・会社員が変化をする段階とは
・お金を産む仕組みづくりは早期に
・コミュニティ参加のあり方
ごきげんよう、ぺいぱです。
このブログの内容は動画でも解説しています。
先日YouTubeで公開しました「実録!一ヶ月FIRE生活に突入して感じる10のこと」は、おかげさまでわずか2日で1万回視聴を突破しまして、非常に多くの方にご覧いただくことができました。ありがとうございます。
ぼくはIT企業勤務40代半ばの会社員です。かれこれ20年近く勤務をしてきた今の会社ですが、今年6月に体力・気力の低下、そして体調不良も重なりまして上司に退職意向を伝え、その後の3ヶ月間で後任者に業務を引き継ぎました。
100人以上が所属する部門の管理職でしたので、引き継ぎは人選を含めなかなか苦難がありましたがようやくそれを乗り越えまして、この10月いっぱいは有休消化をして療養・静養を取っているというわけです。
長い社会人人生で、1週間や10日程度の休みは取ったことがありましたが、さすがに1ヶ月ということは初めてであり、擬似FIREとも言えるこの生活に突入して感じたこと、変化したことをメンタル・フィジカル両面から赤裸々に語ったのが先の動画です。
「会社を退職する」というのはなかなか勇気のいることです。長く勤務していれば尚のことそうですね。給与面もそうですし、福利厚生もそうですし、知り合いの多くは社内の人であるということもあるでしょう。会社がある生活が馴染みすぎて、それらを手放すことへの覚悟が求められるからです。
人というのは変化よりも現状維持を求めがち。変化をするというのは行動力が必要ですし、新しい環境に慣れるまでの忍耐力も必要です。要はシンドイわけです。これは歳を取れば取るほどそうなるでしょう。
会社員が変化をする、というのにはいくつかの段階があります。
A.勤務先の所属部署内で担当業務を変わる。
B.勤務先の所属部署を変わる。
C.勤務先の所属グループ会社を変わる。
D.転職をして勤務先を変える。
E.退職して個人事業主に変わる。
F.早期リタイヤをする(FIRE)
ま、ざっとこんな感じでしょうか。「F」にいくほどその変化が大きくなるわけです。もちろん仕事内容や職場を変える場合、合わせて職種まで変えてしまうなんてこともありますから、実際にはより段階が複雑に存在することになりますね。
いずれにしても、会社員がFIREを選ぶというのは「ある程度の資産が貯まったから辞めるわ」というように単純なものではありません。
そんなぼくも10月いっぱいは休みですが、実はまだ退職交渉が続きます。交渉、と言ってもすでに退職意向を伝えているのでその意思は変わらないのですが、長く勤め、それなりには役に立ってきた(自分で言うな!)こともあり、色々スッといかない事情もあるわけです。
そこで今回は、FIREする覚悟を持った人に対して次々に現れる障壁、邪魔をしてくることを、ぼくの実体験を元に語っていきます。前回の動画にいただいたコメントを拝見しますと、向こう数年内のFIREを目指されている方が相当数いらっしゃいました。
そうした方々にも同じように降りかかってくるであろう障害物を今回5つピックアップしてお届けしていきます。事前に把握しておくのとそうでないのとでは、対処のあり方も大きく変わるかと思います。
必ず将来役に立つ内容になっているかと思いますので、ぜひ最後までお楽しみください!
① 勤務先からの引き留め
② 定期収入が絶たれる不安
③ コミュニティの喪失感
④ 社会的信用力の低下
⑤ 保有資産で足りるかの心配
FIREする覚悟を邪魔してくる5つのこと
それでは早速いってみましょう!
