・引き際とは何か
・色々な引き際
・ぺいぱの引き際
ごきげんよう、ぺいぱです。
このブログの内容は動画でも解説しています。
皆さんはゴールデンウィーク、どのように過ごされましたか?ぼくは知人との会食、そして実家への帰省のみで、あとは自宅でゆっくり過ごしました。
社会人にもなると、毎日何かに急かされていますからあまり自分自身についてじっくり考えることがないと感じます。少なくてもぼくは2000年に社会人になって以降、コロナ禍でいわゆる”おうち時間”ができた2020年までの20年間まったくありませんでした。
走りながら考える、ということももちろんあるのでしょうが、そうすると「今」のことに考え方が引っ張られてしまいますね。多くの場合それは仕事や家族のことになるのでしょう。
だからこそ、時間が取れる長期休みを活用して足下を見直してみる。人生を棚卸してみる。そうしたことが大事なのだとぼくは思います。
そんな今回は「引き際」について考えてみたいと思います。引き際という言葉には「それまでの地位・立場などから退くときの時期や身の処し方のこと」という意味があります。
アスリートの現役引退、というとイメージをしやすいかもしれません。若くしてスパッと引退する人もいれば、これまでの知識や経験をフル活用し50代に入っても現役を貫くような人もいます。
どちらを選ぶにしても、その当人にとっては物凄い葛藤の上で取った選択だと思います。引退会見や、歳を経ても現役で活躍している姿を見ていると「もし自分だったらどのような選択を取るのだろうか」なんて要らぬ想像をすることもあります。
“始める”よりも”終わる”ほうが難しい。そんな風にぼくは感じます。アスリートに限りません。会社員をされている社会人の皆さんも、会社に「入る」部分は自身に選択権がほぼありませんから、流れ流れて決まることは多いでしょう。しかし「辞める」となるとそれ相応の判断と行動力が求められます。
近年、話題になっている退職代行サービスも同様ですね。自分自身で終わらせる気力も体力もなくなってしまうケースが増えてきているからこそ、このようなサービスに需要があるのだと思います。
資産形成に関する話題をお届けしている「やわらか中学校」的に捉えれば、インデックス投資も同じことが言えます。始めるのはすごく簡単ですが、いつどのように止めれば良いかは、投資におけるすごく難しいテーマの1つです。
ぼく自信は2021年6月にコア投資を『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』に1本化して以降は、思考停止状態で毎月30万円分のオルカンを自動買付し続けてきました。
その後、2024年1月からの新NISA開始に伴い、5年かけて一般口座保有のオルカンを年初に新NISA口座へ一括で置き換えていくアプローチに変更したため、ここが新規積立の止め時となりました。保有評価額がキリの良い5,000万円を超えたことも理由の1つです。
さて、そんな短い人生で何度か迫られる「引き際」について、ぺいぱ自身がどのようにそれを考えているか。「資産」「年齢」「野望」3つの視点からそれぞれ分解して話を進めていきたいと思います。
ぼく自身、この原稿をまとめながら自身の考えを整理していこうと思いますので、どんな結論になるのか今から楽しみです。皆さんもご自身の将来のあり方を考える上で、何らかのきっかけにしてもらえれば幸いです。
引き際を考える上で3つのポイント
まず、社会人をしている人にとっての引き際が何にあたるのか。これを整理してきたいと思います。人生において大きく3つのフェーズがあるのだとぼくは思います。
・学生時代(1stフェーズ)
・会社員時代(2ndフェーズ)
・定年後(3rdフェーズ)
いささか古い考え方かもしれませんが、これらは最大公約数的にこうなるよね、というものです。ですから必ずしも皆が同じではないと思いますが、多くの方は義務教育を通り、専門・短大・大学などを経て社会人となります。
中には院で研究を続ける人もいると思いますが、概ね20代のどこかで一旦学生時代にはピリオドを打つ。ここまでが1stフェーズですね。
そして社会人は何社かを歩き渡りながら一般的には60歳まで働きます。ここで得たお金が趣味や家、車、家族などに使われていくわけです。どのようにお金を「使う・貯める・増やす」かによって将来が左右される局面でもあります。
また、会社という集団生活で得られる人的ネットワークや知識、経験といったものは、人格形成にも大きく影響します。極めてここをどう過ごすのかは人生において重要。これが2ndフェーズですね。
