・日本の株式相場格言
・過去12年の日経平均株価
・2021年の相場展望
おはーん、ペーパー先生です。
いよいよ2020年もカウントダウンに入ってきましたね。
本来であれば夏には東京オリンピックが開催され、
世界中の注目が日本に集まったはずでしたが、
今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」に選ばれたのは「3密」。
日本国内での新型コロナウイルス感染確認が報じられたのは1月16日でしたので、
丸一年、感染症との戦いが続いてることを踏まえると納得の大賞だったのではないでしょうか。
金融相場に目を移すと、株だけに留まらず、ゴールドや暗号資産(仮想通貨)ビットコインなども
3月以降、全面高という極めて異例の1年でもありました。
日本の株式相場には過去の歴史を踏まえて干支ごとに格言が存在します。
本日はこの株式相場格言についてやわらか解説をしていきます。
日本の株式相場格言
それぞれどのような格言なのかを見ていきましょう。
子(ねずみ)→繁栄
丑(うし)→つまづき
寅(とら)→千里を走る
卯(う)→跳ねる
辰(たつ)・巳(み)→天井
午(うま)→尻下がり
未(ひつじ)→辛抱
申(さる)・酉(とり)→騒ぐ
戌(いぬ)→笑う
亥(いのしし)→固まる
過去12年で日経平均はどうだったのかを合わせて見ていきます。
2009年/丑(うし)→つまづき
始値:9,043.12円
終値:10,546.44円
増減:+1,503.32円
概要:主要各国の中央銀行が金融緩和策を発表したことで反発するが日本は回復に出遅れ感。
→結果、つまづいた〇
2010年/寅(とら)→千里を走る
始値:10,654.79円
終値:10,228.92円
増減:-425.87円
概要:円高影響で輸出関連が下落。前年に発足した民主党政権への不信感から小幅な値動きに。
→結果、千里を走った〇
2011年/卯(う)→跳ねる
始値:10,398.10円
終値:8,455.35円
増減:-1,942.75円
概要:3月11日に発生した東日本大震災や原発事故の深刻化を受けて軟調な値動きが続いた。
→結果、跳ねなかった×
2012年/辰(たつ)→天井
始値:8,560.11円
終値:10,395.18円
増減:+1,986.33円
概要:衆議院総選挙の自民党勝利により安倍政権が誕生。いわゆる「アベノミクス相場」が始まる。
→結果、天井ではなかった×
2013年/巳(み)→天井
始値:10,688.11円
終値:16,291.31円
増減:+5,603.2円
概要:リーマンショック以降、長期で低迷していた株価はアベノミクスや円安により急伸する。
→結果、天井ではなかった×
2014年/午(うま)→尻下がり
始値:15,908.88円
終値:17,450.77円
増減:+1,541.89円
概要:10月末に日銀が追加金融緩和を発表したことを受けて、株高・円安の流れが強まる。
→結果、尻上がった。×
2015年/未(ひつじ)→辛抱
始値:17,408.71円
終値:19,033.71円
増減:+1,625円
概要:中国の景気減速懸念いわゆるチャイナショックが発生するも、約15年ぶり2万円台を回復。
→結果、辛抱した。〇
2016年/申(さる)→騒ぐ
始値:18,450.98円
終値:19,114.37円
増減:+663.39円
概要:前半にはイギリスのEU離脱に伴う低迷があったが、後半のトランプラリーで持ち直す。
→結果、騒いだ。〇
2017年/酉(とり)→騒ぐ
始値:19,594.16円
終値:22,764.94円
増減:+3,170.78円
概要:トランプラリー終了で下落も、アベノミクス期待から年後半に上昇。北朝鮮のミサイルで緊張高まる。
→結果、騒いだ。〇
2018年/戌(いぬ)→笑う
始値:23,506.33円
終値:20,014.77円
増減:-3,491.56円
概要:米中貿易対立や世界経済の減速懸念などへの警戒感から一進一退の推移が続く。
→結果、笑った。〇
2019年/亥(いのしし)→固まる
始値:19,561.96円
終値:23,656.62円
増減:+4,094.66円
概要:米中貿易対立の影響が続き乱高下するも、米金利低下などから一時24,000円台まで回復。
→結果、固まった。〇
2020年/子(ねずみ)→繁栄
始値:23,204.86円
終値:26,436.39円 ※22日時点
増減:+3,231.53円
概要:新型コロナウイルスの感染拡大で3月にコロナショックが発生。その後は記録的な回復を見せる。
→結果、繁栄した。〇
※指数値は日々の終値ベース。
2011年から14年にかけては相場格言通りとはいきませんでしたが、
他は概ねその範疇だったのかなと思います。
来年2021年は丑年。
「つまづき」を迎えます。
日経平均だけに限らず、NYダウ、ナスダックともに高値を更新し続け、
加熱過ぎとも言える上昇相場が、いよいよ転換点を迎えそうですね。
投資は自己責任で。
ではごきげんよう。
相場格言はそこそこ当たってる。