・現在の貯蓄額
・リタイア時に安心できる貯蓄額
・年代別の安心できる貯蓄平均額
おはーん、ペーパー先生です。
皆さんは毎月いくらを貯蓄や投資に回していますか?
先生は現在、米国株投信、世界分散投信(つみたてNISA)、コモディティ、暗号資産に
それぞれ月33,000円ずつ積み立てをしているほか、
賞与月には個別株の買い増しやリバランスを行っています。
ただ、これは40代に入ってからの話です。
20代や30代では、投資どころか計画的に貯蓄するなどの発想は一切なかったわけで、
その戒めとして、当時のペーパー青年に向けてこのブログをやっているわけです。
今日は、そんな世の中の20代の貯蓄事情についてやわらか紹介します。
現在の貯蓄額
消費者金融の「プロミス」ブランドなどを展開するSMBCコンシューマーファイナンスさんが先月、
「20代の金銭感覚についての意識調査2021」を公表しました。
<調査概要>
期間:2020年11月6日-9日の4日間
対象:20歳-29歳の男女
方法:インターネットリサーチ
地域:全国
有効回答:1,000サンプル
調査協力:ネットエイジア
【出典】20 代の金銭感覚についての意識調査 2021(SMBCコンシューマーファイナンス)
2021年1月14日
20代がどのような貯蓄状況なのか、リタイア時に安心できる貯蓄額はいくらなのか、
大変興味深い情報となっていましたので、見ていきましょう。
結果、断トツの1位は「50万円以下」(40.8%)でした。
仮にぴったり50万円だとした場合、20歳から25歳までの5年間、
つまり60か月で割り出すと、ひと月におよそ8,333円を積み立てしている計算になります。
社会に出て、収入と支出のバランスを取っていくのが難しい時期であることを踏まえると、
50万円というのは、ある意味で一つの目指すべき貯蓄基準なのかもしれません。
300万円以降は大きく数字が下がります。
このクラスになると、
・高収入の業種/業界に身を置いていること。
・家計管理がしっかりとできていること。
これらを兼ね備えている人のみが達成可能な範疇になってくると思います。
また、前回調査(2019年12月)と比べると、どの属性でも貯蓄額が大きく上がっているんですよね。
特に既婚家庭に顕著で、先の読めないコロナ禍においてキャッシュを厚めに持とうという意識が表れています。
リタイア時に安心できる貯蓄額
続いては、20代がリタイア時にどのくらいの貯蓄があれば安心できるのかを聞いたものです。
トップは500万円超~1千万円以下(21.5%)、僅差で1千万円超~2千万円以下(20.0%)でした。
この調査が「将来目指す額」ではなく「将来安心できる額」であることを踏まえると、
率直な感想としては、かなり控えめな数字だなということ。
老後2,000万円問題もどこ吹く風、という感じで「2千万円超」回答の合算は、前回調査から5.5%も減っています。
これが若さでしょうか。
なお、以前に行われた「20代・30代・40代の金銭感覚についての意識調査2020」(2019年12月調べ)では、
年代別の「安心できる貯蓄の平均額の変化」が掲出されており、
これによると
・20代=4,016万円
・30代=5,524万円
・40代=5,845万円
年齢を重ねるごとに金額が上がっていきます。
リタイアが目の前に近づいてくるほど不安も高まる。
そういった感じでしょうかね。
さいごに
20代の貯蓄事情、いかがだったでしょうか。
資産形成の理想は、学生時代から試行錯誤しながら、小さく始めていくことです。
これまでの日本社会ではこの気付きを得ることが難しく、
感度が高かったのは、普段から経営の空気に触れている自営業の家庭の子供ぐらいでした。
しかし今はYouTubeやブログなどで資産形成に良質な情報が溢れていますから本当に良い時代になりましたね。
なお、今回紹介した「20代の金銭感覚についての意識調査2021」では、
他にも20代の消費意識や消費実態、収入事情、マネートラブルの経験など、
参考になる情報が盛りだくさんとなっていますので、お時間あるときに上記リンク先のPDFをご覧いただければと思います。
では、ごきげんよう。
年齢と不安は比例する。