最後は定年後です。これまでは60歳以降でしたが、普通に今の日本で生活をしていたら年金だけでは生活は苦しくなるでしょうから、その歳以降も働かなければいけない時代でもあると感じます。
「定年」と一括りにしましたが、別の言葉で置き換えると「自由」となりますね。どのように生きるかはその人の自由。それ以前のフェーズでは基本的に決められた枠組み、ルールの中で生活をしてきたわけです。
起業して会社を持たれている方も同様、一見自由そうですが会社経営をしていれば色々なしがらみが生まれていきますから自由とは少し遠い場所にあるのだと思います。
こういう見方をしていくと、人というのは自由な生き方をするのに実に60年以上もかかるわけです。いや、案外不自由な方が自身で意思決定する必要がなく身を委ねられますから楽だという人もいるかもしれません。
いずれにしても、自分の裁量で生き方を選んでいける。これが3rdフェーズですね。
そんなぼくの場合は現在2ndフェーズにあります。つまりここで考えるべき引き際というのは、いつどのように3rdフェーズに移行するのかということになります。
FIRE(経済的に自立した早期退職)をいつするのかと同義なのでは?という声もありそうですが、似ているようで少し違いますね。FIREはあくまで生き方の手段です。そのため選択肢の1つでしかない、ということです。
今回は40代後半戦に入ったぺいぱが、人生の2ndフェーズである会社員時代でどのような視点から引き際を考えるのか。これがテーマとなります。大きく3つの視点から整理をしていきます。
それでは早速いってみましょう!
<ぺいぱの引き際>
① 引き際を「資産」にした場合
② 引き際を「年齢」にした場合
③ 引き際を「野望」にした場合
「やわらか中学校」をご覧になられている方であれば、引き際を考える上で資産が1つの基準、目安になるというのはすんなり受け入れやすいのではないでしょうか。
資産も色々な見方があります。大きくはこの4つになりますね。2024年4月末時点のぺいぱの数字を元におさらいしてみます。数字は端数を四捨五入。カード払いというのは今後支払いが確定しているクレカ決済金額となります。
■総資産
「総資産」は、すべての資産を合算した額。資産とは預貯金、株式、債券、投資信託、保険(解約返戻金)、不動産(想定売却価格)など。購入時の価格ではなく現在価格。
<資産>
法定通貨:559万円
投資信託:5,127万円
暗号資産:1,029万円
不動産:3,846万円
–
合計:1億561万円
■純資産
「純資産」は、「総資産」から負債(住宅や車、クレジットカードなどのローン残高)を除いた額。
<資産>
法定通貨:559万円
投資信託:5,127万円
暗号資産:1,029万円
不動産:3,846万円
<負債>
住宅ローン:▲2,040万円
カード払い:▲25万円
–
合計:8,496万円
■金融資産
「金融資産」は、「総資産」のうち流動性(換金性)の高い資産のみを合算した額。すぐに現金化が難しい不動産は除く。
<資産>
法定通貨:559万円
投資信託:5,127万円
暗号資産:1,029万円
–
合計:6,715万円
■純金融資産
「純金融資産」は、「金融資産」から負債を除いた額。
<資産>
法定通貨:559万円
投資信託:5,127万円
暗号資産:1,029万円
<負債>
住宅ローン:▲2,040万円
カード払い:▲25万円
–
合計:4,650万円
一般的には純資産をベースに将来計画を立てていくということが多いのではないでしょうか。
なお、ぺいぱの場合はかつて収支・運用状況をブログやYouTubeでお伝えしていた際、金融資産をベースにしていました。流動性の高い資産だけで見ていく方が計画を立てやすかったからですね。
FIREという生き方を選ばれた方も、会社員の引き際を決める指標が資産額だった方は多いかもしれません。毎年の支出と、運用利回りでなんとなくの将来計画を組むことが容易だからですね。資産を4%以内で取り崩す設定は今やメジャーになりました。
そんなぼくも「2026年中に金融資産7,500万円を超える」という設定をしており、これは7,500万円を年間4%で運用することができれば、必要最小限の年支出236万円を賄うことができるというざっくり計算によるものです。
資産額を引き際の基準にするというのはつまり、この額があれば取り敢えず会社を退職しても生活をすることの目処が立つというところにあるわけです。
