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100年語り継がれるお金の名著『漫画 バビロン大富豪の教え』をやわらか要約

100年語り継がれるお金の名著『漫画 バビロン大富豪の教え』をやわらか要約
この記事で分かること

・『漫画 バビロン大富豪の教え』の概要
・本書の全体構成について
・「黄金に愛される七つ道具」

ごきげんよう、ペーパー先生です。

今日は世界的ベストセラー、およそ100年もの長きにわたり読み継がれるお金の名著『バビロン一の大金持ち(The Richest Man In Babyron)』を漫画化した人気作、『漫画 バビロン大富豪の教え』を紹介していきます。

書かれていることは、「お金儲けのテクニック」ではなく、「資産を増やし、お金に縛られず、充実した人生を送るための知恵」です。無人島で生活をしようとしている人に必要なのは、その日の魚を分け与えることではなく、魚を釣り方を教えること。こんなことが本書で語られていますが、まさにお金を育てるための知恵を得ることができます。

そういう意味では世の中に溢れるありとあらゆるマネー本の元祖とも言える本書。今日はどこよりも分かりやすくやわらか要約していきたいと思います。早速いってみましょう!

『漫画 バビロン大富豪の教え』の概要

原作を手掛けたのはアメリカ人作家、ジョージ・サミュエル・クレイソンさん。ネブラスカ大学卒業後、アメリカ陸軍の兵役に就きます。その後、コロラド州デンバーでクレイソン・マップ・カンパニーを設立。アメリカとカナダの道路地図を世の中で最初に刊行した会社となりますが、1930年代に起こった世界恐慌を乗り越えることができませんでした。

彼の名を一躍有名にしたのは、1926年から執筆し始めた古代バビロンを舞台とした、倹約や金銭的成功についての短編寓話シリーズです。これを書籍としてまとめたのが『バビロン一の大金持ちThe Richest Man In Babyron)』となります。

今回、そんな作品を誰でも読みやすく漫画として書き起こしたのが漫画家の坂野旭(さかの・あさひ)さん。2014年に『戦場の華』が集英社の「JUMPトレジャー新人漫画賞」を受賞し漫画家デビュー。2020年2月から週刊少年ジャンプで『魔女の守人』を連載するなど、繊細な画力を生かしたファンタジー作品を得意とされています。

本書を企画したのは、脚本家の大橋弘祐(おおはし・こうすけ)さん。NTTドコモの広報、マーケティング職を経て現職に転身し、初小説『サバイバル・ウェディング』が日本テレビ地上波で連続ドラマ化されています。編集者としても活躍されており、『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(山崎元さんとの共著)が30万部を超えるベストセラーとなっています。

スペックシート

本の長さ:466ページ
言語:日本語
出版社:文響社
発売日:‏2019年10月4日

本書の全体構成について

このような流れになっています。

プロローグ:
金に動かされる現代人

第一章:
バビロン一の大金持ち − なぜ、同じように働いているのに、貧乏人と大金持ちがいるのか?

第二章:
学びの殿堂 − 大富豪だけが知っている「黄金に愛される七つ道具」

第三章:
試練 − 価値があるのは、金貨が入った袋か、知恵が詰まった袋か?

第四章:
帰還 − 賢者の助言によって、貯金が懸命に働きだす

第五章:
ザ・ウォール −「守るべきもの」があるから人は何度でも立ち上がれる

第六章:
奴隷だった男 − 己の心は「奴隷」のものか、「自由民」のものか

第七章:
伝承 − はるか昔の借金返済記録が、現代人を救う

第八章:
王子の商隊(キャラバン)− なぜ人は働くのか。それは金のためではなかった

エピローグ:
最後の黄金法則

話のほとんどは、古代バビロンを舞台に展開をされていきますが、現代人の回想という形になっています。また、章の間にはコラムも用意されており、漫画内で描ききれなかった部分の補足解説をしてくれます。

ではここで登場人物を紹介しましょう。現代ではこの2人が中心人物となります。

現代

大場拓也(おおば・たくや)/元大学教授・考古学者
■大場拓也(おおば・たくや)/元大学教授・考古学者
奥さんの喜代子(きよこ)と離婚し、娘の愛佳(あいか)ちゃんの親権も手放す。仕事だった大学教授をクビになり、高校の非常勤講師の仕事でなんとか食い繫いでいる。本書は、借金まみれで家族も手放した拓也の再生物語でもある。

近藤武(こんどう・たけし)/近藤グループ・第9代目社長
■近藤武(こんどう・たけし)/近藤グループ・第9代目社長
自身の会社で発掘事業に投資をしている。紀元前18世紀から4世紀頃に存在したとされるバビロニア王国。現在のイラクで発見されたバビロニア発展を支えた黄金法則を記す粘土板の解読を拓也に依頼する。

拓也が粘土板の解析を始めたところから、バビロニアへの回想に入ります。バビロニア王国の首都はバビロン。資源が乏しかったことから、他地域との交易が盛んであり、数学や金融が発達していたとされます。神殿では穀物などの貸付を行なっていたことから、これが銀行の起源とも言われます。

