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FIREを達成した今だからこそ分かった人生教訓

FIREを達成した今だからこそ分かった人生教訓
この記事で分かること

・ぺいぱの24年末の資産状況
・ここぞという場面で求められる力
・運を引き寄せる努力や工夫

ごきげんよう、ぺいぱです。

いよいよ2025年が始まりました。皆さんはどのような新年を迎えられたでしょうか?

ぺいぱは昨年いっぱいで勤務先を早期退職し、いよいよFIRE元年がスタートしました。実際は10月からまるっと2ヶ月間はすでに会社に行っていませんから先行して擬似FIREをしていたことになります。

体調を崩して辞めることに決めた経緯もありますので、まるっと今年一年間は仕事をせずにゆっくりしようと考えています。一方で、脚本の勉強をし始めたこともあり、この「やわらか中学校」の更新と併せて、ほぼずっとお金にはならない何かを書いているという生活になると思います(笑)

こんな暮らしを続けていって一年後に果たしてどんな心境や資産になっているのか。そんな検証をしていく2025年ということですね。この様子は逐一皆さんに紹介をしていきたいと思います。

さて、ぼくは昨年11月に純資産1億円(税引き前)に到達しまして、念願の億り人となりました。


億り人に到達:その感想と振り返り
億り人に到達:その感想と振り返り11月25日(月)、資産形成をしているすべての人にとってある種の憧れである億り人となりました。2014年に貯蓄率ゼロだったぼくが、2020年のおうち時間をきっかけとして資産形成に目覚め、そこから「支出管理の徹底」「労働収入の増加」「全力の資産運用」これらを通じて急速に資産を伸ばし、ついに達成となったわけです。そんな今回は、億り人達成を受けてぺいぱが感じていること、これまでを振り返って思うこと。今後のことなどを包み隠さずお話しします。億り人を目指して資産形成されているすべての人の参考になる情報をお届けしたいと思いますので、ぜひ最後までご覧ください!...

ワンタッチして終わるかなと思っていましたが、昨年12月末時点でこのような着地となっています。

ぺいぱの純資産

 オルカン 3,738万円
 不動産  3,916万円
 暗号資産 1,518万円
 法定通貨 1,011万円
 –
 1億183万円

 ※数字は現在の評価額を四捨五入
 ※24年12月31日時点

先月、住宅ローンを完済したことに伴い、不動産とオルカンが同じぐらいのボリュームで並ぶ構図となっています。株式市場が12月も大きく崩れなかったことで、なんとか億り人のまま年越しをできました。

そんな今回は、これまでの資産形成で色々な経験を踏んできたぺいぱが、FIREをした今だからこそ分かった人生教訓をまとめていきます。「一年の計は元旦にあり」なんて言葉もあるぐらいです。年の初めにはピッタリのテーマかと思います。

資産形成をされている全ての方にとって参考になる話になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください!

FIREを達成した今だからこそ分かった人生教訓

では、早速いってみましょう!

① 生活レベルを下げるのは大変

FIRE(経済的に自立した早期退職)を達成してみて改めて実感しているのは、生活レベルを上げることは容易でも、下げるのが如何に大変かという点です。

お金が入れば自然と部屋を広くしたり、家電をランクアップしたり、外食や趣味に使う費用も増えがちですが、一度味わった快適さや便利さを手放すのは想像以上に骨が折れます。

もっとも、ぼく自身はこれまで積極的に生活レベルを上げてきたわけではありません。とはいえ、以前は荷物にあふれた部屋で暮らしていたため、2021年3月に一念発起して不要なものを徹底的に処分し、キャリーケースひとつに収まるほどに減らしました。すると、無理に広い部屋を借りる必要がなくなり、固定費も自然と抑えられるようになったわけです。