まずは生活できることをいち早く確保する。「石橋を叩いて渡る」ではありませんが、実に慎重な日本人らしい引き際の取り方であるとも言えます。
ただしこの欠点は「あと1年症候群」に陥りやすいということです。例えば5,000万円を目標に退職する決意をしていた人が、その金額まで達した際、「あとちょっとだけ増やしておこう…」みたいな感情に陥り、結局いつまで経っても判断が付かないという事象です。
まぁ、そういう意味ではぼくも純資産はすでに8,000万円を超えています。持ち家を売って現金化すれば純資産=金融資産となるわけですから、目標は達成しているんですよね。
金融資産7,500万円というのは会社を辞めるための目標ではありませんでしたが、未だに色々と不満を言いながらも会社員を続けていますから、ぼく自身も「あと1年症候群」にかかっているとも言えるわけです。
なお、同じ会社で18年も会社員生活を続けてきたぺいぱが、会社の中で気付いたいわゆる”社畜あるある”をドドンと30連発したこちらの回『金融資産5,000万円達成まで18年間勤務し続けて分かった会社員の「あるある」30連発!』もぜひご覧ください。
これから就職をされる方は会社員のいまを知っていただくことができますし、すでに会社員として粉骨砕身されているという方は「あるあるネタ」として楽しんでいただけると思います。
さて話を戻しまして、資産額をベースとした引き際というのは「次にやりたいことがイメージできてはいないが、今の環境は大きく変えたい」。そんな場合に取る選択肢になるのだろうと考えることができますね。
仮にぺいぱはあと1年、今の仕事を続けたとするとどのぐらいの資産額になっているでしょうか。過去平均をもとに試算してみましょう。
<ぺいぱの貯蓄額推移>
2018年:242万円
2019年: 13万円
2020年:380万円
2021年:713万円
2022年:500万円
2023年:264万円
–
年平均 352万円
<ぺいぱの保有オルカン年間利回り>
2021年 +9.94%
2022年 ▲6.06%
2023年 +31.16%
2024年 +14.69%
–
年平均 +12.43%
※21年は6月末以降
※24年は4月末時点
<2024年の推定増加額>
貯蓄:235万円+運用:622万円=857万円
<2024年末の推定資産額>
現在の純資産:8,496万円+推定増加額:857万円=9,353万円
かなり大雑把な計算で皮算用もいいとこですが、2024年末まで現在の生活を維持した場合の純資産想定額は9,353万円。オルカン以外の保有アセットにはビットコインもありますから、億り人到達も夢ではありません。
1億円が何かを変える指標なのかというとぜんぜんそんなことはありませんが、独身で暮らすのであれば十分安全圏な資産額でもあります。収入も生涯ゼロということもないと思いますしね。
つまりぼくの引き際を資産額基準にする場合、純資産ベースで億り人を達成したら、というのが1つの回答になりそうです。
結論:引き際を「資産」にした場合
→ 純資産1億円の突破。
こちらも資産額同様、定量的に決めることができます。「45歳を迎えたら引退する」このようなものですね。先日、勤務先の先輩とまさに引き際についての雑談をしていました。
その方はぼくよりも少し上の48歳。50歳で会社を辞めて一旦何もしない状態を目指されています。ゼロにしてみてその上で何かやりたいことが出てきたらそれに集中して取り組む。こんなことを言っていました。
こういう決め方をすると、あと2年で後任者を見つけるなど、いわば会社員における終活を計画性をもって進めることができます。まだ元気なうちに自主的に取り組めるという点で、60歳間際でやるそれとはまったく景色が変わるでしょう。
通常は何か新しいやりたいことが見つかったので会社を辞める、というのがありがちなパターンです。でもここでは引き際の年齢しか決めない。すごくシンプルです。こうした考え方をぺいぱ自身に置き換えてみます。
よく、趣味や旅行などやりたいことを我慢して定年まで勤め上げ、その後の自由な時間を使って今まで我慢していたことをやろうとしても、気力も体力も低下しており全然できない。こんなこと言われますよね。
ぼくは今40代半ば。まぁ、会社員としてはまだまだ働ける年齢に位置付けられるのかもしれませんが、すでにこの段階で若い時にできていたことが全然できなくなってきていると最近気が付きました。
例えば20代では毎日のように焼肉に行っていましたが、今では年に数回ご褒美で行くぐらいに。30代のころは週に3、4回通っていたカレーのココイチですが、今では月に1度行くかどうかです。そう、胃もたれが激しく昔のように楽しめない、食べれなくなっているからです。
