・世の中で発生するトラブル事例
・日常生活のトラブルは多くがお金で解決する
・お金の使い方を誤ると状況がより悪化
ごきげんよう、ぺいぱです。
このブログの内容は動画でも解説しています。
累計100万部を突破した原田ひ香さんの著書「三千円の使いかた」。ある家族、三世代の女性たちの生き方や価値観を描いた作品で、教育費・老後資金・仕事の不安など、実生活に根ざしたリアルなお金の悩みが描かれました。2023年にはテレビドラマ化されたので、こちらをご覧になった方いらっしゃるかもしれません。
そんな原田ひ香さんの新刊「月収」が先日発売されました。異なる仕事・環境に生きる女性たち6名が登場し、それぞれの生活や価値観を通して「収入と幸福」の関係を考えていく物語です。いずれの書籍も、お金を稼ぐこと、使うこと、貯めることの意味について深く考えさせられる作品となっています。
さて、そんな新刊の第一話「月収四万円の女」の冒頭にこんな文章があります。
「今、頭の中にある悩みごと、お金があったらほとんど解決するのに。」
たしかに、世の中で発生するトラブルは大抵、お金が原因で発生し、お金で解決することが多いように思います。例えばこのようなものです。
<日常的なこと>
・夫婦やカップル間の揉めごと(家計管理・借金・浪費)
・親族間のトラブル(遺産相続・介護問題)
・職場の同僚や上司との人間関係(給与・待遇)
・友人や知人との金銭トラブル(貸し借り・勧誘)
・教育や進路に関する親子の摩擦(進学・留学)
・健康や医療関連の問題(病気や怪我の治療)
<国際的なこと>
・資源の奪い合い(石油・天然ガス・鉱物)
・経済制裁の応酬(資金凍結・貿易規制)
・強制的な領土拡大(武力侵攻)
大なり小なり、その多くで根底にお金の存在があると言えます。もちろん事前であればお金で解決できるものばかりですが、問題が発生した後に残るのは、傷ついた感情や信頼、文化財や伝統の喪失といったこと、最悪の場合は命までもが失われます。これらは後からお金で元通りにはならないわけです。
そんな今回はぼくらの身近な範囲、実生活の中での「お金で解決できること・できないこと」について、具体例を交えながら整理していこうと思います。お金でトラブルを生まないためにも、そしてそうしたトラブルを抱えている人は同じ轍を踏まないよう、参考になる情報をまとめていきますので、ぜひ最後までお楽しみください!
お金で解決できること
お金があれば、比較的短期間で解決できる問題や、金銭によって直接的に解決策を得られるものをまとめました。このようなものが挙げられます。
① 物質的な問題
・衣食住の確保(家を借りる・買う、食料を買う、服を買う)
・医療や健康管理(病気や怪我の治療、高度な医療を受ける)
・移動手段の確保(車・バイク・自転車の購入、公共交通機関の利用)
・娯楽や趣味の充実(旅行、音楽、ゲームなど)
・生活の利便性向上(最新家電の購入、家具や寝具の充実)
② 時間を買う
・家事や育児の負担軽減(家事代行・デリバリーを使う)
・仕事の効率化(アシスタントを雇う、最新のPCやスマホを買う)
・移動時間の短縮(新幹線・飛行機の利用、タクシー移動)
③ 教育やスキル向上
・学習機会の確保(塾・家庭教師、大学・専門学校への進学)
・資格取得やキャリアアップ(リスキリングや資格講座への参加)
・語学や趣味の習得(留学、音楽、スポーツなど)
④ 人間関係の円滑化
・労働環境の改善(転職や早期退職)
・贈り物や接待(プレゼント、飲み会の奢り)
・トラブル解決(示談金や慰謝料)
・パートナー探し(結婚相談所やマッチングアプリの利用)
⑤ 安心や安全の確保
・防犯対策(防犯カメラ・セキュリティシステムの導入)
・保険への加入(医療保険・自動車保険・火災保険など)
・専門家を雇う(税理士・弁護士・司法書士)
こうして並べてみると、改めてお金の力はすごいな…と実感します。日常生活で発生し得る事象はほぼ網羅できているのではないでしょうか。こういうことが十分理解できている人ほど、早くから資産形成に着手し、これらをカバーできるだけの富を早期に築こうとするわけです。
