・ぺいぱ過去7年の貯蓄率
・「固定費」と「変動費」
・押さえたい5大支出
ごきげんよう、ぺいぱです。
一般的に、収入から貯蓄に回す理想の割合は20~30%程度と言われる一方で、金融広報中央委員会の調査では平均が11%、最も多かったレンジでは10~15%となっています。
このブログの内容は動画でも解説しています。
4割以上の人が10%以上貯蓄しているのに対し、貯蓄をしなかった人も3割を超えています。している人とそうでない人が大きく二分されているわけです。皆さんはどうでしょうか?
日本の平均年収は443万円とされています。税金や社会保険料を差し引いた手取り年収では350万円ほど。その20%だと年70万円、30%だと105万円を貯蓄に回していく必要があります。
これは「なんとなく」でやれる数字ではありませんので、しっかりと計画を立てる必要があります。ではぺいぱは実際どうだったのか。これまでどのような貯蓄率で過ごしてきたのかを紹介します。
2017年:27.39%
2018年:41.48%
2019年:7.36%
2020年:59.98%
2021年:60.57%
2022年:44.21%
2023年:23.69%
—
過去7年平均:37.81%
かなり波はありますが過去7年平均で40%に迫る貯蓄率ですから、まずまずなのではないでしょうか。ただしぼくも2014年には貯蓄率ゼロという時期を経験しています。
なお、家計改善に着手したのは2020年からで、そこから数字が大きく変わっていることがお分かりいただけると思います。つまりこれからする話はぼく自身の経験と実績に基づく取り組みであるというわけです。
今回はそんな貯蓄率向上に向けた計画を立てるのに役立つテッパン整理法をご紹介していきます。最後まで見ていただければ、少ない手数でも高い貯蓄効果が得られる方法が分かりますので、ぜひ最後までお楽しみください!
貯蓄率を上げるためのテッパン整理法
家計を見直ししていく際の最初のステップは、「固定費」と「変動費」、そして「必須」と「任意」のそれぞれで整理することです。例えばこのような形です。
<必死項目>
固定費:
├住居費
├通信費
├保険料
└水道光熱費
変動費:
├食費
├日用品費
└娯楽費
<任意項目>
固定費:
├習い事
├ペット費
├自動車
└おこづかい
変動費:
├外食費
├交通費
├医療費
├美容費
├教育費
└交際費
こうした仕分けをした上で、2つの軸から改善を試みることができます。
⬇️ 支出削減
・「必須」をどこまで減らせるか。
・「任意」のどれをゼロにするか。
あと、手間の観点ではこのように言えますね。
⏩ 継続性
・「固定費」は一度改善すれば効果が継続。
・「変動費」は継続的な改善努力が必要。
貯蓄率を上げていくためには収入を上げることよりも支出を下げることが先決です。そして人間は手間がかかると継続が難しくなっていきますから言うまでもなく手間がかからない方が良い。
つまり一度手をつければ効果が継続する固定費の中から、そしてさらに一撃の影響が大きいものを選び着手していくことが、貯蓄率向上に向けた近道であることが見えてきます。具体的な次のステップをまとめるとこうなります。
① 🏠 住宅ローンの借り換え
② 🩹 保険契約の見直し
③ 📱 格安SIMへの切り替え
④ ⚡️ 新電力への切り替え
⑤ 💸 サブスクの解約
先ほど触れた通り、ぼくは2020年に家計改善の着手しました。まさにこれらの項目を1つずつ押さえていきまして、年間ではなんと166万円を削減しました。
いづれも変更にあたっては手間が大きくかかるのですが、1度済んでしまえばその手間を凌駕するぐらい大きな効果が継続します。ですのでまずこれらから手をつけていくことが大事だというわけです。
この施策は効果が大きい順に並べてあります。1つずつ見ていきましょう。
こちらは組んでいる人のみが対象になります。一般的には、
・借り換え後の金利差が年1%以上
・住宅ローンの残高が1,000万円以上
・残りの返済期間が10年以上
こうした条件を満たす場合に、月々の返済額や総返済額を減額できる可能性が高く、借り換えをするメリットがあると言われています。ぼくは2010年に組んだ住宅ローン金利が1.175%でしたが、2020年に借り換えを行い0.475%となりました。
借り換えには手数料もかかりますし、手続きにもかなりの労力が必要となります。ただし人によってはそれを乗り越えてでもその後の恩恵が大きくメリットがある場合が存在するというわけです。
なお、先日の日銀(日本銀行)によるマイナス金利政策解除によって、住宅ローン金利の動向にも影響が出始めています。金融機関が長期金利の水準などを参考に決める固定型は、長期金利上昇を受けてすでに引き上げる動きがあります。
