・怠ける方向に流される人間
・始めたけど長続きしない理由
・資産形成で気をつけたいこと
おはーん、ペーパー先生です。
人間は怠ける方向に自然と流されていきます。
💪筋トレを始めたもののいつの間にか止めていた。
💬英会話を習い始めたが覚えてないうちに飽きた。
📚資格取得の参考書を買っただけで終わった。
こんな経験、皆さんも1度や2度はあると思います。
なぜ続かないのか。
それはやらなくても日常生活を送るにはぜんぜん困らないからです。
お風呂はしばらく入らないと身体が匂ってくるでしょうし、
歯磨きは疎かにすると虫歯に発展します。
日常で無意識にやっていることというのは、
そのデメリットが非常に短期間のうち自分の身に降りかかるからこそ、
習慣化できているわけです。
つまり「始めたけど長続きしないこと」の要因を探ると
①デメリットが見える化されていない。
②手間で気持ちが切れてしまう。
シンプルにこの2つが理由なのだと思います。
そして、これがものすごく当てはまるのが資産運用です。
今日は資産形成で抑えたい2つのポイントを紹介します。
①デメリットが見える化されていない。
例えば、預貯金が5万円しかない状態で、
今月の生活をやりくりしなければいけない。
そうすると自ずと無駄な買い物を削減し、
残りの日数をどのようにするか、
具体的に計算をして乗り切ろうと努力します。
しかし、今お金に困っていない人が、貯蓄率ゼロで楽しく生活をしている中で、
60歳を超えた老後への備えはとてもイメージがされていきません。
もちろん、その前段としての結婚や子育て、
住居などのライフイベントに関しても同様です。
人間は先の事象になればなるほど現実感が薄らいでいくため、
気持ちが乗らないためです。
突然、仕事での収入が途絶えたらどうなるのか。
いざというときのお金がない状況は、
このぐらい極論から話を組み立てていっても良いかもしれません。
では、どのように計算をすれば良いのか。
それは自身の80歳ぐらいまでの家計をシミュレーションすることです。
このままだと、いつ生活が苦しくなるのか。
そのためにはいつから、何をする必要があるのか。
などなどが、手に取るように見えてきます。
計算手順については、こちらでも詳しく解説しています。
順番に下記の①から④までを穴埋めしていくことで、自身の数十年後どのような状況になっていくかが分かるようになっています。
①収支確認表
→お金の出入り状況を把握する。
②バランスシート
→お金のほか株式や不動産、ローンなどの資産全般の状況を把握する。
③ライフイベント表
→将来必要になるお金を把握する。
④キャッシュフロー表
→①から③までの情報から、数十年後までの家計状況を把握する。
②手間で気持ちが切れてしまう。
例えば、毎月1日に、銀行からお金を下ろして、
証券会社に入金をし、そのお金で投資信託を買い付ける。
この流れを手作業でやるというのは意外と手間がかかります。
そして「お金を下ろす」「投資信託を買い付ける」という、
一見すると何てことない行為そのものも、
置かれている状況によって迷いが生じたりします。
入金を減額させるとか、今月は入金自体をやめようか、などです。
1度買い付けが滞った場合、それ以降は気持ちが入れてしまって、
購入が止まってしまうことに繋がりかねません。
ここでの手間、というのは1つは入出金の「行動」そのもののこと。
もう1つは「意思決定」です。
考える余地をなくす、というのが長期に渡る資産運用では重要となりますから、
なるべく意思決定をする必要のない状態で自動化する。
もっと言えば、無意識のうちに資産形成が進む状態を作る。
これが理想です。
ですので、銀行からネット証券へのの自動入金、
そして自動買い付け。
これを1度設定することさえ達成できれば、
極論あとは忘れてしまっても良くなります。
さいごに
今日は資産形成を続けていくための2つの要素を解説してきました。
・まずはデメリットを見える化してみる。
・その上で、徹底して手間を省く仕組みを作る。
このポイントを抑えるだけで、誰でも継続して資産形成を行えます。
現にぼく自身も、全世界株式インデックスファンドを毎月積立しています。
買い付けに至るまで全自動なので、何も手を触れなくても現金が
毎月少しずつ全世界株式に置き換わっている状態です。
労働収入による元本の入金があり続ける限り、この流れが止まることはありません。
住宅ローンの借り換えや、格安SIMへの切り替え、保険の見直しなども同様ですが、
最初にかかる大きな手間を1度でも済ませれば、あとは何もしなくても効果が継続する。
そんな家計の要素は山ほどあります。
最初のひと手間を面倒くさがって一生やらないか否かで、
人生が大きく変わることもある。
そんなことをお伝えして今日は終わろうと思います。
こちらの記事もよろしければご覧ください。
手間を惜しむな。