・会社から解放されると人はどうなるのか?
・ぺいぱに発生したクセ強な変化とは?
・学生時代の自分が令和のいま甦る!?
ごきげんよう、ぺいぱです。
このブログの内容は動画でも解説しています。
ぺいぱはIT企業勤務のしがない中間管理職でした。そう、9月いっぱいまでは。
今年の6月に体力・気力の限界を感じ上司に退職意向を伝えまして、9月までに後任者への業務引継ぎを済ませ、10月からは有休消化に入っています(退職時期は未定)。詳しくはこちらの回「ぺいぱが勤務先の退職決意に至るまでの思考を言語化してみた」で取り上げていますので、ご興味があればぜひご覧ください。
正確には、今月入ってからもしばらくは残務処理や後任者フォローなどもありちょいちょい出社をしていましたがいまは完全に休みとなっています。これまでも夏休みなどを利用した10連休のような形はありましたが、あくまでもその背後では会社仕事も並行して動いていたわけですので、今回のように完全フリーとは全然違うなというのが第一印象です。
10月も真ん中を経過した辺りですので、ここいらで今回の一ヶ月FIRE(経済的自立した早期退職)生活で具体的に何をどう感じているのか?仕事が恋しくなるのか?身体や生活にどんな変化があったのか?などを包み隠さず皆さまに共有をできればと考えています。
社会人になると、休みなんてものは取れたとしても一週間程度だということが多いでしょう。ぼくも四半世紀社会人をやってきて一ヶ月間まるまる休みということは初めての経験です。FIRE前後の生活の変化については多くの先人たちがすでにブログやYouTube等で語られていますので、ぼくはあまり触れられていないような気付きを中心に、全部で10個書き出してみました。
今回の話は、会社員生活とFIRE生活のどっちが良いかという比較ではなく、あくまで一ヶ月FIRE生活で何を感じたかを整理したものです。将来的にFIREを目指されている方、踏み切るかどうか今まさに悩んでいらっしゃる方にとって参考になる情報となっていると思いますので、ぜひ最後までお楽しみください!
① 仕事での嫌な出来事がフラッシュバックする
② 新しいチャレンジに対して貪欲になる
③ 時間を持て余していた大学生時代を思い出す
④ ストレスが驚くぐらい激減する
⑤ 無性に部屋を掃除したくなる
⑥ 失っていた朝●ちを取り戻す
⑦ ドラマをリアルタイム視聴をするようになる
⑧ より一層資産状況の確認をしなくなる
⑨ 失った健康を必死に取り戻そうとする
⑩ 一日を計画的に過ごすようになる
一ヶ月FIRE生活に突入して感じる10のこと
では早速いってみましょう!
まずはこれですね。今回は「擬似FIRE」というべき休みに突入してから、自身で感じた順に話を進めていきます。
ぼくは会社での管理職を後任に引き継ぎ、社内的にはどの部署にも所属しておらず完全フリーの状態になって10月を迎えたわけです。キレイさっぱり仕事のことは忘れられるのかと思いきや、最初の1週間ぐらいはこのフラッシュバックに悩まされました。
フラッシュバックとは、ふとしたきっかけで嫌な記憶が蘇り、辛い・苦しい気持ちになることを指します。例えば一般的にはこうした事象が発生するとされます。
・悲しくて涙が出る
・怖くなる
・焦燥感
・怒りがこみあげる
・頭が真っ白になる
・何も考えられなくなる
この事象は唐突に訪れ「忘れよう、考えまい」としてもすぐには頭から離れません。多くのケースでは過去の辛い経験に関連する場所に立ち寄ったり、関連するできごとに触れた時にフラッシュバックが起こりやすいと言われています。
ぼくのケースですと夜寝付く前に布団の中で、
・担当していたプロジェクトでのトラブル
・部下から投げかけられた色々な不満ごと
・利益に結びつかない社内の忖度案件の対応
・自分の担当部門の支援をしてくれない上層部
・成果を出しても誉められず失敗には厳しいお叱り
