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功労者を送り出す姿勢

功労者を送り出す姿勢
こんな人に読んでもらいたい。

・イチローさんの引退における球団対応に興味がある方。
・企業の社員に対する扱いに不満がある方。
・日本企業が試されている点を知りたい方。

おはーん、ペーパー先生です。

2019年3月21日、東京ドームで行われたメジャーリーグ、マリナーズ対アスレチックス第2戦。

この試合がイチローさんの引退試合となりました。

これまで、舞台裏を描いた報道は多くありましたが、

少し違った視点からこの引退を取り上げた記事を目にしましたので紹介します。

引き際で見せたイチローの決断力、球団の対応力(日経電子版)
スポーツライター 丹羽政善
2020/11/20 3:00

ポイント

・2012年7月、イチローさんは自らトレードを志願したがマリナーズは回答を曖昧にした末、その後他球団へトレードとなった。

・チームのシンボルでもあったケン・グリフィーJr.さんが、2010年のシーズン途中で引退を告げることなくチームを離れた。

・マリナーズは功労者をうまく送り出せないというトラウマを抱えることになった。

こうした背景から、18年5月にイチローさんが選手登録を外れた際、「会長付特別補佐兼インストラクター」という肩書を作り、指折りのチーム功労者に対して、最大級のステージを用意することになった、

そうした内容です。

このブログではこれまで、企業と個人との関係をプロスポーツに準えるなど、

その関係性変化を追いかけてきました。

「企業」と「個人」の関係性変化について
「企業」と「個人」の関係性変化について今年に入ってからコロナウイルス感染症の影響もあり、YouTubeやブログ、インスタなどのSNSを通じて、個人が情報発信する機会が急増しています。ビジネスの現場が従来の「企業」を最小単位とした考え方から、「個人」を最小単位とする考え方に大きくシフトをしました。大手企業の副業解禁や、各省庁の兼業人材募集などの動向をみても、そのことが良く分かります。いまや世の中のビジネスを形作っていくのは「個人」なのです。今日は、そうしたウィズコロナ時代の「企業」と「個人」の関係性変化について話をしていきます。...

今日は、「功労者を送り出す姿勢」についてやわらか解説していきます。

プロ野球の場合

スポーツ選手は、1つのチームで選手人生を終え、

その後にコーチや監督として成功を収める人はほんの一握りです。

選手でも監督でも大きな成果を出しているプロ野球 ジャイアンツの原辰徳監督は、近年では極めて稀な例と言えます。

TBS系列で年末に放送されている『プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達』という番組をご存じでしょうか。

今年も29日(火)23:10から放送予定です。

この番組は、その年に在籍していたプロ野球チームから戦力外通告を受けた選手たちのその後を追いかけたドキュメンタリー。

再契約に向けたアピールの場である12球団合同トライアウトへの参加や、引退の決断、その後の再就職などを、

選手だけではなくその家族も含めて取り上げる、非常に生々しい内容です。

つまり、国内トップクラスのプロスポーツでもこのような現状があるわけです。

組織で活躍した個人が、華々しく綺麗に去るということの難しさを、この番組を見ると痛感します。

リクルートグループさんの場合

ビジネスの現場ではどうでしょうか。

例えば人材大手リクルートグループさんは、定年が30代と評されるほど、

職場での実績を活かして転職・独立をする方が多くいます。

「元リクルート」というのは大きなキャリアになっているわけで、

企業側にも社会に人材を輩出していこうという土壌があるわけです。

1960年創業の老舗企業でありますが、とても先鋭的ですよね。

退職代行サービス

そうした企業がある一方で、

退職代行サービスというものも存在します。

退職代行サービス

「退職の意思」を本人に代わって代行業者が勤務先に伝えてくれるサービス。

なぜこんなものが存在するのかというと、

・会社が退職を認めてくれない。
・上司に退職意思を言いずらい。
・引継ぎ完了まで退職を認めてくれない。

このようなケースによる需要です。

退職交渉にあたっては、弁護士とも連携をして対応にあたってくれるため、

人事とのやり取りなどでトラブルが発生しても、すべてお任せできるわけです。

そもそも、これが日本の現状。

職業選択の自由、とはよく言ったものです。

功労者を送り出す姿勢

資本主義経済では、

・資本家は投資を行い会社作る。
・労働者を雇用して事業を行う。

こうして商品・サービスが世の中に生み出される経済体制を指します。

理想は企業と社員が対等なパートナーシップであることなのですが、

退職をしたら裏切り者のような扱いをするような企業も存在すると聞きます。

ここで「功労者を送り出す姿勢」が問われるわけです。

企業で活躍した人材が、

・他企業で新たに成果を出す。
・起業して新しい事業を作る。

良い関係性を保ち続ければ、組織の中にいようが外にいようが、

次のプロジェクトを一緒に進めて新たな価値を生み出していくこともあり得ます。

関係値を保つこと、そして対等な立場であること、

これをやり切れるかどうかが、多くの日本企業に試されているのではないでしょうか。

皆さんの勤務先はどうですか?

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

家族経営なんて言葉はもはや死語。

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