人の生活は、荷物の量に比例して色々な膨張をしていきます。例えばこうしたことです。

・部屋の広さが必要になる
  荷物が増えると、より広い部屋やクローゼット確保のために、
  住居費が膨らみやすくなる。

・固定費が増加する
  広い部屋や収納家具が増えると、光熱費など維持管理に
  かかる費用が上昇する傾向がある。

・掃除や整理の手間が増える
  荷物が多いと片付けに時間がかかり、
  日常の家事も負担が大きくなる。

・引っ越し費用が高騰する
  荷物が多いほど、多くのダンボールや
  大型トラックが必要となり、引っ越し費用が増える。

・必要のないものを買う可能性が高まる
  自分が何を持っているか把握しづらくなり、
  重複購入が起きやすくなる。

・趣味や嗜好品の沼にハマる
  収集癖やコレクション欲がある場合、
  スペースがあるとつい買い足してしまう。

・ストレスが増加する
  モノが多い環境は視覚的にも雑然とし、
  日常的なストレスの原因になる。

逆に言えば、必要最低限の持ち物だけで暮らせば、これらの心配も減り、支出も一定に保ちやすくなります。いざ節約が必要な時も、新たに削るべき部分はそう多くありませんから不要なものは目立ちます。FIRE後の収入が不安定な時期にも家計をコントロールしやすくなるメリットがあるわけです。

一度ミニマムな生活を確立してしまえば、それ以上に生活レベルを下げる苦労をしなくて済みます。もしこれからFIREを目指す方や、ここに向けて歩まれている方がいれば、まずは身の回りを見渡して「本当に必要なもの」を洗い出してみることをオススメします。モノへの向き合い方も変わると思いますし、生活費が常に一定であればそこまで収支管理に時間をかける必要もなくなるでしょう。

ということで1つ目は「生活レベルを下げるのは大変」でした。

② とにもかくにも入金力が大事

株式投資による含み益が、億り人となる原動力になったことは事実です。しかし、その含み益を支えた最も大きな要素は「入金力」だったと思います。

ぼくは2017年から2021年6月までは海外個別株へ投資していましたが、2021年7月以降は『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』をコアとする運用に切り替えました。

これ以降、毎月30万円分のオルカンを積立し続け、2023年12月までに積み立てた金額は合計で900万円になります。これは潤沢な労働収入があったからこそできたことであり、会社勤務のありがたみを強く感じます。

もちろん資産形成の基本は「支出を下げ、収入を上げ、その差分を投資して利回りを上げる」ことです。最初に取り組むべきは支出管理で間違いありませんが、より早く目標にたどり着きたいのであれば、収入アップへの注力は欠かせません。年収が大きく上がれば、その分投資に回せる額が増えるので、雪だるま式に資産が育っていく可能性があるからです。

ただ正直に話すと、ぼく自身は入金力を伸ばすことを強く意識して行動をしてきたわけではありません。2000年にIT業界を選び、その後四半世紀にわたって続けてこれたのは、純粋に新し物好きだったことや、トレンドの移り変わりの早さが飽き性にマッチしたなど、本当たまたまです。

世の中、需給バランスで全てが決まります。これは投資だけではありませんね。

・ホテル宿泊費
・航空券チケット
・不動産
・農産物
・中古市場
・コンサートチケット
・ガソリン
・広告単価

本来は色々な要素が絡んで価格が決定しますが、最もシンプルに言えば「需要が高ければ価格は上がるし低ければ下がる」。これはアルバイトの時給や正社員の給料だって同じことですね。

その点で、IT業界は今に続くまで市場が伸びていますし、今後AIに取って代わられる職種もあるかもしれませんが、それでも業界自体がなくなることは考えずらいわけです。伸び代のある業界を選べるか。これは入金力を高める上で非常に重要なことです。

もちろんそれだけでなく、仕事で成果を出す努力を続ける、キャリアアップをし続ける、副業でキャッシュインフローを増やす。こうした地道な取り組みも必要です。

支出を最適化して一定の余力を投資へ回すのは大前提ですが、収入が伸びればその分、投資に回せる額が直接的に増えますから、資産の育つスピードが一段と増します。

入金力こそが、億り人への道を切り開くメインエンジンになる。入金力があれば例え道中で大失敗をしたとしても、あっという間にその傷を癒してくれる。これが、ぼくが多くの失敗と試行錯誤を重ねた末に得た実感です。ということで2つ目は「とにもかくにも入金力が大事」でした。

③ FIREをするのは決断力が必要

FIREという生き方は、多くの資産形成者にとって憧れの存在です。しかし、日本においては「早期退職後、まったく働かない」というよりは、好きな場所や時間に労働するサイドFIREのような派生形の方が親しまれています。

以前にこちらの回「みんなのFIRE辞典:これが増殖し続けるFIREの今だ!」でも紹介した通り、アメリカと違い日本では雇用の安定性を重視する文化があるため、完全退職するのではなく、パートタイム等で働きながらFIRE的な生き方を志向する人が多い傾向にあるためです。