ま、こういった感じの内容がまるでVRゴーグルをかぶっているかの如く、目の前にまるで走馬灯のようにその時の映像が甦ってきます。せっかく仕事から完全に離れたのに、これではストレス無限地獄編に突入しただけです。まさに労働懲罰説を絵に描いたような症状だなと。ただし、一週間も過ぎると治りました。結構あっという間に忘れていくものです(笑)
ということで、1つ目は「仕事での嫌な出来事がフラッシュバックする」でした。
フラッシュバック期間が過ぎると、むくむくと新しいことに取り組みたくなっていきます。頭の中の容量の多くをこれまで仕事が占めていたわけですので、それが空になると人間というのはその隙間を埋めていきたくなるんですね。空いている棚に何かを置きたくなる原理と似ています。
ぼくは60万円もの費用をかけて、自宅デスク環境の大幅リニューアルを断行することにしました。元々ホテル暮らしをしていたこともあり、ノートPC1台の最小構成で色々な作業をしてきました。しかし、昨年2月に賃貸暮らしへ移行したこともありまして、効率や品質を上げていくためにそろそろ投資をしても良いのではと考えたんですね。
そこで、
・9年ほど使用してきた「MacBook Pro」を買い替える
・大型の外付けディスプレイを用意する
・ゲーム実況を始めるための機材を揃える
この辺りを軸にしたデスク環境大幅アップデートを行なったわけです。購入したものはこの15点です。
<ぺいぱ自宅デスク環境改造計画での購入商品>(価格は購入時)
■(PC本体)Apple MacBook Pro M3 Pro 14.2 インチ
382,687円
■(モニター)Dell U3223QE 31.5インチ 4K ハブモニター
101,822円
■(キーボード)Apple Magic Keyboard – 日本語(JIS)
13,242円
■(イヤフォン)Apple AirPods 4
28,596円
■(PCスタンド)Twelve South BookArc for MacBook 縦置きスタンド
9,400円
■(保護フィルム)HOGOTECH ブルーライトカット アンチグレア
2,380円
■(マルチハブ)Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD 10Gbps
7,990円
■(Webカメラ)ロジクール C980OW
22,600円
■(電源タップ)Anker Nano Charging Station
6,990円
■(リストレスト)エレコム FITTIO ホワイト
3,182円
■(キャプチャーボード)Elgato Game Capture Neo
19,980円
■(コンデンサーマイク)AVerMedia LIVE STREAMER MIC 350
19,280円
■(ポップフィルター)AVerMedia LIVE STREAMER POP FILTER BA310
2,227円
■(マイクアーム)AVerMedia LIVE STREAMER ARM BA311
16,291円
■(ピンマイク)Miyoshi MCO USBピンマイク
2,362円
–
合計:639,029円
いやはや、ガッツリ買いましたね。現在はとりあえずこれら一式の配置と設定を完了した状態です。すでにブログやYouTube作業は移管済みですが、まだ配線はぐちゃぐちゃですし、ゲーム実況にあたっての準備は未経験なこともあり今だに試行錯誤をしているところです。
ただし、こんな思い切った買い物と時間の使い方は、会社員生活をしていたら絶対にできなかったと思います。どうしても頭の中で「来週はあれをいつまでにやって…」「この件について社長に伺いをして…」とか、処理している塊の一つ一つが大きすぎて、プライベートの充実をどうすべきかにじっくり向き合う余裕がなかったからです。
なお、この60万円という費用は、2020年から始めたブログ、2021年から始めたYouTubeで得られた収益から出ていますから、ある意味では「配当再投資」という考え方もできます。何よりもブログ・YouTubeをいつも利用いただいている皆さまあってのことですから、本当に感謝しかありません。いつもありがとうございます!
