ためる

暗号資産ニュース(2021年5月号):「S&P指数」「ETF審査」「意識調査」など

暗号資産ニュース(2021年5月号):「S&P指数」「ETF審査」「意識調査」など
この記事で分かること

・暗号資産を対象にした3種類のS&P指数
・ビットコインETFの米国上場
・暗号資産投資に関する意識調査

おはーん、ペーパー先生です。

2013年にジョークから生まれた暗号資産(仮想通貨)ドージコインが急騰をしています。

時価総額は870億ドル(約9兆5000億円)となり、1年前のおよそ3億ドルから急伸しました。

こういう話を聞くと暗号資産の中でもアルトコインは夢があるなと思う一方、

投機やギャンブルだと言われるのも良く分かります。

今日は久しぶりに暗号資産に関する最近の話題をやわらか紹介します。

暗号資産を対象にした3種類のS&P指数

先日、世界の金融市場で価格指数提供を行うS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスさんが、

暗号資産を対象にした3種類の指数をスタートさせました。

3種類のインデックスは、パートナー企業のルッカさんがまとめたデータを使用し、

単位を米ドルではなくポイントで算出しています。

ビットコインの話題はこのところ、良くも悪くもこのトピックス以外はあまりなかったように思います。

次の大きな注目はビットコインETFの米国上場になりますね。

米証券取引委員会(SEC)はこれまで、提出された全てのビットコインETFの申請を却下してきましたが、

バイデン政権の下で、ゲーリー・ゲンスラー委員長率いるSECが、

今後ビットコインの派生商品に対して柔軟に対応するのではとの見方が強くなってきています。

SECは現在、3つのビットコインETFの申請を審査中となっています。

【出典】ニューヨーク証取、ビットコインETFの上場を申請(コインデスクジャパン)
2021年 4月 26日 08:20

これが実現すると、現在はコインベース・グローバルさんに、暗号資産関連の資金が集中をしていますが、

一気にビットコインETFへ資金が流れていくことが考えられます。

取引所が上場し、指数が整備され、ETFが上場されると、

暗号資産もいよいよ市民権を得たと言える状況、つまり次のステージへ上がることになりそうですね。

暗号資産投資に関する意識調査

暗号資産・ブロックチェーンメディア「CoinPost」さんが、3月に暗号資産投資に関する意識調査を実施しています。

こちらの結果を見てみましょう。

<調査概要>

期間:2021年3月5日-31日
方法:「CoinPost」ユーザーへのアンケート
人数:1000人超

<サマリー>

・約9割が「すでに暗号資産を保有している」と回答。回答者の内6割は、暗号資産投資を始めた時期を「2015年-2017年」と回答し、古参ユーザーが目立つ。

・今後の業界に期待することとしては、「新規アルトコイン上場」「DeFi(分散型金融)」「税制改正」を挙げる声が多くを占めた。

・暗号資産以外の金融商品に投資している約7割が「国内株取引」をしていると回答。次に「投資信託」「FX取引」が続いた。

・「投資で重視する点」については「高い安全性」「分配金等の収益性」との回答が多くみられた。

<調査結果>

暗号資産の運用額 今年期待している暗号資産 暗号資産の活用方法 業界に期待したいこと 暗号資産以外の金融資産について 暗号資産以外の資産運用額 関心のある投資商品 重要視するポイント

【出典】国内最大手暗号資産メディアCoinPostで実施した、投資家向けアンケート結果(PR TIMES)
2021年5月6日 17時40分

さいごに

結果を見ると、なんだかちぐはぐな印象ですね。

・暗号資産への投資額は「100万円-500万円」(32.5%)、「500万円-1000万円」(33.0%)。

・暗号資産のみに投資している層は全体の約18%。

・他の金融商品については、株式投資(71%)、投資信託(46%)、FX(44%)。

・暗号資産投資以外の運用資産額は、「300万円-400万円未満」(36.1%)、「200万円未満」(19.8%)。

・投資で重視するポイントでは、「高い安全性・換金性・元本保証」が多くを占める。

専門サイトでの集計のため、かなり傾向に偏りがあると思いますが、一言で表すと

“安全性や元本保証を重視している一方、少ない原資を暗号資産に振り向けている”ことが伺えます。

冒頭にもお伝えした通り、暗号資産はまだ過渡期で、法整備もあまり進んでいない分野です。

一般的には運用資産の3%-5%程度を上限にポートフォリオへの組み入れをするのが推奨されます。

何を目的とした投資なのかや、年齢や年収などによっても暗号資産との付き合い方は変わると思いますが、最後に先生から一言。

「全損しても良い範囲でポートフォリオに組み込もう」

こちらの記事もよろしければご覧ください。

有識者によるビットコイン将来価格予想の総まとめ
有識者によるビットコイン将来価格予想の総まとめこのところ6万ドル近辺で推移している暗号資産(仮想通貨)ビットコイン。「将来的にはゴールドを超える」「全損する覚悟で」など、歴史も短く無国籍であるビットコインは未知の分野の資産であり、世の中には色々な観測が入り乱れています。今日は有識者による将来価格予想の総まとめをやわらか紹介します。...
暗号資産における「価値の交換機能」のいま
暗号資産における「価値の交換機能」のいま昨年、先生がビットコインをポートフォリオに組み入れた際、そもそも「お金が持つ3つの機能」とは何なのかについて紹介をしたことがありました。ビットコインに懐疑的な層は、使い道が限定的すぎる点で「価値の交換機能」がなく、通貨の役割は満たさない、という考え方に立っています。今日はそんな暗号資産における「価値の交換機能」のいまについてやわらか紹介します。...
ビットコイン市場規模の把握に役立つサイト3選
ビットコイン市場規模の把握に役立つサイト3選代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)価格が6万ドルを突破しました。日本時間で13日から14日にかけて急進しています。米国では、1.9兆ドル(約200兆円)規模の新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加経済対策法案が可決され、月内にも1人15万円の現金給付が行われることが決まっています。また、米暗号資産取引所大手コインベースさんの上場も控えており、市場環境としてはポジティブと言えます。今日はビットコイン市場規模の把握に役立つサイト3選をやわらか紹介します。...

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

白色のチューリップの花言葉は「失われた愛」

よろしければ応援クリックお願いします!
にほんブログ村 資産運用(投資)
関連記事