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オーナー企業が強い!は本当か?

オーナー企業が強い!は本当か?
この記事で分かること

・オーナー企業の強さ
・株価暴落率ランキング
・世の中を強く生き抜く上で必要な考え方

おはーん、ペーパー先生です。

先日、こんな考え方を紹介しました。

「投資も将棋も、複数で考えた場合より1人で責任を負って決めたことの方が結果が良い。」

将棋から学ぶ仕事や投資で勝つ方法
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日本企業は、複数で段階を経て意思決定をしていく合議制で物事が進むことが多いですよね。

先生の勤務先でもそうです。

先ほどの考え方通り、1人で大きな判断を決断する=結果が良いのであれば、

オーナー企業が最強なのではないか、という見立てができます。

時価総額世界1位企業であるアップルさんの復活劇も創業者スティーブ・ジョブズ氏によるものでしたし、

米国ではアマゾンさんやフェイスブックさん、日本ではファーストリテイリングさんやソフトバンクグループさんなど、

強い企業はやはりオーナー企業です。

トヨタ自動車さんのように、歴史が長いと創業家出身のリーダーということもありますね。

今日はオーナー企業は果たして本当に強いのか?をやわらか考察します。

株価暴落率ランキング

東京株式市場で日経平均株価が30年半ぶりに3万円の大台を回復した2月。

日経電子版にこのような記事が掲出されました。

【出典】30年半の上昇率首位、ニトリの57倍 日経平均3万円回復(日経電子版)
2021年2月15日 16:17 [有料会員限定]

この中で、最後に終値で3万円台をつけた1990年8月2日時点に上場していた企業で、

2021年2月15日までの株価騰落率ランキング化が紹介されています。

この情報を元に、オーナー企業がどの程度あるのか、数えてみたいと思います。

<1990年8月2日以前から上場している企業の株価暴落率ランキング(上位)>

ニトリホールディングス 57倍
→似鳥昭雄 会長兼CEO(創業者)

キーエンス 34倍
→滝崎武光 名誉会長(創業者)

日本電産 26倍
→永守重信 会長兼CEO(創業者)

ユニ・チャーム 19倍
→髙原豪久 社長(創業家)

HOYA 18倍

ピジョン 13倍

東京エレクトロン 12倍

ダイキン工業 12倍

ディスコ 12倍
→関家一馬 社長兼CEO(創業家)

久光製薬 11倍
→中冨博隆 会長兼CEO(創業家)

村田製作所 11倍
→村田恒夫 会長(創業家)

信越化学工業 11倍

テルモ 11倍

中外製薬 11倍
→上野幹夫 副会長(創業家)

日本ペイントホールディングス 9倍

SMC 9倍

シマノ 9倍
→島野容三 社長(創業家)

ヤオコー 9倍
→川野幸夫 会長(創業者)

三浦工業 8倍

キッコーマン 7倍
→堀切功章 社長兼CEO(創業家)

※2月15日時点。対象は2月15日時点で時価総額1000億円以上の銘柄。株式分割や併合考慮後の株価で計算。

上位20社のうち、4社で創業者が、7社で創業家が現在も経営に携わっており、

つまりは半数以上がオーナー企業という結果でした。

続いては、上記ランキングの基準日よりも後、1990年8月3日以降に上場した企業のランキングです。

<1990年8月3日以降に上場した企業の株価暴落率ランキング(上位)>
※カッコ内は上場日

Zホールディングス(1997/11/4) 273倍

ファーストリテイリング(1994/7/14) 101倍
→柳井正 会長兼社長(創業者)

エムスリー(2004/9/16) 97倍
→谷村格 社長(創業者)

ゼンショーホールディングス(1997/8/25) 76倍
→小川賢太郎 会長兼社長兼CEO(創業者)

レーザーテック(1990/12/25) 71倍

モノタロウ(2006/12/6) 70倍

システナ(2002/8/27) 59倍
→逸見愛親 会長(創業者)

ハーモニック・ドライブ・システムズ(1998/3/20) 54倍

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(1996/12/17) 52倍
→安田隆夫 創業会長 兼 最高顧問(創業者)

デジタルアーツ(2002/9/19) 50倍
→道具登志夫 社長(創業者)

ソフトバンクグループ(1994/7/22) 48倍
→孫正義 会長兼社長(創業者)

日本M&Aセンター(2006/10/10) 47倍
→三宅卓 社長(創業者)

エスエムエス(2008/3/13) 41倍

アイ・アールジャパンホールディングス(2015/2/2) 40倍
→寺下史郎 社長兼CEO(創業者)

アダストリア(2000/12/12) 40倍
→福田三千男 会長兼社長(創業者)

シスメックス(1995/11/15) 40倍
→家次恒 会長兼社長兼CEO(創業家)

ワークマン(1997/9/26) 37倍
→土屋哲雄 専務(創業家)

カカクコム(2003/10/9) 36倍

寿スピリッツ(1994/11/9) 35倍
→河越誠剛 社長(創業家)

GMOペイメントゲートウェイ(2005/4/4) 33倍
→熊谷正寿 会長(創業者)

※2月15日時点。対象は2月15日時点で時価総額1000億円以上の銘柄。株式分割や併合考慮後の株価で計算。再上場した銘柄は再上場日から計算。

こちらの方が圧倒的な成長力ですね。

上位20社のうち、11社で創業者が、3社で創業家が現在も経営に携わっています。

会社が全体的に若いこともあって、創業者が健在のオーナー企業が半数以上になっていますね。

さいごに

冒頭で紹介した「1人で責任を負って決めたことの方が結果が良い。」というコメントは、

投資信託「ひふみ」シリーズを運用するレオス・キャピタルワークスの藤野英人社長のコメントなのですが、

彼はこちらの動画で、オーナー企業の強さは経営を長期で見れることだと述べています。

【出典】藤野英人×為末大:どんな人でも成功する勝ち筋の見つけ方(お金のまなびば!)
2021/04/13

雇われ経営者の場合は、物事を決算単位で見ていくので思い切った投資ができず、

一方で、2代目に経営スキルが有ろうが無かろうが、長期を見据えた判断ができるため、

結果的にオーナー企業が成長するのではないかという考察です。

たしかに本日紹介したランキングを見る感じでは、その通りになっていますね。

“自分で責任を取れる範囲で覚悟を持って挑む!”

これが、世の中を強く生き抜く上で必要な考え方かもしれません。

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では、ごきげんよう。

今日のまとめ

「人生はクローズアップでみると悲劇だが、ロングショットでみると喜劇だ。」チャールズ・チャップリン氏(英国の映画俳優・監督)

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