古代ではこの2人が中心人物となります。

古代

バンシル/武器職人の息子
■バンシル/武器職人の息子
貧乏人だった自分の人生が好転していく経緯を、未来の誰かへ残すために粘土板に書き記す。物語冒頭では15歳。父親、母親と1日中働き詰めでも一向に生活は楽にならず、バビロンの大富豪であるアルカドに知恵を求める。アルカド曰く「欲する者の目」を持つ少年。

アルカド/バビロンの大富豪
■アルカド/バビロンの大富豪
バビロニアの文明が圧倒的に発達していた理由の1つに挙げられる教育機関「学びの殿堂」。奴隷から王家の人間に至るまで忌憚なく意見を交わせる場として講習会が開かれており、アルカドはここで講師を務める。口癖は「知識の前ではみな平等」。

「黄金に愛される七つ道具」

アルカドが「学びの殿堂」で多くのバビロニア民の前で語るのが、この七つ道具と言われる考え方です。この書籍の根幹と言っても過言ではありません。どのような紹介をされていたのか、そしてそれを現代に置き換えるとどのように受け取ることができるのか。解説をしていきたいと思います。

アルカドは講義の冒頭でこのようなことを話します。

「君たちに今、何十枚金貨を与えようがそれに価値はない。それよりも重要なのは明日の銅貨を手に入れる方法を知ること!銅貨の価値は金貨に劣れど、その知恵はいずれ大きな資産となる。」

目先のお金よりも、それを得るための知恵の方が、より大きな価値があることを説いています。それでは七つ道具を1つ1つ見ていきましょう。

①収入の十分の一を貯金せよ

💬アルカド
「籠の中に毎朝10個の卵を入れ、毎夕そこから9個の卵を取り出す。いずれ籠は卵で溢れるだろう。なぜならば入れる卵のほうが1個多いから。真理とはいつもシンプルなもの。収入の十分の一を貯金せよ。そうすればあなた方の財布は確実に膨らむことになる。」

<✍️ペーパー先生のひとことメモ>
これはいわゆる貯蓄の話です。収入の10分の1を貯蓄すればお金は増える。そんな当たり前のことを言っています。日本人の年収平均値である433万円。これの1割である43.3万円を貯蓄し続けたとしましょう。10年で年収額の433万円に達します。20年で866万円。30年では1,299万円となります。もちろん、貯蓄率を2割、3割と上げていけばそのペースは加速します。ぼく自身が年間貯蓄率6割以上を、工夫を重ねながらもなんとか達成しているのは、この考え方がお金持ちになるための基礎中の基礎だからです。

②欲望に優先順位をつけよ

💬アルカド
「どれだけお金があろうが、結果的に全ての人がお金に不足を感じる。人間の欲望はどれだけお金を使おうが際限なく溢れ出るもの。だとすればやることは一つ。収入の十分の一を貯金に回し、残りの十分の九で叶えられない欲望を諦める。生活水準は大して変わらない。」

<✍️ペーパー先生のひとことメモ>
人間というのは欲の塊です。高級な服、広い部屋、高いお酒、様々な娯楽。生きていくのに必ずしも必要のないものに次々手を出してしまいがちです。少し年収が上がったからといって、家賃の高い家に引越しなどすれば、職を失ったときには生活水準を以前に戻すことができなくなってしまうこともあります。収入に合わせて必要なものを決めるのではなく、そもそも自身にとって本当に必要なものは何か。それは今ないとダメなのか。お金を使う前に今一度、自問自答してみることが大事ですね。

③貯えた金に働かせよ

💬アルカド
「金貨を10枚持っていた男が、貧乏な盾職人にお金を貸したところ、利息をたくさんつけて返してくれたそうだ。男は受け取った利息も含めてまたその盾職人にお金を貸した。すると受け取った利息がさらに大きくなって返ってきた。金を持っていることが財産ではない。定期的に金が入ってくる仕組みこそ本物の財産だ。」

<✍️ペーパー先生のひとことメモ>
ここには2つ大きな意味が込められています。1つは複利効果です。1,000円に10%の利息が発生すると100円です。この利息で生まれた100円を使ってしまうと次回も1,000円から100円が生まれます。これが単利です。では利息分をまるっと貸し付けるとどうなるでしょうか。1,100円から110円が生まれ、次回は1,220円から122円が生まれます。これが複利で、単利と比べて加速度的に資産が増えます。もう1つは自動的にお金が入る仕組み作りをすべきだということ。不動産による家賃収入や、株式による配当金収入などはその典型例です。

④危険や天敵から金を堅守せよ

💬アルカド
「ある程度金が貯まってくると儲け話に乗りたくなってくる。しかし大きく儲けようとあり金を全て差し出すのは愚か者のすること。例えばある人物が儲け話を持ってきたとする。そういう時はその道に長けた人に相談すること。賢者たちの忠告は時に儲け話以上の価値がある。」