まずはこれですね。ぼく自身が真っ先に対処しなければいけないことでもあります。退職意向を示しても、場合によってはそのまま受け取ってもらえないこともあるわけです。
なお、退職意向は理想的には2~3ヶ月前、最低でも1ヶ月前に伝えるのが良いとされます。会社側の都合を考慮し、退職までに時間がある方が円満退職につながります。もちろん、あるべきタイミングは会社の就業規則により異なるのでまずは自社規則を確認しましょう。
ぼくの場合は転職を伴いませんから、特に決めた期日はなかったのですが、そもそも体調不良もありましたからできれば1ヶ月以内には身を引きたい意向は持っていました。ただ、それなりに預かっていた部門も大きかったですからその後テンポよく、といかなかったのは冒頭で触れた通りです。後任者が決まるまでに1ヶ月。そこから引き継ぎで2ヶ月、そんな感じです。
もちろん、本来は先に触れた就業規則に則って対応すれば「あとのことは知りません」ということでもぶっちゃけ良いわけですが、ここはぼくのポリシーですね。なるべく現場スタッフの業務に混乱が起きないように引き継ぐ。ここを重視したわけです。体力・気力的にはもうギリギリでしたが。
で、それが落ち着いたので1ヶ月はとりあえず休みをもらいましたが、上司からも人事からもいまだ強力に引き留められているというのが今の状況です。
・色々なポジションの提案
・身体の負担が軽くなるよう勤務形態の提案
要はこのようなことですね。
当たり前のことですが、会社側から見ればぼくがいた方が便利でしょうし都合も良いでしょう。20年も勤務していますから、社内で顔も利きますし、業務プロセスも把握していますし、何より社内のカルチャーも分かっている。
中には一切の引き留めをされずに会社を去る人だっているわけですから、そうした意味においては大変ありがたいことでもあります。ただし忘れてはいけないのが、これらはどこまでいっても会社視点でしかないということです。
ぼくはこれまで退職意向を「伝えられる側」にいました。これまで対応をしてきた人は数十人は下らないでしょう。その中でこちらからの提案で引き留めできた人はいません。退職意向が出てくる時点で多くの方はすでに転職先が決まっているというケースがほとんどだからです。
ぼくの場合はさすがに「FIREします」とは言えないので、会社から見ると「退職後はしばらく何もせずに静養する人」になっています。そりゃ引き留めの手が緩むはずもありません(笑)
あと、もう1つあり得るのは「スタッフの退職」と「管理職の退職」だと職場に与えるインパクトが段違いだということです。どんな社員であっても、退職メールを受け取ると心が皆ザワザワするものです。
ある意味では、盲目的に会社員をしている人たちが一瞬我に返る瞬間といっても良いのかもしれません。「あ、自分もこのままではいかん…」と。1人が退職したことで、仲の良かった人が芋づる式に辞めていくなんてことも世の中存在しますし、ぼくもそうした光景を側で見てきた経験もあります。
その対象が上の管理職になればなるほど「我に返る」効果が絶大。だからこそ会社側からすればどんな形であれぼくを留めておきたい。そんな事情もあるのでしょう。ま、こんなの思い上がりだと言われること間違いありませんが(笑)
勤務先を巣立つというのは、こういう呪縛に負けずに打ち勝つ信念と行動力が必要なのです。ということで1つ目は「勤務先からの引き留め」でした。
会社員の強みは毎月同じタイミングで給料が振り込まれることです。このように、定期的にお金が発生する仕組みを人が手に入れるというのはなかなか難しいもの。
お金を産むいわば「金の卵を産むニワトリ」の代表例では、
・配当金収入
・賃貸収入
・アフィリエイト収入
・商品販売収入
・著作権収入
こんなことが挙げられます。ただし配当金や賃貸の場合、大きな金額を手に入れるためにはかなり大きな元手が必要になります。月に10万円・20万円といった単位で欲しい場合、保有商品にもよりますが3,000万円・5,000万円といった巨額が必要です。
アフィリエイトや商品販売をする場合、自分で価値ある場所やサービスをゼロから作り上げていくスキルやセンスが必要ですし、収入がまとまった額になるのはかなり狭き道です。楽曲や文章などの制作・販売を通じて得られる著作権収入に至ってはさらにその先の話になっていきます。
仮に月20万円の給料を得るということは、5,000万円の元本で年利5%近くで運用して得られる収入と同等です。これはなかなか難易度が高い。そうしたことを踏まえると、人がお金を生み出す仕組みを整えていく時にもっとも取りやすい手が、自身の時間を切り売りする会社勤めであるというのは誰もが納得するところでしょう。