ということで2つ目は「新しいチャレンジに対して貪欲になる」でした。
先ほどの話に続きますが、15点の買い物が自宅に届いて段ボールから商品を取り出してから丸一日ほど、機材の配置や設定、データ移行などに時間を費やしました。これが行えたのも「仕事のことを考えなくて良い」「時間はふんだんにある」そうした環境が影響しています。
メインマシンの交換だけであれば、それこそ会社内でも業務用PCで何度もやってきましたし、プライベート旧マシンの利用が9年という長期間だったとしてもMac自体はかれこれ1995年の「Performa」から30年弱の付き合いですので、大した手間ではありません。
しかし今回は新しいチャレンジとして先ほども触れたゲーム実況をするために、キャプチャーボードやストリーミング配信・録画ソフトウェア「OBS」(Open Broadcaster Software)の導入という一大イベントもあります。
実はまだ、この原稿を書いている現在もそれらと格闘中で終わりが見えませんが、ブログやYouTubeなどでの参考情報を漁りながら「あーでもない、こーでもない」とソフトをいじり倒し、さらには配線も「これをあそこに繋げて、あれはこっちと繋げて」なんてことを深夜までやっています。
毎日、朝3時に起きて夜20時には寝ていた人がこんなことをしているわけですから、生きている世界が大きく変わったことがよく伝わるかと思います。そして、機材と格闘しているこの感じが「なんか懐かしいな…」なんて思ってもいます。なぜ懐かしいのか?その理由がようやく分かりました。そう、学生時代なんです。
先ほどお伝えしたぼくのFirst Macは当時のエントリーモデルだった「Macintosh Performa 6210」というデスクトップ型モデルでした。時は1995年、世の中「Windows 95」で盛り上がっていた中、正月前のシーズンだったこともありプリンター付きモデルで18万円ぐらいだったと記憶しています。
これを手に入れてからはもう本当にずっと部屋でMacをいじってました。ぺいぱはデザイナーを目指していた学生だったわけですが、無論Adobe製品など持っているわけもなく、
・プリインストールされていたアプリでドット絵を描いたり
・色々なアプリや機能拡張をインストールして試したり
・「EOS B900」というシンセサイザーと組み合わせて打ち込みをしたり
・Macなのに「MS Office」をいじり倒していたり
大したゴールもなく、朝も夜も関係なく、こんなことをやり続けたわけです。
そう、なんかこの時の感じが令和のいま一ヶ月FIREで戻ってきたなと。ほら、大学生ってもちろん学校には行きますけど時間あるじゃないですか。ぼくはバイトをしていなかった時期も1年ぐらいあったので、なんと言いましょうか「廃人」と言われてもおかしくないぐらい、当時はMacいじりに傾倒していたわけです。
これが良い思い出だったかどうかは分かりませんが、まぁ一応その後はデザイナーとして社会人の第一歩を踏み出したわけですから、それなりに意味はあったのでしょう。こうした歴史もありぼくは数あるApple製品の中で「iPhone」よりも「iPad」よりも「Apple Watch」よりも「Mac」が好きだし、macOSが好きなわけです。
当時と一ヶ月FIREの今とで具体的に何が似ているかというと、
・時間が余るほどある。
・お金に困っていない。
シンプルにこれなんだと思います。
大学生当時はバイトもせずに実家暮らしでしたから、生活する上で何にも困っていませんでした。その状況が四半世紀ぶりに再び訪れたんだと。そしてそんな若かりしぺいぱ青年と今の自分とを重ねることで、気持ちも幾分若くなった気がします。ほんと若干(笑)使われていない脳みそが活性化しているせいかもしれません。
と言うことで3つ目は「時間を持て余していた大学生時代を思い出す」でした。
FIREをすればストレスが減る、というのはさして珍しい話ではないかと思います。むしろこれは当たり前であり、そのために仕事を辞めているなんて側面もあるでしょう。
「一ヶ月FIRE生活でストレス激減」という要素に、ぼくならではの視点を入れるとすれば、その落差が挙げられるでしょうか。
ぼくは、昨年の9月から丸一年間は人生でもピークと言えるほどに仕事で課題が山積しており、体力も低下し体調も悪くなり、それでも自分の代わりはいないから出社し続ける。そんな生活でした。さらには9月の最終週には大きなプロジェクト実施があり出張対応していましたから、オーバーヒートし続けた状態から一転した今の生活は「落差」がかなり大きかったのだろうと思います。
ぼくの勤務先は、平日だろうが休日だろうが世界各地の拠点は動き続けていますから、ヘッドクォーターである日本には24時間色んな話が飛び込んできます。週末の深夜0時を回った瞬間に海外からトラブル発生連絡があった、なんてこともほんの数ヶ月前まで日常的だった話です。それが突如として大学生時代の気分に戻るわけですからストレスの有り様なんて言葉で表すまでもありません。