一方、住宅ローン利用者の7割以上が選択している変動型は、金融機関が企業向けに貸し出す際の基準金利である短期プライムレートを参考に決められていますが、主な銀行の短期プライムレートは2009年1月13日以降、一度も変わっていませんのでまだ影響は見られませんが、こちらも注視が必要です。
日本人はすべての人が公的医療保険に加入することが義務付けられていますから、ここでカバーできないものに対して民間保険を検討するのが王道となりますが、なんとなくで保険加入している方、実は多いのではないでしょうか。
基本的に保険は「発生する確率は低いけど、発生すると大いに困る」。そんなことに備えておくために加入するものですから、よほどのことがない限りは貯蓄で備えておくべし、というのがぼくの考えです。
ぼくはドル建て養老保険に2013年に加入して月に6万円前後を払い続けていましたがこれを2020年に解約。こうした保険は早期に解約すると元本割れになるのですが、ぼくも例に漏れず100万円の損失となりました。
ただし、解約返戻金をそのまま速やかに運用へ回したことで、たまたまではありますがその年に損失分は回収することができました。その後もお金はしっかりと育っていますから、十分不測の事態にも自分自身で備えることができているというわけです。
もちろん保険はすべて必要ない、というわけではありません。ぼくは持ち家の火災保険には入っていますし、あくまで独身を前提にお話をしていますから、子育て世代であれば掛け捨ての保険を検討した方が良いでしょう。
ここはライフステージに合わせて検討いただければと思います。
皆さんは毎月の携帯電話料金はどのぐらいでしょうか?先日、知人に「ぼくの毎月のスマホ代は1,800円ぐらいですよ」と言ったら激しく驚かれました。
菅政権時代のレガシーで、大手キャリアでも2021年以降ずいぶんと月額料金が引き下がりましたが、その煽りを受ける形で格安SIMを提供する各社もさらなる値下げとなりました。数年前と比べると今は格段に選択肢が広がっていると言えます。
そんなぼくは2020年に、ドコモからマイネオへ切り替えたんですね。以前は月8,000円前後でしたから、実に6,000円ほど下がったわけです。単純計算すると1年で7.2万円、10年では72万円にもなりますから、なかなか大きい額です。
そんなマイネオの使用感ですが、回線が混み合う昼時間帯(12:00-13:00)は通信速度が低下しますので、Web閲覧はシンドイですが、これを除けば不満はありません。Wi-Fi下で通信を行う頻度の高い方はこうしたデメリットも減りますね。
あまりスマホを使わなかった月に、余ったデータ容量を翌月に繰り越せる仕組みがあるなど、マイネオはユーザー視点のサービスもふんだんに有り満足度も高いです。
SIMの切り替えって初めての方は腰が重いかと思いますが、住宅ローンや保険と同様に1度見直しをやってしまえば、その効果は継続しますし、それが長く続いた時にインパクトも絶大なんですよね。
マイネオには200MBで使用感を試せるお試しプランもありますので、ぜひ、ご興味があれば使ってみてください。
電力の自由化によって現在は電力会社を自由に選べますから、従来よりもお得なプランを提供している会社への乗り換えを検討するのも1つの打ち手です。
ぼくは比較サイト「エネチェンジ」を利用して、電気・ガスの切り替えを行いました。先に紹介した3つと比べると正直これはそこまで大きな減額には繋がりませんが、それでも月の支払いが2,000円ほど減りました。
https://enechange.jp/
当時選んだのは『ENEOSでんき』『ENEOS都市ガス』でしたが、携帯電話・住宅ローンなどのセット割りなど、とにかく種類が豊富ですので、まずは一度「エネチェンジ」で検索をすることをオススメします。
自宅の郵便番号や1ヵ月分の料金を入力すれば、誰でも簡単に電力会社とガス会社の料金比較が可能です。手続きもネットで全部完了しますので、皆さんも今より安くなる会社を探してみてください。
最後のこちらは唯一の変動費ですが、ぼくは年間166万円を削減した際にインパクトが大きかったため紹介します。サブスク(サブスクリプション:定額制サービス)は1件1件の額は小さいものの、まさに「塵も積もれば山となる」です。
累積額もさることながら、登録が積み重なっていくと、自分が何に登録したかすら覚えていない、という状況に陥ります。参考までにぼくが2020年時に解約したサービスはこちらです。金額は当時のものです。
<解約したサブスク>
■月額サービス:
・ビズリーチ(転職) 5,478円
・Hulu(動画) 1,026円
・毎日新聞デジタル(新聞) 1,078円
・朝日新聞デジタル(新聞) 980円
・日経産業新聞ビューワー(新聞) 1,527円
・日経人事ウォッチ(情報) 509円
・日経クロストレンド(情報) 1,850円
