・金融資産を得るために失ったもの
・改めてお金の歴史を学ぶ
・色々な思いを乗せていく金融資産
ごきげんよう、ぺいぱです。
「お金はあるに越したことはない。例え今やりたいことが無くても、将来必ず情熱を傾けたいことは出てくる。その時には必ずお金が必要になる。だからこそ、1日でも早く資産形成に励むことが必要なのである。」
これは、かの有名なぼく、ぺいぱの言葉です(笑)
このブログの内容は動画でも解説しています。
ま、誰が言ってるかはさておき、お金は大事です。いきなり仕事を失った。急に病気になった。親の介護が必要になった。人生には色々なライフイベントが発生するからです。
どんな時だってお金はあった方がいい。あって困ることはない。これは誰しもが同意いただけるのではないでしょうか。
以前に過去の金融資産推移を1,000万円単位で振り返ったことがありました。月末締め集計で初めて1,000万円突破したのは2017年1月末。そこから足掛け78ヶ月(6.5年)で5,000万円に到達しています。
2017年01月末 1,014万円
2020年06月末 2,001万円(41ヶ月)
2020年12月末 3,104万円(6ヶ月)
2022年03月末 4,030万円(15ヶ月)
2023年07月末 5,005万円(16ヶ月)
※カッコ内は前回からの期間
詳しくはこちらの回でも紹介していますので、ぜひご覧ください。
「何となく辿り着いた」なんてことはありません。明確に「お金を貯めていく!」「資産を育てていく!」と意識した2020年以降から増加ペースが加速していることでも分かる通り、意思を持って歩みを進めてきたからです。
しかし、何かを得るためには何かを失わないといけません。両手で拾い上げようとすればその脇からこぼれ落ちるものも必ず存在するわけです。
今回はそんな金融資産5,000万円ホルダーのしがない独身会社員ぺいぱが、資産獲得の裏側で後悔しているものを7つ取り上げていきます。
現在、ぼくと同じように資産形成に取り組まれている方にとって、「ここはやはり譲らない方がいいな」「今よりも大事にしていきたいな」と、強弱の付け方で参考になるケースをまとめていきます。ぜひ最後までご覧ください!
金融資産5,000万円達成の裏で後悔している7つのこと
では、早速いってみましょう!
過去のぼくは、とにかく業界内外の方との懇親会に明け暮れていました。懇親会という名の飲み会が多かったですが、そのほかにも異業種交流会やセミナー、勉強会など、ある意味で名刺集め的な繋がりを求めて時間を投じていたんですね。
スマホの電話帳やLINEに登録される数が増えていくと不思議と充足感・満足感のようなものが生まれていたんですが、それらが結果的に仕事やお金を生み出していくのかというと答えはNoです。むしろお金は出ていく一方となります。
会の種類により出費はまちまちではありますが、1回で1万円だとしてそれが週に2回。月に8回。年に置き換えると96回に登ります。そう、年間で100万円近くはこんな支出が発生していたわけです。
ぼくが家計簿アプリを使い始めた最初の年、2014年はなんと貯蓄率ゼロでした。まさにこうした付き合いが大勢を占めていた頃になります。
転機が訪れたのは2020年のコロナ禍。強制的にあらゆる交流がゼロとなったわけですが、それで何か困ることがあったかというと、それもゼロでした。
ようやくここで無駄な支出だったと気付いたわけです。ただ、細かくみていけばあらゆる交友関係の中でも1割ぐらいは長く継続していきたいものも含まれていました。
それは、人として尊敬できるとか、多くの学びがあるとか、明らかにそこに投じているお金や時間と同じ、もしくはそれを超える価値を与えてくれる人というのが存在していたからです。
コロナ控えも落ち着いてきた2022年、ぼくはすでに資産形成に本腰を入れ始めていましたから、貯蓄最優先で余計な支出を抑える生活に邁進していました。貯蓄率にもそれが現れていますね。
<🐷貯蓄率推移>
2017年:27.39%
2018年:41.48%
2019年:7.36%
2020年:59.98%
2021年:60.57%
2022年:44.21%
「交友関係の縮小」の後悔というのは、長く継続していきたいと考えていた付き合いすらも、資産形成を優先し過ぎて閉ざしてしまったことを指します。