借金に「良い借金」と「悪い借金」があるように、ぼくはストレスにも「良いストレス」と「悪いストレス」があると思っています。先ほど紹介した新しいチャレンジの一つであるゲーム実況なんて、いまだに開始できるのかどうか分かりません。そんな中でケーブルや複雑な設定に埋もれながら霧の中を歩き続けています。これもある意味ではストレスなんですね。
でも、会社で受けるストレスとは違って能動的なものです。自分から飛び込んで得ているストレス。だからその質は全く異なります。寝る前に目の前に配信ソフト「OBS」の設定画面が出てきたり、ケーブルまみれのシーンが浮かび上がったりしますが、会社ごととは違って気分が落ち込むことはなく、次どういう打ち手を取るべきかのシミュレーションをずっとし続けている感じです。いいアイデアや突破口が布団の中で思いつくこともしばしばあります。
つまり、ストレスはストレスでも将来に見据えているゴールイメージに向けた前向きなストレスです。これがぼくの言う「良いストレス」。ストレスなんてものは一切ない方が人生幸せなんじゃないか、なんて声もありそうですがぼくはそうは思いません。
何故ならば適度なストレスがあるからこそ人は成長するし行動もすると考えているからです。良質なストレスを適度に自分に与えていく。筋繊維を破壊して再生させることで筋肉を付ける筋トレと同じような考え方です。
ぼくが10月末から通い始める脚本家養成学校もそれにあたります。そもそもぼくは人が集まるような場所は苦手です。それでも対面での学校に通う。これは自分をあえて追い込むためでもあります。
このように自分自身で全てをコントロールできる中で得られるストレスは適度にあったほうが良いし、逆説的に言えば良質なストレスを会社で得るのは難しい。会社ストレスは対人関係や給与面など、そもそも自分でのコントロール下にないものが中心だからですね。
このようにストレスは減るけども、自分であえて新規のストレス要素を用意する。このぐらいが適温な生き方になるんじゃないでしょうか。これを無くしてしまうと、アニメ「笑ゥせぇるすまん」78話の「日曜クラブ」のようになってしまいます。
と言うことで4つ目は「ストレスが驚くぐらい激減する」でした。
ぼくが大事にしている教訓があります。
「デスクトップの乱れは心の乱れ」
このデスクトップというのは、パソコンのデスクトップもそうですし実際の机の上も同時に指す言葉です。机の上というのは自身の精神状態の表れです。つまり心が乱れていればデスクトップも乱れるしその逆もまた然り。試験前や仕事が立て込んでいる時などで、自分の机の上が参考書や書類などで散乱しているなんて事ありませんか?
ぼくは9月まで、100人以上が所属する部門の責任者をしていましたが、机の上が汚い人で仕事ができる人を見たことがありません。もっといえばこういう人は大事なところでミスをします。これは部下だけじゃない。上司でも同様です。
資産形成について扱うメインチャンネル的なことで例えるのであれば、財布の中身が山ほどのレシートや会員証などで整理できていない人は、大抵のケースで家計も整理できていないと思います。
これはつまり、心が落ち着いている状態でないと机の上が綺麗にならない、財布の中身が整理されないということです。そしてこれは小さいところから大きいところまで連鎖していきます。
・財布が整理されていない
↓
・玄関も靴が散乱している
↓
・クローゼットの中がドン・キホーテのよう
↓
・机の上も使わないものが散乱
↓
・部屋はもので溢れかえっている
こんな具合にです。皆さんも心当たりありませんか?
つまり広く捉えると、部屋の中は心の中であるとも言えるわけです。ものが少ないミニマリスト的な生活をしているぼくですら、部屋に届くチラシなどがそのままになっていたり、この1年ほど触れていない荷物がそのままになっているなどがあります。
それに手をつける心の余裕がなかったからです。そして今回、一ヶ月FIRE生活を迎えてみて①から心境の変化を触れてきたように、かなり心も身体も落ち着きを取り戻したことで目につくようになったのが、まさに部屋であり、机の上である、ということになります。
部屋が乱れていく要因としてはこんなことが挙げられますね。
・ポストへの投函物を処分せずにそのまま放置している
・食事のテイクアウトでついてくる調味料の小袋を取っておく
・購入した商品の外箱を解体せずそのままにしてある
・置く場所に困ったものをとりあえずで目に見えない場所に避難させる
・あらゆるものを横置きをし始める
こうした状態になるのは、仕事での心労で向き合うことができないからです。掃除、整理整頓って結構頭を使うし疲れますからね。
つまり時間があり心にも余裕がある今、こうしたものがやけに目につくようになりました。そしてこれらをキレイに整理し尽くすとそれが跳ね返ってきてさらに自身の心身が整い始める。こんな好循環が生まれていきます。
ということで5つ目は「無性に部屋を掃除したくなる」でした。