・YouTubeプレミアム(動画) 1,550円
・ネイティブキャンプ(英語) 6,480円
—–
合計 20,478円
年間 245,736円
■年額サービス:
・Nintendo Switch Online(ゲーム) 2,400円
・Microsoft 365 Personal(PC) 12,744円
・Adobe Creative Cloud(PC) 72,336円
・Amazonプライム(コマース) 4,896円
・浄水カートリッジ(備品) 10,560円
・JALカード年会費(カード) 17,280円
—–
年間 120,216円
■総額:
年間 365,952円
このうちの半分以上は「契約していた意識がない」、そんなものばかりです。では、なぜそうしたいわゆる”忘れサブスク”を一網打尽することができたのか?これこそが家計簿アプリの効果です。ぼくが利用している「マネーツリー」のほか、「マネーフォワード」などが有名ですね。
支出を科目別に一覧にしてくれますから、どんなに小さい額だったとしても見逃すことがありません。家計簿アプリを見ながら1つ1つ解約をしていくという地味な作業を続けていくわけですが、1万円削減することは1万円稼ぐことと同義です。だから熱が入ります(笑)
皆さんにオススメなのは「少しずつ減らしていく」より「一度全解約してみる」こと。そしてその後しばらく生活をしてみてどうしても支障が出るものだけを復活させるというアプローチです。
このぐらいの思い切りがなければ、そもそも大きな貯蓄率向上は望めません。
おしらせ
キャラクター”ぺいぱ”がデザインされた「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテムがついに販売開始!トイレットペーパーを模したキャラデザの由来は、古くなったお札が再利用されてトイレットペーパーになることや、ウン(運)がつく縁起ものだからなど、諸説あり。いずれのアイテムも日常使いできるシンプルデザインです!ぜひお買い求めください!
さいごに
今回は「貯蓄率を上げるためのテッパン整理法」について取り上げてきましたがいかがだったでしょうか?
・支出を「必須」「任意」/「固定費」「変動費」で整理する
・削減の取り組みは「必須」の「固定費」から行う
こうした考えのもと具体的に5つの削減ポイントを紹介しました。
① 🏠 住宅ローンの借り換え
② 🩹 保険契約の見直し
③ 📱 格安SIMへの切り替え
④ ⚡️ 新電力への切り替え
⑤ 💸 サブスクの解約
それぞれの解説で本来は1時間ぐらい話せる内容ではありますが、今回は要点だけを抑えてあります。
人間というのは年齢と共に価値観が変化していきます。10年前に価値があると感じていたものが、今ではまったくそうは思わない、ということもたくさんありますね。
ぼくが20代の頃は最新ガジェット命。手元に残らない食事なんて、価値は全然ない!と真面目に思っていましたから、分かりやすく20代から40代にかけて、「モノ」から「コト」へ、ジワジワと価値の置き方が移り変わっていったように思います。
年齢と共に、また結婚や出産などのライフステージの変化と共に、大事にすべきモノやコトにメリハリを付けていく。自分で1つ1つ試しながら、取捨選択をしていく。人生というのはこうした積み重ねなのかもしれません。
いつもご紹介している資産の方程式はこの通りです。
■資産の方程式
(収入 - 支出) + (資産 × 運用利回り)
フロー ストック
この方程式、左から右へ流れていくんですよね。そう、すべては貯蓄から始まるといっても過言ではありません。フロー部分をどれだけプラスに変えることができるかで、将来の選択肢の幅は格段と増えていきます。
人のステータスは様々。独身か家族持ちか。持ち家か賃貸か。会社員か自営業か。健康か病気がちか。住まいが都心か地方か。置かれている状況も様々ですから、一律でどのぐらいの貯蓄率を目指すべきだとは言えません。
ただ、今を自由気ままにお金を使って生きていけば、その分は将来の自由が失われるわけです。その逆もまた然り。人間の短い人生というのはそうしたバランスで成り立っているというのは誰もが共通です。
1円単位で収支のコントロールすることを万人が行うのは難しいと思いますので、今回紹介した「必須」項目のポイントに絞り込んでまずは着手してみる。それができたら「任意」項目にも手を伸ばしてみる。
これだけでも将来の景色は大きく変わると思います。家計管理をされていないという方は、ぜひ取り組んでみてください。そして「私はこんなやり方で貯蓄率向上をしてるよ!」というアイデアもぜひコメント欄でいただけると嬉しいです。ぼくも参考にさせてもらいます。
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
家計管理は将来の自分づくり。