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億り人に到達:その感想と振り返り

億り人に到達:その感想と振り返り
この記事で分かること

・億り人になって感じること
・これまでを振り返って
・今後のことなど

ごきげんよう、ぺいぱです。

動画解説

このブログの内容は動画でも解説しています。

11月25日(月)、資産形成をしているすべての人にとってある種の憧れである億り人となりました。

2014年に貯蓄率ゼロだったぼくが、2020年のおうち時間をきっかけとして資産形成に目覚め、そこから

 ・支出管理の徹底
 ・労働収入の増加
 ・全力の資産運用

これらを通じて急速に資産を伸ばし、ついに達成となりました。

ぺいぱの純資産

資産
 法定通貨:2,966万円
 オルカン:3,612万円
 暗号資産:1,577万円
 不動産:3,924万円

負債
 住宅ローン:▲1,993万円
 クレカ利用:▲85万円
 –
 合計:1億1万円
 
 ※数字は四捨五入
 ※24年11月は25日時点

前回「ぺいぱ、住宅ローンを完済する。」でもお送りしたとおり、残債の一括返済手続きを進めている途上ということもあり、現金が激しく積み上がっています。年末には資産状況がだいぶ整理されて落ち着くと思います。


ぺいぱ、住宅ローンを完済する。
ぺいぱ、住宅ローンを完済する。現在、ぼくは会社の早期退職に向けて色々な準備期間にあります。6月に会社へ退職意向を示して以降、9月いっぱいで引き継ぎを終了し、10月から有給消化中。ここまで1ヵ月半以上経過をしており、まだ退職時期含めた交渉は残っているものの、FIRE後の生活に向けた棚卸しを進めている状況というわけです。その中の1つ、住宅ローンについて進展があったので今回はその話をしようと思います。...

さて、ブログやYouTubeを始めるきっかけにもなった資産形成。この資産形成をしてきた日々があるからブログやYouTubeチャンネル「やわらか中学校」があるし、またこの運営をしていくネタとしての資産形成という位置付けも当然ながらありました。まさに持ちつ持たれつ。

これまでぼくは金融資産をベースに数字を追いかけてきましたが、この度住宅ローンを完済する運びとなりましたので、アセットアロケーションが株式偏重から、不動産とのバランスを重視したディフェンシブなものに変化していきます。

これを受けて、資産の見方もペーパーアセットとハードアセットとを組み合わせた純資産で見ることが正しい規模の把握につながることから、今後は金融資産ベースでもチェックはしつつも、不動産を含む純資産ベースでの考え方に軸足を移していくことになります。

実は9,000万円台には今年6月の時点で乗っていたのですが、その後8月の植田ショックなどもあり一時期は8,800万円程度まで大きく割り込みました。しかしそこから再び上昇に転じ、今月に入って以降は1億円まで残り30万円前後のところまできていました。

今年の純資産推移

 24年01月末 7,541万円(+3.1%)
 24年02月末 8,218万円(+9.0%)
 24年03月末 8,519万円(+3.7%)
 24年04月末 8,496万円(▲0.3%)
 24年05月末 8,868万円(+4.4%)
 24年06月末 9,207万円(+3.8%)
 24年07月末 9,149万円(▲0.6%)
 24年08月末 8,806万円(▲3.8%)
 24年09月末 9,093万円(+3.3%)
 24年10月末 9,508万円(+4.6%)
 24年11月末 1億1万円(+5.2%)

 ※カッコ内は前記録からの騰落率
 ※数字は四捨五入
 ※24年11月は25日時点

このように急激な上昇をした一番の背景は、株式市場の復調や円安で推移していることもありますが、トランプ氏の大統領再選をきっかけに爆発的な伸びを見せたビットコインの存在を忘れるわけにはいきません。そして最後の最後で一押しをしたのが、25日に振り込まれた勤務先の給与でした。

ぼくは資産の7割以上がコア投資のオルカン(全世界株式)。ここが間違いなく主役であり、株式投資の中では比較的保守的な商品選択をしつつもその塊の大きさでぶん回していく構造でした。おかげで含み益も2,000万円を超えたわけです。

ところが1億円突破にあたり最後の一押しをしたのが、サテライト枠のビットコインと早期退職によりもう時期失う労働収入だったというあたりが、なんとも捻くれていてぼくらしいなと思うわけです。

億り人になったとはいえ市場は常に動いていますし、ぼくの生活も動いていきます。結局はワンタッチしただけでその後またしばらく低迷することも十二分にあり得るわけです。しかしながらワンタッチだとしてもやはり感慨深い。

そんな今回は、億り人達成を受けてぺいぱが感じていること、これまでを振り返って思うこと。今後のことなどを包み隠さずお話しできればと思います。億り人を目指して資産形成されているすべての人の参考になる情報をお届けしたいと思いますので、ぜひ最後までご覧ください!

