・金持ち企業ランキングTOP20
・日本企業のコロナ禍の明暗
・蓄えたお金の活かし方
おはーん、ペーパー先生です。
このブログでは、個人がしっかりと資産形成をしていくための話題を中心にお届けしていますが、
お金は多いに越したことないのは、個人も企業も同じ!
企業のお金の使い方をしっかり見えておくことは、実は個人の資産管理の面でも役に立ちます。
ということで、コロナ禍でどのような業界・業種の企業が、どの程度のお金を持っているのか。
今日は日本のお金持ち企業ランキングTOP20をやわらか紹介していきます。
金持ち企業ランキングTOP20
法人会員向けに与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスターさんが
決算書の記載に基づくネットキャッシュを比較した「金持ち企業ランキング特別版」を発表しました。
「現預金」-(「短期借入金」+「長期借入金」+「社債」+「一年以内返済の長期借入金」+「一年以内償還の社債」+「割引手形」)
銀行や証券会社、保険会社などの金融機関と、IFRS(国際会計基準)適用企業を除く、決算短信提出企業2,471社を対象とし、決算書の記載に基づいて算出したネットキャッシュを比較。
前回のランキングは2020年3月決算が主体だったということで、
1度目の緊急事態宣言後にあたる2020年4月以降の経済情勢は加味されていませんでした。
コロナ禍での企業影響を調査するため、2020年4月期以降の最新の中間決算で集計したのが
今回の特別版(中間決算)ランキングとなります。
さっそく結果を見てみましょう。
<第9回「金持ち企業ランキング」特別版(中間決算)/TOP20 前回ネットキャッシュ比較>
1位
任天堂(7974)
世界的TVゲームメーカー
9,926億円(前回:8,904億円)↑
2位
信越化学工業(4063)
塩ビ樹脂世界一
8,029億円(8,130億円)↓
3位
SMC(6273)
空気圧機器トップ
5,761億円(5,367億円)↑
4位
キーエンス(6861)
FA用センサー大手
4,878億円(4,766億円)↑
5位
セコム(9735)
警備最大手
4,136億円(3,601億円)↑
6位
ファナック(6954)
NC装置トップ
4,022億円(4,058億円)↓
7位
セブン&アイ・ホールディングス(3382)
総合小売業
3,491億円(3,747億円)↓
8位
シマノ(7309)
自転車部品大手
2,724億円(2,669億円)↑
9位
小糸製作所(7276)
自動車照明器トップ
2,378億円(2,422億円)↓
10位
大正製薬ホールディングス(4581)
大衆薬最大手
2,371億円(2,238億円)↑
11位
ニトリホールディングス(9843)
家具・インテリアチェーン
2,273億円(1,524億円)↑
12位
ローム(6963)
電子部品の大手
2,187億円(2,573億円)↓
13位
ホシザキ(6465)
業務用製氷機国内トップ
2,125億円(2,150億円)↓
14位
オムロン(6645)
制御機器大手
2,091億円(1,855億円)↑
15位
メディパルホールディングス(7459)
医薬品卸最大手
2,075億円(2,036億円)↑
16位
東京エレクトロン(8035)
製造装置最大手
2,039億円(1,499億円)↑
17位
日揮ホールディングス(1963)
プラント建設大手
1,873億円(2,113億円)↓
18位
大塚商会(4768)
SI大手
1,841億円(1,689億円)↑
19位
アルフレッサ ホールディングス(2784)
医薬品卸大手
1,744億円(2,093億円)↓
20位
リンナイ(5947)
ガス器具最大手
1690億円(1,670億円)↑
<第9回「金持ち企業ランキング」特別版(中間決算)/全体 前回ネットキャッシュ比較>
増加:685社 減少:1,597社
<ポイント>
・アンケート集計した企業全体では7割以上がネットキャッシュ減少の厳しい経営状態。
・一方、TOP20においてネットキャッシュが増加している企業は12社と半数を超える。
・TOP20のうち13社が製造業となり、全体的にキャッシュ保有度合いの高さが目立つ結果。
・前回TOP20のランクイン企業のうち「オリエンタルランド」や「大成建設」などがランク外。
・好調な業績の企業は、高水準の営業キャッシュフロー確保により現預金を蓄積している。
【出典】調査結果発表:リスモン調べ~第9回「金持ち企業ランキング」調査【特別版(中間決算)】~(リスクモンスター)
2021年02月01日
コロナ禍での景気急減速により、全体ではネットキャッシュの減少傾向があるものの、
巣ごもり需要などを捉えた好業績企業は、来るべき時に備えてキャッシュを蓄えている現状が読み取れます。
ただし蓄えてれば良いかというとそうでもありません。
どの程度の現預金を持つべきかは企業も個人も同じ悩みがありますね。企業は、手元資金が有利子負債を上回り、実質的に無借金で高い流動性の金融資産を多く保有することをキャッシュリッチと言いますが、多ければリスクの備えとして安心な一方、平時では「株主還元」や「積極投資」の圧力が強まります。 https://t.co/3d05xpbHxU
— ペーパー先生@外国株投資家 (@papercapinfo) February 4, 2021
個人と企業は、”お金を働かせる”という基本の考え方は一緒です。
緊急時では個人も企業も、大きくはこのいづれかの行動になるのだと思います。
・リスクが高い状況下では見通しが立つまでしっかり蓄える。
・リスクの時だからこそ積極的な投資に打って出る。
先日、コロナ禍での家計がお金を蓄えている状況について紹介をしました。
一方で企業、特に製造業では、こういう時期だからこそ設備投資に重点を置くケースも多くあります。
これは、コロナショックの相場で積極的にリスクを取りにいった個人投資家が、大きな成果を上げた点とも被りますね。
バランスや判断を、経済動向を見て迅速に判断していく。
自身の家計を考える場合、企業のお金の持ち方というのも結構参考になるものです。
では、ごきげんよう。
いつ、どこで、どのように、お金に働いてもらうかの差配が大事。