・どの程度の法定通貨を持っておくべきか
・買い出動に備えるための法定通貨
・VIX指数で買い出動の判断をする
おはーん、ペーパー先生です。
現在、先生のポートフォリオは、およそ3000万円の金融資産のうち、
75%を『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』、
25%を現金、つまり法定通貨(円)としています。
金融商品と法定通貨との割合は、資産運用で常に頭を悩ませるポイントの1つですね。
このブログの内容はこちらの動画でも解説しています。
2017年から外国株式を始めて以来、先生は常に投資へフルスイングさせてきました。
法定通貨は200万円ほど、割合でいくと5-10%程度という状況が多かったように思います。
どの程度の法定通貨を持っておくべきかについては、有識者の見解として
・年支出の2、3倍程度
→年200万円の支出なら、400-600万円程度。
・年齢=現金比率
→20歳=40%、30歳=30%、40歳=40%
このような指南が多い印象です。
もちろん、運用者の稼ぐ力や家族構成、運用商品の内容などにより、
判断は大きく変わるわけですが、それでも軸になるのはこの範囲ということです。
先生は40歳を超えていますから、上記に当てはめれば、
今よりもさらに法定通貨の比率を高めても良いのですが、
それなりの労働収入があり、また不動産収入もあります。
さらには独身で、運用商品は全世界株投信と固め。
そういう観点から、法定通貨のまま持っていることの方が「もったいない」となっちゃうんですよね。
では、いまなぜ1/4も法定通貨にしたままなのか。
それは昨年3月のコロナショックの急落時に、耐え忍ぶことはできたのですが、
余力がなくて買い出動を出来なかった反省からです。
今年は、
・アメリカのテーパリング観測
・中国の景気減速懸念
・新型コロナ変異株の拡大
ざっと挙げてもこれだけ予測不能な事象が並びます。
さらには
・アメリカ株式の高値警戒感
・10年周期で訪れるアメリカ株と新興国株の隆盛
この辺りも念頭に置いておく必要があります。
つまりゆとりを持って法定通貨を有しているのは、急落局面に備えているわけです。
ポートフォリオがホワイトベースだとすると、
ガンダム、ガンキャノン、ガンダンクは、カタパルトデッキで出撃待機中ということです。
では、いつが出撃タイミングなのか。
先生はVIX指数で見ていこうと考えています。
<VIX指数(ビックスしすう)>
VIX指数とはVolatility Indexの略で、シカゴオプション取引所がS&P500種指数のオプション取引の値動きをもとに算出・公表している指数です。一般的に数値が高いほど、投資家が先行きに対して不安を感じているとされます。
過去にVIX指数が大きく上昇した例を紹介します。
※数字はVIX指数最高値
1997年10月 48.64 アジア通貨危機
2001年09月 49.35 アメリカ同時多発テロ
2002年07月 48.46 エンロン不正会計事件
2003年03月 34.40 アメリカのイラク侵攻
2008年10月 89.53 リーマンショック
2011年10月 46.88 ギリシャ通貨危機
2015年08月 53.29 中国減速懸念
2018年02月 50.30 アメリカ景気悪化懸念
2020年03月 85.47 コロナショック
【出典】「恐怖指数」VIX指数とは コロナショックで80超え、目安や長期時系列チャートも紹介(QUICK Money World)
最終更新 2020/11/27 11:00
通常は30を超えてくると市場に緊張感が出てきます。
それを踏まえると、リーマンショック時の89.53という数字がいかに凄いかが分かりますね。
ちなみにこの89.53は、VIX指数の過去最高値となっています。
VIX指数の急上昇と合わせて株価が下落することもあれば、
株価は堅調なのにVIX指数が先行して上昇するようなケースもあります。
いずれにしても、良い兆候ではないことは間違いありませんので、
買い場を検討する指標の1つとしては役に立つのでは、ということです。
では最後に、どの数値になった時に買い出動するのか。
先の紹介した事例を踏まえると40-50というのが一つの基準になりそうですね。
こういうのは明確にしていくことも大事ですので、
50を超えたら500万円を買い。
この設定で心の準備をしておこうと思います。
皆さんは、法定通貨の比率や買い出動の基準、どうされていますか?
こちらの記事もよろしければどうぞ。
では、ごきげんよう。
VIX指数は投資家心理の見える化