先ほどの話にも通じますが、長く勤務すればするほどその状態に慣れていきます。ぼくが1つの会社に長く勤めていられたというのは、まぁそれなりに相性も良かったのでしょう。
世の中には低賃金で長時間拘束されるようなブラック企業と呼ばれるようなところも多くある中で長く勤務できた。このありがたい状況を手放すことへの不安というのは、FIRE可能な試算が出来ていてもやはり拭えないものです。
なお、独身であるぼくはまだ難易度が低い方。働くことが前提の場合、通常はこのように難しくなっていくでしょう。
A.独身
B.共働き子なし(DINKs)
C.共働き子あり
D.共働き子だくさん
「D」にいくほどFIREの難易度は上がりますね。「パワーカップル」なんて言葉もあるぐらいですから、もしかすると「A.独身」よりも「B.DINKs」の方が何があったときの選択肢が多いという意味で、一番FIREへの難易度は下がるかもしれません。
いずれにしても子どもがいるかどうかで、必要な資産額も変わりますからここが大きな分かれ道になるのだと思います。独身でFIREをする場合、必要資産額は独身を前提にしていると思いますから、将来的に結婚することはあっても子どもまでは難しい、こういうことも含めて決断する必要があるわけです。
これらからも、日常生活を送る上で定期的に収入があるというのはすごく強みであり、会社員という一番手っ取り早くそれを実現する方法をやりながらも、自分自身でお金を生み出す仕組みをさっさと作ってしまう。これが人生でまずやらなければいけないことなのでしょう。
ということで2つ目は「定期収入が絶たれる不安」でした。
コミュニティとは、地域社会や共同体を意味する言葉です。住環境で使われる場合は、住民同士のつながり、相互の協力関係などを指します。同じ目的や問題意識を持つ人々が情報交換や共有を行い、目的の実現や問題の解決を目指すわけです。
人は常に誰かと関わり合いながら生きています。例え独身でFIREをしたとしても、コンビニにいけば店員がレジ打ちをしているし、電車に乗って出かける場合は運転士をはじめとしたインフラを動かす人がいる。食事をする場合も食糧の生産者がいてそれを調理する人もいる。
昔、缶コーヒー「ジョージア」のキャンペーンで「世界は誰かの仕事でできている」なんてものがありましたが、まさにそういうことですね。ただしこれらはあくまで「点」での関わり方です。
「面」での関わり。つまりコミュニティに参加することは、人が古代から群れで生き残ってきた種族である名残でもあるのでしょう。具体的には、
・企業内コミュニティ:同じ企業に所属する従業員の集まり
・趣味のコミュニティ:同じ趣味や興味を持つ人々の集まり
こんなものが挙げられるでしょう。特に前者は多くの人が所属しています。
会社には、意見が合わない、価値観が合わないなど、勤務を長く続けているほどそんな人が周囲に生まれてくるものです。一方で「この会社で成し遂げたいことがある」「このプロジェクトに携わってみたい」「将来こんなチャレンジをしてみたい」など、新卒・中途問わず、その企業での事業活動を通じて何らかの自己実現をするために入社をしたメンバー同士ですから、本来は1つの塊でありコミュニティなわけです。
コロナ禍の際に、リモート勤務が続き人との直接的なコミュニケーションが失われた時期を経て、「やはりオフィスでの仕事のほうが良いな」なんて感じた方もいたのではないでしょうか。良くも悪くも自分と企業内コミュニティは切っても切り離せません。
そのためFIREをすると、コアになっていたコミュニティを失いますから、自分の存在意義を確かめる場、感じる場がなくなります。つまり逆説的には、自分を形作るための空間や場所をコミュニティと定義することもできるのでしょうね。
FIRE達成者の多くが、他のFIRE達成者との懇親会を開いたり、SNSを始めたり、何ならアルバイトを始めたりと、社会とのつながりを得ようと行動していくのには、そうした背景があると思いますし、これはぼく自身も必要なことだと感じています。
コミュニティには対面・非対面の双方が存在すると思います。後者についてはSNSなどを通じたものです。これは匿名ということも多いと思いますが、それでも十分コミュニティの定義は満たすと考えます。
FIRE後のぼくの場合は、
・YouTubeやブログ(非対面)
・脚本家学校(対面)
