・資産形成期における会社員
・日本企業での18年間
・年代別会社員の向き合い方
ごきげんよう、ぺいぱです。
この「やわらか中学校」をご覧いただいている方の多くは会社員をされているかと思います。例に漏れずぼくもそうです。社会人は2000年からですので、かれこれ四半世紀はそんな生活をしていることになります。
このブログの内容は動画でも解説しています。
現在3社目ですが、2005年から現在の勤務先にお世話になっていますので18年以上が経過しました。IT業界ではありますが、ザ・ジャパニーズトラディショナルカンパニー(JTC)!というのに相応しい日本企業です。
フリーランスで仕事をしていた経験もあるぼくからすると、正直なところ居心地が良いという感じではなかったのですが、なんとなく18年の時が過ぎた。そんな感じです。過去2回ほど辞めようと思ったこともありました。
会社員生活というのは色々な感情が交錯するものです。人生の多くをここで消費していくわけですからそれも仕方ありません。楽しかったことも辛かったこともあります。人によっては社内結婚されてご家族を持たれた方だっています。そうした群像劇の舞台こそが会社だと言えます。
資産形成の観点ではどうでしょうか。会社員として安定的に毎月の給与を受け取りながら貯蓄や投資に励むというのは王道中の王道です。そうした点でぼくは2005年当時は100万円も資産はなかったと記憶していますが、今では5,000万円を超える金融資産を手にしました。
つまり会社員という選択は資産のベースを築き上げるのに非常に手堅い打ち手でもあるのです。最初は仕事を教えてもらいながらお金がもらえますし、大きな失敗をしたとしても給与が途絶えることもありません。
その一方で爆発的な稼ぎに変化することもないのですが、世の中の動きを知る、経済の流れを知る、色々な人がいることを知る、という点においてはとても整った環境である、とも言い表すことができます。
今回はそんな会社員生活を同じ会社で18年続けてきたぺいぱが、会社の中で気付いたいわゆる”社畜あるある”をドドンと30連発していきます。これから就職をされる方は会社員のいまを知っていただくことができますし、すでに会社員として粉骨砕身されているという方は「あるあるネタ」として楽しんでいただければと思います。
これを見た上で「それでも俺は働き抜くぞ!」という方もいるでしょう。「転職してもっといい会社に入るぞ!」とか「FIREを絶対してやるぞ!」なんて人もいるかもしれません。
ぼくの18年間がギュギュッと恐縮されていますので、ぜひ最後までお楽しみください!
① 30代後半から急速に体力が衰える
② 役職が上がっても大して給料は増えない
③ 出世は上司とタイミングの運任せ
④ 年齢に比例してフィジカルよりメンタルがしんどくなる
⑤ 生産性のない仕事が爆発的に増えた
⑥ 悩みの種のほとんどは人間関係
⑦ オフィスの立地がQOLを決める
⑧ オーナー企業は理不尽なことが多い
⑨ タイムマシンで過去に行っても同じ会社には入らない
⑩ 会社勤めはピラミッドに石を積んでいるようなもの
⑪ いざとなったら伝家の宝刀”退職届”がある
⑫ 源泉徴収票で税金の重みを知る
⑬ しょーもない人の出世ほどやる気が削がれることはない
⑭ 新入社員のあいさつが元気なのは最初の半年だけ
⑮ 有給休暇を使って休んでいる時ほど事件は起こる
⑯ 結果として有給休暇はほとんど消化できない
⑰ なんだかんだ社内結婚は多い
⑱ 幸せそうな定年退職をしている人を見たことがない
⑲ 中途入社時から現在まで手取り年収は3.3倍増加した
⑳ この会社でしか通用しないスキルの方が伸びがち
㉑ 勢いのある若手から退職していく
㉒ ムチばかりでアメがない
㉓ 人材不足で本来サポート型の人がリーダーに抜擢されて苦労する
㉔ 交渉の余地がないのに給与改定時の面談がある
㉕ 幸せと役職は反比例する
㉖ プロパー社員で定年を迎える人はマジ凄すぎ
㉗ 持株会は究極の集中投資
㉘ コロナ禍のリモートワークが懐かしすぎる
㉙ 今はフル出社だけどTeamsは引き続き活躍中
㉚ “隣の芝生は青い”でどんな会社だろうが働き手の悩みは尽きない
18年間勤務し続けて分かった会社員の「あるある」30連発!
