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ビットコインをポートフォリオに追加した理由

ビットコインをポートフォリオに追加した理由
こんな人に読んでもらいたい。

・ビットコインのことを全然知らない方。
・ビットコインについて興味がある方。
・ビットコインへの投資を検討されている方。

おはーん、ペーパー先生です。

先日、11月の運用状況を振り返った中で、代表的な暗号資産(仮想通貨)ビットコインをポートフォリオに組み入れた話をしました。

2020年11月の収支・運用状況
2020年11月の収支・運用状況11月が終わりました。この1ヶ月間は米大統領選挙と新型コロナウイルスワクチンが市場を揺さぶり、振り返ると日経平均もダウも高値圏を走り続ける状態となりました。あとは何と言ってもビットコインですね。発行枚数に価格を掛けあわせた時価総額が08年の登場以来、過去最大になりました。今日は、11月終了時点での先生の単月収支と、運用状況を紹介していきます。...

10月から11月下旬にかけて一本調子で上げ相場が続き、

このところは調整局面を迎えているているビットコイン。

今日は先生がなぜポートフォリオへの組み入れをしたかについて、やわらか解説していきます。

ビットコインとは

そもそもビットコインとは何か?

ビットコイン

インターネット上で取引や発行が行える世界初の「分散型仮想通貨」。国が発行する法定通貨や企業が発行する電子マネーと違い、ビットコインは発行主体が存在しない。中核技術には分散型台帳技術であるブロックチェーンが用いられており、取引記録の改ざんをすることができない。発行上限は2,100万ビットコイン。BTC(ビーティーシー)という単位で表記される。

初めて聞くと「何のこっちゃ!?」となりますよね。

「世の中に限られた数しか存在しない価値のあるもの」

このように思っていただければ良いです。

ゴールドも世界に埋蔵されている量が、国際基準プールで約4杯分しかありません。

だからこの希少な金属に人々は価値を感じて値がついているわけです。

同じような希少性を持つビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれます。

もう少し詳しく知りたいという方は、

コインテレグラフジャパンさんのこちらの記事が分かりやすくまとまっています。

ビットコイン(BTC)とは?今更聞けない特徴やメリット・デメリットを徹底解剖!(コインテレグラフジャパン)
2020年08月05日/18:30

<以下について紹介されています>

メリット①:大きく価格上昇する可能性がある
メリット②:ブロックチェーン技術を導入している
メリット③:世界共通で使用することができる
メリット④:銀行を介さず、個人間で送金できる
メリット⑤:発行主体がない「非中央集権型」の通貨
メリット⑥:希少価値が高い

デメリット①:価格変動が激しい
デメリット②:普及するのにまだ時間がかかる

今後の将来性①:スケーラビリティ問題の解決
今後の将来性②:仮想通貨規制の緩和
今後の将来性③:ビットコインETFの認可

先生とビットコイン

そんなビットコインですが、先生は購入するのが初めてではありません。

日本で暗号資産が注目されるきっかけとなった2017年のビットコインバブルの際、

大きく手を出し、大きく痛手を受けて退散しました。

米国株投資で堅実に株式投資を始めた直後のおイタです笑

純資産1億円への道(前編)
純資産1億円への道(前編)先生の資産運用歴をご紹介します。投資はその人の環境によって手段が大きく変わります。若い時はやんちゃしてましたが、今は堅実に運用益を積み上げています。これを見た方がご自身の将来のために資産運用に興味を持ってもらえればと思います。...

そんな先生も成長し、今年は年初からの資産運用額が1月対比で56.3%増と、

株高の恩恵を受け、過去最高の伸びとなっている中、なぜビットコインをポートフォリオに入れたのか。

それは17年当時と現在では、ビットコインの存在意義が大きく変わってきているからです。

「お金」が持つ3つの機能

ビットコインの存在意義をご理解いただくために、

まず「お金」が持つ3つの機能について紹介をします。

お金が持つ3つの機能

①価値の尺度機能
世の中のモノには価値がついているが、目で見ることはできない。しかしお金を基準にすることで、1つ500円のリンゴと1玉5,000円のメロンが並んでいた場合、メロンはリンゴの10倍高価なモノであることが誰からも分かり、モノの価値を決める物差しとなった。

②価値の交換機能
古代では物々交換しかできなかった。つまりイチゴを持っている人がミカンを食べたい場合、ミカンを持っている相手がイチゴを必要としていない場合は交換ができない。お金が交換する際の媒介をすることでこの問題が解決し、モノが広く流通する原動力となった。