この辺りが、会社に変わるコミュニティになっていくのだと思います。多趣味だという方はもう全然心配することはないでしょう。ぼくの場合は趣味と言えるものが「二度寝」とか「散歩」とか「動画視聴」とか、一人で完結するものばかりでしたから、ある程度ちゃんと意識をして取り組まないと、本当に一人になってしまいます。
ということで3つ目は「コミュニティの喪失感」でした。
会社員であることのメリットは社会的信用を得やすいということです。もちろん勤務先企業の規模や勤続年数、年収などによって幅はありますが、少なくてもFIREして仕事をしていない人と比べれば雲泥の差です。
スタートアップ投資などで30億円以上の資産を築いた方がクレジットカード審査に落ちた話や、自営業で社長をしている人よりも3年ほど継続勤務している会社員の方がローンが下りる、なんて話を耳にすることありますもんね。
これらは「安定して定期収入がある」というところだけで見られているせいだと思われますが、昭和と違っていまは終身雇用も崩壊しましたし、歴史ある大手企業だとしても債務超過とか買収、倒産なんてことだって珍しくありません。ただ現実は非会社員に冷たい世の中なのです。
FIRE達成での社会的信用力低下で生じる問題は、このような事例が考えられます。
・住宅ローンやその他ローンの審査が通らない
・クレジットカードの新規発行や限度額の引き上げができない
・賃貸住宅の契約を断られる
・不動産投資ローンが組めない
・ビジネスを始める際の融資が下りない
通常は資産が予定額以上貯まったことでFIREに踏み切るでしょうから、新たにローンを組んだり、不動産を購入したりということは想定しなくても良いと思いますが、一番困りそうなのは賃貸契約のところですね。
例で挙げたいづれもが、会社員ではないことでの定期収入の無さ=不安定という判断となっているわけですが、せっかくFIREしたのだから、全国色々な場所を転々と移り住んでみたい!なんてこともあるでしょう。
調べてみますと、FIRE後に賃貸契約で断られるケースは半々のようです。影響があると言っている人もいれば、関係ないという人もいる。結局は大家さん次第といったところでしょうか。
なお、1箇所に定住するよりもやや費用はかかりますが、選択肢としてはめっちゃ安い戸建てを何ヶ所かで買うとか、あとは全国のホテルに宿泊できるサブスクを利用するという手もあります。
いづれにしても会社員をしているときよりもやや不便にはなるけど、先人たちの記録を見ていく限りは「何とでもなる」ということでしょう。先に挙げたようなことで本当に必要なものは会社を辞める前にやっておく方が良いですね。
そしてもう1つポイントになりそうだなと考えているのは、FIRE後の自分の職業を何とするか。ここを「無職」としてしまえば、そりゃ通る審査も通らなくなります。この肩書きをしっかり決めておくことも大事かと。
ぼくの場合は何がいいでしょうか。
・YouTuber(動画クリエイター)
・個人投資家
・ファイナンシャルプランナー
この辺りになるのかなと。結局この選択肢の中ではFPが一番信用力ありそう(笑)まぁここで胸を張って脚本家と名乗れるよう今後学校の勉強をやっていきます。
ということで4つ目は「社会的信用力の低下」でした。
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最後はここでしょうね。結局いくらあれば安心なんだ、と。
FIREするのにあたっての必要額は、将来も見据えた際の支出を、資産運用だけで賄えるかどうかです。有名な4%ルールでいけば、仮に5,000万円の手をつけなくても良い資産があったとして、年間200万円、およそ月16.7万円以下で生活ができるのであれば概ね大丈夫だし、足りないのであればその分だけ何らか仕事をして稼ぐ。そんなことです。
ただあくまでこれらは目安でしかありませんから、突発的な出費や税制改定など、変数は山ほど存在します。あと何よりも大きい変数は「自分が何歳まで生きるのかが分からない」ということ。
つまり、資産はどこまで増やしても安心するなんてことはないわけです。実際にぼくも金融資産3,000万円を達成した2020年末には、完全FIREは無理だけど一部で小さく仕事をするサイドFIRE的な生き方ならいつでもいけるな、と思っていました。
ただその後、4,000万円、5,000万円、6,000万円と増えていっても実際にFIREに踏み出さなかったのは「もう少し会社員を粘ればさらに資産を上乗せできそう…」といったような「あと1年症候群」があったからです。
以前に、勤労意欲低下との向き合い方について取り上げた際、こんなことに触ました。
