・支出までの一連の流れ
・「ひとり決裁」とは何か
・2つの決裁起案事例
おはーん、ペーパー先生です。
お金を使って何かを買う。
まるで息を吸うように支出している方も多いのではないでしょうか。
このブログでは、お金に関する話題を「個人」と「企業」に置き換えて語ることも多いのですが、
今日は、支出までの一連の流れを決裁書で捉えて比較してみたいと思います。
権限のある役職者に取り組みの内容を承認、または否認して結論を出してもらう申請書類。
<個人>
購入意思→承認→購入→完了
<企業>
購入意思→使途の明文化→決裁書起案→責任者承認→購入→実績評価→報告書→請求書処理→完了
このぐらいプロセスに差が出ます。
あくまで一例ですので、個人でもより吟味することもあるでしょうし、
企業の場合でも、社員の裁量で決裁できる範囲は変わります。
明確に違うのは、企業で支出する場合は、他人のお金を使うため、
何を・どんな目的で・いつ・どこで・どのぐらい・いくらで・どんな効果があるかを細かく判断されること。
つまり「その投資に見合ったリターンはあるのかい?」ということです。
これを、できるだけ個人の支出でも意識しておくことが重要であり、
自分の心の中で「ひとり決裁書」を回議することをオススメしたいと思います。
先生の事例で2つ見てみましょう。
■何を:
『うかる! FP2級・AFP 王道テキスト 2021-2022年版』(日本経済新聞出版)
■どんな目的で:
9月12日のファイナンシャル・プランニング技能検定 (FP)2級試験の受験勉強のため。
■いつ:
今すぐ。
■どこで:
Amazon
■どのぐらい:
1部。
■いくらで:
1,980円(税込)
■どんな効果があるか:
FP2級の学習を通じてお金の知識に強くなり、資産形成に役立てる。
→⭕️承認。
■何を:
『ゲーム&ウオッチ ゼルダの伝説』(任天堂)
■どんな目的で:
35周年をお祝いして改めて収録タイトルをプレイする。
■いつ:
今すぐ。
※発売日は2021年11月12日(金)
■どこで:
マイニンテンドーストア
■どのぐらい:
2個(やる用と保存用)
■いくらで:
5,480円(税込)
■どんな効果があるか:
当時を懐かしむ。置時計になる。
→❌否認。
これが「ひとり決裁書」です。(笑)
後者を否認した理由には、
・少年時代に収録タイトルを一度遊んだことがある。
・ファミコンのカセットで収録タイトルを保有している。
・2つ買う意味が分からない。
この辺りですね。
ひとり決裁書は、感情に流されてはいけません。
あくまで起案者と決裁者の立場を、1人で冷静に使い分けなければいけません。
昔の先生はそれが全然できてなかったので、新商品が発表されると、
気持ちの盛り上がりを抑えられずに、ひとり決裁も通さずポチポチと購入を繰り返していました。
これ、会社であれば始末書ものですね😅
浪費が止まらない方はひとり決裁書、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
では、ごきげんよう。
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会社での決裁書の起案は、そこそこ時間も頭も使う。個人の支出でもその労力が必要。