億り人になって感じること

まずは億り人になったいま、率直に感じている5つのポイントを紹介します。

(1) 達成感
 長年の努力やリスクを取った結果として大きな財を築けたことに対する達成感。

(2) 運
 たまたま株式市場が好調だった時期に運用をすることができた運の良さ。

(3) 節目
 資産額の単位が「億」に変わることや、偶然にも早期退職で人生のフェーズが変わる節目。

(4) 感謝
 自分の家族や勤務先の同僚、ブログ、YouTubeコミュニティなどすべてのステークホルダーへの感謝。

(5) 虚無
 労働をしてお金を稼ぐことへのエネルギーやモチベーションの低下。

ざっとこんなところでしょうか。数字の①から⑤までの順を追ってじわじわ実感しているということになります。

お金なんていうものは使わなければただの数字の羅列ですし、日々変動するものでもあります。それでも手元のバランスシートで純資産1億円の数字を見た時はその達成感に加えて安堵感もありました。昨今の資本主義社会において1億円という規模は決して潤沢とは言えませんが、今後を見据えれば「減るより増える可能性が高い」と受け取ることもできます。

 ・資産を適切に運用しリスク管理もしていく。
 ・生活費を運用益内に収めていく。
 ・経済環境を考慮したアセットアロケーションにしていく。

主にはこうした行動が実践できた場合に限る、と注釈はつけるべきですね。

ただし、相続や宝くじなどの外部要因ではなく、自分の力でこの規模まで築くことができればすでに生き方が自然とそうなっているはずです。お金に愛される生き方とでも言いましょうか。それを踏まえると、ここまでの経験や知識の方が実はお金そのものよりも代え難い財産なのかもしれません。

これまでを振り返って

ではここからは、純資産ベースでこれまでの推移を振り返って見たいと思います。

ぺいぱの純資産推移

 2017年末:2,002万円
 2018年末:2,026万円 (+1.2%)
 2019年末:2,649万円 (+30.75%)
 2020年末:3,829万円 (+44.55%)
 2021年末:4,918万円 (+28.44%)
 2022年末:5,516万円 (+12.16%)
 2023年末:7,314万円 (+32.59%)
 24年11月:1億1万円 (+36.73%)

 ※カッコ内は前記録からの騰落率
 ※数字は四捨五入
 ※24年11月は25日時点

実はお恥ずかしながら純資産の過去推移は2017年12月末時点からしか記録がありません。ExcelでB/S(貸借対照表)、P/L(損益計算書)の管理をし始めたのがこの時期からだったためです。

当時は東芝の債務超過が話題になっていた時期でもあり、歴史ある企業でもこのようなことが起こり得る、これは個人でも他人事ではない。そんな危機感を感じて見よう見まねでB/Sをつけ始めたことがきっかけでした。

散財していた過去があった割にはお金が貯まっていますが、2015年から2020年までの間は仕事が本当に忙しくお金を使っている時間も気力もない。そんな期間だったように思います。労働収入が高まっていった時期とも被りますから、これが1つの要因となりそうです。

ではここで、投資家ぺいぱとしてのこれまでの軌跡を振り返ってみましょう。

<ぺいぱの投資家としての軌跡>
 第一期:2004年-2007年 日本の個別株時代(短期保有)
 第二期:2017年-2021年 海外の個別株時代(中期保有)
 第三期:2021年-2024年 オルカンコア時代(長期保有)

第一期は「かっこいいから」という、実にしょーもない理由で個別株のデイトレやスイングトレードばかりをやっていまして、100万円ほどの損失を出して2007年に完全撤退。その後「投資は怖い」「貯金が最高」という捻じ曲がった信念に基づきおよそ10年間、投資から完全に離れていました。

なお、自宅マンションを住宅ローン購入したのは一期と二期の間。2010年のことです。住宅ローン減税を受けられる広さでもなかったですし、そもそも当時のぺいぱ青年は資産形成の概念自体がありませんでしたから「賃貸で掛け捨てはもったいない」という、か細い情報(笑)だけを頼りに家を買ったわけです。

2017年に株式投資に復帰をしたのも、お恥ずかしながら資産形成という発想からではありません。当時はアルファベット株価が1,000ドル突破なるか、という報道で賑わっていた頃です。そう、米国株が絶好調の時代。自分がよく使っている商品・サービスの企業であれば長期で持っていてもゼロになることはないだろう。ほんとこのぐらいの短絡的な行動でした。

ぼく、人様に「なぜ?」と問われて答えられないような突然の行動をよく取るんですよね。部屋の荷物をほとんど捨ててホテル暮らしをするとか、暗号資産で爆損こいたのに懲りずにまた買うとかも同じ類です。事実、2017年から2020年の間には、株式にお金を回しすぎて、必要な手元現金が足りなくなりちょくちょく売却していました。如何に計画性がないか、ということがここからも分かります。