では、早速いってみましょう!
ぼくが馬車馬のように働いていたのは2010年からの10年間ほど。ビジネスプランニングはもとより契約渉外、採用活動、海外出張など、伸び盛りのIT業界のど真ん中にいたわけです。そうした中で留まることのない体力低下。足りない知識や経験を長時間労働でカバーしていた働き方から、30代後半以降はこれまでに得た知識や経験を活かして人を動かしていくことでカバーするフェーズに入っていきます。
ぼくはそれなりに世の中で存在感ある会社の中で役職を上げてきました。狙ってやったというよりはたまたまそうなっただけなのですが、民間企業ですから役職手当のようなものがあるわけでもなく、役職と比例して給料のベースが上がるわけでもありません。ただし役職が上がると責任が上がるのは比例しているため、給料は上がらないけどしんどさだけはどんどん増していくという過酷な状況となります。
大して得しない出世ですが、先ほど触れた通りその多くが”たまたま”で決まります。たまたまその時期にそうした人材が必要だった。たまたま前任者が諸事情で抜けることになった。たまたま新しい部署が設置されることになった。このようなことです。そしてそのポジションを指名するのは上司ですから、その上司の印象に残っていないと選ばれることはありません。上司ガチャとはよく言ったものです。
社会人なりたての頃は「朝早く起きるのが辛い」とか「長時間労働が辛い」とか、その多くが学生生活との違いからくる生活リズムに関するフィジカル事情がしんどさの中心でした。ただ、そういう環境に慣れてくると次第にメンタルへの負担が増えていきます。これは役職が上がっていくことで現場仕事は減るものの、上からのプレッシャーがすごいことにも起因します。
2005年と2024年とを比べると、同じことを実施するのにあたって必要なタスクが激増しました。それは内部統制で義務付けられた書類の保管もそうですし、欧州の個人情報保護規制であるGDPR対応、近年では電子帳簿保存法やインボイス制度など、とにかく社内申請書類にまみれています。こうした規制に伴うものだけでなく、いわゆる”根回し”にあたる会議のための会議とか、資料のための資料などもそうです。
会社員をしていて出る悩みのほとんどは人間関係によるものです。「アイツがむかつく」とか「そんな言い方せんでもいいのに」とか「話したくないからメールで済ませよう」とか。他にも「給料が低い」とか「福利厚生が悪い」とかもありますがそれらは分かった上で雇用契約を結んでいるわけですからまぁ飲み込めます。ただし人に関することは運で良くも悪くもなる。大抵は平日だけではなく休日も心を蝕みます。
オフィスがどこであるかはQOL(生活の質)を大きく左右します。これは勤務地と自宅との距離、つまり通勤時間にも影響しますし、オフィス周辺の環境が充実しているかどうかで気分的なものも変わりますね。ポイントになるのは勤め始めた時のオフィスが永遠とは続かないということです。会社は必要に応じて引っ越しをします。この引っ越し先によって天国にも地獄にもなるわけです。
ぼくの勤務先はオーナー企業です。トップダウンで何かが決まるというのはとてつもないスピード感と突破力があるわけですが、一方でその決定プロセスを全社員が知るなんてこともありませんから、理不尽な決定事もたくさん存在します。理解し難い、まったく腹落ちしない意思決定に悶々としながら、部下のチームに指示を出さないといけない。これほど辛いことはないです。
18年前にタイムスリップしたらぼくは今の会社には入らないでしょう。せっかくなので全然違った仕事を選ぶと思います。ここを「今の会社にまた入る!」と宣言できるかどうかで忠誠度や相性の良さが分かる気がします。皆さんはどうでしょうか?ぼくは元々デザイナーとして仕事をしていましたからその道を続けるということもあるでしょうし、フリーランスで仕事をしていくという世界線もありそうです。
誰かの指示の元、石を切り出し、石を運び、石を積んでいく。これらを効率的に行う仕組みを集団で構築していき、その対価として賃金をもらう。現代の会社員というのはピラミッド建造と本質的には同じです。結局、指示を出す側に回るか、指示を受ける側で居続けるか。ま、古代よりも現代の方が立場を一発逆転する方法が多いですからまだ恵まれているのかもしれませんが。