「いきなり下ネタかよ!」と思われた皆さん。すいません。でもこれ結構重要な話なんです。特に30代後半辺りで体力も気力も落ちてきた、なんて男性には是非とも最後まで聴いてもらいたいです。
「更年期障害」(LOH症候群)って言葉を聞いた事ありますでしょうか?これは年齢を重ねるごとに体内でホルモン分泌が急激に減少することでバランスが崩れ、心身にさまざまな不調が起きる現象です。これまでは主に女性の症状と思われてきました。
しかし近年では、男性ホルモン(テストステロン)の減少が原因で、男性にも女性の更年期のように、筋力や活力、性欲などの低下とそれに伴う不調が起こることが分かってきました。しかし誰もが迎える女性の更年期と違って、男性は必ず更年期を迎えるわけではありません。
年を取ってもテストステロンの分泌が衰えない人もいれば、30代で更年期を迎える人もいます。テストステロンの数値と不調の現れ方次第で、病気といって過言ではない男性更年期障害が起こるというわけです。
あくまで参考値としての情報になりますが、男性更年期障害の問診にも使われる「AMS(Aging males’symptoms)質問票」がありますので、まずはそちらをご紹介しましょう。ぼくも実際に通院先で利用したものです。合計点数が50点以上になると重度で、医療機関での治療が必要とされています。
<男性更年期障害のチェックシート>
01.総合的に調子が思わしくない
02.関節や筋肉の痛み
03.思いがけず突然汗が出る
04.寝付きの悪さや寝ても疲れが取れないなど睡眠の悩み
05.よく眠くなる、しばしば疲れを感じる
06.イライラして当たり散らす
07.神経質になった、落ち着かない、緊張しやすい
08.不安感がある
09.身体の疲労や行動力の減衰
10.筋力の低下
11.落ち込んだり悲しんだり憂鬱な気分
12.絶頂期は過ぎたと感じる
13.力尽きた、どん底にいると感じる
14.髭の伸びが遅くなった
15.性的能力の衰え
16.早朝●起の回数が減少
17.性欲の低下、性交の欲求が起きない
症状に応じて自身で1〜5で点数を付け、その合計を元に評価します。
「なし…(1) / 軽い…(2) / 中程度…(3) / 重い…(4) / 非常に重い…(5)」
<更年期指数の自己採点の評価結果>
17〜26点:男性更年期障害ではない
27〜36点:「軽度」男性更年期障害の可能性
37〜49点:「中程度」男性更年期障害の可能性
50点以上:「重度」男性更年期障害の可能性
皆さん、結果はいかがだったでしょうか?
ぼくは47点でした。重度にかなり近い結果ですね。もちろんこれはあくまで可能性の話でしかありませんので、血液検査によって遊離テストステロン値の状態と合わせて、最終的には医師による診断が必要になってきます。
ちなみにぺいぱはテストステロン値も40代の基本値より下回っていました。今年に入ってからの体力や気力の低下はこれが要因の一つであるとも考えられるというわけです。「ニワトリ・たまご」ではありませんが、仕事での激務がこうした状況を呼んだのか、自然発生的にこの症状になって仕事がしんどくなったのか。今となってはよく分かりません。
ただし、一ヶ月FIRE生活に突入後しばらくして、なんと「16.早朝●起の回数」が激増しています。ありがとうございます。仕事のストレスからの解放がそうさせたのか、大学生時代を思い出すことで気持ち的に若返ったのか、このあたりは不明ですが、少なくとも身体への負荷は減っているのは間違いありませんから、自然治癒していく要素も今後たくさんあると思われます。
ということで6つ目は「失っていた朝●ちを取り戻す」でした。
会社勤務をしていた時期は当たり前ですが、平日はプライベートでやりたいことを押し●してまで規則正しい生活をするということを心がけていました。それが20時就寝・3時起床だったわけです。
土日も体力回復と温存を常に念頭に置いていましたし、風邪を引いたり怪我をしたりで仕事に穴をあけられないという緊張感は常に持っていましたので、めちゃくちゃエンジョイしました!というような日はもうこの5年ほど過ごしていないと思います。
なお、ぺいぱがどんな週末を過ごしているかはこちらの回『金融資産7,000万円ホルダー 休日の過ごし方:「時間・お金・健康」のコンプリートを目指せ!』で詳しく紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。
さて、そうなるとぼくが好きなドラマ視聴は原則として見逃し配信を「TVer」でチェックしていくことになります。まぁこれはこれで好きな時に見れるので良いんですが、当たり前ですがドラマは放送された直後に一番盛り上がります。出演している俳優陣や視聴者のSNS投稿がタイムラインに溢れますし、メディアは放送回の内容を紹介し始めます。
つまり、完全クリーンな状態で視聴を楽しむことは難しくなるし、先の盛り上がりにもまったく乗っていけない。それが見逃し配信なんですね。
