・馬と7,500万円
・マスクと115億円
・総選挙と30兆円
おはーん、ペーパー先生です。
資産運用に関する話題をお届けしているこのブログ。
今日は、最近気になったお金に関するニュースをいくつかピックアップして紹介してきます。
このブログの内容はラジオでも解説しています。
キーワードだけで分かったあなたは、かなりのお金通!
では、さっそくいってみましょう。
馬と7,500万円
空前の金融緩和の流れもあり、株価に留まらず
不動産や暗号資産(仮想通貨)、時計にお酒、
レトロゲーム、トレーディングカードなど、
とにかくあらゆる資産性のあるものの価値が高騰しています。
以前に色々な現物資産へお金が流れている話を取り上げたことがありました。
「お金のまま持っていても仕方がないので、何に換えて働いてもらおうか?」
これがお金持ちの志向なわけです。
そうした流れがいま、なんと「馬」に向かっているということで、
こんな話題を1本目としてピックアップしました。
まとめるとこのような感じです。
■JRA(日本中央競馬会)の個人馬主になるには
・個人名義で7500万円以上の資産を持続して保有
■馬主登録を認められていないケース
・現役のJRA職員や厩舎関係者
・禁錮以上の刑に処せられた者
・競馬法や競輪や競艇など公営ギャンブルの法律に抵触した人
・「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」に抵触する人
【出典】本気で馬主になるにはどうすればいい?「金持ち」は必須条件だけど“宝くじ”ではNGのワケ…〈有名馬主も最初はただの“競馬ファン”〉(Number Web)
posted2021/10/22 17:01
なかなか厳しい世界ですね。
芸能人やIT企業社長などの著名人で馬主、という方が多いのも頷けます。
本気でご興味がある方は、JRAの公式サイトをご確認ください。
【出典】馬主になるための要件(JRA)
マスクと115億円
内閣から独立して存在し、会計などの検査を行っている会計検査院が、
新型コロナウイルスの対策事業について検査したところによると、
政府が調達した布マスク約1億4千万枚のうち、8200万枚が
倉庫に保管されたままになっていることが明らかになったと
日経電子版が報じています。
2020年3月以降、政府が調達したマスクは
・全世帯向けのいわゆるアベノマスク約1億2千万枚
・介護施設や保育所用などとして約1億4千万枚
→計約2億6千万枚
およそ3分の1に相当するマスクの余剰となっており、今年3月の段階では約8,200万枚が倉庫に保管されたままに。平均単価を140円とした場合、総額はおよそ115億円相当。しかも、昨年8月から今年3月の保管費用はおよそ6億円。
【出典】政府配布の布マスク、8200万枚・115億円分余剰 検査院(日経産業新聞)
2021年10月27日 3:00 (2021年10月27日 5:51更新) [有料会員限定]
お、おう…。
成長と分配の好循環の前に、こういう無駄を徹底的に減らしてください…。
総選挙と30兆円
31日に投票日を迎えた衆院選。
各党が掲げた公約を改めて振り返りたいと思います。
■自民(成長と分配の好循環)
・数十兆円規模の対策
・非正規社員、子育て世帯などコロナ困窮者支援
■公明(未来応援給付)
・18歳までの子供1人一律10万円
・マイナカード保持者へポイント一律3万円分
■立民(1億総中流社会の復活)
・30兆円以上の補正予算案
・年収約1000万円まで所得税実質免除
■共産(トリクルダウンからボトムアップへ)
・1人10万円の暮らし応援給付金
・消費税率5%に
■維新(改革なくして成長・分配なし)
・給付つき税額控除かベーシックインカム
■国民(積極財政への転換)
・50兆円規模の緊急経済対策
・50兆円の教育国債発行
■れいわ(積極財政に転換)
・高齢者医療
・介護はまず国債発行で
■社民(新自由主義から社民主義への転換)
・3年に限り消費税ゼロ
■N党(NHKをぶっ壊す)
・期限つき電子マネー10万円給付を要求
【出典】「30兆」「いや50兆」 軽々しい党首の言葉(日経電子版)
2021年10月27日 5:00 [有料会員限定]
いやー、巨額の経済対策が並びますねぇ。
これ、いったいどこから工面するのでしょうか。
少なくても、日本記者クラブやNHK『日曜討論』などの党首コメントを聞く限り、
その財源を国債以外でハッキリと示した政党はなかったのではないでしょうか。
あ、そうそう。
NISAにも課税をすると言い出した立憲民主党の幹部もいらっしゃいましたね。
【出典】「NISAにも課税」、立憲の江田代表代行が発言謝罪(ブルームバーグ)
2021年10月29日 13:21 JST
国の借金、国債の発行残高はおよそ1000兆円、
地方の借金、地方債の発行残高はおよそ200兆円、
総額はおよそ1200兆円に達します。
財務省のサイトでは分かりやすく日本の借金推移が紹介されています。
税収から歳出を覗いた借金拡大の様子を
「ワニの口」に例えられていますが、
すでに昨年のコロナ対応でアゴが外れてるんですよね。
国債で借金を増やし続ける以外、明確なアクションプランが必要なのに、
選挙公約になると使うことばっかり。
会社経営では到底考えられないことです。
そういえば、矢野康治(やの・こうじ)財務事務次官が
文春への寄稿でこんなコメントをしていることも話題になりました。
「今の日本の状況を喩えれば、タイタニック号が氷山に向かって突進しているようなものです。氷山(債務)はすでに巨大なのに、この山をさらに大きくしながら航海を続けているのです。タイタニック号は衝突直前まで氷山の存在に気づきませんでしたが、日本は債務の山の存在にはずいぶん前から気づいています。ただ、霧に包まれているせいで、いつ目の前に現れるかがわからない。そのため衝突を回避しようとする緊張感が緩んでいるのです」
【出典】「このままでは国家財政は破綻する」矢野康治財務事務次官が“バラマキ政策”を徹底批判(文春オンライン)
2021/10/08
さいごに
今日は3つのお金に関するニュースを取り上げましたが、
皆さんどの程度ご存じだったでしょうか。
家計の資産運用をしている身からすると、
桁違いの現実離れした話題ばかりになってしまいましたが、
ほんと昨今の金融緩和やバラマキ政策で世の中、
感覚がマヒしている実感がものすごくありますね。
日本の行く末に不安しかないのですが、
兎にも角にも、まずは自分自身の資産運用としっかり向き合うことが大事。
現在、円安が徐々に進行していますが、
これまでのように100-120円のボックス相場という当たり前すら、
崩れてしまう可能性がありますから、
「国際分散」や「現物資産」、
こういったところをしっかり意識していきたいものです。
では、ごきげんよう。
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「ハイパーインフレーションはすべてを変える。それは起こりつつある」
ジャック・ドーシー(ツイッターCEO)