会社員をしていて、どんなに理不尽なことがあっても、どんなに嫌な上司になったとしても、最後は辞めればいいのです。結局は雇用契約に基づく関係でしかありませんから、転職をするとか独立をするなどの打ち手をいくらでも取ることができるのが現代。会社なんてものはどれだけ重要なポストにいる人が抜けたとしても何とでもなるものです。自分の人生。周囲の人に気を使う必要もありません。
会社員を長らくしていると確定申告をする機会もないですし、多くの会社では給与明細も電子化されていて目にする機会も少ないと思います。つまり税金がノーガードでどれだけ取られているかを知る機会というのが、年末に発行される源泉徴収票ぐらいです。所得税は超過累進課税となっており、つまりは所得が高いほど税金も高くなります。ぼくは週5日勤務のうち1日はお国のために働いています。
会社人事というのは会社員生活において注目されがちなイベントの1つです。たまに「お、ちゃんとこの人が評価されてて嬉しいな」という昇進発令もありますが、多くは「え、なんでこの人が偉くなるん!?」という首をひねるケースの方が多く目についたりします。人事というのは会社の価値観を知るいい機会でもあります。ぼくは結構ここでガッカリさせられることが多かったです。
研修でそういう教えがあるわけではありませんが、新入社員というのは入社初期の頃の挨拶がとても元気良いです。それなのに会社員生活への慣れなんでしょうか、それとも会社員生活での疲れなのでしょうか、日に日に声に元気がなくなっていくんですよね。ある意味で集団生活における同調性の怖さと言いましょうか、そんなものを感じて胸が締め付けられる思いです。
有給休暇は勤続年数にもよりますが年間で10日前後付与されます。貯まりすぎると古いものからその権利が消滅していくため、どんどん使っていくに限るのですが、こういうのを使った日に限って社内で問題ごとが発生し、ほぼ家でリモートワークするなんてことになります。しまいには「なんでぺいぱ君は今日休んでるんだ!」みたいなことを言われます。これが日本企業です。
先ほどの続きとなりますが、ぼくが年間で使用する有給休暇は5回程度です。なお、この5回も会社側が指定している強制的に取らされるものとなっており、つまりは自主的に使用する有休はゼロとなります。ぼくの勤務先での傾向としては、退職をする方が最終出社日から1.5ヶ月ほどまとめて有休消化をするケースが多いです。実に日本人的と言いましょうか、休みづらい雰囲気が蔓延しているわけです。
ぼくが担当する100名ほどの部署では5人ほどいらっしゃいます。会社外での出会いのきっかけが歳を経るごとに減っていくため会社で見つける、ということもあるのかもしれません。ぼく自身は独身ですから社内婚を勧められることもありますが、そこそこの立場になってしまうと異性に声をかけるのも憚られますし、上手くいかずに別れるとそれはそれで面倒ですので社内結婚のタイミングはすでに逸しました。
IT業界は言うてもまだ若い業界ですが、それでも60歳を迎える人はぼちぼち現れています。ただし、同じ職場でというよりは関連会社に異動し元の職種とは全然違う仕事を担当していたり、そもそも定年前に退職をされたりなど、ドラマなどで見かける花束を渡されて皆から「お疲れ様でした!」と送られるようなケースは見たことがありません。こういうことからも自分自身も定年まで働くイメージが湧きません。
入社した最初の年の手取り年収は382万円でした。2023年は1,090万円でしたからおよそ3.3倍になりましたが、正直なところやっている業務の責任範囲と金額がマッチしているとは到底思っていませんから不満足です。18年で3.3倍ですがS&P500は同期間でおよそ4倍に成長しています。ま、思ったよりも良い線いってるのかもしれませんが、これぞ「r>g」ですね。
会社での仕事には「社内だけで通用するスキル」というものが存在します。例えば経営会議で上申する際の資料のまとめ方とか、決裁書の書き方とか、企画提案する際の根回しの仕方とかです。悲しいことにこういうことの方が業務ウェイトが高かったりもします。ぼく自身も今から転職をしたら他社で通用するスキルってほとんど持って無いんじゃないかなと思います。