そんな中、現在は規則正しい生活を心がけつつも、20時までに寝る必要もありませんから、ドラマをリアルタイム視聴できるようになりました。これができると、考察班が多くいるようなドラマなんかは特にその後もしばらく楽しめるんですよね。
スポーツを録画で見ても面白くない、ぬるいビールは美味くないのと同じで、ぼくはドラマはリアルタイム視聴、映画は公開直後に映画館へ。こういうサイクルが最もそのコンテンツを楽しみ尽くせると思っています。それを心置きなく存分にすることができるいまの環境というのは、かなり幸福度を引き上げている気がします。
あと、ついでにもう一つ語っておくと、ドラマって基本はお仕事ものですよね。医者、弁護士、探偵、刑事、会社、学校。ま、時には裏稼業をテーマにしたものがあったりもしますが、でもやはりどんな形であってもお仕事とは切っても切り離せません。
そうすると、ストーリーによっては自分の勤務先での嫌な出来事とか憎たらしい人とかを思い出しちゃったりして、急に現実に引き戻されることが出てくるんですよね。その作品の世界に没頭したくて観ているのに、急に冷めちゃうんです。FIRE生活ではこれも無くなるというのがぼくにとってはもう一つ幸せなことです。
ちなみに今クールで視聴(予定含む)している作品はこんなのがあります。
<視聴中>
・若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私
・あのクズを殴ってやりたいんだ
・宙わたる教室
・ダブルチート 偽りの警官 Season2
・ウルトラマンアーク
・ダンダダン(アニメ)
・わたしの宝物
・海に眠るダイヤモンド
なおそんなぺいぱは、将来的に作り手側となるべく脚本家の勉強をスタートさせますが、自分で何かを書く場合もやっぱりお仕事ものになると思います(笑)
ということで7つ目は「ドラマをリアルタイム視聴をするようになる」でした。
昨年までは「収支・運用状況」を月に一度ブログとYouTubeで報告をしていたこともあり、どんな支出があって収入はどうなっていてオルカン(全世界株式)の推移はこんな感じ、ということを結構細かくやっていたんですね。
ただ、今年に入ってからそのコーナーを辞めたこともありまして、今では月末に収支・評価額の集計をシートにまとめて終わり。中身を分析したり検証したりなどは無くなり、実に淡白な感じになりました。
インデックス投資である運用の方はまだしも、収支をほったらかしにするというのはまったくオススメしませんが、ぼくの場合はシンプルな生活をしているためそんなに月単位で大きく揺れないんですよね。
そして「この環境を維持していけば資産は育ち続ける」という見込みもある。これは2020年の夏に資産形成に目覚めてから色々創意工夫してやってきた4年間で、かっちりと「型」が出来上がったということです。
で、今までよりも自由な時間ができたのだから、普通はここに時間を再びかけていくようなことをしそうなものですが、ほっといても良いと判断したところに時間をかけるぐらいなら他のやりたいことに時間を割きたいというのが正直なところ。
以前に「生きているうちにやっておきたいことリスト」(バケットリスト)をまとめたことがありました。詳しくはこちらを観ていただければと思いますが、
100個も書き出しましたから、とてものんびりやっていたら達成できません。「ゲーム実況をやる」というたった1つの設定に対して、今めちゃくちゃ時間をかけて取り組んでいますが、集中して一週間・二週間かかるようなものだってザラにあります。
お金を得ることは今でも大事なことですが、よく言われているように「ライスワーク」から「ライフワーク」へ完全に意識が切り替わったからこそ、お金を増やすことへの執着心が薄れていっているのだと思います。ただし誤解があってはいけないのが、お金への関心がなくなったわけではないこと。
現在の生活、そしてもちろん将来の生活を保証してくれるものは自身のお金です。これからも丁寧な使い方を意識していきたいし、お金は可愛がっていれば使ってもきっとまた手元に戻ってくるものだとも考えています。ですので「いま・何を・どのぐらい持っているか」ではなく「いつ・何を・どう使っていくか」そういう視点にシフトしたわけです。
ということで8つ目は「より一層資産状況の確認をしなくなる」でした。
一ヶ月FIRE中の行動で最も多くの回数訪れたのはかかりつけの病院です。まだ二週ほどしか経過していませんがすでに2回、予約が後2回入っています。では何しに行っているのか?理由はこれです。
・高血圧の継続治療
・男性更年期障害の診察
1つ目は健康診断で3年前から引っかかってまして、いま上が140前後、下が90前後でして、薬の処方を受けていますが一向に下がる気配がありません。食生活、特に水分摂取量を増やして塩分摂取量を減らしていくなどをしないといけません。
2つ目は先ほど触れた通りです。こちらは自分自身がそうした疑いを持って相談をしに行ったことがきっかけなので、血液採取をしその結果を踏まえて今後どうするかを決めるという複数のステップが必要なため、回数を重ねている感じです。