今後、50代・60代・70代と年齢が進んでいくにつれて、資産額よりも気軽に話ができる友人が大事になってくるのだと思います。ここのバランスを間違えてしまっては、夜な夜なお金を抱きながら孤独に泣いて眠るしかありません。
長い付き合いができる友人を5人以上作る。これを今後は意識して取り組んでいきたいと思います。
ぼくはIT企業勤務の会社員です。まさにザ・中間管理職。開発部門や広報宣伝部門などを渡り歩きながら部門長として仕事をしています。
ちょうど前回、5年前と今とを比較する話題をお届けしました。使い古された言葉で例えると5年前は”バリバリ”仕事をしていた時期です。
社会人になったのが2000年。今年で23年目になるわけですがとりわけ2010年から2019年の間は最も仕事に精を出していた時期と言っても過言ではありません。
会社員というのは日頃から理不尽なことだらけですから、モチベーションにも波があるものです。それでも当時は相当精力的に仕事をこなしていたと思います。組織で動くビジネスには規模のダイナミックさがあるからですね。
一方でコロナ禍を挟んで今はどうかというと、体力も気力も活力も全体的に低下しています。モチベーションは言わずもがなです。
これは年齢的なこともあると思いますが、それ以上に2020年4月・5月の在宅勤務期間を経て以下を感じたことが大きいです。
・通勤という無駄な時間への気付き
・社会変化に素早く対応できない老舗企業の姿
・会社勤めが全てという幻想からの解放
一言で示せば”価値観の変化”という感じでしょうか。ぼくは2020年から21年にかけて家計改善を行いましたし、運用ポートフォリオも見直しましたし、自宅マンションに溜まったモノを大処分してキャリーケース1つでホテル暮らしを開始しました。
過去をきれいに洗い流して第二の人生として再スタートを切ったわけです。その中で唯一洗い流せていないものが社畜生活とも言えます。
給与収入がなければ生きていくことができないという状態であれば、選択肢がないわけですから勤務先もしくは転職先を見つけて会社員に全力投球をしていくことになるのでしょう。
しかしすでに金融資産5,000万円を築き、シミュレーション上では質素倹約をしながら資産収入(不労所得)のみで生活するLean FIRE(リーン・ファイア)の条件は達成してしまいました。
詳しくはこちらの回「2023年6月の収支・運用状況:FIREするのか?しないのか?について考える」でも取り上げています。色々なパターンのFIRE、そしてぼく自身の退職時期をシミュレーションしていますので、ご興味があればぜひご覧ください。
そう、会社を辞めても生活できる状態が出来てしまったからこそ、会社員を続けていくことがさらにシンドクなっているわけです。
いざという時にいつでも辞めれる状態にあるというのはもちろんメリットもあります。職場の中で「違うことには違うと堂々と言える」とか「人が嫌がる仕事から積極的に手をつけていく」とか。つまりは行動に大胆さが出てくるんですね。
ただし、それも体力や活力があって元気なうちだけです。これらが低下してくると、会社員特有のもどかしさに気持ちが耐えられなくなってきます。例えばこのようなものです。
・会議のために行われる事前会議。
・報告を上げるためだけの書類作り。
・仕事にやたら線を引きたがる人々との対話。
・利益を生まない調整ごとの数々。
・簡単な事案を複雑にする人や仕組みとの向き合い。
・無尽蔵に仕事を増やし続ける新しい法律。
こんなのはほんの一握りで、まだまだ言い足りないですが本題ではないのでここまでにしておきます(笑)
いつでも辞めれる状態にあるのに、ぼく実はいま結構シンドイです。これ、もし資産が全然ない状態だったらメンタルどうなってるんだろう?とすら思います。
金融資産5,000万円が直接的に仕事への情熱を失わせているわけではありませんが、確実に「定年まで会社員」という将来イメージが自分の中から遠ざかっているのは間違いありません。
ブログ・YouTubeをご覧いただいている会社員の皆さんが、資産形成と社畜生活とのバランスをどうお考えになられているのか。ご意見をバシバシいただいてみたいところです。お待ちしています!