以前にサブチャンネルでも話したことがあるのですが、食欲だけではなく性欲も同様です。マッチングアプリや合コン、果てはメンズエステにハマっていた時期もありましたが、今はもうぜんぜんそういう気になりません。
ま、こんなのにお金を使い続けても何も手元に残りませんから資産形成の上ではプラスかもしれませんが、人生の彩りという観点では、だいぶ燻(くす)んでしまったなと感じます。
このようにこの10年・20年という時の経過は想像を遥かに超える速度で自分から娯楽の幅を狭めているわけです。これは40代前後の方々には共感してもらえるのではないでしょうか。
ぼくは独身です。生活環境がこの20年で大きく変わっていないにも関わらずこうです。結婚をされてお子さまがいらっしゃる方にとっては生きがいや人生の彩りは増えるのかもしれませんが、自由な時間を確保することも難しいでしょうから別の角度から娯楽の幅が狭まっていると言えるかもしれません。
つまり何が言いたいのかというと、時間軸で「ここ!」と決めてすっぱり全てを辞めてしまう。大胆ですがこれはかなり効果的な打ち手なのではないかという話です。
では、どの年齢を引き際とするのか。ぼくとしては
・50歳よりも前の段階を節目にしたい
・数年はやりたいことが生まれるのかどうかを試すゼロ期間が欲しい
こんな価値観を持っていたりします。そうすると47〜48歳あたりを引退のターゲットとし、50歳までの間はゼロ期間で過ごす。こんな形になるでしょう。
そうすると残りあと1、2年。勤務先での後任者探しや、自分のノウハウを組織に落としていくことなどを踏まえると、退職するのにはちょうど良い残り時間のようにも思えますね。
結論:引き際を「年齢」にした場合
→ 47〜48歳の間。
最後はこちらです。「野望」とはなんぞやということですが、つまりは自分の本当にやりたいことです。一番分かりやすそうでありながらも、実はこれが最も見つからない、探せないものだったりもします。
少なくてもぼくは今、自分がすごくやりたいことがありません。これが見つかった人は資産とか年齢とか関係なくその分野に飛び込んでいるのでしょうし、それができるのであれば本望だなとも思います。だから情熱を持って1つのテーマに取り組む起業家というのはすごいですよね。
多くの人は「やりたくないことは分かる」けど「やりたいことは分からない」というケースが多いのではないでしょうか。組織に属していると、前者の人は多く目にしますよね。
チームメンバーと合わない、仕事内容が合わない、業務時間が合わないなど。こんなスタッフに振り回されてアサイン調整に四苦八苦されているマネージャーの方々は多いかと思います。
一方で「わしはこれがやりたいんじゃ!」みたいなケースは稀です。長い間会社員をしてしまうと、指示を受けて動くというのが染み付いてしまうせいもあるのでしょう。経営者からすれば願ったり叶ったりですからこれが資本主義の怖さですね。
やりたいことが見当たらないからとりあえず会社員でお金を稼ぐ。この考え方は間違っていませんしぼくは少なくてもそうしています。
漫画家の蛭子能収(えびす・よしかず)さんの言葉を紹介します。
「オレが考える大人の条件は『好きなことをやっていること』。それと『ちゃんとお金を稼いでいること』。『好きなことが見つからない』という人は、あれこれ考えるより、まずお金を稼いだほうがいいです。そうすれば、あとで好きなことが見つかったときにそれが元手になるじゃないですか」
これは2015年に発売された日めくりカレンダー『生きるのが楽になる まいにち蛭子さん』からの引用です。この言葉、人間が生きていくための本質を突いていますね。
会社員というのはあくまでお金を得るための手段でしかない。手段に毎日追われて気がついた時には体力も気力もない老人になっていた、なんて現実は悲しすぎますから、自分が打ち込めるものを常に探し続ける姿勢は大事になるわけです。
ここで、ぼくが生きがいに感じることを書き出してみます。
・人から感謝されること
・文章で何かを表現すること
・時間に縛られないこと
もうほんとこれが全てですね。会社員をしていて何がシンドイかというとこれらが1つも達成されないからです。ぼくはIT企業でしがない中間管理職をやっています。
・人から感謝されること
→下からは文句を言われ上からは怒られる。
・文章で何かを表現すること
→仕事のすべてが社内関係者への説明と調整ごと。