これらの症状、普通に会社勤務で仕事をしていたら通院していなかったと思います。現に高血圧治療は、処方されていた薬が切れていたのに、3ヶ月ほど放置していました。どうしても人間というのは今の生活を送る上で深刻な問題になっていないものは先送りしがちになります。
歯の定期メンテナンスを怠るなんていうことは最たる例ですね。口の中は他人に見えませんから治療が後回しになりがち。ただし、これらは今は良くても後々深刻な問題に発展するケースが多いわけです。
以前に、サブチャンネルの「ひとりごと」でも取り上げたこんなランキングがあります。「現役シニアが感じている若い時からやっておけばよかった後悔トップ20」です。
詳細はこちらの配信を聞いていただければと思いますが、この中でのトップ3がこれなんですよね。
<シニアの健康後悔トップ3>
1位:歯の定期検診を受ければ良かった
2位:スポーツなどで身体を鍛えていれば良かった
3位:日頃からよく歩けば良かった
いずれも日々の積み重ねが必要なことばかり。結局のところ人間というのは今この瞬間を大事にしがちであり、延長線上にある将来の自分を具体的にイメージすることができない。何故ならばそれを考える気力や時間が会社員生活で奪われているからです。
ぼく自身は以前から将来の健康を意識した行動を取っている方ではあると思いますが、それでも先ほど触れたように向き合えていないこともありました。一ヶ月FIREで手に入れた時間を使ってその一部を徹底的に振り向けていく。健康寿命を伸ばすためこれまで以上に解像度を高めて取り組んでいく。そういう決意のようなものを手に入れた感じがします。
ということで9つ目は「失った健康を必死に取り戻そうとする」でした。
会社員時代は週初めにおおよそ今週のスケジュールというものが決まっていました。
・稟議提出に向けた整理
・プレゼンテーション資料の準備
・四半期面談の実施
・外部パートナーとの打ち合わせ
・採用面接の出席
…とまぁ、あくまでぼくの当時の例ですがこのようなことです。それらを週末までに何をいつどのように進めていくのか、おおよその流れを月曜日にイメージして一週間を過ごしていました。これがFIREをすればなくなります。行動計画の骨格からすべて自分で構築していく必要があります。
タスクが上から降ってくる会社と違い、自分の時間を生きるということは「何のために生きていくのか、何を成し遂げたいのか」の基礎が必要だということになります。もちろん、そういうことを一切考えずにのんびり余生を過ごす、趣味に囲まれて生きていくというのも選択肢の一つかもしれませんが。
ぼくは退職決意をした後に、人生目標を一から考え直しました。出来上がったものがこれです。
<ぺいぱの人生目標>
■目的:
・自己実現と他者貢献を両立して生きる
■目標:
・人の役に立つ物書きをする(自己実現)
・若手作家の活動支援をする(他者貢献)
■手段:
・新しい資格を毎年1つ取得(知識)
・散歩と筋トレを毎日1時間(健康)
・資産運用で年間平均+5%(お金)
これを組んだ背景などはこちらの回でご覧いただければと思いますが、
経済的自由を得た後に立てる人生目標を見出すというのは本当に難しい。じっと考えて出てくるものでもないと思います。ぼくは元々、夢を追いかけてきたような人ではありません。川の流れのままに身を委ねて会社員生活を送ってきましたから、よりそうなったということもあるでしょう。
自己実現と他者貢献。かなり大きな設定にしていますから今すぐに具体的な何か、というのは難しい側面もあります。そういう時のために「点」でやってみたいことや関心のあることを本能の赴くままに書き出した「バケットリスト」も併用で存在しているわけです。
こういう材料を生かしながら、朝起きたら今日一日をどのように過ごすかのイメージをまず作る。そしてそれを無理のない範囲で実行していく。最近はこの繰り返しです。あえてあまり先のイメージまでは持たないようにしています。この一ヶ月間は「療養中・静養中」という観点もあるからです。
いずれにしても、何もやるべきことがないからこそ人はやるべきことを見つけたがる。そんな風にぼくは思います。勤務先は20年近く働き、それなりの立場にもあったわけですが、それが突如としてゼロになるというのはある意味で怖いこと、不安なことも正直あります。
でも自分自身の手で、ゼロベースから何もかもを組み上げていくことが当たり前の環境に置かれれば人は適応していくものですし、ぼくも二週間程度ですでに馴染んできました。こうした気持ちのコンディションが整ったところからが本当の第二の人生スタートなのかもしれませんね。
ということで10個目は「一日を計画的に過ごすようになる」でした。
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さいごに
今回は「一ヶ月FIRE生活に突入して感じる10のこと」について取り上げてきましたがいかがだったでしょうか?
