・高級時計の価格高騰
・腕時計の個人投資家
・腕時計投資で起業
おはーん、ペーパー先生です。
以前に物を捨てるか否かの基準は「資産」になるかどうか、
という話をしたことがありました。
先生が自宅の荷物を大量処分した際、残したものは「レトロゲームのカセット」と「ビックリマンシール」だったわけですが、
これらはレアなものだと現在でも高値で取引がされています。
詳しくはこちらの記事をご覧いただければと思います。
以前にこのようなツイートをしたことがありましたが、
通貨の価値は減価する。お金を何に換えておくかというのは投資の基本ですね。身近に趣味に散財する友人がいます。1人は👟スニーカー。もう1人は⌚️腕時計。実はこれ、プレミアがついたりして買った当時よりも高い値付けになってたりするんですよね。つまり目利きがあればこういう選択肢もあるわけです。 https://t.co/su1cYGJw7R
— ペーパー先生@ホテル暮らし投資家 (@papercapinfo) March 28, 2021
今日はこの中でも触れた高級腕時計投資のいまについてやわらか紹介します。
高級時計の価格高騰
22日放送のテレビ東京『Newsモーニングサテライト』では、
コロナ禍で加速しているという腕時計投資について取り上げられていました。
ロレックス専門店では、海外の正規店などで仕入れた
並行輸入品の新品や中古品を扱っているそうですが、一番人気はなんと400万円!
クォーク銀座888店では、5年前に比べるとおよそ170万円も上がっているそうです。
また、クォークサロン東京で扱っているプレミアモデル
『18金ローズゴールド製デイトナ レインボーサファイア』はなんと中古でも5800万円!
なんという美しさ。まるでヘッドロココのような輝き。(例えがしょーもない)
さらに驚くのは1年余りで2800万円も価格が上昇しているということです。
腕時計投資の専門サイト
ロレックス全体でもこの1年で価格が急上昇しているそうで、理由としては
減産していることや、支出がレジャーなどからモノへ向かっていること、
これにより需要が増えた上に、さらに投資目的での購入も増加しているため、
価格高騰に拍車がかかっているとのこと。
⌚️ステンレス製デイトナ
およそ290万円(19年末)→およそ400万円(21年)
⌚️プラチナ製デイトナ
およそ800万円(19年末)→およそ1500万円(21年)
投資目的での購入は20-40代男性が中心のようです。
もはやコモディティと同じ感じになってきていますが、
なんと価格推移をウォッチできるサイトまで存在します。
腕時計投資.comでは1万2000本以上の「中古腕時計」の価格推移をチェックすることができます。
主要ブランドの中古腕時計価格はこの1年で2割以上も上昇しているそうです。
腕時計の個人投資家
番組で取材を受けていたのは、中学生の時から腕時計投資をしているという投資歴21年の斉藤由貴生(さいとうゆきを)さん。
書籍『腕時計投資のすすめ』も出版されています。
斉藤さんが保有している腕時計は5本。
取材当日、お店に売却交渉のため持ち込んだのは
2年半前に89万円で購入した中古の『オーデマ ピゲ ロイヤル オーク』。
コミット銀座での鑑定結果では、売値で300万円超。買取価格で260万円。
ポイントは
・なかなか無いダイヤルの白文字盤
・今のケースサイズは35mmというのがない
この辺りだそうですが、素人にはぜんぜん良く分かりません(笑)
なお斉藤さんは400万円台まで価格上昇を待つということでこの場での売却はしませんでした。
・ドレッシーなモデルよりもブレスレットが基本のスポーツタイプの方が値上がりしやすい。
・新品よりも中古がオススメ。中古はある程度値下がりしており、値下がりリスクを抑えられる。
腕時計投資で起業
腕時計投資に注目して1年半前に事業を立ち上げた方々も登場しました。
ドイツ証券出身の金澤卓(かなざわたかし)さん、ゴールドマン・サックス証券出身の福岡俊樹(ふくおかとしき)さんが立ち上げたゴールドリッチです。
同社では高級腕時計を貸したい人と借りたい人とのマッチングサービス「MactchWatch」を手掛けています。
サービスの骨子は以下の通りです。
①腕時計を貸したい人は運営会社から中古の腕時計を購入。
②レンタル料を決めてサイトに出品。
③ユーザーとのマッチングが成立すると出品者はレンタル料7割を受け取る。
貸株サービスに考え方は近いですね。
貸し出しの手続きはLINE上のアプリで行い、
現在、30本以上の高級時計がレンタルされています。
市場価格がおよそ100万円の『ロレックス エクスプローラー』の場合、
月額レンタル料は1万9000円から。
出品者は40-50代のサラリーマン、ユーザーは20-30代のサラリーマンが多いということです。
出品者の利回りは10%超。これはかなり高いですね。
金澤さんはこの取り組みに対して以下のようにコメントされています。
ー 腕時計投資の世界に飛び込んだ理由は?
「腕時計は中古市場がしっかりしていて、資産として値持ちが良い。」
ー 腕時計投資を元証券マンとしてどう見ているか?
「不動産投資近い形態。外貨建て資産と捉えた方が良く、為替リスクもある。」
「既存の金融商品に並ぶ特性を持った投資対象と考えている。」
さいごに
この腕時計投資、普段使用している時計でも、それ自体に価値があれば
あまり値下がりせずに買取がされるケースもあるそうです。
というわけで、今日は高級腕時計の世界を紹介しましたが、なかなか興味深いですね。
不動産と同様に、目利きや市況を読み解く力も必要になりそうですから、
初心者には敷居が高そうですが、レンタルの市場がしっかりと形成されていけば、
キャピタルゲインのほかに、コモディティの弱点ともされるインカムも狙えそうですから、
資産形成の一部としてはありかもしれません。
では、ごきげんよう。
こちらの記事もよろしければどうぞ。
腕時計のレンタルは、不動産の賃貸と同じ発想。