みんなのFIRE辞典:これが増殖し続けるFIREの今だ!
みんなのFIRE辞典:これが増殖し続けるFIREの今だ!FIRE(Financial Independence, Retire Early)とは「経済的自立」した「早期退職」という2つの考え方により構成されています。このFIREという概念のルーツは、1992年にアメリカで出版された書籍『Your Money or Your Life』(日本語版『お金か人生か 給料がなくても豊かになれる9ステップ』)にあるとされます。1日のほとんどを仕事に費やし、稼いだお金で散財するという当時のアメリカ人の価値観を転換させた一冊です。日本でもアメリカの報道を受ける形で2018年頃から、国内メディアやSNS等でFIREに関する記事や特集が増えたこともあり、次第に多くの人々に認知されるようになりました。ただし日本のFIREには、文化的な違いからアメリカとは少し異なる特徴もあります。例えば、日本は雇用の安定性を重視する文化があるため、完全退職するのではなく、パートタイムで働きながらFIREを目指す生き方を志向する人も多い傾向にあります。今回は、このように増殖をし続ける様々なFIREの形を、ぺいぱの独断と偏見で辞典としてまとめました。何の参考にもならないかもしれませんが、話のネタの1つとして最後まで聞いていただければ嬉しいです。...

週5できっちり会社勤めするところから、ゆるーい働き方へシフトしていくことをまるっと「FIRE」と呼ぶ前提で考えると、実は多くの資産形成ランナーの方々が、いま持っている資産ですでにいつでもFIREできるというケース、意外と多いのではと思います。

なかなかFIREに踏み切れないのは、

 ・いまの労働収入を手放すことへの不安
 ・慣れ親しんだコミュニティを手放すことへの不安
 ・社会的信用力の低下に対する不安
 ・自己実現やキャリア形成の道が閉ざされることへの不安
 ・孤立感や日常の張り合い欠如への不安

このようなことがあるからではないでしょうか。

事実、ぼく自身も独身であるため、金融資産が3,000万円ほどあれば、会社を早期退職しても生活は何とかなる可能性は十分にありました。しかし結局は、体調不良を機に早期退職の決断をするまで、ずるずる会社員を続けてきたわけです。理由は先ほど挙げたようなことになりますね。

あと、長く勤めた会社ほど、辞めるのに骨が折れることもあります。実際にぼくは2024年6月、早期退職へ踏み切る段階で退職交渉や引き継ぎ、関連手続きなど、さまざまなハードルを乗り越えなければなりませんでした。こうした手順を一つひとつ進める過程は、正直大変だし面倒です。「退職の決断をするだけでも一苦労なのに、その後の一山を乗り越える手間もすごい…」と感じたものです。

だからこそ、FIREを実践するには資産形成をやり切る力だけでなく、決断力や覚悟、意思が問われるのだと思います。資産形成のゴールにFIREを掲げている方は多いかと思いますが、資産額だけを設定するのではなく、踏み切る覚悟を自分の中でしっかりと育てることも、FIREを目指す上で大切な要素になります。

結局、どんなに資産を築いたとしても、最後は自分自身の「生き方を変える強い思い」がなければ、人生の大きな転換点を迎えることは難しいのです。ということで3つ目は「FIREをするのは決断力が必要」でした。

④ 上を見たらキリがない

「いまの資産で本当に足りるのだろうか」という不安は、先ほど紹介した不安ごとと合わせて、多くの人がFIREに踏み切れない要因の一つです。とくに日本では「3,000万円じゃ足りない、5,000万円あっても不安、7,000万円だとインフレに飲み込まれる、1億円では老後が心配だ」こんな声が至るところで聞かれます。

しかし、お金の世界は上を見ればキリがありません。1億円の次は2億円。その次は3億円と、増やして増やしても、きっと満足する日は来ないのでしょう。

そして、もちろん世の中にはそれ以上の資産を築いた人が数多く存在します。野村総合研究所の有名な富裕層ピラミッドでは、純金融資産ベースで1億円以上5億円未満の富裕層が139.5万世帯、5億円以上の超富裕層が9万世帯となっています。

いまや世界一の富豪である米実業家イーロン・マスクさんの資産は、人類史上初の4,000億ドルを突破し、4,470億ドル(およそ68兆円)に達したと報じられています。

