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世界の食事事情:高すぎるアメリカ、安すぎる日本。

世界の食事事情:高すぎるアメリカ、安すぎる日本。
この記事で分かること

・高止まりする消費者物価指数
・アメリカでの食事事情
・世界のビッグマック価格

ごきげんよう、ペーパー先生です。

アメリカの労働省が6月10日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は

変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数の上昇率が6.0%と高止まり。

総合指数は8.6%で、40年5カ月ぶりの水準となったことは記憶にも新しいところです。

主な要因としては、

・コロナ禍によるリベンジ消費。
・エネルギー価格の高騰。
・サプライチェーン問題。
・深刻な人手不足。

これらに加えて、ウクライナ危機が拍車をかける形になっています。

米消費者物価の上昇率
米消費者物価の上昇率

【出典】米消費者物価、5月8.6%上昇 約40年ぶり水準更新(日経電子版)
2022年6月10日 21:36 (2022年6月11日 6:27更新)

日本でもいわゆるコストプッシュ型インフレの兆候にあり、

あらゆる分野で値上げが相次いでいます。

総務省が6月24日発表した5月のCPIは、

変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.1%の上昇。

消費税率引き上げの影響を除くと2008年9月以来の高水準である一方、

上昇率で比べると、如何にアメリカのインフレがすごいかが分かりますね。

さて、そうした中でこのような記事が掲出されていました。

ニューヨーク在住のタレント渡辺直美(わたなべ・なおみ)さんが、

テレビ番組に出演し、アメリカでの食事事情を語ったというものです。

ニューヨークでの食事について尋ねられると「高いんですよ、ニューヨークって。日本と比べものにならないくらい高くって」と眉間にしわを寄せた。「朝ご飯で目玉焼きとパンとツナサラダ、食べたら7000円ぐらい」と明かすと、スタジオは「えぇーっ!」と衝撃を受けた。高級店に行っていると疑いをかけられたが「行ってないですよ」とあくまで一般的な店だと主張した。さらに、大量に食べているから支払いが高額になるという疑いもかけられたが「本当に普通の量」とこちらも否定。「ランチとかしたら、普通に2万円とか。2人とかで2万円で『たっけー』って。そこにプラスしてチップ払わなきゃいけないんで」と“世界一高い”とも言われるニューヨークの食事にあきれるばかりだった。

【出典】NYは普通の朝食が7000円!渡辺直美、日米の物価格差にウンザリ(デイリー)
2022.06.28

これ、誇張して聞こえるかもしれないですが、本当にそうなんですよね。

サンフランシスコ在住の知人も、ちょっとしたランチであっという間に数千円飛ぶので、

なるべく自宅や、外出時も持参のお弁当で済ませているそうです。

帰国した時には「なんて日本は安いんだ…」と唸っていました。

各国の経済力を測るための指数として「ビッグマック指数」というものがあります。

そう、あのマクドナルドの人気商品「ビッグマック」です。

イギリスの経済専門誌『エコノミスト』によって1986年9月以来、同誌で毎年報告されています。

ビッグマック指数とは

ビッグマックは、全世界で、ほぼ同一品質(実際には各国で多少異なる)で販売され、原材料費や店舗の光熱費、店員の労働賃金など、さまざまな要因を元に単価が決定されるため、総合的な購買力の比較に使いやすいことから考案された。日本は現在390円、アメリカは5.81ドル(1月時点)。弾き出される為替レートは1ドルが約67円だ。最近のレートは1ドルが135円台で、日本円は5割ほど過小評価されている計算になる。

実際の価格比較は以下です。

今年1月時点の日本のビッグマックの価格は390円で、57カ国中33位。1位のスイス(6・98ドル)の半額以下で、同じアジアのタイ(3・84ドル)、中国(3・83ドル)、韓国(3・81ドル)よりも安い。10年前の320円と比べて21%高くなったが、タイや中国はそれを上回り、各64%、58%(各国通貨建て)も上昇。2000年に5位だった日本の順位は下がる傾向にある。

日本のビッグマックは安い

【出典】ビッグマック390円は安すぎる? 物価停滞「日本人の欲求が後退」(朝日新聞デジタル)
2022年6月27日 11時00分

あくまで参考値に過ぎませんが、

世界と比べると日本の物価水準が低いということは、

ここからも見て取れます。

先日、職場でも日本のデフレを感じさせる出来事がありました。

オフィス内のキッチンで作られているお弁当が売店で販売されているんですよね。

ぼくは普段利用しないので、全然知らなかったんですが、

しっかりとしたボリューム、日替わりのメニューで、なんと税込み500円でした。

“コロンブスの卵”的な話になりますが、

労働に見合った対価にしていかなければ、結果的に賃金も上がりませんし、

消費にも還元されていきません。

この30年近く、平均賃金が横ばいの日本で、

このままインフレが続いていき、かつ円安も続くいていくようだと、

本当に貧しい国になっていくなと、最近すごく怖くなることがあります。

皆さんは、日本の物価水準についてどのように感じていますでしょうか?

ぜひコメント欄等で教えてもらえると嬉しいです。

人生はノーコンティニュー!

悔いのないようにやっていきましょう。

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では、ごきげんよう。

今日のまとめ

日高屋の中華そばも税込み390円。あまりにも安すぎて購入する時に申し訳ない気がするのはぼくだけ?

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