「あなたの特技は何ですか?」を問われた時には、ぼくは回答を2つ用意しています。
・名刺交換しただけでその人と馬が合うかが分かる。
・住宅街の中の隠れた名店を見つける嗅覚がある。
前者については名刺交換の際に交わす二言三言で、その人との交流が長いものになるかそうでないか。つまりは気が合いそうか合わなそうかがすぐに分かるというSPECです。
正直、何の役にも立ちませんが「あ、この人とは話が合いそうだな」と思った人とは、名刺交換後に仕事をすることがなくても付き合いが長く続きましたし、そうした人の中に数人、①で話をした将来的にも付き合いを続けていきたい人も含まれます。
後者についてですが、ぼくは目的なく町歩きをするのが好きだったりします。住宅街の路地を入り込んだところでひっそりとやっている良質なフレンチだったり天ぷら屋さんだったりを見つける嗅覚、というSPECです。
2021年にホテル暮らしを始める前、つまり自宅マンションで暮らしてきた時代には、そうやって見つけた地元のお店が自分の中でかなりの数リストアップされていました。
しかしコロナ禍で外食をピタリを止めてしまったことや、今はオフィス近くに住んでいるため地元と呼べる場所がないことから、そうした隠れた名店リストが失われてしまったんですね。
これは「金融投資」か「自己投資」か、ということにも当てはめて言うことができるかもしれません。
留学や習い事とは違い、美味しい地元のお店を知っていることが将来的にお金を生み出していくことには繋がりませんが、お金を投じている先が”価値ある時間”であり”プライスレス”であるということです。
そんなわけで、今後はお店開拓への投資も少しづつ再開していきます。
エルフに比べれば人間の人生というのは短く儚いものですが、時として将来何の役立つか分からないような取り組みを人間はしてしまうものです。
ぼくの場合はこんなことがありました。
・終了後のビールが一番美味しく感じるスポーツが何なのかを探し続ける。
・どこの店舗のココイチが一番盛り付けが美しいかを食べ歩いて検証する。
・アップルの新ガジェットを手に入れるためあえて店頭に並んで祭りを体感する。
どれも今となっては何にも手元に残っていません。参考までにお伝えしておくと一番終了後のビールが美味しかったスポーツは「スカッシュ」。盛り付けが一番きれいなココイチの店舗は西枇杷島(にしびわじま)店でした。
よう分からん費用対効果のなさそうなことも若いとガンガン出来ちゃうわけですが、当時のことは良い思い出として色濃く残ってもいるんですよね。
こんなお金や時間の使い方が、貯蓄率を高めれば高めるほど出来なくなっていきます。真っ先に削減対象となるからです。「資産の伸び」と「思い出の減少」というのは、かなり密接に結び付いているのではないでしょうか。
なお、人間というのはお金があればあるほど幸せも増えるかといえば、そこはイコールになりません。どちらかといえば、お金の使い方こそ幸せに直結する、なんていう研究成果があるぐらいです。
「お金」と「幸せ」→ ❌相関関係がない
「お金の使い方」と「幸せ」→ ⭕️相関関係がある
詳しくは「幸福になれる8つのお金の使い方」という回で解説していますので、ぜひご覧ください。
先ほどは「金融投資」と「自己投資」とのバランスについて触れましたが、そもそもどちらであってもその使い方で自身の満足感や幸福感というのは変わってくるというわけです。
いやー、実に資産との向き合い方というのは難しいですね。
金融資産5,000万円までの道のりまでは本当に紆余曲折ありました。
元々ぼくは2004年に日本の個別株で投資デビューしていましたが、この時はデイトレードもしくは数週間程度の保有に留まるスイングトレードで、素人がそんなことうまくいくはずもなく2007年までに100万円ほどの損失を出して完全撤退しました。
「株式投資は怖いもの」。正しい知識もなく初め、たいした学びもなく撤退。それで得た教訓はすごく浅かったわけです。
