・「話の長い人」とファシリテーターの違い
・「話の長い人」3つの特徴
・聞き手ファーストの意識を持とう
おはーん、ペーパー先生です。
皆さんの周りに、「話の長い人」っていませんか?
このブログの内容はラジオでも解説しています。
先生の勤務先にもいます。
しかもスタッフ層ではなく、それなりの役職・役割だったりもします。
例えば1時間の会議で、50分はその人が話をしている。
そんなことも大袈裟ではなくあります。
では、なぜ話が長いのか。
最近、ようやく分かってきたことがありますので、
今日は、「話の長い人」の特徴について考察します。
「話の長い人」とファシリテーターの違い
まず、「話の長い人」の対極に位置するファシリテーターについて紹介します。
ファシリテーターは、会議において中立的な立場で複数者の意見を調整したり、
テーマに合わせて人に話を降ったり、最終的には落とし所を決めるなど、
アウトプットの質を左右する重要な役割を担います。
そう、このことからも分かる通り、自分の主張を押し通すような立場ではありませんから、
ファシリテーターというのはあくまで黒子であることが分かります。
一方で、「話の長い人」は自分のストーリーを自分の思うがまま、
気持ちよさそうにひたすら喋り続けるわけですから、主役はあくまで自分。
ここがファシリテーターとの決定的な違いです。
「話の長い人」3つの特徴
「話の長い人」の特徴を挙げると以下になります。
①ファクトに対して意見が混ざる。
②伝えたいポイントが絞れていない。
③第三者が発言したコメントが多い。
順に見ていきましょう。
物事の伝達で必要なのは「だれが・いつ・何を・どのように・どうしたか」を端的に表現することです。「話の長い人」は多くのケースで、ファクトに対して自身の意見や感想が入り込みます。理由は簡単で、自身の考えるストーリーを相手に伝えて理解を得ようとしているからです。つまり自分のフィールドに誘い込もうとしているわけです。
進行が上手い人は、話の導入時「これは○○を目的とした件で、ゴールは○○です。」というやるべきことを明示します。「話の長い人」の特徴は「相談」「共有」「連絡」「指示」「打診」いづれなのかがハッキリしていないため、聞き手がポイントを探らないといけません。時間はかかるし要点は分からないし、と迷走する理由でもあります。
「話の長い人」は、事象の背景を細かく伝えようとして、登場人物たちが何をコメントしたかを事細かに説明します。一生懸命伝えようとしているのですが、会議は小説の読み聞かせじゃありません。不要な情報も多分に含まれますし、第三者のコメントを紹介するのには、「誰に対して、いつ、どのような状況で」とった背景も必要になるため、情報量が莫大に増えます。
「話の長い人」の3つの特徴、共通しているのは
・相手の立場に立って考えていない
という点です。
情報を伝える自身が主役になってしまっており、
受け手がどのような状況になると成功なのか、
どういう伝え方をすれば真意が伝わるのか、
どんな情報をピックアップすれば分かりやすいか、
など、聞き手ファーストの思考が抜け落ちているわけです。
これはファシリテーターではもっとも重視しなければいけない点でもあります。
さいごに
聞き手ファーストの意識を持てない「話の長い人」は、
得てして1つのタスクにやたらと時間がかかります。
それはそうです。
1つの事象を相手に伝えるのに本来10分で良いところを、
30分も1時間もかかるわけです。
しかも複雑化して情報が展開されますから、
その後のアウトプットも時間はかかるし精度も低い。
「話の長い人」は仕事を進めた気になっていますが、
実態は真逆。推進力を低下させているわけです。
これ、日本企業ではあるあるかもしれません。
情報の受け渡しをする際、相手にどうしたら最も分かりやすく
効率的に伝えることができるか。
プライベートも含めて、これを常に考えながら行動をしていきたいものですね。
では、ごきげんよう。
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一人一人がファシリテーターであるという意識を持とう。