・部下の育成で悩まれている方。
・殻の破り方を模索されている方。
・強制的にでも成長していきたい方。
おは一ん、ペーパー先生です。
今回は「役割」と「人の成長」にフォーカスをしていきます。
威厳とか風格というのは、その人の役割に応じて作り上げられると先生は考えています。
つまり、少しでも高いレイヤーの仕事をするチャンスがあるのであれば、あまり気が乗らなかったとしても、絶対にチャレンジをした方が良い、ということです。
活躍するリーダーというのは、誰もが最初からそういう資質を持っていたわけではありません。
ブライト・ノアさんの場合
例えば、「ガンダム」シリーズ主要キャラクターの一人、地球連邦軍のブライト・ノアさん。
彼は士官学校卒業後の19歳で、ガンダム受領の任を受けたペガサス級強襲揚陸艦2番艦ホワイトベースに搭乗。
サイド7に向かった先でジオン軍の強襲に合います。
パオロ・カシアス艦長を始めとする、ベテランクルーのほとんどが負傷した中、ジオン軍の追っ手から逃れるため、半ば強制的に二代目艦長として艦の指揮を取り、若いクルーや多数の民間人を乗せてサイド7を出港します。
彼の仕事はモビルスーツ戦での指揮だけではありません。
エースパイロットが出撃したがらないとか、民間人が急に艦を降りたいとか、食堂に塩がないとか、それはもう毎日山ほどの問題が発生し、それをクルーと衝突しながらも1つずつ処理をしていきます。
サイド7出航当初は、主人公アムロ・レイの神がかり的な活躍に救われたシーンが多かったものの、地球降下後にガルマ・ザビ大佐が率いる地上部隊との交戦を振り切って、地球連邦軍基地ジャブローに到着するころには、一人前の艦長に成長しています。
その後の宇宙世紀史での彼の活躍は皆さんもご存じの通りで、ニュータイプ部隊の艦長といえばブライトさん。
そういう域にまで達しました。
このようにアニメ『機動戦士ガンダム』は、ごく普通の青年新兵だったブライトさんの成長物語として全43話見ると、また違った一面があるわけです。
もし、ホワイトベースがジオン軍に急襲されなければ、彼が艦を任されるようなことは、その後数十年なかったかもしれません。
偶然であれ、必然であれ、高いレイヤーの仕事をやるチャンスがあれば、自分の人生時間を数倍早送りすることができるわけです。
では、なぜ「役割」が人を変えるのでしょうか。
新入社員のデザイナーAさんの場合
「役職」が変われば、その人の「視座」が変わるからです。
変わるというよりも、変わらざるを得ない、といった方が正しいでしょうか。
例えば、ここにデザイン事務所の新入社員デザイナーAさんがいるとします。
最初は、上司に与えられた仕事をコツコツこなしていくことが中心です。
そのうち、その仕事に工夫をするようになり、その人ならではのアウトプットが生まれます。
それが評価されると、Aさんはリードデザイナーとしてチームを束ねることになります。
リードデザイナーは、自分一人の力では進めることのできない、大きな仕事を動かしていくことができます。
Aさんはそれが認められてアートディレクターに昇進しました。
アートディレクターは複数のリードデザイナーをマネジメントする役割です。
自分ではデザインワークをせず、部門の方針策定や予実管理を行い、クリエイティブの観点から会社業績に貢献をしていきます。
Aさんはアートディレクターとして見事に会社業績への貢献が認められ社長になりました。
社長は、デザイン分野だけではなく、経理や法務、広報などの会社の全機能を使って、経営の観点から業績拡大に取り組みます。
場合によっては、CSRやSDGsへの活動にも力を入れていきます。
その後、Aさんは業界団体で役員に就任し、業界全体の活性化に向けても力を入れていくことになりました。
業界団体は、その業界を健全に拡大をさせていくための組織です。
他の役員も、同業種の社長が名を連ねており、展示会や交流会、関連省庁との折衝などの活動を推進していきます。
…とまぁ、かなり駆け足で例え話を展開していきましたが、このようにその人に与えられた「役割」で、求められることや付き合う人々が変わってくるわけです。
それにより、人は「視座」を上げていきます。
人を育てたい、自分が変わりたい、というときには、思い切って「役割」を変えてみることをオススメします。
今よりも少しでも高いレイヤーで仕事をしてみると、違う景色が見えてきます。
ベンおじさんから一言
今回は役割で人は変わるという話でした。
先生も、一介のデザイナーだったところから、周囲の人にも恵まれて、今では100名ほどを動かして開発をするという大きな役割をいただいています。
ーデザイナーとして職人になる道もありましたが、人としての学びの量は今の方が圧倒的です。
2002年の映画『スパイダーマン』にこんな名言がありますよね。
「大いなる力には、大いなる責任が伴う。」
主人公ピーター・パーカーのおじ、ベンおじさんがピーターに向けて残した言葉です。
役割が上がれば、動かせる範囲も増えます。
つまり責任も比例して上がります。
そういう刺激を求めるか求めないかはあなた次第です!(やりすぎ都市伝説風)
では、ごきげんよう。
上を向いて歩こう。