、
個人型確定拠出年金のiDeCo(イデコ)が2017年、
つみたてNISAが2018年に開始されたことで、
個人における投資行動を促していることが結果につながっていると考えられます。
重要なのは全世代で数字が上昇していることで、
特に20代・30代は顕著に現れています。
特に30代男性で、投資への関心が高まっていることが分かります。
気になるのは、全体的に年代を追うごとに貯蓄が増えていく一方で、
自己投資に回そうという割合が下がっていくところです。
資産形成への一番の近道は自己投資。
気になる方はこちらが参考になると思います。
では皆さん、どこに対して投資をしているのか。
日本株が安定のトップですが、近年の傾向として
「投資信託」「外国株」「暗号資産(仮想通貨)」に勢いがあります。
複数回答可で、日本株の数字が落ちていないということは、
個別銘柄と組み合わせ、投資先を分散させている傾向が読み取れます。
また、FX(外国為替証拠⾦取引)や債券、不動産が数字を落とす中、
2017-18年のバブル崩壊を乗り越えて、年々と暗号資産への関心が高まっていることは、
20代や30代の若い層が投資に参加してきている表れとも言えます。
情報の入手先で顕著なのはこの3年ほどでSNSの影響力が増していることです。
特に20代は極めて高い数字となっており、
これは先に挙げた外国株や暗号資産という、これまで投資環境や情報が整備されていなかった分野に
投資家の資金が向かっている大きな原動力になっていると言えます。
さいごに
「ビジネスパーソン1万人アンケート」いかがだったでしょうか。
紹介したのはほんの触りだけでしたので、
ぜひお時間がある際に、レポートPDFを直接見てもらえればと思います。
整理すると、
①ブログやツイッター、YouTubeなどのSNSで簡単に無料で優良な情報が手に入るようになった。
②外国株式や投資信託、ETFの種類が増え、日本から簡単にアクセスできる環境が整った。
③海外(特に米国)の商品・サービスを日常的に触れる機会が増え、そうした企業の認知が広がった。
この辺りが一連の傾向としてあるのではないかと感じます。
個人投資家が米国株デビューで何を買っているかを紹介した記事はこちらです。
皆さんは近年どのような投資の変化がありましたか?
では、ごきげんよう。
SNSが若者の投資行動を促している。