ブラジルの世界的スーパースターで1994年にレース中の事故で亡くなったアイルトン・セナさん。
彼が1993年に所属をしていたチーム、マクラーレンは前年にエンジン供給から撤退したホンダに変わり、非力なフォードエンジンを搭載していました。しかも他チームの型落ちです。
レースに詳しくない人でも、この93年が非常に厳しい戦闘力のマシンで戦わなければならなかったことは伝わるかと思いますが、そんなマシンに乗りながらもセナさんは、シーズン前半のモナコGPまでに優勝が3回、2位が2回と、下馬表を覆す活躍を見せます。
その理由の1つになったのが契約体系でした。通常F1ドライバーはチームと単年や複数年契約を行います。そうすることで、チームはマシンをそのドライバーに合わせ作り込む、またドライバーもマシンをより良くしていくための改良提案を重ねていけるわけです。
ところがセナさんはこの年、異例となる1戦ごとの契約をチームと交わしていました。「俺はいつでも出ていくぞ」そんな緊張感を与えてチームを鼓舞をするためだったとも言われています。
一方で、1戦1戦を集中して勝ちにいく、次があるとは思わない。そうした考え方があったからこそ、非力なマシンで勝利を重ねることができたと見れなくもありません。
ぼくはこの出来事を今でも鮮明に覚えていまして、ある時から会社員生活を1年単位で考えるようになったというわけです。1年、1年注力していく。その先のことは考えない。こうした割り切り方ですね。
この1年単位勤務の考え方が「あと1年症候群」と非常に親和性の高いものだったことも、なんとなくズルズルと会社員を続けてきた理由に挙げられると思います。結果的にこの3年ほどで3,000万円以上の資産を増やしてきましたから、まぁしてやったりな感じもありますが。
現在は金融資産で7,000万円、純資産では9,000万円を超えています。資産状況も月末締の時以外はほとんど確認していないのも、さすがにここまであれば何とでもなるだろうという気がしていますし、体力・気力の限界まで粘ったという実感もありますから「あと1年症候群」は克服したと思います。そして自身の年齢が50歳に迫ってきているという時間的な制約も大きいでしょうね。
ということで5つ目は「保有資産で足りるかの心配」でした。
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さいごに
今回は「FIREする覚悟を邪魔する5つのこと」をテーマに話をしてきましたがいかがだったでしょうか?
① 勤務先からの引き留め
② 定期収入が絶たれる不安
③ コミュニティの喪失感
④ 社会的信用力の低下
⑤ 保有資産で足りるかの心配
FIRE界隈でよく耳にするテーマが多く含まれていたかと思います。この辺りの悩みは共通なんですね。それぞれの中身については結構ぼくの概況も含めて生々しく紹介させていただきました。
ぼくのケースですと「①引き留め」をクリアすればあとは自分の中ですべて消化済みですので、何とでもなると考えています。しかし現在FIREを目指されている方の中には、「②定期収入がなくなる不安」や「⑤保有資産で足りるかの心配」といったお金の不安を強く感じるケースもあるでしょう。
このあたりは家族構成やその人のキャラクターなどの要素も絡みますから千差万別ですね。
ご紹介してきたように、FIREするというのは資産さえあれば良いという単純なものではありません。FIREは言葉としては定着した感がありますが、まだまだ世間的には冷ややかに見られている面もあるでしょう。
あと、こうした生き方は世代によっても受け入れ方が変わるでしょうね。特にぼくの親世代、いまの70代以降だと「必要資産を早期に築き上げた」ことよりも「40代で無職」というインパクトの方が優ってしまいます。
そうした点で、自分の完全FIREが確定した場合、親に言うべきかは悩みどころです。これまでに「FP資格を取った」「資産形成が順調」という前情報はどんどん共有してきましたが、やはり親世代は世間体を気にするでしょうから「社会的信用」の観点で、ぼくには会社員で居て欲しいのだと思います。
そんなこともあり、心配させるだけになりそうでぼくは退職のことはきっと伝えないと思います。すでにFIREをされている皆さんはご家族・ご親族への情報展開はどのようにされているんでしょうかね?
この辺りはぼくが気になっているところでもありますので、ぜひアドバイスをいただければ幸いです。
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
気にし始めたらキリがない。