・『お金の大学』で目覚める
・世の中の貯蓄率
・貯蓄率という指標
おはーん、ペーパー先生です。
先日、過去8年分の貯蓄率をご紹介しましたが、
この2年ほどはおよそ6割をキープできています。
理由は明快、両学長の書籍『お金の大学』を見て、
支出管理に目覚めたからです。
2020年:59.98%
2021年:60.57%
なお、それ以前はこんな感じでした。
2014年:0.64%
2015年:▲14.85%
2016年:30.16%
2017年:27.39%
2018年:41.48%
2019年:7.36%
2014、15年は目も当てられない酷い内容ですが、
それ以降、3割水準を維持できているものの、
あまり安定していなかったわけです。
2019年、2020年の総務省「家計調査報告」によると勤労世帯の貯蓄率は平均値で、
👫二人以上世帯
38.7%(2020年)、32.1%(2019年)
🏃♂️単身世帯
41.6%(2020年)、35.4%(2019年)
このようになっています。
これから支出改善をされる方の貯蓄率目標は、
ひとまず3割から4割といったところになるでしょう。
では、貯蓄率6割を達成するためにぼくが行ったことは何か。
今日はそれを総まとめしていきたいと思います。
貯蓄率6割に向けて行った10のこと。
貯蓄率6割に向けて行った10のこと。
ぼくは2014年から会計簿アプリ『マネーツリー』を利用しています。収支管理の始まりは家計簿アプリから。そう言っても過言ではありません。まずはすべてを見える化するところから。一度設定さえしてしまえば、あとは自動で記録がされていきます。データが積み上がれば、過去実績と比較検証もできるようにもなり、支出管理の精度も高まっていきます。
ぼくが自宅マンションの購入をしたのは2010年、ローン金利は1.175%でした。2020年に借り換えを行い0.475%となりまして、月々の支払いも6,000円ほど低下しています。支出改善でもっとも影響が大きいのはこの住宅ローンかもしれません。期間が長いですし、かつ毎月発生するものでもあります。10年ほど前に住宅ローンを組まれた方は、借り換え手数料を差し引いても得をするのではないでしょうか。
ドコモを四半世紀使い続けてきましたが、そんな長期ユーザーにすごい特典があるわけでもないんですよね。2020年にmineo(マイネオ)に切り替えまして、利用料は月額8,000円前後から、1,800円前後に低下。乗り換え手続きが手間ではありますが、住宅ローン同様に一度やってしまえば効果が継続するため、ぜひ抑えておきたい節制手法の1つです。
7年ほど積み立てを続けていたドル建て養老保険を2020年に解約しました。毎月6万円ぐらい入れていましたから支出の多くを占めていたんですよね。結局、その後も独身でしたし、不測の事態も現金でカバーすれば良いということから、100万円の損切り覚悟で解約。その後、解約返戻金はすべて投資に回して、その年のうちに回収することができました。コロナ相場さまさまです。
これには家計簿アプリが役に立ちます。なぜかと言うと、何のサブスクに入っているかすでに分からない状態だったからです(笑)家計簿アプリを見れば一目瞭然。1つずつ解約をしていく簡単なお仕事です。塵も積もれば山となる、とはまさにサブスクのための言葉。ぼくの場合は新聞、動画、ツールなどおよそ10ほどのサービスを一斉解約しました。
少ないモノで生活をする。これも貯蓄率向上の大きな一手です。理由としてはモノを捨てれば、そのサイズの中で自然と生活をするようになります。つまりは新しいモノを買わない、増やさない、求めない。こうしたマインドに変化するからです。ぼくは自宅マンションを賃貸に出し、キャリーケース1つでホテル暮らしをしていますから極端な例ですが、いまやモノを買わなすぎてAmazonプライムも解約しました。
知り合いが10人増えれば、色々な場への誘いも10倍に増えます。ぼくはコロナ前までは交友関係がかなり広く、そのためイベントや懇親会などへの招待も数多くありました。では、それらが自身に何をもたらしたかと言うと、じつはそのほとんどがただの消費になっていたことに気付きます。2020年、1度目の緊急事態宣言の際に2ヶ月間在宅勤務をして、自分自身と向き合ったことで分かったことです。
何かを購入する際、値段で高いか安いかを考えがちになります。実は投資の時もそうですよね。それが100万円だとした場合、「価格」としてはたしかに高いですが、それよりもどのぐらいの「価値」があるのかで判断をした方がいい。それが500万円の価値があるのであれば買った方がいいし、1万円の価値であれば買う必要がない。そういう思考と目を養っていくことが大事だと思います。
リセールバリューとは、取得したモノの売却価格のことを指します。例えば、ぼくが年末に購入した『iPad mini 6』。概算で、本体の購入価格はポイントなどを差し引き6万円。売却価格は3.9万円〜5万円ですから、実際の確定支出は高く見積もっても2.1万円となります。本来は6万円ではなく、この2.1万円の投資に対して価値があるかを判断していく必要があります。
ここまで9個のポイントをご紹介してきましたが、これら全てが投資なんだと考えることが大事です。コンビニでジュースを買う。疲れたのでタクシーに乗る。時間ができたので二度寝する。日常生活で何気なく行っているこれらの行動すべてが投資なのだと考えると、「これをやったらどんなベネフィットが得られるのか?」という問いと常に向き合うことになります。これが貯蓄率向上の基本姿勢です。
さいごに
今日は、貯蓄率6割を達成するのに行った10のことについて紹介しました。
個別施策から考え方、姿勢といったものまで広く取り上げましたがいかがだったでしょうか。
貯蓄率はその人がどのように生活と向き合っているのかを知るのにもっとも良い指標です。
高い次元で維持できているのであれば、例え年収が少なかったとしても、
その人は多くの資産を作ることができると思います。
貯蓄率を目標設定しておくと、計画が未達になりそうな場合、
収入を上げるか、支出を下げるかのいずれかの工夫で改善を試みることもできます。
また、収入や支出という数字は、他の人の話を聞いてもあまり参考になりません。
その人が持っているスキルや環境、年齢や住んでいる地域など、
ステータスで左右されることが多いからです。
ただ、貯蓄率というのは、年収が100万円だろうが、3,000万円だろうが、
ちゃんと競うことができますし、他の人が行ってる工夫も参考して取り入れることも容易です。
よく、自動車の運転の仕方でその人の性格が分かる、なんて言うことがありますが、
貯蓄率でもその人の性格が分かるとぼくは思います。
そうした優れた指標なんですね。
では、ごきげんよう。
よろしければ、こちらの記事もご覧ください。
ぼくの目標は貯蓄率7割。