③価値の保存機能
肉・魚・野菜などのモノは、持ったままでは腐ってしまうため、価値を保ち続けることができなかった。しかしこれらのモノを同等量のお金と交換することで、その価値を蓄蔵することができるようになった。

この3つの機能がすべて揃ったとき、初めて「お金」となります。

代表的な法定通貨である日本円やアメリカドルもこれらに当てはまりますね。

なお、世界中で最も取引に利用され、各国通貨の価値基準として用いられている法定通貨はアメリカドル。

一般的には基軸通貨と呼ばれます。

ビットコインが投資対象になった理由

ではようやく本題であるビットコインの存在意義について。

ここが今日のポイントです。

2017年当時のビットコインには「③価値の保存機能」しか魅力がありませんでした。

①②③は相関関係がありますから、「②価値の交換機能」がなければ「①価値の尺度機能」の役割も担えないわけです。

つまり仮想通貨と名乗っていながら、モノとの交換を十分に行えなかったことで、

「お金」としての魅力が弱かったわけです。

そうした中、2020年10月21日にオンライン決済大手の米ペイパル・ホールディングスさんが、

ビットコインを含む4種の暗号資産による支払いサービスを始めると発表しました。

2021年初めまでに、ユーザーはペイパルのアカウントを通じて、

暗号資産の売買や保存、支払いができるようになります。

ペイパルは世界で3億人以上の人が利用するオンライン決済サービスです。

そうなると一気に①②③が補完されることになり、ビットコインに「お金」としての魅力が生まれます。

大規模量的緩和

「お金」だったらすでに世界中で流通しているアメリカドルや日本円の方がいいんじゃないの?

というのが次に来る疑問になるかと思います。

これら法定通貨は、各国にある金融政策の意思決定機関が、その流通量を決めています。

「大規模量的緩和」という言葉をニュース等で聞いたことがあると思います。

これは言い換えると、

「たくさんのお金を世の中に供給して物価を押し上げまっせー!」

ということです。大阪弁で言う必要もないんですが。

日本だと日本銀行(日銀)、アメリカだとFRB(米連邦準備制度理事会)が流通量を決めます。

現在、世の中はコロナ禍にあり経済が深刻なダメージを受けています。

ほっておくわけにはいかないので、金融機関から国債を大量に買い入れ、市場にお金を供給する。

これが量的緩和です。

「そんなにどんどんお金が出回ったら価値が下がりそう…」

こう思った方は鋭い!正解です。

基軸通貨と呼ばれるアメリカドルも、国際的な信用力が高い日本円も、

市場での流通量が2000年以降、飛躍的に上がり続けています。

「③価値の保存機能」があると思われている法定通貨は、

実は肉・魚・野菜などと同様、時間と共に価値が薄れているわけです。

経済の下支えをするために量的緩和をするというのは、

病人に対して「手術」ではなく「輸血」をし続けているようなものです。

抜本的な解決がされなければ今後も数年はこの状態が続いていくことになります。

ビットコインをポートフォリオに追加した理由

「じゃあ価値を保存するにはどうすりゃいいのー!?」

という叫びが聞こえてきそうですね。

その保存先が「世の中に限られた数しか存在しない価値のあるもの」、

つまり、ゴールドやビットコインなわけです。

ようやく本日のゴールが見えてきました。

ビットコインは、「お金」の3つ機能を補完しつつあるため、

ゴールドに並び、資産保護をする先として魅力が高まっています。

これこそ先生がビットコインをポートフォリオに追加した理由です。

なお参考までに、ゴールドとビットコインの相関関係ですが、

リスクオフ・ドル安=ゴールド買い
リスクオン・ドル安=ビットコイン買い

野村証券の松沢チーフストラテジストがこのような見立てをしています。

リスクオフとは、投資家がリスク回避し、より安全な資産に資金が向かいやすい相場状況。

リスクオンとは、投資家がリスクを取り、リターン(収益)を追求しやすい相場状況。

このところはドル安で、投資家は株などのリスク資産を取りにいっていますから、

ゴールドが軟調の中でビットコインに資金が向かいやすい傾向にあります。

また、先生は米国株や中国株など、外貨への依存も高いですから、

為替へのリスクヘッジの点でもビットコインに注目をしています。

ビットコインの今後の成長性については、バフェット太郎さんの動画でも詳しく解説されていますので、こちらもご覧ください。

【出典:バフェット太郎の投資チャンネル「200万目前!2028年末ビットコイン価格は1億円?」】

投資は自己責任で。

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

過去の失敗から分かることもある。

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