さて、先ほどの資産推移を改めて見ると明らかに2019年以降の伸び率がすごいですね。2019年はたまたまです(笑)持っていたグロース株が伸長したというだけ。2020年からは収支管理を徹底していきましたので、ここ以降はぺいぱの努力や実力も入っていきます。

年間を通じて厳しい相場環境だった2022年もマイナスになることがありませんでした。こうしたシーンでは労働収入の偉大さを思い知らされますね。

こういう推移を見る度、在り来たりなところに回帰しますが、収支管理をしっかり行い余剰資金を運用に回し続ける。今を楽しむのではなく将来の自分のために努力をする。億り人到達の本質はこういうことなのだろうと思います。ぼくのような凡人が成し遂げるにはそれなりの我慢と根気が必要なんですね。

■資産の方程式
(収入 - 支出) + (資産 × 運用利回り)
   フロー       ストック

おしらせ

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「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテム

今後のことなど

今回はついに念願の億り人到達を受けて、その感想などを述べてきましたがいかがだったでしょうか?

以前に「純資産8,000万円を超えたので引き際について考えてみた」という回をお届けしたことがありました。


純資産8,000万円を超えたので引き際について考えてみた
純資産8,000万円を超えたので引き際について考えてみた今回は「引き際」について考えてみたいと思います。引き際という言葉には「それまでの地位・立場などから退くときの時期や身の処し方のこと」という意味があります。これをぺいぱ自身がどのように考えているか。「資産」「年齢」「野望」3つの視点からそれぞれ分解して話を進めていきます。皆さんもご自身の将来のあり方を考える上で、何らかのきっかけにしてもらえれば幸いです。...

人生において大きく3つのフェーズがあるとした場合、

 ・学生時代(1stフェーズ)
 ・会社員時代(2ndフェーズ)
 ・定年後(3rdフェーズ)

2ndフェーズから3rdフェーズへの移行、つまり会社員をいう身分を捨てて自分の好きなように歩んでいく。一般的には60歳が起点となりますが、自分であればそれをどのようなきっかけで踏み切るのか。そんなことについて考察をした内容です。この中でぺいぱは「資産」「年齢」「野望」それぞれでこんな考え方を紹介しました。

ぺいぱの引き際

 ① 引き際を「資産」にした場合
  → 純資産1億円の突破。

 ② 引き際を「年齢」にした場合
  → 47〜48歳の間。

 ③ 引き際を「野望」にした場合
  → 人の役に立つもの書き。

これをまとめた今年5月の時点では、いずれか1つを達成(到達)したらそれをトリガーに次のフェーズへ移行することを考えたわけですね。

ところが蓋を開けてみると、翌月には体調不良や体力・気力の限界を理由に会社に退職意向を伝え、10月からは有給消化中。おそらく年内で退職の運びとなるでしょう。つまり自分で整理をした引き際とは関係なく強行突破で退職に踏み切ることになったわけです。

しかし、改めてこれらを見ていくと、今回の報告にあるように①は達成。②は来年迎え、③は10月から脚本家学校に通い始めています。そう、たまたまなのか運命なのか、結果的にはすべて今このタイミングに収斂されているわけです。

体調が悪くならずに会社員を続けていたとしても、遅かれ早かれ次のフェーズに踏み出していた可能性はあります。人生というのは自分で色々な選択を繰り返した結果まったく別の未来が訪れるのではなく、実はどんな選択を取っていったとしてもその人の生き様を前提としたあるべき場所に必ず収斂されていくものなのかもしれません。

「お金の心配をしないで良い」というのはありがたい反面、稼ぐための貪欲さみたいなものは失われています。先に触れた虚無感にも通じますし、年齢的なこともあるでしょう。これから物書きをやっていく上で、自分時間が山ほどあることは最大の武器になりますが、その反面で自分を創作活動に突き動かす活力が生まれていくかどうかには懸念もあります。

多くの億り人を産んだ昨今の金融相場。もう少し広い視点でいくと近年の資本主義と言い換えた方が良いでしょうか。そうした中で富を得たものは労働市場からどんどん退場をしていく。特に財を築き上げた人は会社員としても優秀な人が多いでしょうから、社会全体の活力がしぼんでいきかねないという懸念も孕んでいるわけです。

ぼくは、会社員、管理職としてではなく、物書きとして力をつけていった先で、世の中に自分を還元をしていければと考えています。そう、「稼ぐ」というよりも「還元」。これまでの自分を支えてくれた色々な人々へ感謝を還元していく。

例えるなら植木に水やりをするおじさん。そういう生き方になっていくのだと思います。

人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

億り人は次のステージへの号砲。

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