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トロッコ問題ばりに悩む会社退職時の後任者問題

トロッコ問題ばりに悩む会社退職時の後任者問題
この記事で分かること

・トロッコ問題とは
・会社員のメリット
・後任者探しの選択肢

ごきげんよう、ぺいぱです。

動画解説

このブログの内容は動画でも解説しています。

皆さん「トロッコ問題」って聞いたことありますか?「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」という倫理学上の問題・課題提起のことです。

トロッコ問題

トロッコ問題
線路を走っていたトロッコが制御不能になった。このままでは、前方の作業員5人が轢き殺されてしまう。この時、たまたま自分は線路の分岐器のすぐ近くにいた。進路を切り替えれば5人は確実に助かる。しかしその別路線でも1人が作業しており、5人の代わりにその1人がトロッコに轢かれて確実に死ぬ。この時、トロッコを別路線に引き込むべきか?
【出典】Wikipedia

つまり、話を単純化すれば「5人を助けるために他の1人を殺してよいか」という問題、と読み解くことができます。犠牲人数の大小で考えるのか、何も関与しないこと選ぶべきなのか。明確に答えが出せないジレンマがあります。

さて、ここまでシビアな状況ではありませんが、ぼくがこの数週間ずっと頭を悩ませている問題が「会社退職時の後任者問題」です。もちろんこれは、辞める本人が何とかしなければいけない話ではありません。会社側で解決することです。

とは言え、後腐れなく気持ちよく会社を去るためには、ここをどう対応するか、どんな姿勢で臨むのかはすごく重要になりますから、自分事として捉えていく必要もあります。

ぼくは先日、上司に退職願いを申し出ました。理由は色々あるのですが詳しくはこちらの回「ぺいぱが勤務先の退職決意に至るまでの思考を言語化してみた」で詳しく解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。

ぺいぱが勤務先の退職決意に至るまでの思考を言語化してみた
ぺいぱが勤務先の退職決意に至るまでの思考を言語化してみた先日公開した「ぺいぱ、ついに退職意向を上司に伝える」という回。おかげさまで公開後から多くのご視聴をいただき、コメントの嵐となっています。会社員が、今の仕事に限界を感じた際に取り得る選択肢は「A)何とか頑張る」「B)他の仕事に変えてもらう」「C)退職する」このようになるでしょう。ではぼくはなぜ今回「C」を選んだのか。これを自分なりに言語化していきたいというのが今回の主題です。会社員として働くことの意義について、核心に迫る内容になるのでぜひ最後までお楽しみください。...

現在、ぼくはすごく難しい選択を迫られている状況です。冒頭のトロッコ問題にも近いところがあるかもしれません。今回は「ぺいぱの退職」シリーズ最新話(笑)として、難航する後任者探しについて紹介します。

長年勤務を続けた会社であるほど、そしてある程度の役割・役職をもらってしまうほど、身の引き方というのは大変難しいものです。そんな心境を共有することが他の誰かの何らかの役に立つかもしれないと思いまして、この話をまとめました。

ぜひ、最後までお楽しみください。

ぺいぱの置かれた状況をおさらい

まずは状況のおさらいです。

<ぺいぱの概要>
・勤務先はIT企業で勤続20年弱。
・現在の役割は販売支援部門の箱長。
・部下はおよそ100名。
・1年半ほど前にピンチヒッターで異動。
・自分直下の部下は2名。

<ぺいぱの退職理由>
・腹痛をはじめとする体調不良であること
・職責を全うできる体力気力が尽きたこと

<異動ではなく退職を選んだ理由>
・法整備で増える膨大な庶務業務
・定量的にあらゆる予測を求める風土
・上司からも部下からも支援がない
・価値観が抜本的に合わない経営幹部
・会社の中では自己実現ができない

ざっとこんな感じです。現在、上司と退職に向けた後任者の話を進めていますが、ここがかなり難航しています。通常は大きくこのような選択肢になるでしょう。果たしてぺいぱはどのカードを引くべきなのでしょうか。

1つずつ具体的に見ていきましょう。

A) 部下を昇進させる

通常はAですね。芋づる式に引き上げていくというものです。ただし、ぼくの預かる部署ではこれができません。何故ならば問題だらけだからこそぼくがピンチヒッターとして投入をされており、とても100人を預かれるような人材はいない、という悲しい現実があります。

そして例えば、無理やりにでも部下2名のうち、どちらかを後任者として引き上げた場合、会社にかける迷惑がより大きくなることが目に見えています。もしかしたら部門内から退職者が続出するなんてことも考えられます。