新卒でも中途でも入社3年目ぐらいから退職率は増えていく傾向にあります。仕事を一周やり切ってみるのにちょうど良い期間なんでしょうか。ぼくが預かる部署でも他部署でも辞めていくのは優秀な若手が目立ちます。転職市場で引く手数多ということもあるでしょうが、これまで触れてきたような日本企業特有のあるあるにウンザリした、という部分も多分にあるのでしょう。
学生から社会人になって減ったものNo.1に挙げたいのが「褒められること」ですね。これは会社カルチャーにもよるでしょうから、ぼくの勤務先特有なのかもしれませんが、プロジェクトが上手くいっても何も言われないのに、上手くいかなかった時だけこき下ろされます。こんなこと皆さんもありませんか?ぼくはこの1年ぐらい、これにほんとウンザリさせられています。
これ、自分自身の話でもあります。そもそもぼくはリーダーの腹心タイプ。これまでもそうしたポジションで成果を上げてきました。ところが2020年以降は人材不足からリーダー役になってしまったんですね。合わないことをやるというのはしんどいもの。もちろん実際にやってみたらハマったとか、成長してリーダータイプに変化するなんて人もいるかもしれませんが、この手のミスマッチ差配が今でも存在します。
ぼくの勤務先では新年度が始まる前に、前年度の評価と連動する改定給与について開示があります。面談をして上長から開示を受けるんですが、すでに確定して動かしようのない内容を伝えるだけの形式的なもの。だったら面談は必要ないんじゃないの?なんて思うわけです。昔からこのやり方だから、という形骸化した仕組みがあらゆるところに存在するのも日本企業の怖いところです。
役職が高くなればなるほど、不幸せなのではと思います。少なくてもぼくは昔の方がもっと活き活き仕事をしていたと思います。今はもう本当に中間管理職的に上から理不尽なことを言われ、下からも要望を突きつけられ、不満を吐き出す先もない、相談する先もない。そんな状況です。正直今から給料が倍になってもやりたいと思いませんね。3倍なら少し考えます。
先ほど定年のパートでも少し触れましたが、同じ会社に40年近く勤務して定年を迎える人も少なからずいらっしゃいます。転職を2回経験しているぼくからするともう信じられません。働き方の多様性がある今と40年前とではその価値観も大きく違いますから、今後はますますプロパー定年を迎える人が激減していくのでしょうが、組織が長く続くためにはそうした生き字引的な人材は実は大変貴重だとも思います。
ぼくは14年ほど社員持株会に入っていました。当時はあまり深く考えて入会したわけではありませんでしたが、奨励金が出ること、強制貯蓄効果があること、ドルコスト平均法の恩恵を享受できることなど、メリットも多分にあります。一方で当たり前ですが個別株投資でもありますから、そういう理解をした上で取り組むか否かの判断が必要です。ぼくは2020年に退会しました。
2020年4月から2023年5月まで、ぼくの勤務先ではリモートワークが存在していました。コロナ禍だったからです。役職者はオフィス勤務すべし、という謎ルールのためぼく自身はその恩恵を享受できませんでしたが、多くの社員は週2日前後の出社であとはリモートワークだったわけです。廃止されてもう時期1年が経過しますが、勤務場所を問わず働けるツールが揃ったにもかかわらずもったいないなと思います。
コロナ禍で整備されたツール一式はオフィス勤務となった今でも大活躍中です。会議室に人がぎゅうぎゅうに集まるなんてことはなくなりました。そういう意味では選択肢が大きく増えて良かったのだと思います。SlackとかZoomとかこの数年で使い始めたビデオチャットツール類の登場で影が圧倒的に薄くなったのはシスコのテレビ会議システムでしょうね。隔世の感があります。
ここまで29個もあれこれ好き勝手に話してきましたが、これはぼくの勤務先固有の話題であるとともに、結局のところ他の会社に転職したとしても同じような悩みや課題はついて回るんだろうなと思います。こうしたストレスから解放されるためには自分で会社を起こすか、個人事業主として会社に属さず自由な生き方をするしかないのでしょう。すべての社畜に幸あれ!
