・ぺいぱの保有オルカン推移
・過去の自分との戦い
・立ち上がり続けること
ごきげんよう、ぺいぱです。
このブログの内容は動画でも解説しています。
あまり意識していなかったのですが、ここ最近は会社員の悲喜交交ばかりをお届けしており、このチャンネルが資産形成に関する話題をお届けするためにあることを忘れかけてました(笑)申し訳ありません。
そんな訳で久しぶりにそんな話題をお届けしたいと思います。
ぼくが保有する『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の含み益が、2024年6月14日、ついに2,000万円の大台に到達しました。
複数の個別株を売却してオルカンに一本化したのは2021年6月のこと。正確には21年6月16日に2,500万円分のオルカンが約定しており、たまたまですが足掛け丸3年ということになります。
過去の推移を年末ベースで見てみましょう。
評価額 含み益
21年12月末 2,947万円 / +270万円(+10.1%)
22年12月末 3,132万円 / +91万円(+3.0%)
23年12月末 4,472万円 / +1,069万円(+31.4%)
24年6月14日 5,494万円 / +2,004万円(+57.41%)
※数字は四捨五入
※カッコ内は評価損益率
オルカンは2,500万円分の一括購入後、その翌月の21年7月から23年12月末までの30カ月間、毎月30万円分を積立購入し続けてきました。そして24年1月の新NISA開始に合わせて新規積立を終了しています。
こうやって見ていくと、23年の1年間でおよそ1,000万円を増やし、さらに今年は半年で1,000万円を増やしているわけですから、大きな「塊」で保有することの強みを感じますね。
一方で2022年は絶不調でした。含み損に転じる可能性もあったわけですが、それでも毎月30万円買い続けたことがその翌年以降を支えているとも言えます。
こうした結果を手に入れることができた要因は複数ありますが、シンプルにまとめるとこうなりますね。
実はこれらは過去にまったく逆のことをやって失敗してきてるんですよね。つまり過去の自分が反面教師になっているわけです。投資の世界というのは大体痛い目を見てたくましくなっていくもので、例に漏れずぼくもそうでした。
今回はぼくが過去にどんな失敗をして、現在の境地にたどり着いたのかを紹介していこうと思います。
紹介する内容はオルカンに限らない話でもありますが、資産運用する際に重視した方が良いポイントばかりでもありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
ぺいぱが犯した過去の失敗
ではさっそくみていきましょう!
このところの為替相場は150-160円前後をふらふらしている感じですね。「為替は水物」とはよく言ったもので、今後どう転ぶかはぜんぜん分かりませんが、この数年の動きを見ていると日本円だけで資産を保有していることのリスクも感じ取れるわけです。
ぼくは日本株のデイトレ/スイングトレードに失敗し、2007年から2017年までの10年間、投資の世界から距離をとっていました。100万円ほどの損失を出して、「こんなものうまくいくはずがない」「投資は危険が大きすぎる」そんな印象しか持てなかったからです。
当時は、
・オルカンのような低コスト商品がなかった
・そもそも投資信託の存在を知らなかった
・長期保有する考えなんて微塵も持っていなかった
・そうした情報を伝えるブログなどもなかった
こんな状況ですから、投資から距離をとってしまったのは仕方のないことだったと思います。
ただ、この10年間というのはぼくにとっては20代後半から30代にあたり、平たくいえば「もっとも脂が乗っている時期」でもありました。
仕事を猛烈にやっていましたし、稼ぎもそれなりに増えていましたから、こういう時こそしっかりお金にも働いてもらう必要があったわけです。
ぼくが外国の個別株を購入し始めたのが40歳手前。オルカンとの出会いはすでに40代に入っていました。そうした後悔の念もあり、毎月30万円の積立なんていう無茶苦茶なことを30ヶ月もやってきたわけです。
オルカンは現地通貨での買い付けがされています。つまり6割は米ドルとなりますから、ドル高の恩恵も受けられます。アセットクラスの分散だけではなく、地域分散、そして通貨分散の役割も担ってくれるんですね。
詳しくは「3,000万円分のオルカン(全世界株式)を運用して感じる6つのこと」でも解説をしていますので、こちらもぜひご覧ください。
そんなわけで、日本円にフルベットしていた過去の自分への反省が、いまのオルカン保有に活きているわけです。
オルカン保有後では、2022年がもっとも苦しかった時期になるわけですが、連日株式相場が下げていく中でも毎月30万円分のオルカンを購入し続けてきました。
