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弁才天のフルーツ大福から考える組織論

弁才天のフルーツ大福から考える組織論
この記事で分かること

・弁才天のフルーツ大福
・全国77店舗の裏側
・マネジメントの肝

ごきげんよう、ペーパー先生です。

先日、知人がお仕事で昇進をされたということで、

お祝いに弁才天のフルーツ大福を買っていきました。

🍓いちごや🍎りんご、🍊みかん、🍈メロンなどのフルーツが

白餡(しろあん)と求肥(ぎゅうひ)で包まれている、その名の通り大福です。

2019年のオープン以来、「のれん分け」制度で全国に77店舗あります。

この弁才天の大野淳平(おおのじゅんぺい)社長が、

店舗拡大にあたってこんなことを言われています。

パートナーを増やしていくときの考え方として

ものすごく参考になりますので紹介します。

YouTubeチャンネル「M&A BANK」からの引用です。

オープンして2ヶ月目ぐらいの時に拡大していこうと考え始めて。でもぼくはリーダーシップがある方じゃないし。モチベーションをアップさせて結束力の高いチームを作る。それで全国制覇だ!上場だぜ!っていう勇ましいタイプの社長ではないので、垂直統合型での全国展開は無理だと思っていたんですよね。

そうなってくるとフランチャイズという話になるんですけど。実は結構お声がけをいただいていて、流行っているのをみんな分かっていたんで、「大野ちゃんさぁ、俺も弁才天やりたいんだよね」っていう社長がいたりとか、「淳平さん、僕にも弁才天やらせてください!」っていう後輩がいたりとか、いろんな人から弁才天をライセンスにして展開しないのかっていうお声をいただいていて。

その時に、なんかフランチャイズでやっちゃうと、本部 vs FCで、セブン‐イレブンが裁判やってたりとか、由々しき事態になっていくような気がしたし、フランチャイズ全国チェーン王みたいになりたくなかった。お金お金した感じでやりたくなかったんですよ。それでオファーをいただいたので、いけてる感じ、かっこいい感じ、ちょっと洒落感があるFC展開の仕方ってないんかなぁと。

やっぱネーミングは大事。その辺を考えたときに、のれん分けだ!と思ったんですよね。のれん分けって方が和菓子屋らしいと思ったんですよね。実態はフランチャイズなんですけど、いろんな人に加盟してもらって、ばかばか展開していこうとは思っていなくて。なのでうち加盟金もすごく高いんですよ。1,000万円ぐらいするんですよ。普通は200万から300万円。

高いハードルをあえて課してるわけですけど、でもやりたい、それでもって満を持してチャレンジをしてくれるっていう人たちだけでいいかなってぼくは思っていた。そしたら200件ぐらいの応募が来て、いろいろお話をさせていただく中で、これは一過性のブームかもしれないし、どうなるか分かりませんよ、という話もしてますし。

このままいけばこのぐらいで回収というビジネスモデルですけど、これを保証するということではないですし、ぼくが頭を下げてぜひうちに加盟してくださいということは一切ないですと。だからご自身で決めてくださいね。別にやらなかったからって恨みっこなしですしって、話をした上で20人、30人の方がのれん分けに加盟してくれて。そこから1オーナーさんが2店舗、3店舗増やしていった結果、77店舗になったという話なんです。

【出典】異色:フルーツ大福ブームを起こしたブランドの裏側|Vol.687/弁才天・大野淳平代表①(M&A BANK)
2022/07/05

オーナーの力で急拡大させたんだろうなと勝手に想像していましたが、

実態は全然違いましたね。

急拡大させて、商品やサービスの質が低下し、廃れていく、

なんていうチェーン店を耳にすることがありますが、

弁才天の場合は、全く逆をいく感じです。

ぼくはIT企業勤務で、複数のソフトウェア開発を束ねている開発部門長をしています。

あくまで雇われですから、オーナーとは立場が全然違いますが、

やはりそれでも個々の開発チームのリーダーには、

自主性や、自発的を重視するようにしています。

例えばぼくが指示して開発をやらせたとした場合、

・やらされ仕事になる
・失敗した時にいいわけができる

この2点がすごく良くないわけです。

担当するプロジェクトを自分ごととして捉えてもらうためには、

各々が自らの意思で動いていく必要があります。

それを促していく、環境づくりをしていくことこそが

マネジメントの肝なのだと思っています。

弁才天の大野社長はこのようなことも言われていました。

「キャスティングを考えるのが経営者の仕事」

本当、その通りですよね。

何を、誰に、いつ、どのようにやってもらうか。

これこそが、組織をもっとも効果的に動かしてために必要なことだなと感じます。

ほかにも、興味深いことを大野社長は話されていますので、

ぜひ動画をご覧いただければと思います。

ということで、今日はフルーツ大福を入り口に、組織論について話を進めてきました。

皆さんは、チームや組織を束ねる時に工夫されていることはありますか?

ぜひ、コメント欄等で教えてくれると嬉しいです。

人生はノーコンティニュー!

悔いのないようにやっていきましょう。

では、ごきげんよう。

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