そこから10年間、投資からは遠ざかり「貯蓄こそが正義だ!」と思い込んでいたわけですから、今と比べると驚くべき違いですね。
時は流れて2017年。当時のアルファベット株価が1,000ドル突破なるか、という報道で賑わっていた頃です。そう、米国株が絶好調の時代ですね。
自分がよく使っている商品・サービスの企業であれば長期で持っていても無くなることはないだろう、ということで、ぼくは米国・中国のハイパーグロース個別株を複数保有することから資産運用に復帰しました。
どの銘柄もグングン伸びていた時期ですから、当然の如く保有株式は順調にその価格を上げていきました。そこで「あれ?ぼくは目利き力あるな」という壮大な勘違いから、2017年末の暗号資産ブームに全力で乗っかり、わずか1ヶ月ほどで300万円以上を損失することになります。
これが5,000万円の内300万円ということであれば「まあ、仕方ないか」で済みますが、2017年12月末の金融資産は1,717万円。この内300万円ですから実に資産の2割近くをたった1ヶ月で棄損したわけです。
しかも当時はビットコイン・イーサリアムという大所コインだけではなく10種類程度の草コインも色々保有していました。これで「自分流のポートフォリオ組んだぜ!」とかイキっていたわけですから笑えます。当然すべからくガッツリ価値を下げました。
いつもお話ししていますが、どの程度のお金を投資に回すべきかの指標として目的別に分類するという考え方があります。これは、先ほどの大失敗から得た教訓というわけです。
<目的別にお金を分類>
A) 生活防衛資金
B) 将来使い道が決まっている資金
C) すぐには使わない予備資金
Aは、その時の生活費(娯楽費を除いたもの)が月に20万円であれば、年間で240万円となります。通常は半年から一年分程度を、何かあった時のために待機させておく。例えば事故や病気で収入が途絶えるなどのケースに備えます。
Bは、家具・家電を買う、旅行に行くなど、近い将来確実に使うことが判明しているお金については分別管理しておくというものです。大体5年以内といったところでしょうか。
Cは、AとB以外のお金です。極端な話、無くなっても生活に支障がないため”無期限である”ということが強みになりますから、こうしたお金は積極的に運用に回したいところです。
日本株での▲100万円、暗号資産での▲300万円。これらがなければ現在もっと金融資産は増えていたとも考えられます。確実に不要不急な投資(投機)だったからです。
こうした後悔はありつつも、一方ではこれら失敗からの学びがあったからこそ今の資産形成のベースを固めることができた、とも言えます。
何事も無駄にしない。倒れても立ち上がり続ければいずれ勝利を掴むことができる。そうした信念を持つことが大事ですね。
お金というのは不思議な力があります。ぼくが感じるその力を2つ挙げます。
・原価たった22円とされる紙切れに1万円の価値があると思わされていること。
・貯めれば貯めるほどさらに欲しくなること。
前者は、国がその価値を保証し皆もそれを信用しているからお金にはその価値があります。ここで少しお金の歴史を紐解いていきましょう。
お金のない時代、人々は物々交換が基本でした。しかしそれでは魚や果物など鮮度があるものを希望者と交換するのが難しく、かつ持ち運びも大変です。
そこでいつでも同等のモノと交換ができるようお金の元祖として日本では「布」が、中国では「貝」が使われるようになったとされます。
その名残として「紙幣、貨幣」や「買う、貯める、資産、財源、貴金属」といった、お金や売買に関する漢字にこれらが良く使われているわけです。
これら布や貝は耐久性に課題ありますから、やがて金、銀、銅による貨幣が作られ、それが世界各地に広がっていきますが、こうした貨幣にも運搬や盗難などの不便さが残ります。
