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現金の強みは用途が限定されていないこと

現金の強みは用途が限定されていないこと
この記事で分かること

・資産性の高いものに置き換え続ける
・現金保有のメリットが薄い現代
・資産性と利便性がイコールの現金

おはーん、ペーパー先生です。

アセットアロケーション、つまり運用資産の種別配分というのは、

永遠に正解が出ない分野の一つです。

音声解説

このブログの内容はラジオでも解説しています。

年齢や資産規模、家族構成、時代背景など

あらゆる要素の積み重ねで選択肢が変わり、

またその良し悪しですらも、過去の実績から導き出せる予測でしかないからです。

さて、生活費などの一部を除き、そのほとんどを

現金から他の資産に置き換えて運用するケースも現代では珍しくないかと思います。

先生も金融資産額の1割強しか、現金を手元に残していません。

これは突っ込みすぎだとしても、2、3割程度しか現金保有していない

個人投資家は比較的多いのではないでしょうか。

現金保有は現代においてかなりメリットが薄れています。

金利はほとんどつきませんし、キャッシュレス決済もかなり進んでいます。

保管にも手間がかかり、小銭は金融機関への預け入れに費用が掛かるような時代でもあります。

そんな現金ですが、唯一にして最強のメリットも存在します。

それは「他の代替資産のどれにでも換えることができる」こと。

つまり用途が限定されていないことこそが最強なんだ、そんな考え方です。

不動産を株式に換えることはできませんし、

コンビニではゴールドを支払いに使えません。

ほとんどの資産は、資産性と代替性の高さがイコールになっていないわけですが、

現金はそのどちらも優れた唯一無二の資産クラスと言えます。

例えば、

・子供の学費を学資保険で用意する。
・老後に向けた資金を養老保険で用意する。

これらは個別に見ていけば、それぞれが正しい打ち手に思えますが、

一方で、現金のメリットである「用途が限定されていない」という利点が失われています。

お金は大きければ大きいほど、育つスピードも上がります。

複利効果が大きくなるからですね。

それを用途別に分断してしまうと、それぞれの育つスピードをも削いでしまうことになるわけです。

資産運用を始めたばかり、原資が1,000万円を超えるまでのころは、

まとめて株式インデックスなどで運用し続けた方が、結果として将来大きく育つ可能性が高く、

それこそが、将来の学費や年金として活躍する原資にもなります。

先生自身も3,000万円を一塊で全世界株式に置いている理由もそこです。

話は変わりまして、ゲーム『ファイナルファンタジー3』のジョブに、

たまねぎ剣士というものがありました。

たまねぎ剣士とは

能力値がほとんど伸びず、装備も貧弱で、使い続けるのは非常に難しいが、レベル87から急激に能力値が伸び始め、レベル99になると全能力がMAXになる極めて特殊な成長傾向を持つ。「最初は最弱だが、最終的には最強」というシリーズ恒例ジョブの先駆け。

株式など他のアセットクラスで評価額を増やすだけ増やせたら、

老後については最終的に現金としての保有が最強だと思います。

現金とたまねぎ剣士、なんだか似たようなところがありますよね。

では、ごきげんよう。

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今日のまとめ

現金は七変化。

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