そう、億り人になったところで、上を見れば「自分はまだまだ」だと感じ続けなければいけません。いわば、ドラゴンボールの戦闘力のように、自分より高い次元の存在は星の数ほどいるわけです。

必要なのは「どこを目指すか」の基準を外ではなく自分自身、そう内側に置くことです。資産が3,000万円、5,000万円、7,000万円、あるいは1億円に到達したとして、それが自分にとって快適な暮らしを維持できる金額なら、それで十分と言えます。逆に、他人から見てどんなに大きな額であろうと、本人にとって安心を得られないのであれば、その資産では不十分です。

結局、お金は数字の羅列でしかありません。際限のないゴールを追い続けると、いつのまにか老人になっているなんてこともあり得ますね。どこが自分にとって心地よいラインなのか。それを真剣に考えて答えを導き出したのであればそれがすべて。ぼくはそう思います。

金額に捉われすぎず、自分のライフスタイルや価値観に合った着地点を模索することこそ資産形成の本質ではないでしょうか。ということで4つ目は「上を見たらキリがない」でした。

⑤ 時間を作り出すことを最優先

FIREをするということは、これまで労働で得ていた「年収額」で「労働時間」を購入して自分のものにする、という表現もできます。一般的には60歳や65歳、さらに70歳まで働くことが当たり前になりつつある現在、早期退職をするということは、その「働くはずだった何十年もの時間」を手に入れることに他なりません。

人はお金を稼ぐために時間を費やしていくわけですが、逆に得たお金によって時間を買う。皮肉ですがこれぞFIREの姿でもあります。こうして時間を手に入れたFIRE民たちは、日常生活においても「自分の時間を作り出すこと」に重きを置きます。

例えば、

・家事代行サービスの利用
・タクシーでの移動
・ドラム式洗濯乾燥機の購入
・食洗機の導入
・オンライン診療の活用
・フードデリバリーサービスの利用
・クリーニング集配サービスの利用

このようなことが挙げられます。

支出が増えるかもしれませんが、それは「お金を払って得られる自由な時間」に大きな価値があるから支払うわけです。家事に時間をとられず、移動に余計な労力をかけず、そのぶんを自分の創作活動や趣味、家族との時間などに回せるのなら、むしろ安い出費と考えるわけですね。

実際、FIRE民の間でよく話題になるのは、どれだけ効率的に生活を回し、自分のやりたいことに最大限集中できる状態を作れるか、という点です。あれこれ我慢を重ねて「お金を節約」していた時期から、FIREに踏み切って以降は「時間を増やすための支出」に切り替える。これは一見矛盾しているようにも見えますが、どんな人も時間は有限だからこそ行き着く答えなのでしょう。

もちろん、何に価値を置くかは人それぞれです。リタイア後も自給自足の生活を送りたい人にとっては、あえてお金で時間を買う必要性は薄いかもしれません。しかし「やりたいことがたくさんあって、時間はいくらあっても足りない」と考える人にとっては、FIREによる自由時間の獲得と、その上での日常的な「時間購入」の考え方は、まさに理想的なライフスタイルです。

結局のところ、FIREを達成する意味とは「お金に縛られず、自分が本当にしたいことに注力できる時間を確保する」ことではないでしょうか。これは日本人的なFIREの価値観とも合致します。

リタイアした後も、必要な場面ではどんどんお金を使って時間を作り出す。そうやって生まれた余裕のある暮らしこそが、FIREを目指す上で真に求めていたものなのだと、ぼくは感じています。ということで5つ目は「時間を作り出すことを最優先」でした。

⑥ イライラすることがなくなる

人がイライラする原因の大半は、突き詰めると「他人」との接触にあるとぼくは感じています。例えば、

 ・通勤電車での満員状態
 ・スーパーやコンビニのレジでの長蛇の列
 ・職場での人間関係
 ・街中の人混み
 ・飲食店の行列や待ち時間
 ・イベント会場やコンサートでの入場待ち
 ・慢性的な交通渋滞
 ・役所や銀行の窓口での順番待ち
 ・アミューズメント施設やテーマパークでの行列

このようなものが挙げられますね。

これらは自分の意志とは関係なく「他人によってそうならざるを得ない環境」に身を置くことで起こるストレスだと言えます。とくにオフィスでは、上司や同僚、顧客、取引先など、さまざまな立場や性格の人々が集められ、一日の大半を同じ空間で過ごすわけですから、理不尽な衝突やイライラが生じるのはある意味必然かもしれません。