そこで登場してきたのが預り証(手形)を発行して信用取引する「両替商」という人たち。この手形は金などの貴金属といつでも交換できます。この利用者が増えていき、後の紙幣となるわけです。
両替商ごとにバラバラだった手形を統一していく動きの中で日本では中央銀行である「日本銀行」が設立されます。そしていよいよ国内共通の紙幣が発行されることになります。
当時はこれら紙幣と金との交換保証がある「金本位制度」でしたが、金との交換を廃止した後も、政府や中央銀行への信用をベースに、我々は1万円札を1万円の価値あるものとして認識しているわけです。
お金の歴史を振り返ったところで次は「さらに欲しくなる」という点です。こちらが本題ですね。お金は不思議なもので100万円まで貯めると次は500万円まで貯めたくなります。500万円までいくと次は1,000万円。
その次は3,000万円、5,000万円とその欲はキリがありません。これは節制した生活が身についている人だとしても、FIREしてお金には困らない人だとしても、例えば国から100万円給付金が出るとなれば必ず皆がもらうでしょう。お金はあって困ることがないからです。
ぼくは資産形成の目標設定において2026年中に金融資産7,500万円を掲げています。すでにLean FIRE(リーン・ファイア)の状態は達成していますが、さらに一定の余裕を持って生活をするためです。
<ぺいぱの資産形成>
■目的
・好きな場所で好きな時間に好きなことをする。
■目標
・2026年中に金融資産7,500万円を超える。
├4,700万円(2023年中)
├5,500万円(2024年中)
├6,400万円(2025年中)
└7,500万円(2026年中)
■手段
・収入を前年より増やす。
・貯蓄率60%を達成する。
・年間4%で運用する。
ただしこうやって明確に数値を掲げていても億り人、つまり金融資産1億円というのには憧れを抱きます。理由なんかないんです。7,500万円達成すれば次はキリの良いところで1億円だからです。
ただしこれもゴールにはなり得ません。1億円に到達すれば次は3億円、5億円と、それはもう永遠に上を見続けることになります。
人のお金への欲と言うのは食事や睡眠、性欲などどの欲望よりも深いのではないかとさえ思えます。だからこそ目標設定の際に金額を目的にしてしまうのではなく、何を行いたいか、どんな環境を求めたいか。そうした自己実現の形を設定すべきなのです。
ぼくの設定している目的が「好きな場所で好きな時間に好きなことをする」と、つまりは自由を得ることテーマに掲げているのもそのため。どのぐらいの収入が安定的にあれば自由になるかはある程度の計算が可能だからです。
金融資産5,000万円という金額は独身で過ごすのであれば比較的十分な領域であると言えます。それでも株価が上がって欲しいし、サテライト保有の暗号資産の価値も上がって欲しい。
食欲も性欲も減衰してきたからこそ、お金への欲がまだまだ健在であることをひしひしと感じる今日この頃です。
最後はこれですね。順調に資産形成が進んでいるという実感はありますが、その裏ではいつも「もう少し早くからやっていれば」という思いが巡ります。
資産形成はとにかく1日でも早く始めて長く続ける方が良い。これには明確な理由があります。書籍『家庭の金銭学』から「ジャックとジル」という話を紹介しましょう。
<ジャックとジル>
👨弟のジャック
姉のジルと遊んでいる最中に頭をケガしてしまい、大学に進学できませんでした。18歳から働き始めて、毎月4万円ずつ8年間だけ積立投資をしました。その後はお金を積み立てせずに、投資金額の累計は384万円(毎月4万円 × 12カ月 × 8年)のまま65歳まで運用を続けました。
👩姉のジル
弟のジャックと遊んでいたときの罪の意識もあり、医大に進学しました。26歳で働き始めて、毎月4万円ずつ65歳までの40年間積立投資をしました。結果、ジルの投資金額の累計は1,920万円(毎月4万円 × 12カ月 × 40年)です。
