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今後のトレンドはオースティンから生まれる?

今後のトレンドはオースティンから生まれる?
この記事で分かること

・埼玉県に集まるテレワーカー
・オースティンに集まるテック企業
・コロナ禍を経て変わるトレンドの中心

おはーん、ペーパー先生です。

コロナ禍で変わったのは働き方や消費の仕方だけではありません。

人々の住まいの在り方すら変えています。

テレワークの普及に伴い、人口集中都市から郊外へ移り住むケースが目立つようになってきました。

今日は日本と米国における住まいの変化事情を交え、

トレンドの中心地が変わろうとしている今をやわらか解説します。

埼玉県に集まるテレワーカー

総務省が昨年12月24日に発表した住民基本台帳人口移動報告によると、

東京の人口流出が続いている

<11月の東京都>
 ・転出者数=2万8,077人(前年同月比19.3%増)
 ・転入者数=2万4,044人(同6.8%減)

【出典】東京5カ月連続で転出超過、11月の人口移動報告(日経電子版)
2020年12月24日 18:46

グラフにある通り、5カ月連続で転出超過となっており、

前年比での転出者数増加率は47都道府県で最も大きくなっています。

周辺の埼玉、千葉、神奈川の3県が転入超過だったこと踏まえると

感染拡大に伴い、都内離れが加速していることが分かります。

では、転入超過が最も大きいのはどこか。それは埼玉県です。

転入が転出を1万1,160人上回る結果に。

<埼玉県(去年4月から11月まで)>
 ・転出者数=10万716人
 ・転入者数=11万1,876人

<埼玉県の転入元(同)>
 1位:東京都=4万7,968人
 2位:千葉県=9,806人
 3位:神奈川県=9,587人

【出典】埼玉県が「転入超過」全国1位 テレワーク普及が影響か(NHKニュース)
2021年1月4日 5時35分

県南部のさいたま市などで人口が増えているということで、

テレワーカーが、将来的な都内オフィスでの勤務復帰も念頭に、

埼玉県へ一次退避的に人口移動していると考えられます。

オースティンに集まるテック企業

米国でも注目しておきたい人口移動があります。

それがテキサス州オースティンです。

オースティンはテキサス州中央部にある都市で人口およそ85万人。

州内の都市圏人口ではダラスやヒューストンなどに次ぐ規模です。

近年、テック関連のスタートアップが集うカルフォルニア州シリコンバレーから、

人や会社の流入が加速しています。

米国勢調査局が12月に公表した19年7月~20年7月の人口動態(推計値)によると、

・カリフォルニア州=7万人近く転出
・テキサス州=37万4,000人転入(※州別で最多)

このような実態になっています。

ビジネスソフトウェア大手のオラクルさんが昨年12月にオースティンへ本社移転したほか、

アップルさんが10億ドルを投じて新社屋を建設中です。

現在、以下のようにIT関連企業の社屋や工場の建設が進みます。

新旧のテクノロジー企業がオースティンに進出

<移り住む主な理由>
 ・生活費の抑制。
 ・山火事や停電リスク回避。
 ・カルフォルニア州への不満。(税金やコロナ対策など)
 ・従来の暮らしを維持しやすい環境。

【出典】YOUはどうしてテキサスへ 脱シリコンバレーうねりに(日経電子版)
高い生活費、コロナに山火事…リモートワークも後押し
2021年1月8日 4:51 [有料会員限定]

テック大手だけにとどまらず、バイオやナノテクなどのスタートアップ企業も

オースティンに拠点を設けたり、シリコンバレーから移転するケースが出ています。

企業の移転が進めば、建築や飲食などの周辺産業にも追い風です。

オースティンの光景は、先ほど紹介した一次退避的な側面が強い日本の状況と比べると、

明らかに恒久的な動きであり、こうした種まきが将来実ると、

トレンド発信の中心地がシリコンバレーから移ることも考えうるわけです。

今後もこの動向はチェックしていきましょう。

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

人が動けばお金も動く。

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