<✍️ペーパー先生のひとことメモ>
最近、芸能界での投資トラブルがありました。複数の暗号資産が急に無価値になるようなことも起きました。お金というのは、稼ぐことと同じぐらい、悪い話から守ることも重要だということです。特にネットで情報収集することが容易な時代。様々なインフルエンサーが金融商品の魅力や買い時などを強力な煽り文句で伝えていたりします。幅広く情報を見聞きすることは良いことですが、鵜呑みはいけません。最終的には自分自身でその良し悪しを判断する力が試されているわけです。投資は自己責任、とはよく言ったものですね。

⑤より良きところに住め

💬アルカド
「安くて広い家に住めば良い、と考える者がなんと多いことか。ただ住むだけものではなく、『庭で遊ぶ子供達』『仕事場までの距離』など、住居は幸せと密接に関わっており、その幸せは貯金を増やすモチベーションとなる。住居への支払いは心を豊かにする投資と言える。」

<✍️ペーパー先生のひとことメモ>
ここは十人十色。人によって幸せの形は様々ですから、どのような家が良いのかも意見が分かれるところでしょう。郊外に大きな庭付きの一軒家を住宅ローンで購入をしたとします。この家族は緑豊かな周辺環境をとても気に入り大きな幸せを得ています。一方である人から見ると、資産性が低い郊外の一軒家なんてとんでもない悪手だと感じる人もいるでしょう。ぼくは賃貸でも持ち家でもない、ホテル暮らしをしています。通勤や掃除、消耗品購入から解放されて実に幸せですが、一般的には支持されない生き方でもあります。その人のカラーがもっとも出る場所。それが住居ですね。

⑥今日から未来の生活に備えよ

💬アルカド
「毎月少しずつでも金を積み立てていけば、老人になって働けなくなった自分や、自分が死んだ後の家族に貯えを残すことができる。おそらく近い将来この『将来の安心を売る商売』が始まるだろうと私は思っている。」

<✍️ペーパー先生のひとことメモ>
アルカドはこのくだりで「例えば月に銀貨1枚を支払うことで代わりに病気や怪我のとき、十倍になって返ってくる。この徴収を30人から行なっておけば、うち2人が病気になっても商売として成立するだろう」と語っています。そう、これまさに現代の保険会社ですね。紀元前のバビロンが如何に進んだ知恵を持っていたかを物語ります。日本では少し前に老後2,000万円問題が話題となりました。人によって実際の不足額は異なりますが、国民の資産形成における緊張感が良い意味で高まったことは間違いありません。今日の100円は25年後の1,000円だと考えて生活をしたいですね。

⑦自分こそを最大の資本にせよ

💬バンシル
「知識の前ではみんな平等。一様に知識を持った人を隔てる壁は、動いた者とそうでない者。」

💬アルカド
「勝利の女神は行動した人間にこそ微笑む。」

<✍️ペーパー先生のひとことメモ>
お金持ちになりたい。そのためには仕事で成果を出す。転職をして年収を上げる。YouTubeやせどりなどの副業をする。株式投資で配当金を得る。これら「収入を上げる」こと以外にも、住宅ローンの借り換え、格安SIMへの切り替え、保険契約の見直し、新電力の利用、サブスクの解約など、「支出を下げる」ことも効果的です。特に後者については、今この瞬間から誰でも実行することができます。そんな小さい額を守っていってもお金持ちにはならない、と高を括っている人はいつまで経っても人生を変えることはできない。家計改善の大改革を行なってから2年経ち、金融資産を倍増させたぼくが言うのだから間違いありません。

さいごに

今日は『漫画 バビロン大富豪の教え』をやわらか要約してきましたがいかがだったでしょうか。漫画ということもあり、お金の教養書としてはかなり手にしやすい本書。

作者が少年誌で連載を持っていた方ということもあり、ストーリーの中には努力・友情・勝利がきれいに収められているほか、巨大な城壁に囲まれている首都バビロンに攻めいる隣国との激しい戦争の様子は、さながら「進撃の巨人」を彷彿とさせる迫力がありました。

冒頭に触れたように、現代と古代の2つの時代を行き来する構成となっており、粘土板の解読を通じてバンシルが成長していく過程を知った拓也が、まさにここで記されている「黄金に愛される七つ道具」の考え方を生かして人生を取り戻していく様は非常に見応えがあります。

こういう描き方をしているからこそ、現代人が手に取った時にまるで自分ごととして捉えることができる、自分も一歩踏み出せばまったく違った未来を掴み取ることができるかもしれない、とリアルに感じさせてくれるわけです。

本書では今日紹介した内容の他にも、旅の途中で一文無しとなったバンシルを救うこととなるアルカドの知恵、「七つ道具」をさらに昇華させた真理として語られる「お金と幸せを生み出す五つの黄金法則」も紹介されています。ぜひご興味がある方は本書を手に取ってご覧になってください。

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人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。

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では、ごきげんよう。

今日のまとめ

お金持ちへの道は、行動するか、しないか。

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