この行動をやるためには人生をある程度俯瞰して捉える意識が不可欠です。日常の「点」の話ばかりに振り回されていると、いつまで経ってもこの域に来れません。むしろ資産を少しずつ築くたびに、視座が少しずつ高くなっていく、なんて言い換えもできるかもしれません。資産の階段というのは人間力の階段でもあるわけです。
お金では解決できないこと
お金をどれだけ積んだとしても解決することができないものも世の中にはもちろん存在します。このようなものが挙げられます。
① 人の感情
・友情や愛情(お金で関係は築けても、心からの信頼は買えない)
・家族の絆や子供の愛情(親子の関係や夫婦関係の修復)
・信頼や信用の回復(一度失った信頼はお金では買えない)
・誠実な人間性(お金で取り繕えても、本質は変えられない)
② 健康や時間
・若さや時間の取り戻し(美容医療で若く見せることはできても、時間は戻せない)
・不治の病や老化の克服(医療で延命はできても、不死にはなれない)
・大切な人の死(どれだけお金があっても、失った命は戻らない)
③ 精神的な充実
・本当の幸福感(物質的な豊かさがあっても、心が満たされるとは限らない)
・自己実現や達成感(努力や挑戦がなければ、本当の達成感は得られない)
・生きがい(お金があっても、やりがいのある仕事や趣味を見つけるのは別問題)
④ 社会的評価
・他者からの尊敬や評価(お金で一時的に地位を得ても、本当の評価は人間性や行動次第)
・実力や才能(お金で環境を整えられても、努力なしにスキルは身につかない)
・歴史や文化や伝統の創造(お金があっても、一朝一夕には作れない)
⑤ 倫理や道徳
・罪の償い(お金で罪を軽くすることはできても、道徳的な責任は消えない)
・社会正義の実現(一部の問題は解決できても、根本的な社会構造の変革は容易ではない)
こうやって明文化するとなんだか重々しくなりますね。注意したいのは、これらをお金で解決できると思い込んでしまうこと。人の気持ちをお金で買収する、行き過ぎた美容医療、SNSのフォロワー数水増し、そんな痛々しい人が周りにいたことはありませんか?
ある意味、お金があるからこそのステージとも言えますが、そういう痛々しい人というのは、誤ったお金の使い方になっていることを自分では気付きません。周りの人も注意しません。お金という魔力がまるで人に罰を下しているかのようです。だからこそ、お金との付き合い方は、まだ資産がそれほど多くない時代からコツコツ知識や経験を積み上げて、共に成長をしていく必要があるわけです。
さいごに
今回は「お金で解決できること・できないこと」をテーマに話を進めてきましたがいかがだったでしょうか?
<お金で解決できること>
① 物質的な問題
② 時間を買う
③ 教育やスキル向上
④ 人間関係の円滑化
⑤ 安心や安全の確保
<お金では解決できないこと>
① 人の感情
② 健康や時間
③ 精神的な充実
④ 社会的評価
⑤ 倫理や道徳
お金は「物質的な問題」や「時間を買うこと」には非常に有効なツールですが、「人間の感情」「時間の不可逆性」「精神的な充足」には直接的に作用しません。お金の使い方を間違えると、表面的な解決にしかならず本質的には解決されない。つまりかえって状況が悪化してしまうこともあります。お金を持つことで選択肢は増えますが、幸せや充実した人生を得るためには、それ以外の要素(人間関係、価値観、努力)も重要だと言えますね。
皆さんは今回の話、どう受け取られたでしょうか? 実際にこれまでの人生においてお金で解決したことや、解決しようとして失敗したことなどがあると思います。ぜひ差し支えない範囲でコメント欄にて紹介いただけると嬉しいです。
最後の最後にサブチャンネルのお知らせ! 1年ほど前から「ぺいぱのひとりごと」という番組をやっていまして、原則、平日の朝7時からライブ配信しています。お金や仕事の話題を中心に、直近の出来事でぺいぱが興味のあるものを取り上げ、好き放題喋り倒すラジオみたいな内容です。通勤・通学のお供に最適だと思いますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
お金をより良く効果的に使うためには経験が必要。