① 仕事での嫌な出来事がフラッシュバックする
② 新しいチャレンジに対して貪欲になる
③ 時間を持て余していた大学生時代を思い出す
④ ストレスが驚くぐらい激減する
⑤ 無性に部屋を掃除したくなる
⑥ 失っていた朝●ちを取り戻す
⑦ ドラマをリアルタイム視聴をするようになる
⑧ より一層資産状況の確認をしなくなる
⑨ 失った健康を必死に取り戻そうとする
⑩ 一日を計画的に過ごすようになる
いやはや、思う存分書き出しました。FIREを検討されている方に向けて、今までにない側面の切り口を多めに用意したつもりではありますが、皆さんの予想超えたでしょうかね?
当たり前ですが自由に使える時間が多いというのは選択肢が増えるわけですからありがたいことです。ただしこれを活かすも●すもその人次第だとも思います。ぼく自身もこの4年間ですでにFIREされている先輩方、そしてこの数年でFIREを達成された方の情報発信は引き続きウォッチしています。
情報源がXやYouTubeという偏った場所だということもあるでしょうけども、皆さん色々と模索されているなぁという感じです。どんな形で自分の「在り方」や「居場所」を作るべきか。人が生きるというのは詰まるところそういうことなのだろうと思います。
ぼくは根っからのクリエイター気質と言いましょうか、消費されるものをただ受け取るよりも送り出す側でいたいと常に思ってきました。それはデザイナーとして社会に出たことも大きいでしょうし、物書きとして仕事の大部分をやってきたこともあるでしょう。
ですので形を変えながらも、何かを生み出して世の中に届ける側には居続けるんだろうなと思います。収益性がほとんどない中でブログやYouTubeを3年も4年も続けていることが何よりの証拠です。
それを「結局のところ仕事するんですね」と言われればそうなのかもしれませんが、何と言いましょうかこれまでの会社員でやっていた仕事よりも、もっと「個」が前面に立った形になっていくでしょうから、ぼく自身は全然違うステージにあるものだと受け取っています。
まぁ、こんなことを考えられる、そしてその考えを文章にまとめて、動画にまとめて、発信ができているのも、すべては一ヶ月FIRE生活およびそこに向けて模索しながらも取り組んできたこれまでのプロセスがあったからなのでしょう。
あ、10選には漏れましたが、この2週間ほどで感じたことであえて付け加えるとすれば、
・人と話すことがほぼ無くなる
・今が何曜日の何時なのか見失う
こんなのもありますね。これはその人のキャラクターにもよるんでしょうけども、ぼくはホント人と話す量が激減しました。ただしYouTubeでしこたま喋り続けているのであまりその実感はなかったりします(笑)
曜日を見失うのはFIREあるあるかもしれませんね。ぼくはかろうじてドラマのリアルタイム視聴をするためにテレビ欄を見るのでギリギリ踏みとどまっているというのが実情です。
そんなわけで、今回のテーマはすでにFIREをされた方からも「自分はこうだった!」なんてご意見が欲しいですし、いま目指されている方からも気になることや疑問があればじゃんじゃんコメントいただければ嬉しいです。
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
大学時代に原点回帰。