・お金を使うと血圧が下がる?
・「お金の使い方」と「幸せ」の相関関係
・今の支出を客観的に評価する
おはーん、ペーパー先生です。
現在ぼくは高血圧改善のため、食事制限中なのですが、
こんな耳寄りな情報が入ってきました。
他人のためにお金を使うと血圧が下がり幸福度が上がる、というものです。
自分ではなく他人のためにお金を使うことは、健康にプラスになる上、幸福度を高める効果があることが研究で明らかになっています。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のエリザベス・ダン博士は次のような研究を行いました。
高血圧を患う高齢被験者に毎週40ドルを3週間連続で渡し、グループAには「お金を自分自身のために使ってください」、グループBには「お金を誰か他人のために使ってください」と伝えるのです。
3週間後、被験者の血圧を測定したところ、他人のためにお金を使った人は、自分のためにお金を使った人に比べて血圧が著しく減少。この時の血圧減少のインパクトは、健康的な食事や頻繁にエクササイズを行った時のそれと同じだったと言います。
【出典】「血圧が下がり、幸福度が上がる」お金の使い方vs.「不幸になる」お金の使い方8つの違い(プレジデントオンライン)
FIRE(経済的に自立した早期退職)をして、会社勤めから解放をされれば、
ストレスが減ることで血圧が下がることも想像がつきますが、
他人のためにお金を使うことでそうなるとは驚きです。
上記の調査を行ったダン博士によると、
「お金」と「幸せ」→ ❌相関関係がない
「お金の使い方」と「幸せ」→ ⭕️相関関係がある
こんな実証研究がされているそうです。
また、同博士の共同研究者ハーバード大学ダニエル・ギルバート教授の著書『明日の幸せを科学する』では
以下のようにお金の使い方のルールをアドバイスしています。
①モノではなく経験を買う
②自分ではなく他人の利益のために使う
③少数の大きな喜びではなく多数の小さな喜びに使う
④期間の延長や保障にお金を使わない
⑤支払いを先延ばしにしない
⑥買ったものが生活をどう向上させたか振り返る
⑦いつまでも買ったものを比較しない
⑧他人の幸福に細心の注意を払う
先ほどの血圧事例は②にあたりますね。
お金の「使い方」というのは、「貯め方」「稼ぎ方」と比べても
結構、難易度が高い方ではないかと個人的に感じます。
個性が出るところでもあり、かつ正解もない。
蓄財だけを頑張って続けている人にとっては、
何にお金を出して、何に出さないのか、
お金の代わりに得られるものには価値があるのか。
なかなか悩ましいテーマですね。
では、先ほどの「幸福になれる8つのお金の使い方」について、
具体的な事例を交えて紹介をしていきます。
①モノではなく、体験を買おう
1000人を超えるアメリカ人を対象に行ったある研究では、回答者の57%が車や電化製品など物質的な”モノ”よりも、旅行やコンサート、その他のライフイベントといった”体験”を買うことでより大きな幸せが得られたと答えている。わたしたちは期待して待ったりそれを記憶することから”体験”が好きで、より長い間それをありがたく思うのだという。
→(💬ぼくの一言)モノ消費から、コト消費。なんてことを言われてしばらく経ちますが、体験に投資をすることは人生を豊かにすると、ぼくも思います。
②自分のためでなく、他人のためにお金を使おう
人間は地球上で最も社会的な動物だ。つまり、社会的なつながりによって、わたしたちの幸福度は高まるということだ。こうしたつながりを育てることは、お金の使い道として実りの多いものだ。脳スキャンは、他人のためにお金を使うことで脳の報酬中枢が活性化することを示している。
→(💬ぼくの一言)ぼくも「友人」や「両親」にはおしみなく支出をする、と決めています。また、プレゼントというのは中身よりも行為そのものが重要だとも思います。
③大きな満足をちょっとだけより、小さな満足をたくさん買おう