ところがFIREを達成すると、こうしたストレスの要因から距離を置きやすくなります。早期退職をして会社勤めから解放されることで、少なくとも「朝の満員電車に乗らなければいけない」「上司に無理な業務を押し付けられる」「合わない人と同じ部屋で何時間も過ごす」といったケースは大幅に減らせるでしょう。

自分の好きな時間に出かけられるので、あえて混雑する時間帯を外して行動できますし、仕事をする場合も在宅可能なものや柔軟なスケジュールで取り組めるものを選ぶことが可能です。

人との接触自体はゼロにできないにしても、FIRE後は「会いたい人とだけ会う」スタイルに近づきます。嫌いな人や苦手な人と無理に一緒に過ごす必要がなくなるので、対人ストレスが激減するのです。

ぼくは会社の退職手続きが完了した際に、電話帳とLINEの登録先をほぼすべて消しました。これまで400件近く登録されていましたが、いま残っているのは家族と数名の知人だけです(笑)

また、10月から有休消化に入っていたので、平日も自由時間を過ごしてきたわけですが、自分のペースで用事や予定を組めるようになるため、イライラの原因となる「待ち時間」も最小限に抑えられます。

忙しいときはタクシー、フードデリバリーなどを活用すればいいし、混雑が嫌なら平日の日中など空いている時間帯を選んで行動すればいい。そういった柔軟性もストレス大幅軽減につながっています。

実際に、FIRE後に体調が良くなったという話はよく耳にしますね。ぼく自身、この数年は高血圧に悩まされていました。上が150前後、下も100近くでしたが、早期退職を決意してから生活リズムや人間関係が一変し、自然と血圧が下がり始めました。

処方されている薬が効いているというのもあるかもしれませんが、試しにこの数日飲むのをやめても、上が120前後、下が75前後と、見違えるほど改善しています。ストレスの少ない生活が健康面に良い影響を与えているのは多少なりともあるのではないでしょうか。

結局のところ、人間関係のストレスやイライラの多くは、本人が望んでいない環境に強制的に身を置かざるを得ないことから生まれるものです。FIREは、その強制力を可能な限り排除し環境をコントロールする。自分の意志で行動を決められる状態を作り出す手段と言えます。

もちろん、人によっては仕事そのものが生きがいであったり、社交が好きだったりする場合もありますから、絶対的な答えとは言い切れません。しかし、少なくとも「人間関係ストレスから解放される選択肢を持つ」というだけで、心の余裕は格段に増していく。これが、実際にFIREをしてみて得た大きな気付きのひとつです。ということで6つ目は「イライラすることがなくなる」でした。

⑦ 何でもいいからやることはあった方がいい

FIREを達成すると、一見「時間を好き放題に使える」という夢のようなイメージがあります。しかし実際にその生活に足を踏み入れてみると、あっという間に日々が過ぎてしまい、「何をしていたんだっけ?」と感じる瞬間が意外と多いものです。

社会人のゴールデンウィークや夏休みがあっという間に終わってしまうのと同じで、長期的な休暇とも言えるFIRE後の生活も、いざ始まってしまうと驚くほどスピード感をもって過ぎ去っていくのです。

ぼく自身、体調を崩したことをきっかけに早期退職という選択をしましたが、有休消化中のFIRE生活で感じたのは「定年後ってこういう感覚なのかもしれない」ということでした。

会社に行く必要がなくなり、満員電車に乗ることも、上司や同僚と顔を合わせることもない。いわゆる「仕事」に縛られなくなる一方で、何もしなければ本当に何もないまま時間だけが流れていきます。

最初の1〜2ヶ月はYouTubeやネットフリックスをダラダラ見たり、ゲームに没頭して気軽な長期休み気分を味わうのは確かに最高の快感でしょう。でも、心地いい期間が過ぎれば、飽きや物足りなさを覚える人も少なくないはずです。

幸いにも、ぼくの場合は「やわらか中学校」のブログやYouTube運営があり、さらに最近は脚本家学校へ通い始めるという新しい挑戦をスタートしています。

これらのおかげで、FIRE後も日々の生活にリズムが生まれています。仮にこれらの活動がなかったとしたら、すぐに暇すぎる状態に陥り、結果として「こんな生活は退屈だ」と早々にFIRE生活を卒業していたかもしれません。

