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レトロゲームのレア商品

レトロゲームのレア商品
この記事で分かること

・「スーパーマリオ」が7,300万円
・レトロゲーム高額買取タイトル
・高額になる商品の特徴

おはーん、ペーパー先生です。

先日、こんな話題がメディアを賑わせました。

家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」の海外版、NES用ソフト「スーパーマリオブラザーズ」の

未開封限定版が米競売商ヘリテージ・オークションズで66万ドル(約7300万円)にて落札されました。

売主は、1986年にこのソフトをクリスマスプレゼントとして購入し、

今年になるまで約35年間、机の引き出しの中に未開封のまま入れていたそうです。

同タイトルは、2020年に11万4000ドル(約1,218万円)で落札されたこともありますが、

なぜ今回さらに値段が跳ね上がったかというと、

特徴

・1985年と1986年にニューヨークとロサンゼルスで試験販売された「ブラック・ボックス」と呼ばれるタイプ。

・「NINTENDO ENTERTAINMENT SYSTEM」の商標マークを記載し始めた1987年より前に作られた。

・「GamePakNES-GP」というコードが記載されていない。

・ビニールで密封されたまま。

・陳列のために引っ掛ける穴が空いたダンボール製の「ハングタブ」がそのまま。

このようにかなり生産数が少なく、かつ状態の良いものだからです。

ゲームソフトの競売では最高額とのことです。

よく持ち主は捨てずに鑑定に出しましたよね。

さて、この話題について先生は以前このように触れました。

資産運用というのはお金を株や債券、不動産に換えて

資本を増やすという発想になりがちですが、価値のあるものに換えておくという点では、

その対象は何でも良いわけです。

ただの浪費と投資の違いはこういうところにあるんですね。

そんな今日は、レトロゲームのレア商品をやわらか紹介します。

レトロゲーム高額買取タイトル

レトロゲームと言えば秋葉原と池袋にある中古ゲームショップ「スーパーポテト」さん。

有野課長がレトロゲームをひたすら攻略するというフジテレビCS放送の人気番組『ゲームセンターCX』でも

番組で使用するソフトの購入やレンタルで利用している、知る人ぞ知るレトロゲームの聖地です。

2020年6月の高額買取チラシがこちらです。

2020年6月号 スーパーポテト レトロゲーム 高額買取

チラシ内の高額買取タイトルTOP5をピックアップしてみましょう。

1位:
タイトル名:マキシマムカーネイジ
ハード名:メガドライブ
発売日:1995年5月26日
メーカー:アクレイムジャパン
買取価格:420,000円
当時価格:8,580円

2位:
タイトル名:地球解放軍ジアース
ハード名:ゲームボーイ
発売日:1992年12月18日
メーカー:T&Eソフト
買取価格:110,000円
当時価格:3,850円

3位:
タイトル名:将棋三昧
ハード名:スーパーファミコン
発売日:1995年12月12日
メーカー:ヴァージンインタラクティブエンターテインメント
買取価格:100,000円
当時価格:9,800円

4位:
タイトル名:1941 Counter Attack
ハード名:PCエンジンスーパーグラフィックス
発売日:1991年8月23日
メーカー:ハドソン
買取価格:55,000円
当時価格:10,780円

5位:
タイトル名:GGアレスタ
ハード名:ゲームギア
発売日:1991年11月29日
メーカー:コンパイル
買取価格:38,000円
当時価格:5,280円

【出典】高額買取中!ぜひお売り下さい!(スーパーポテト)

それぞれゲームジャンルこそ違いますが、

共通しているのはハードウェア末期で生産数が少ないタイトルだということです。

需給で価格が決まるというのは金融商品に限らず共通なんですね。

ちなみに運用成績風に置き換えてみますと、

チラシ高額買取1位の『マキシマムカーネイジ』は年利17%で25年間、

冒頭紹介したNES用ソフト『スーパーマリオブラザーズ』未開封限定版は年利31%で35年。

ざっくり計算でいくとこんな感じです。利回りがすごい!

さいごに

レアなレトロゲームだとしても、もちろん大量に保有していれば価値は下がりますし、

どんなタイトルが将来希少性を持つのかを予測するのはかなり難しいです。

この辺りも投資の銘柄選定と似ていますよね。

最後に、こんな記事を紹介して終わりましょう。

世界的なカネ余りが続く中で、株やビットコインに留まらず、

ポケモンカードゲーム』やNFTに至るまでの取引が過熱していることを紹介したものです。

記事の中では、高校教師をやっている傍ら、『ポケモンカードゲーム』のオークション取引で

1千万円以上を手にした米国人の話が紹介されています。

このカードは1997年から98年にかけて開催されたコロコロコミックの

「ポケモンカードゲームイラストコンテスト」において優秀な作品に送られたものだそうで、

配布数はたったの39枚。そのうち現存しているものは10枚程度だと言われています。

このようにレトロゲームでもトレーディングカードでも同様ですが、

高額になる商品の特徴は、

・供給が少ない。
・需要が高い。
・保存状態が良い。

こうした点で大きく変動するようです。

ここまでくるともはや金融商品といっても良いかもしれませんね。

一方で、取引インフラは未整備です。

ネットでのオークション取引が中心で、偽造カードによる逮捕などの事件を目にする機会もあります。

今日はカネ余りを象徴する話題としてレトロゲームを中心にレアアイテムを取り上げましたが、

もちろんこうしたトレードを推奨をしているわけではありません。

最近は、転売目的で購入する方が増え、本当に商品を欲している人の手元に届かないなんていうケースも多くあります。

そして、本来子どもが遊ぶために提供されている商品が、大人の投資に利用されるのも健全とは言えません。

冒頭の「スーパーマリオ」同様、所有していたらたまたま高額になっていた、という形が理想なのかもしれませんね。

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では、ごきげんよう。

今日のまとめ

「天体の動きなら計算できるが、人々の狂気までは計算できなかった。」
アイザック・ニュートン(イングランドの自然哲学者)

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