・時間に縛られないこと
→アシスタントの入れた予定通りに日々動く。
こんな感じですよ。もちろんどんな仕事にも新しい発見はあります。ゲームと同じでやればやるほど経験値とお金がもらえます。どうせやるなら楽しんだ方が良い。そういう気持ちで毎日臨んでいます。
でもこれが自分のやりたいことかどうかでいけば、それは全力で「No」。だって生きがいに1つも当てはまってないからです。
そうした点でブログやYouTubeでの「やわらか中学校」の運営は、人から感謝もされるし、文章表現でもあるので、休日のわずかな時間を使ってやっていることを除けば、やりたいことにかなり近いのだと思います。
会社では以前に広報の仕事をやっていました。プレスリリースの執筆だけでなく、代表のスピーチ原稿、報道対応時のQA作成など、とにかく様々な文章を書いていたんですね。
ですのでたまに職場の先輩などに「将来、自伝書くときはよろしくね」と声をかけられることもあります。フィクションには自信がありませんが、ノンフィクションであれば書ける気もします。
書籍であればそれを手に取る周囲の人の何らかのお役に立てるでしょうし、後世にも自分の仕事を残していくことだって可能です。そういう「もの書き」をゆっくり自分の時間で行うというのは、やりたいことに今最も近いのかもしれません。
結論:引き際を「野望」にした場合
→ 人の役に立つもの書き。
おしらせ
キャラクター”ぺいぱ”がデザインされた「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテムがついに販売開始!トイレットペーパーを模したキャラデザの由来は、古くなったお札が再利用されてトイレットペーパーになることや、ウン(運)がつく縁起ものだからなど、諸説あり。いずれのアイテムも日常使いできるシンプルデザインです!ぜひお買い求めください!
さいごに
今回は自分の引き際について3つの視点から考えてみました。まとめるとこんな結論です。
どれか1つを取るのであればやはり②になりますかね。一旦ゼロにしてみる、という考え方が一番自分の価値観にしっくりくるからです。
ぼくは2020年のコロナ禍、実は人生のリセットを一度しているんですね。支出の見直しをして家計改善を行い、部屋の荷物をほとんど捨ててホテル暮らしを開始しました。
人はいつ死ぬか分からないからこそ今までの延長線上ではなく、始発駅から違う線路の上を走りたい。そんな思いがあったわけです。
ただ、1つだけ捨てられなかったものがありまして、それが会社員というステータスです。これだけはスパッと捨てることができず、通勤時間をゼロにするためにオフィス近くに住む、というところまでしかやれませんでした。
ここが個人的には唯一中途半端だった部分と感じているわけです。そうした中で今回、引き際を「資産」「年齢」「野望」それぞれから分解していきましたが、少し答えが見えたように思います。
どれか1つを選ぶ、ということだけでなく、3つまとめて行動きっかけにしてしまっても良いわけです。そうなるとぼくは、あと1、2年以内にスパッと現職を退社。ゼロ期間をしばらく過ごしたのちに人の役に立つ何かをもの書きの立場から協力していく。こんな感じになるのでしょう。
引き際を考える際、選択肢が無限にありすぎて困るように感じられるかもれません。しかし実際はそんなことないですね。資産は有限です。年齢も有限です。野望だって有限でしょう。そう、すべて限られているのです。
限られているからこそ、慎重に選ばなくてはいけない。だから及び腰になって判断がだらだらと後ろ倒しになる。人生というものはつまりそういう性質なのだろうと思います。少なくてもぼくはそうでした。
先ほども触れたように何をするにしてもお金は大事です。無いよりはあった方が良い。その方が限られた選択肢の中でも最大限の幅を持たせられるからです。
ただ、そこだけに囚われるのではなく、残された時間や実現したいことなどを優先しても良い。そういった柔軟な考え方こそが色鮮やかな人生を送るコツなのかもしれません。
ということで、ぼくは2025年末までに2ndフェーズを終えるべく、粛々と準備を進めていきたいと思います。
皆さんはどんな引き際を考えていますか?これをご覧になられている方は色々なステージの方がいらっしゃるかと思いますが、ぜひコメント欄でお考えを教えていただけると嬉しいです。ぼくも勉強させていただきます!
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
引き際と生え際と瀬戸際は大事。