ぼく自身のことだけを考えれば、Aを取るのが最も最速で会社を辞めることができますから本音でいくとこれを選びたいところですが、何と言いましょうか、明らかに誰もが不幸になることが分かっているのにこのカードを引くのは倫理的に相当難しい状況です。

B) 部外から異動させる

Bの場合、そもそも会社の中で手が空いていてそれなりに手練れのマネージャーなんて存在しませんから、基本は複数部門での突き出しを何回か繰り返して席を埋めていくことになります。そしてこれを完遂するにはかなりの時間を要します。

下手したら今年度いっぱいは時間を要するかもしれません。そうなった場合、その期間をぼくが耐えられるのか?という課題にぶち当たります。志半ばで突然パタっと会社に行けなくなることほど迷惑な事はありません。それは避けたいところです。

そうなると後任者が来るまでの間、今まで全くといってなかったぼくの仕事のフォロー体制を会社側に整えてもらう。つまりはぼくの下に優秀なリーダーをアサインしてもらい、時間稼ぎをするということが次の打ち手になってきます。

C) 後任者を立てない

Cはまったく現実的ではありませんが、ぼくの代わりを空席のままにして上司が直接担当するというパターンです。ま、これができればぼくがいまの部門に派遣されることもなかったわけですから、どう考えてもこの選択肢は取れません。

まとめるとこうなります。

<後任者探しの選択肢:まとめ>

A) 部下を昇進させる
 混乱:❌する
 迷惑:❌かかる
 時間:⭕️かからない

B) 部外から異動させる
 混乱:⭕️しない
 迷惑:⭕️かからない
 時間:❌かかる

C) 後任者を立てない
 混乱:❌する
 迷惑:❌かかる
 時間:⭕️かからない

どれを選んでも課題あり。自己犠牲の上に成り立つBが最も合理的な選択肢とも言えますが、ぼく個人としては全然嬉しくない。AやCは部内外で大混乱が予想される。

混乱を承知でAのカードを引くのか。ソフトランディングを目指してBのカードを引くのか。何と言いましょうか「進むも地獄、退くも地獄」とはこのことかもしれません。

おしらせ

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「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテム

さいごに

今回は「トロッコ問題ばりに悩む会社退職時の後任者問題」をテーマに話をしてきましたがいかがだったでしょうか。

ぼくはよくこんな例えをします。

「花は人間の一生、緑は会社の一生」

花は可憐に咲き誇る期間がすごく短い。最後は枯れていきます。まるで人間の一生を見ているようであり、ぼくは身近なところに花を飾ることはありません。儚すぎるからです。

一方で緑は好きです。観葉植物などですね。葉がエネルギーを吸収し、次々に若葉が生まれて古いものと入れ替わっていきます。そうした新陳代謝を繰り返しながら全体を大きくしていく。これは会社組織の成長と似ていますね。

つまり何が言いたいのかというと、社員1人が抜けたところで会社は回る。その1人がどれだけすごく活躍していても、その会社に欠かせない人だと思われていても、抜けたところで会社なんてものは回っていくのです。

別にぼく自身がそうした人材であるとは全然思いません。たまたま必要な場所に必要な経験を持って存在していただけで、ぼくが会社業績にどの程度貢献できているのかなんて考えると、実はほとんどしていないのかもしれません。

それを踏まえると、先ほどの選択肢も考えすぎ。どんな選択を取っても会社はそれなりに回っていくものだ、と受け取ることもできます。ここをスパッと割り切れないあたり、ぼくも生粋のザ・会社員、猛烈サラリーマン、日本人的な村意識人、そんなことなんだろうと思うわけです。

もちろん「会社の退職」と一括りに言っても、3年程度勤めた会社と20年勤めた会社とでは状況も違うでしょうし、退職時の年齢による違いもあるでしょうし、役職や部下の数などによっても、その難易度は大きく変わるでしょう。その点は留意が必要です。

まぁ、こんなことを日々悶々と考え続けていること自体、非常にストレスフルですし、何よりも終わりが見えていないことへの閉塞感がすごくありますね。

唯一の救いは、この「やわらか中学校」という場を通じて皆さんに思いの丈をぶちまけ、色々なアドバイスやコメントを通じて意見交換できていることです。本当にいつもありがとうございます。

こういう心理状態ですと、ドラマとか映画、ゲームなどの娯楽が全然楽しくないんですよね。集中できないといいましょうか。

なので、HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が発売される11月14日(木)までにはなんとかけりを付けたい。そう考えています。

人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

会社は続くよ、どこまでも。

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