・意識するだけでも印象が大きく変わる
・先生のこれまでの経験
・気持ちよくスピーチを終えよう
おはーん、ペーパー先生です。
広報の仕事をしていると、人の前でスピーチする機会があります。
このブログの内容はラジオでも解説しています。
それが記者の方と対面で、というケースもありますし、
展示会などのイベントでステージに集まった来場者の前で、というケースもあります。
今日は意識するだけでも印象が大きく変わる
人前でスピーチをする際のコツについて紹介をしていきます。
スピーチを上手くやり切る5つのコツ
先生のこれまでの経験では、
・大学院の講義(30名程度)
・社内プレゼン(50名程度)
・採用イベント(80名程度)
・IT展示会(150名程度)
このような感じです。
箱が大きくなればなるほど声が届き辛くなりますから、
これから紹介するコツは一律というわけではありませんが、
気にすべきポイントは同じですので、
何らか参考になると思います。
①観衆の一番奥に向けて声を置きにいく。
②いつもよりもゆっくりめに話す。
③お腹から声を出す。
④身体に動きをつける。
⑤間を使う。
■①観衆の一番奥に向けて声を置きにいく。
どこを見ながら話して良いかわからないという方も多いかと思います。
スピーチ台があるケースでは、その上の原稿に視点を落とし続けてしまう、
ということもありますよね。
目線は観衆の最後列に設定すると良いです。
そこに向けて自分の声を置きにいくイメージを持っていただければ、
顔が上に向けば声もより先へ通るようになりますし、
何よりも照明が当たりやすくなるため顔色もよく見えます。
■②いつもよりもゆっくりめに話す。
自分で気づかないことも多いのですが、本番では
無意識のうちに早口になっていまうことが多いです。
矢継ぎ早に頭にある情報を、口で並べようとしてテンポが前のめりになるからです。
ですので、常にゆっくり話すことを意識しておくと、普段のペースを保てます。
スピーチでは、原稿を暗記するパターンでも、見ながら話すパターンでも、
「100」言いたいことのうち、「70」話せてれば合格点です。
所々飛んでしまっても、堂々とやり切る方が大事。
この心持ちでトライしてもらえればと思います。
■③お腹から声を出す。
普通の会話と同じように、喉元から声を出して話してしまうと、
大きなホールなどでは声量が足りずに、奥まで届きません。
もちろんそのためにマイクがあるのですが、
同じスピーチでも、弱い声と強い声では説得力が変わりますよね。
お腹から声を出して、観衆の奥に声を押し出していく。
ドラえもんのひみつ道具に、
“大声がカタカナで物質化され前方へ飛んでいく”
『コエカタマリン』というものがありました。
そんなイメージを頭の中で持ちながら話すと良いかもしれません。
■④身体に動きをつける。
スピーチ台がある場合、陥りやすいのが、
話している間、スピーカーに動きがまったくなくなることです。
スライドを用いる場合と、しゃべりだけの場合でも状況は変わりますが、
内容に合わせて手を使う、歩いて上半身を使うなど、
スピーカーに動きがある方が、届く内容にリズムが生まれます。
天才的だったのはアップルの創業者スティーブ・ジョブズさんでした。
先生のスピーチのお手本にもなっている方です。
岸田首相は、就任以降は意表を突くスピーチはないように思いますが、
総裁選に出馬した際の会見でいわゆる「岸田ノート」を提示した場面。
あれは非常に印象的でしたよね。
スピーチにおけるアクセントとして動きを付けることの
重要性が良く分かるシーンだったかと思います。
■⑤間を使う。
これは②のゆっくり話すにも通じますが、
ただただ言葉を発しているだけだと、じつはあまり聞いている人の頭に残らないんですよね。
ゲーム『ドラゴンクエスト』に登場する兵士のセリフを例に出しましょう。
「はしをわたってとおくへいくほどおそろしいまものたちがおそってくるだろう。」
「はしをわたって とおくへいくほど おそろしい まものたちが おそってくるだろう。」
どちらが頭に入りやすいですか?
圧倒的に後者ですよね。
上記は活字の話なのですが、じつはスピーチでも同じなんです。
呼吸をいっぱく置くだけで、話にリズムが出てきます。
句点「。」や読点「、」と同様に、音声で聞かせるときにも
内容を理解しやすくるため「間」を使っていくことが重要です。
さいごに
多くの人前で話をする機会というのは、万人に巡ってくるものではありません。
しかし、いざそういう機会が訪れると、どうして良いかわからないので、
大抵しくじってしまい、良い印象を持てずに終わってしまうんですよね。
ですので、今日の5つのコツを意識していただき、
少しでも気持ちよくスピーチを終えられるようになってもらえると嬉しいです。
そんな先生も、社内の幹部向けプレゼンを控えておりますので、
この記事を参考に頑張ります(笑)
では、ごきげんよう。
こちらの記事もよろしければご覧ください。
スピーチは、聴衆に1つでも記憶に残る気付きを与えられるかどうか。