当たり前の話ですが、将来的に価値が上がるだろうと考えて保有をしている金融商品です。何らかの事象で価格が下がれば「これはバーゲンセールだ!」と思わないといけませんが、人間というのはそういう風に合理的にはできていませんね。
たいていのケースでは「このまま下がり続けるんじゃないだろうか」「やはり現金で保有したままの方が良かったんではないか」など、次から次に不安が襲ってきます。
ぼくはかつて個別株をやっていた際に、まさにこういう不安に駆られて、売買を繰り返していました。下がり続ける株価に耐えられなかったんですね。ポイントは複数あると思います。
1つは究極の集中投資である個別株だったこと。現在のNTT株保有で不安になっている方は多いようですが、それは個別株であるということも大いに関係しています。一企業の株式の価値なんてどう転ぶか分かりません。
そして価格を細かくチェックしていたということ。当時のぼくは、市場が空いている時は常に携帯電話で状況をウォッチしていましたから、心配が雪だるま式に増えるわけです。
そして売ったら売ったで、その後に値を戻していくことが耐えられなくなる。「なぜ売ってしまったんだ」「また買い戻すべきか」こんな悩みが頭の中を駆け回ります。
この失敗があったからこそ、ぼくはこれらを一掃した形、つまりは長期保有で資産運用を再開したというわけです。
・2,800以上の企業へ分散投資する
・自動入金/自動買付をする
・価格をチェックしない
とにかくほったらかしで運用する。これらはオルカン購入の際に自身で取り決めたことですが、こうすることで先ほど紹介したような悩みはなくなりましたし、結果的に手間もかからず、成果も上がることになるわけですから、世の中不思議なものです。
そんなわけで、煩悩に支配され売り買いを繰り返していた過去の自分への反省が、いまのオルカン保有に活きているわけです。
2017年に外国株で投資に復帰してから、2021年6月にオルカン一本化をするまでにも色々ありました。
基本的には①や②を意識した上で外国株の購入・保有をしていたわけなので、それなりに成果は出ていましたが、一方で生活費とのバランスをまったく考えずに、運用へ資金を回していました。
そのため、すごく恥ずかしいのですが例えば税金の支払いをするための銀行預金が足りずに、保有株を売却してその資金を捻出する、友人からの勧めで入った養老保険への支払いが厳しくなり保有株を売却する。
こんなことを日常的に行っていたわけです。長期保有することを前提に外国株を購入し、順調に含み益を出していたにも関わらず、結果的に生活に困って取り崩しをしちゃっていたんですね。
「含み益が出てるんだったらまだ良かったよね」なんて声もありそうですが、それは「含み損よりまし」というぐらいなもので、日本円にするのもやや手間がかかるし、課税もありますし、1つも良いことはありません。
こうしたことへの反省もあり、ぼくがよくブログやYouTubeでも紹介しているお金の分類が生まれたわけです。
<目的別にお金を分類>
A) 生活防衛資金
B) 将来使い道が決まっている資金
C) すぐには使わない予備資金
Aは、その時の生活費(娯楽費を除いたもの)が月に20万円であれば年間で240万円。通常は半年から一年分程度を、何かあった時のために待機させておく。例えば事故や病気で収入が途絶えるなどのケースに備える。
Bは、家具・家電を買う、旅行に行くなど、近い将来確実に使うことが判明しているお金については分別管理しておくというもの。大体5年以内といったところ。
Cは、AとB以外のお金。極端な話、無くなっても生活に支障がないため”無期限である”ということが強み。こうしたお金は積極的に運用に回したい。
この辺りについてはこちらの回「金融資産5,000万円達成までに立ちはだかる7つの壁」でも紹介しています。
ぺいぱ自身が「あぁ、こうしていればもっと早くたどり着いたな」「こういう工夫をすればあんな苦労をしなかったな」など、過去経験から得た金融資産5,000万円までの壁の種類やその突破方法を詳しく解説していきますので、ぜひこちらもご覧ください。
そんなわけで、銀行預金が底を突き保有商品を切り崩していた過去の自分への反省が、いまのオルカン保有に活きているわけです。
おしらせ
キャラクター”ぺいぱ”がデザインされた「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテムがついに販売開始!トイレットペーパーを模したキャラデザの由来は、古くなったお札が再利用されてトイレットペーパーになることや、ウン(運)がつく縁起ものだからなど、諸説あり。いずれのアイテムも日常使いできるシンプルデザインです!ぜひお買い求めください!
