・驚くべき金利の変化
・日本の成長は鈍化
・今後の世界経済見通し
おはーん、ペーパー先生です。
皆さんの職場には新入社員が配属されましたか?
街を歩くと真新しいリクルートスーツを身にまとった新社会人をよく目にしますね。
先生は2000年に新社会人でした。
2000年4月の最初の営業日、4月3日の日経平均株価終値は20,726円。
その直後のITバブル崩壊で2003年には8000円を割り込むわけです。
株価指数というのは過去の記憶を蘇らせるのにはちょうどいいきっかけになりますね。
さて、日経電子版にこのような記事が掲出されました。
【出典】30年前と違う「株価3万円」 令和入社組に贈る資産づくりの新常識(日経電子版)
2021年04月17日
日経平均株価が3万円を最後に付けたおよそ30年前の1991年と現在の比較をしながら、
現代の若者がどう資産形成していくべきかを分かりやすく紹介したものです。
今日は過去の経済を振り返りながら、新社会人に向けて
「世界へ投資して資産形成を始めよう!」をやわらか紹介します。
驚くべき金利の変化
まずは金利です。
<ゆうちょの定額貯金>
6.33%(1991年)→0.0002%(2021年)
1991年はバブル崩壊後ですが、まだその余韻で世の中が動いていた時期です。
いま考えると1年預けておけば6%ずつ増えていくわけですから、
「給料は貯蓄!」
と当時は声高に叫ばれたわけですね。
元金が倍になるまでの年数を「72の法則」で試算すると、
1991年は11.4年。2021年はなんと3万6000年!!
2万歳とされるウルトラマンさんが一生かけても倍にならない。
10万58歳のデーモン閣下ならまだ許せる範囲でしょうか…。
こういう数字をみると、お金に働かせることの重要性を改めて感じますね。
日本の成長は鈍化
日本の国内総生産(GDP)、当該期間の平均成長率は、
1961-1990年→12%
1991-2020年→0.5%
高度経済成長期を経てGDPは500兆円前後で頭打ち。
それだけでなく、今後は人口減少や高齢化などに向かいますので、
現状維持はすなわち後退を意味します。
IMF(国際通貨基金)が2021年4月に公表した世界経済見通しでは、
🌏世界
▲3.3%(20年)→6.0%(21年)→4.4%(22年)
🇺🇸米国
▲3.5%(20年)→6.4%(21年)→3.5%(22年)
🇪🇺ユーロ圏
▲6.6%(20年)→4.4%(21年)→3.8%(22年)
🇯🇵日本
▲4.8%(20年)→3.3%(21年)→2.5%(22年)
🇨🇳中国
2.3%(20年)→8.4%(21年)→5.6%(22年)
🇮🇳インド
▲8.0%(20年)→12.5%(21年)→6.9%(22年)
日本よりも世界全体の予測値が上回っています。
また、米国よりも中国やインドなどの新興国の伸びが目立ちますね。
つまり日本から世界に目をむけて、積極的に投資を行っていくことこそが
資産を目減りし続ける道から脱却する第一歩になります。
“世界への投資”、なんだか構えてしまいそうですが、
日本からも簡単に行うことができます。
詳しくは以下で解説していますので、よろしければご覧ください。
さいごに
近年はネット証券の台頭で、株式購入の約定手数料や
投資信託の信託報酬は大幅に安くなりました。
またETFの登場で、世界中のあらゆる金融商品へ投資もしやすくなっています。
個人が資産形成をしやすいよう、「NISA」や「つみたてNISA」といった税制優遇策も充実しています。
ぜひ、新社会人の皆さまは、月に1000円でも5000円でもいいですから、
投資に回して、しっかりお金にも働いてもらうようにしましょう!
こちらの記事も参考にしていただければと思います。
では、ごきげんよう。
「時間」は投資をするのに最強の武器。