投資商品はS&P500に連動するインデックスファンドで年利10%だと想定。65歳時点で、より多くお金を持っているのはどちらでしょうか?投資金額や積立期間で見るとジルのように思えますが、正解はなんとジャック。
65歳時点で
👨ジャックはおよそ3億1,400万円
👩ジルはおよそ2億5,296万円
ジャックの方が6,104万円も多くのお金を持つことになります。この話は、資産運用においてその時間が長い方が圧倒的に有利であるという複利効果の具体的な凄さを示しているわけです。
ぼくは2017年に外国の個別株を購入するところから株式投資を再開しました。この時は30代最後の年。収支管理や運用ポートフォリオを見直しして、本格的に資産形成と向き合い始めたのは2020年でしたから、すでに40歳を超えていました。
SNS上では20代でも数百万円といった額の金融資産を作られている方がいますし、30代に入ればそれこそ数千万円の保有なんていう方はゴロゴロいらっしゃいます。
ぼくはどうがんばっても今からジャックにはなれません。ジルの立場から頑張っていくしかないんです。時間は巻き戻せませんから残酷ですがこれが現実です。
そんな過去の自分への懺悔もあり、毎月30万円『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』を積立し続けるということを丸2年以上も続けているわけです。
このやわらか中学校で資産形成についてお伝えし続けているのも、過去の自分自身に伝えるためでもあります。引いてはそれが資産形成に臨まれる20代や30代の皆さんにも届いて欲しい。そんな思いがあります。
おしらせ
キャラクター”ぺいぱ”がデザインされた「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテムがついに販売開始!トイレットペーパーを模したキャラデザの由来は、古くなったお札が再利用されてトイレットペーパーになることや、ウン(運)がつく縁起ものだからなど、諸説あり。いずれのアイテムも日常使いできるシンプルデザインです!ぜひお買い求めください!
さいごに
今回は「金融資産5,000万円達成の裏で後悔している7つのこと」について取り上げてきましたがいかがだったでしょうか。
① 交友関係の縮小
② 仕事への情熱が失われた
③ 地元の美味しいお店を把握できなくなった
④ 思い出になるコト消費の減少
⑤ リスクを取り過ぎた資産運用
⑥ お金を貯めたい欲は青天井
⑦ もっと早くから資産形成しておけば良かった
こうやって改めてまとめてみると、ここまで色々な葛藤があったんだなと実感します。触れてきたように、ぼくが株式の保有を再開したのは2017年から。「資産形成するぞ!」という意思を持ったのは2020年からです。
そこまで長期間ではないにも関わらず、築いた金融資産の裏側には色々な思いが含まれているものです。当たり前ですがぼくの5,000万円の場合と皆さんのそれとではそこに含まれている思いは全く異なります。
金融資産というのは実態がありません。お金の歴史にもあったようにあくまで価値の大小でしかないわけです。
我々は資産管理を証券口座や家計簿アプリなどで行うことが中心ですから、もはや紙切れを通り越してディスプレイに表示されている数字の羅列でしかないんです。
そんな数字の羅列に様々な個人の想いが乗っかっている。金額だけでは示せない価値がある。いやぁ、実に不思議なものですね。
皆さんはご自身の金融資産において、その達成の上で犠牲にしたこと、後悔をしていること。そして、貯められた金融資産に込められた想いや価値。どんなことがありますか?ぜひぼくにも教えてください。コメント欄やX等でお待ちしています!
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
同じ5,000万円でも人によってその価値は変わる。