おしらせ
キャラクター”ぺいぱ”がデザインされた「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテムがついに販売開始!トイレットペーパーを模したキャラデザの由来は、古くなったお札が再利用されてトイレットペーパーになることや、ウン(運)がつく縁起ものだからなど、諸説あり。いずれのアイテムも日常使いできるシンプルデザインです!ぜひお買い求めください!
さいごに
今回は「金融資産5,000万円達成まで18年間勤務し続けて分かった会社員の「あるある」30連発!」をテーマに話を進めてきましたがいかがったでしょうか?
① 30代後半から急速に体力が衰える
② 役職が上がっても大して給料は増えない
③ 出世は上司とタイミングの運任せ
④ 年齢に比例してフィジカルよりメンタルがしんどくなる
⑤ 生産性のない仕事が爆発的に増えた
⑥ 悩みの種のほとんどは人間関係
⑦ オフィスの立地がQOLを決める
⑧ オーナー企業は理不尽なことが多い
⑨ タイムマシンで過去に行っても同じ会社には入らない
⑩ 会社勤めはピラミッドに石を積んでいるようなもの
⑪ いざとなったら伝家の宝刀”退職届”がある
⑫ 源泉徴収票で税金の重みを知る
⑬ しょーもない人の出世ほどやる気が削がれることはない
⑭ 新入社員のあいさつが元気なのは最初の半年だけ
⑮ 有給休暇を使って休んでいる時ほど事件は起こる
⑯ 結果として有給休暇はほとんど消化できない
⑰ なんだかんだ社内結婚は多い
⑱ 幸せそうな定年退職をしている人を見たことがない
⑲ 中途入社時から現在まで手取り年収は3.3倍増加した
⑳ この会社でしか通用しないスキルの方が伸びがち
㉑ 勢いのある若手から退職していく
㉒ ムチばかりでアメがない
㉓ 人材不足で本来サポート型の人がリーダーに抜擢されて苦労する
㉔ 交渉の余地がないのに給与改定時の面談がある
㉕ 幸せと役職は反比例する
㉖ プロパー社員で定年を迎える人はマジ凄すぎ
㉗ 持株会は究極の集中投資
㉘ コロナ禍のリモートワークが懐かしすぎる
㉙ 今はフル出社だけどTeamsは引き続き活躍中
㉚ “隣の芝生は青い”でどんな会社だろうが働き手の悩みは尽きない
共感いただけるものいくつありましたか?ぼくは年齢と共に会社への向き合い方が大きく変わってきたなと感じています。整理するとこんな感じでしょうか。
20代…会社勤めを通じてスキルアップをしていきたい
30代…転職も念頭に会社員として人生を全うしていきたい
40代…生涯会社員をし続けていくのには限界を感じる
コロナ禍で人生観が変化するまでは、今の勤務先であるかどうかは別としても、会社員として走りきることを前提に人生設計を考えていたことは間違いありません。転職サイトや会社評価サイトなどをよく覗いてもいました。
もちろん、会社員というのは冒頭でも触れた通り資産形成を進めていく上ではよくできた制度ですし、パチっとハマる会社と出会えたのなら、そのままそこでやり抜いていくなんてこともあって良いのでしょう。
ただし会社は社員1人1人のことを考えてはくれません。あくまで事業継続するためのピースの1つでしかないのです。自分の人生は自分自身で切り開いていくものですから、仮に定年まで勤めるとしても会社におんぶに抱っこではいけないのです。
会社員生活はあくまで自分の人生で達成したいことに向けた一手段でしかありません。ぼくのように目指したいことがハッキリない人はとりあえず会社員を続けておくのは合理性があると思いますが、見つかった後はその手段の更新をかけていく必要がありますね。
こんなことをあれこれ考えていくようになるのが30代後半から40代にかけてになります。唯一の正解はありません。だからこそ人は大きな一歩を踏み出す際に大いに悩むんですね。
今回の振り返りではあまりポジティブな気付きはありませんでした。これが会社員の今を表しているのかもしれません。ぼくは年齢的に定年まであと15年ほど残されています。
この期間を同じ会社で消費し続けていくつもりはありませんので、どこかで何らか大きな判断をする時が来るでしょう。その際はこの「やわらか中学校」でいち早くご報告しますので、その時までぜひ楽しみにお待ちいただければと思います。
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
会社員生活はまるで鰹節を削るかの如く。