さいごに
今回は「オルカン(全世界株式)の含み益が2,000万円を超える:過去の失敗から学んだこと」をテーマに、ぺいぱは何を学んで今があるのかということを振り返ってきましたがいかがだったでしょうか?
<オルカンホルダーのぺいぱが過去の失敗から学んだこと>
① 一括購入時のドル円が110円前後だった
→(過去)日本円にフルベットしていた
② 上がろうが下がろうが積立をし続けた
→(過去)煩悩に支配され売り買いを繰り返していた
③ 保有開始以降取り崩しを一切しなかった
→(過去)銀行預金が底を突き保有商品を切り崩していた
転ぶと怪我をして痛い。こんな当たり前のことを我々は公園を走り回って気付く、覚えていくわけです。大人になってから転べば怪我も大きいでしょうし回復も遅い。仕事にも影響が出るでしょう。
そうなんです、資産運用においてもまったく同じことが言え、怪我をするならできるだけ早い方がいい。40代、50代で怪我をすれば致命傷になりますが、20代であればいくらでも立ち直れます。
そういう意味では、ぼくが日本株で怪我をしたのはまだ20代でした。その後に10年間休止してしまったのは悪手だったわけで、これもまた怪我の一つだと考えていますが、この怪我がなければその後の大逆転劇もなかった。
懲りずに2018年1月には暗号資産大暴落により一瞬にして300万円以上を溶かすことになるのですが、ここでようやく③の考え方が完全体となり、結果的に今のぺいぱの資産を築き上げる原動力となったわけです。
よく「失敗か成功か」なんて言いますね。ぼくはこれ少し違う見方をしていまして、「山ほどの失敗の先に成功あり」だと考えています。そう、失敗を繰り返していかないと成功には辿りつかないということです。
もし、この先でぼくはこの含み益が吹っ飛ぶぐらいの失敗をしたとしましょう。日本株の100万円、暗号資産の300万円とは桁が違います。2,000万円の失敗です。
40代中盤でこの失敗は立ち直れないでしょうか?いや、ぼくはそれでも立ち上がります。100万円の失敗では100万円分の気付き、300万円の失敗では300万円分の気付きが得られます。
つまり2,000万円の大失敗を経験すればそこで得られる気付きの価値もめちゃくちゃ大きい。そう考えることができます。そしてそう考えることができるのは過去からの失敗の積み上げがあるからです。
こういう心持ちで仕事も資産運用も取り組んでいかなければいけないし、使い古された言葉ではありますがリスクを取らないとそれに見合ったリターンはないわけです。
もちろん、今日お話ししたことはぼく自身が歩んできた人生論そのものでもあります。置かれた環境が違う皆さま全てにはピタリと当てはまらないかもしれません。
でも、誰もが適度に怪我をして徐々にたくましくなっていくことは必要です。ぜひそうした意識で日々の生活を送っていただければ、その先にはきっと色鮮やかな日々が待っていると思います。
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
傷だらけの身体は頑張った証。