実際、FIREを卒業する人の理由として「お金が思ったより足りなかった」という資産面の問題以外にも、「暇でやることがなくなった」という、まったく別の角度からの理由も多いと聞きますね。

人は何かしらの活動や計画を持っている方が、精神的にも充実しやすく、生きがいを感じるものです。退職後の生活が長期的に続くFIREでは、なおさら「これをやりたい」「これに没頭したい」という対象を持ち続けることが大事なのではないでしょうか。

この「何でもいいからやることはあった方がいい」という教訓は、別に大げさな夢を持てというわけではありません。読書に没頭するでもいいし、料理やガーデニング、アートや音楽、スポーツなど、自分の興味を持てる分野で趣味に打ち込むというのでも構いません。

大切なのは、ただ時間を消費するだけの行動ではなく、「もう少し上手になりたい」「次はこういう工夫をしたい」と思える要素があるかどうかです。そうした成長意欲や探究心があると、FIRE後の生活はどんどん充実していきます。

もちろん、十分な資産を築いて自由を得たのだから、とことん休むのも選択の一つです。もし、それに満足できるのであれば問題ありません。ただ、休むのに飽きたとき、やりたいことが何も浮かばなければ、心のスイッチを入れるのが難しくなってしまうのも事実です。

だからこそ、FIREを決断する前から「退職後は何をして過ごしたいのか」をある程度明確にしておくと、いざ始まったときのギャップに苦しまずに済むはずです。

結局のところ、FIREを達成すると、働かなくても生きていける自由が手に入る一方で、すべてを自分の意志で決めなくてはならないという責任も伴います。スパイダーマン風に言い換えれば「大いなる資産には大いなる責任が伴う」といったところでしょうか。

何をするかを誰からも強制されない代わりに、自分でやることを見つけなくてはいけない。そこにこそ、FIRE後の幸福と充実感の鍵があるのだと思います。

たとえ小さな趣味でも、とにかく「やりたいこと」を持っている人ほど、FIRE後の生活をイキイキと送れるのではないでしょうか。ということで7つ目は「何でもいいからやることはあった方がいい」でした。

おしらせ

キャラクター”ぺいぱ”がデザインされた「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテムがついに販売開始!トイレットペーパーを模したキャラデザの由来は、古くなったお札が再利用されてトイレットペーパーになることや、ウン(運)がつく縁起ものだからなど、諸説あり。いずれのアイテムも日常使いできるシンプルデザインです!ぜひお買い求めください!

「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテム

さいごに

今回は「FIREを達成した今だからこそ分かった人生教訓」について紹介してきましたがいかがだったでしょうか?

ぼくは、これらのポイントをもっと早い段階から意識できていれば、さらに早くFIREを実現したり、億り人への道もスムーズだったかもしれません。

ぼくがこれらの気付きを得たのは2020年以降のことです。運よく株式市場が好調だった時期と重なったこともいまの資産を築く大きな追い風になりました。そう、本当に色々な運が味方をしたのだと思っています。

ただし、この「運の良さ」を振り返ったとき、その運を引き寄せるために多少なりとも自分でも工夫をしていたのは間違いありません。日々の生活や仕事、そして投資との向き合い方が、結果としてチャンスに近づく土台になっていたのだと思います。

結局のところ、どんなに大きな目標や計画でも、最後にものを言うのは「運」に恵まれるかどうか。

 ・投資で成功をする。
 ・スポーツで優勝をする。
 ・仕事のプロジェクトで成果を出す。
 ・大学受験で第一志望校に合格する。
 ・オーディションを勝ち抜いて芸能界デビューする。
 ・起業してビジネスを軌道に乗せる。
 ・大会で入賞し世界大会への切符を手にする。
 ・素敵なパートナーと出会って結婚する。

このようなもの全てにおいてそう言えます。限りなく成功に近づけるための努力や工夫は欠かせないわけですね。

今回ご紹介した教訓が、ご覧いただいた皆さんの資産形成や生き方をより豊かにするヒントになれば幸いです。

皆さんは、ご自身の経験から得られた「人生教訓」はありますでしょうか?もしよければ、コメント欄でシェアいただけると嬉しいです。お互いの経験談を共有し合うことで、新たな学びや気づきが生まれるかもしれません。

人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

運を引き寄せられるかは自分次第!

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