幸せに関する研究の重要な発見の1つは”適応の力”だ。わたしたちは常に自分の周りにあるモノには慣れてしまう。わたしたちは一緒にお茶をする友人、ベッドを共にする恋人、耳に入ってくる美しい歌に慣れっこになる。こうした理由から、自分にあまり高価でない”満足”を与えるのは幸福感を高める賢い方法だ。
→(💬ぼくの一言)たしかにその通りかもしれません。たまに食べる『ハーゲンダッツ』と『チョコモナカジャンボ』。幸せは同じぐらいですから。
④モノへの保険はそこそこに
悪いニュース:わたしたちは良いことに慣れっこになる
良いニュース:わたしたちは悪いことに適応する
だからこそ、保険をかけるのはそこそこにしておこう。
→(💬ぼくの一言)どんな状況でも適応しようとする。これは人間という生き物の性なのかもしれませんね。ぼくは苦しい時期があっても「どうせ一生続くわけじゃない」と深く考えることはしません。
⑤いま買って、あとで消費しよう
多くの心理学の研究が、楽しみを先延ばしにすることが満足を感じる、成功した、幸せな人生につながることを示している。ところが、わたしたちの経済システム —— クレジットカードや「頭金なし!」があらゆるところで見られる —— は、いま消費をし、あとで支払いをするインセンティブを生み出している。
→(💬ぼくの一言)唸るほど納得感高いです(笑)忍耐強く継続した先にご褒美がある。だから頑張れるし、成長もする。これが人生の真理かもしれません。先にご褒美が手に入ると頑張れません。
⑥自分が欲しいものを手に入れるのは実際どんな感じか、想像してみよう
何かを所有するのがいかに素晴らしいことか想像する時、わたしたちはディテールを忘れがちだ。大きなものを買う前に、その新しいものを所有することで起こり得る全ての”頭痛のもと”を考えてみよう。森の中の古い山小屋は蚊がいっぱいかもしれないし、その新しいスーツは追加の仕立てが必要になるかもしれない。
→(💬ぼくの一言)これは実際にぼくも行っています。ホテル暮らしに移行したらどんな風になるだろう?この血圧計を買ったら毎日がどんな生活になるだろう?とにかく想像力が高いほど誤った買い物が減ります。
⑦比較購買は止めよう
わたしたちは比較購買することによって自分自身を欺くことがある。たくさんのオープンハウスを見て回っていると、控えめな家にそれなりの金額を払うより、他の物件に比べて良く見える広々とした家を買い、そのためにとんでもない額のローンを組んでしまう可能性がある。
→(💬ぼくの一言)モノでも人でも同様ですが、「比較しない」というのは重要です。一方で、目標値は高い方が良い。視座も高くなるからです。この使い分けも必要だと思います。
⑧自分の友人に聞いてみよう
あなたの友人はあなたがどんな人とのデートを楽しめるか、あなた自身よりよく分かっていることを研究は示唆している。つまり、お金を使う時は友人に相談しよう。そして、うまくいかなそうなこと、うまくいきそうなこと全てをイメージしてみよう。
→(💬ぼくの一言)第三者の意見を十二分に聞く。これはぼくも仕事やプライベートで実践しています。暗闇にあるボールに1か所からライトを当てるより、2か所、3か所とライトを増やすと、ボールの輪郭はより詳細に見えてきます。これと同じことですね。
【出典】ハーバード大の心理学者たちがアドバイス! 幸せなお金の使い方、8つのルール(BUSINESSINSIDER)
Jan. 02, 2021, 07:00 AM
非常に多角的な8つの要素でしたね。
どの観点もお金を賢く使うためには重要だと思いました。
何をもって「幸せ」を感じるのかは、人によっても差がある部分かと思いますが、
少なくても、今の支出を客観的に評価をする上では、
役に立つチェックシートになるのではないでしょうか。
よろしければこちらの記事もどうぞ。
では、ごきげんよう。
“If money doesn’t make you happy then you probably aren’t spending it right”
「お金があなたを幸せにしないのなら、あなたは恐らくそれを正しく使っていない」
(ダン博士の論文タイトルより)