つかう

未だに現金が最強!日本の決済事情を探る

未だに現金が最強!日本の決済事情を探る
この記事で分かること

・無人決済方式の店舗への期待
・未だ根強い現金決済
・日本のキャッシュレス化はなぜ遅れているのか

おはーん、ペーパー先生です。

コンビニ利用の多い先生は、レジ待ちの時間が本当にもったいないと思っています。

音声解説

このブログの内容はラジオでも解説しています。

「Amazon Go」のような、来店客の行動を各種センサー分析し、

商品バーコードスキャンが不要ないわゆる「無人決済方式の店舗」が

日本でもじゃんじゃん増えて欲しいと思う反面、

一気に雇用が失われるのと、宅配や公共料金払いなど

機能が山盛りの日本型コンビニでは課題が多そうにも思います。

最近はセルフレジ設置店舗も増えてきましたが、

一方でセルフ電子レンジがなかったりとチグハグなんですよね。

なお、最近の無人店舗の動向については、こちらの記事がよくまとまっています。

さて、そんなレジ待ちの際に驚かされるのが、

未だに現金決済をしている方が多く目につくことです。

モノの少ない生活のメリット
モノの少ない生活のメリットいきなり質問です。あなたはのお部屋は以下のどれに当てはまりますか?「①モノがいっぱいで収納し切れない生活」「②モノはあるがなんとか収納して生活」「③モノは最小限に留めた生活」「④モノをほとんど持たない生活」。②の方が多いのかなという印象がありますがどうでしょうか。先生は元々シンプルな生活をする志向があり、現在は②と③の間。今日は、モノを持たない生活についてやわらか解説していきます。...

未だ根強い現金決済

先生が利用するコンビニはオフィスなどが多い都心部にあり、客層も10-40代が中心です。

それでも、お財布から小銭を取り出してレジ係に渡して、

お釣りを受け取ってお財布に入れて…という前時代的な光景を見せられると、

「そんな手間をかけてまで現金にこだわる背景に何があるのだろうか?」

といろいろ推察してしまいます。

なお、「お金」が持つ3つの機能について紹介をした記事もよろしければどうぞ。

ビットコインをポートフォリオに追加した理由
ビットコインをポートフォリオに追加した理由先日、11月の運用状況を振り返った中で、代表的な暗号資産(仮想通貨)ビットコインをポートフォリオに組み入れた話をしました。10月から11月下旬にかけて一本調子で上げ相場が続き、このところは調整局面を迎えているているビットコイン。今日は先生がなぜポートフォリオへの組み入れをしたかについて、やわらか解説していきます。...

総務省統計局が2021年5月までに発表した全国家計構造調査によると、

消費支出における支払い方法は以下のようになっています。

なお、電子マネーは=プリペイドを指していますので、

iDやQuickPayなどはポストペイド、つまりクレジットカード(クレカ)に分類されます。

消費支出における支払い方法別割合

(二人以上世帯、世帯主年齢階層別、比率、2019年)

<29歳以下>
現金:71.1%
クレカ:25.7%
電子マネー:3.2%

<30代>
現金:65.4%
クレカ:31.0%
電子マネー:3.6%

<40代>
現金:69.9%
クレカ:25.9%
電子マネー:4.2%

<50代>
現金:69.7%
クレカ:25.9%
電子マネー:4.5%

<60代>
現金:73.5%
クレカ:21.7%
電子マネー:4.8%

<70歳以上>
現金:81.1%
クレカ:15.6%
電子マネー:3.3%

【出典】直近でも4.0%のみ…二人以上世帯の電子マネー利用実情(Yahoo!ニュース)

こうやってみると、10-40代までを見ても、なんと7割が現金!

クレカや電子マネーは未だマイノリティであることが分かります。

まぁ、決済する場所はコンビニだけではありませんから、

少額決済に絞るともう少し非現金比率は上がるのかもしれません。

日本のキャッシュレス化はなぜ遅れているのか

日本は諸外国と比べても現金比率が高いと言われます。

<海外・日本のキャッシュレス決済比率>

🇰🇷韓国:96.4%
🇬🇧イギリス:68.6%
🇨🇳中国:65.8%
🇦🇺オーストラリア:58.2%
🇨🇦カナダ:56.3%
🇯🇵日本:26.8%

【出典】日本のキャッシュレス決済の比率は?世界との比較や今後の課題(ペイサポ)
2021.08.30

なぜ日本のキャッシュレス化はなぜ遅れているのかについては、

このように出典記事の中で触れられています。

消費者側の原因

現金支払いでも特に不便は無いという点や、使える場所がない、セキュリティ性への不安といった、消費者の考え方が挙げられる。

事業者側の原因

現金利用者が多ければ、キャッシュレス決済導入の必要性が低くなる点や、キャッシュレス決済による支払い時に発生する手数料の負担がネックになっている。

経済産業省が2018年4月に策定した「キャッシュレス・ビジョン」では、

日本のキャッシュレス決済比率を2025年までに40%、

将来的には世界最高水準の80%という目標が定められています。

コロナ禍で現金を触りたくないという環境や、

おうち時間の増加でオンライン購入が増えていることなどが追い風となり、

普及ペースは加速したと思いますが、それでもまだまだこれから。

諸外国からすると日本は観光する際に現金しか使えなくて面倒くさい地域、と思われてそうですよね。

デジタル人民元で通貨の覇権も狙う中国と比べると周回遅れ感がハンパないですが、

これもお国柄なのかな…と思う今日この頃です。

中央銀行デジタル通貨(CBDC)のいま
中央銀行デジタル通貨(CBDC)のいま日本銀行(日銀)は5日、中央銀行デジタル通貨(CBDC:Central Bank Digital Currency)について、基本的な機能を確かめるための実証実験を始めたと発表しました。一方で、日銀は「現時点で発行する計画はない」という姿勢を崩しておらず、要は、かなり及び腰な取り組みとなっています。今日はCBDC(中央銀行デジタル通貨)のいまについてやわらか解説します。...

皆さんは現金派でしょうか?キャッシュレス派でしょうか?

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

日本のキャッシュレス化はペイパルやスクエアなどのテック企業によって飲み込まれそう。

よろしければ応援クリックお願いします!
にほんブログ村 資産運用(投資)
関連記事