・ロバート・キヨサキ氏がビットコインを保有
・金と銀は神のお金である
・グレシャムの法則とは
おはーん、ペーパー先生です。
先日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)のいまについて紹介しました。
![中央銀行デジタル通貨(CBDC)のいま](https://papercap.info/wp-content/uploads/2021/04/central-bank-digital-currency-cbdc-now-320x180.png)
ネットワークを介した会話や取引が日常に溶け込んでいる中において、
通貨のデジタル化の流れも不可逆的だと考えられます。
一方で、そもそも中央銀行が自由に供給量を決められる通貨だからこそ、
それが紙幣だろうがデジタルだろうが信用できない、という人が多いのも事実です。
そのアンチテーゼとして無国籍通貨であるビットコインに注目が集まっているわけですが、
今日は、そんなビットコインに対し注目の著名人コメントをやわらか紹介します。
ロバート・キヨサキ氏がビットコインについて語る
書籍「金持ち父さん」シリーズの著者でもあるロバート・キヨサキ氏。
資産運用をする上で、
“お金を自分のために働かせる方法”
を学ぶための入門書とも言える『金持ち父さん貧乏父さん』。
ロバート・キヨサキ氏は投資家としても知られていますが、
5日、貴金属専門メディアKITCOの動画ニュースに出演した同氏はこのようにコメントしています。
・ビットコインは5年で120万ドルになる可能性があると予想する。
・米国の金融緩和や財政出動により、ビットコインのなどの暗号資産や金は魅力を増している。
・9000ドルでビットコインを購入したのは新型コロナ感染拡大で経済活動が停滞したため。
・ビットコインは現時点でまだ真価が試されていないので、金と銀を選好する。
・金と銀は神のお金であり、このようなものを求めて世界中を旅した。
・グレシャムの法則を踏まえ、金や銀、ビットコインを購入している。
【出典】Robert Kiyosaki says Bitcoin will reach over $1 million, but what about gold and silver?(Kitco)
Apr 05, 2021
では、グレシャムの法則とはなんでしょうか。
金本位制の経済学の法則のひとつで、貨幣の額面価値と実質価値に乖離が生じた場合、より実質価値の高い貨幣が流通過程から駆逐され、より実質価値の低い貨幣が流通するという法則。16世紀のイギリス国王財政顧問トーマス・グレシャムが、1560年にエリザベス1世に対し「イギリスの良貨が外国に流出する原因は貨幣改悪のためである」と進言した故事に由来する。
もう少しかみ砕いて説明します。
ここに2つの金貨があります。
(A)金の含有量が多くて銀の含有量が少ない金貨。
(B)金の含有量が少なくて銀の含有量が多い金貨。
この2つは額面価値は同じですが、貴金属含有量としての実質価値は違います。
では、買い物をした際に支払いに使うのはどちらの金貨になるか。
通常は、額面価値が同じであれば、実質価値の低いBの金貨を支払いに使い、
Aの金貨は手元に持っておこうとします。
つまり、Aは良貨、Bは悪貨と呼ぶことが出来るわけです。
これが「グレシャムの法則」の概要です。
ロバート・キヨサキ氏がこの法則に準えたのは、本来の金含有量の意味ではなく、
中央銀行が金融緩和で市中に供給し続けている法定通貨を悪貨。
上限があり希少性が担保されている金やビットコインを良貨。
こういう置き換えをしているわけです。
さいごに
ロバート・キヨサキ氏の書籍は、資産運用に関する話題を扱う動画やブログなどでも
必ずと言ってよいほど紹介され、『バビロンの大富豪』と並ぶバイブルです。
その同氏が金や銀と並び、ビットコインについても
かなり突っ込んだ話を展開しており興味深いですね。
金や銀を選好する理由も、長年の歴史に裏打ちされた部分ですので、
そうした信用をビットコインが今後得ていくことが出来るのかどうか、
引き続き注目をしていきましょう。
この辺りの記事もぜひご覧ください。
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では、ごきげんよう。
「どんな事にもリスクはつきものだ。だからこそ、それを避けるよりも上手く乗り越える方法を学ぶことが大切なのだ。」ロバート・キヨサキ氏(米国の実業家・投資家)